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天白区長の部屋 平成27年度以前

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このページを印刷する最終更新日:2016年8月16日

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第二十一話 2つのプロジェクトそして、感謝を込めて

 昨年度に天白区長となり、2つの仕事にプロジェクトと銘打って取り組みました。

1つは、「天白区セイロン瓜プロジェクト」

平成26年12月に名城大学と連携・協力の協定を結びました。その折に、天白区はまだまだ農地が多くあり、農業振興にも取り組みたいと学長にお話ししたところ、スリランカ出身の経営学部教授アーナンダ・クマーラ先生(平成28年4月から外国語学部長)が区役所に来庁され、「セイロン瓜」を紹介してくださいました。

第十五話「始動!!セイロン瓜プロジェクト」にも書きましたが、今年度は平針南小学校でのESD(持続可能な発展のための教育)に取り組み、また、区役所始め区内の官公署などでの緑のカーテン事業を展開しました。

セイロン瓜は低カロリーで栄養価が高く、スリランカなどでは健康野菜として病院などで活用されているということから、今後は天白区の特産野菜として生産や加工をし、販売につなげていくことができないかを調査研究していくこととしました。

そのための準備として、2月26日(木曜日)に東海学園大学名古屋キャンパスにおいて、「天白区セイロン瓜プロジェクト意見交換会」を開催しました。

天白区は、東海学園大学とも昨年12月に連携・協力の協定を結びました。健康栄養学部を擁する東海学園大学のお力をお借りして、名城大学、名古屋市の農政担当部局、JA天白、病院、事業者など「産学官」の連携協力でネットワークを構築し、野菜としての新たな取り組みの研究を行っていくことについて意見交換をしました。

当日は、先駆的に取り組んでいる鈴鹿市や扶桑町の方のご参加もあり、クマーラ先生のセイロン瓜についての講演の後、活発に意見交換が行われました。

天白区セイロン瓜プロジェクトの新たな展開、発展を大いに期待しています。
  • 天白区セイロン瓜プロジェクト意見交換会にてクマーラ先生のお話
  • セイロン瓜の絵本を読む子どもたち
  • セイロン瓜が実っている様子
  • セイロン瓜の前で集合写真

2つめは、「高坂学区地域コミュニティ活性化プロジェクト」

高坂学区は、名古屋市の学区の中で最も高齢化率の高い学区です。平成27年12月現在で41.7%。ちなみに市内で最も高齢化率の低い学区も天白区植田東学区で12.0%です。

昨年度「天白区を住みよくする会」から、「公営住宅の空き部屋の若者世帯への優先斡旋」の要望が提出されました。それを受けて、今年度このプロジェクトを立ち上げました。

高坂学区連絡協議会から5名、住宅都市局の市営住宅管理の関係者、天白区役所(まちづくり、福祉部)、天白区社会福祉協議会、天白子ネットといったメンバーからなる検討会議を立ち上げ、準備会を含め10回の会議を開催しました。

この学区の世帯の3分の1(732世帯)が市営高坂荘に住み、高齢化率は49.3%であり、支援を必要とする人が多く、学区としてこれまでも様々な取り組みを行ってきましたが、担い手不足など課題が山積し、若者世帯を増やしたいという要望につながりました。

検討会議には名古屋大学コンサルティングファームから高野教授、小松准教授、中村特任准教授にも参加してもらい、アドバイスやファシリテーターなどをお願いしています。

6月から10月にかけて学区住民の意識調査のため、アンケートを一般世帯、子育て世帯、高齢者世帯、地域活動を担っておられる方、小学校の児童向けとそれぞれ行いました。

用紙配布の方法やヒアリング調査を行ったところ、ヒアリングを行った子育て世代の人たちから「高坂つながるフォーラム」という自主グループが発足しました。

16名(うち男性3名)の子育て世代の人たちが7月末から12回集まって意見交換し、課題の掘り起こし、そのために何が必要かを話し合い、そしてまず自分たちにできることから行動しようと現在具体的な内容を検討しています。

それは4月16日(土曜日)に開催される高坂八重桜まつりでリサイクル・フリーマーケットを行い、併せて自分たちの活動を紹介し、アンケートを行うなどして来場者と交流しようという取り組みです。

他にも学区自治会と住宅管理事務所との情報交換の場をもてたこと、転入者を暖かく迎え入れるウェルカムフォローを行うなど学区自治会活動も大きく進化しています。

来年度事業は市営住宅のリノベーションなど予算要求中です。

 

このプロジェクトは、学区が自らの課題を要望として提案されたことが端緒となっています。そして、学区連協と区役所、住宅都市局、福祉部門、市民団体など様々なセクターが意見交換し、知恵を出し合って成果につなげていきました。また、フォーラムという自主的なグループが発足したことは予想以上の成果であります。

高齢社会への対応、公営住宅への対応、若者たちの地域活動への参画といった数々のモデル的な取り組みを高坂学区で展開し、名古屋市の同様の課題を抱える地域へも還元していければさらに大きな成果となると思います。

高坂学区において、これまでと同様な人口変動が進むと仮定した場合、現在の学区人口3,900人が2050年には約1,600人になります。もし、子育て世帯が年間5世帯流入し、かつ出生率が1.8となると、学区人口は2,000人前後で安定するというシミュレーションが高野教授から出されています。今後は、市営住宅だけでなく戸建ての住宅の空家対策なども併せて行っていく必要があります。

高坂学区には、学区を愛し学区を良くしていこうという住民がたくさんいらっしゃいます。皆さんのその気持ちが地域の力になります。地元愛を地域の力に変えていくその仕掛けが必要です。このプロジェクトではその仕掛けをたくさん提案しています。

3月末には報告書を発行します。多くの皆さんに読んでいただけることを期待しています。
  • 現地確認の様子
  • 検討会議の様子

天白区長になって2年間。区民の皆さん、関係官公署の皆さん、そして部下たち、本当に多くの皆さんに支えていただき区政を推進することができましことは、至福の思いでございます。

 

最後になりましたが、この2年間、防災減災の取り組みの中で思ったのは、やはり自助力の強化でした。

区役所などの職員の防災力強化は大前提ですが、大災害の時に最も大切なのは自助です。

自助力をあげるためには、地域の防災力(共助力)を上げなければなりません。地域の防災力を上げるためには、区役所などの行政と区政協力委員を中心とした学区が協働して、地区防災計画策定、避難所運営訓練などに取り組んでいかなければなりません。

この2年間で行った防災減災の取り組みはそのための布石です。

「防災減災コーナーで調べる、学ぶ。」「職員避難所担当制」「天白区防災ガイドブックの作成」「平針学区避難行動計画マップ作成」の4つの取り組みを主に実行しました。

これを踏まえて、各学区が区と協働で取り組んでいただき、その中で災害時要援護者の支援も実践的に計画できるようにしてほしいと思っています。

  • 天白区防災・減災コーナーの様子
  • 地域防災計画の会議の様子
  • 天白区防災対策ガイド

区制40周年を超えた天白区がさらに安心安全で住みよい街となることを心から願い、今後はアウトサイドから見守り応援していきたいと思います。

 

天白区のみなさん、本当にありがとうございました。    伊藤 容子

かぼっちとかぼっちのぬいぐるみ

第二十話 子どもたちの未来のために

平成18年度、名古屋市は子ども青少年局という新局を立ち上げました。

少子化に歯止めがかからず、一方で児童虐待による子どもの死亡という痛ましい事件が続く中、「子どもと子育て家庭に光を!」「子育てするなら名古屋で!」というスローガンを掲げ、健康福祉局から児童福祉と母子保健を、教育委員会から青少年を分離させ、障害児の担当主査も置いて新局としました。

また、子どもたちの未来を展望し、市役所が一丸となって子どもたちの未来という視点を持って市政を推進すべきという考えから、「子ども未来課」という全庁にアピールするためのセクションを設置しました。その局で私は子育て支援課長を2年間務めました。新局のミッションは新たな施策を打ち出すことと考え、新しい事業に果敢に取り組みました。部下たちは本当によく働いてくれました。課長の疾走とも言える仕事を心身ともに支えてくれました。

この2年間の経験は、天白区長になってとても役に立っています。

 

1月22日(金曜日)午後1時30分から、ママカフェ「和のスイーツ&天白区長を迎えて」に参加しました。

この事業は、子育てを始めたばかりの親子が、気軽に集まってお茶を飲みながらおしゃべりしよう、子どもを気兼ねなく遊ばせようと、天白子ネットと社会福祉協議会が毎月行っています。子ネットが発行する子育て情報通信「PAKUっ子」配布もかねて、発行日である25日の1日前の平日の午後に行うほか、講師を招いて行うこともあります。平成21年度から始まり、7年目を迎えてすっかり定着しています。

この日は、40組以上の親子が社会福祉協議会の研修室に集まっていました。

15分程「区長とは?」や「天白の魅力」、「子育て経験は仕事に役立ったのか」などのお話をし、後は質疑になりました。育児休業中のママからは、仕事に復帰するためのアドバイスや苦労したことなどを訊かれました。

「周囲のサポートを感謝しつつ遠慮なく受けること。私はママ友がとてもよくしてくれましたよ。パートナーも応分の負担をしてもらうとよいですね・・・」といったお話をさせていただきました。

その後も個別質問の列ができ、いくつかは持ち帰ってお電話でお答えをしました。

 

かわいい子どもたちやママたちが頑張っている姿を拝見し、夢や希望を持って子育てができるまち天白を実現できるようみんなで力を合わせなければならないと強く思いました。

  • ママカフェで講演を行う区長
  • 区長の講演を聞く参加者の様子

2月19日(金曜日)午前10時から「天白おやこ子育て広場 in Winter」が天白スポーツセンターで開催されました。

この事業は、真冬と真夏の年2回、外に遊びに行きにくい季節に主に0歳から3歳の子どもとその保護者に来てもらい、子育て中の親子にとって普段できない体験やお話を聞く、団体や行政の情報収集をする、自由な雰囲気の中で親同士の友達作りの機会を提供するものです。

天白子どもネットワークや社会福祉協議会、スポーツセンターが主催し、区役所や保健所、図書館、保育園など様々な団体が協力しています。

2001年生涯学習センターで50組の親子が集まって始まった広場は、15年間で大きく大きく育ちました。ここ数年は毎回400組ほどの親子が参加し、多くのボランティアが集まってくれます。大学生のボランティアは50人定員としていますが、希望者が多く抽選で落ちる人も・・・。

参加者のアンケートからは半数以上が初めての参加、90%近くが満足、1歳児が最も多いことがわかります。

感想としては、楽しかった、また来たいという声が多く、もっと回数を増やしてほしい、情報交換ができた、いろいろな相談もできた、子どもが動き回れるのでよかったなどの意見もありました。

中には妊娠中のかたも参加されていました。

  • 天白おやこ子育て広場の会場の様子
  • 天白おやこ子育て広場の参加者の様子

孤立社会、孤育てなどという言葉も聞かれる昨今、みんな、つながりや情報を求めて子育て広場に参加してくださいます。

 子どもたちはひろーい体育館で思う存分はいはいしたり、よちよち歩きをしたり、多くの支援者がいるので親も安心して手を離して子どもを見守ることができます。 いつも緊張して子育てをしている親もこの日はリラックスできるのではないでしょうか。そのゆったりした心が子どもたちにも伝わり、子どももリラックスできると思います。

 

今回は特別なセレモニーがありました。子育てや障害者福祉に多額のご寄付をいただいている本州建設株式会社の田口社長にお越しいただき、区長から感謝状を、障害者自立支援協議会から記念品をお渡しし、そして参加者みんなで「ありがとうの花」という歌をプレゼントしました。

会場全体にみんなの暖かい気持ちが広がり、たくさんのありがとうの花が咲いていました。

  • 区長感謝状贈呈の様子
  • 記念撮影をしている様子
  • 「ありがとうの花」を歌う様子
  • 天白おやこ子育て広場を楽しむ参加者の様子

第十九話 年の始めに・・・

新しい年が始まりました。2016年は天白区が41年目の歩みを始める年です。

 

昨年末12月15日には、年末年始を安全安心に過ごしていただくために「交通安全・生活安全区民大会」を開催しました。平針南学区 若井区政協力委員長に安全宣言を行っていただいた後、区内の青色防犯パトロール車が勢ぞろいし、天白警察署のパトカーに先導されて区内へ繰り出しました。

区内には55台の青パトがあります。区民の寄付により、この青パトの各学区1台にスピーカーとマイクを装備し、活用していただいています。

天白区には、自分たちのまちは自分たちで守るという住民の強い思いがあります。この青パトの台数そして活動がそれを物語っています。

青パト出発式の様子

12月19日は今年の行事の締めくくり。天白区体育協会設立40周年記念学区対抗綱引き大会が行われました。

10年前も綱引き大会を行いました。その時は、子どもたちも大人も混合チームで戦いましたが、今回は子どもチームと大人チームに別れ、それぞれ対戦しました。

  • 大人チーム
  • 子どもチーム

優勝は、大人も子どもも八事東チーム、準優勝も両方植田東チーム、3位も両方相生チームと練習の成果が結果に出ていました。愛知県綱引連盟の方によれば世界大会もあるそうです。ぜひ挑戦してほしいほどのチーム力でした。監督さんをはじめ、お世話いただきました皆さん、ありがとうございました。

集合写真

12月25日は天白消防団連合年末警戒の出発式に激励のため参加しました。

暮れの1週間、火災や災害の警戒のため学区消防団の皆さんがパトロールをしてくださいます。寒い中毎年消防団のお力で安心してお正月を迎えられます。

本当に感謝しています。

 

 年が明け、広報なごや1月号の天白区版の1ページをご覧いただきましたでしょうか。来年度から区政協力委員の就任年齢が決められ(今までは経過措置あり)長らく学区区政協力委員長をお勤めいただいた皆さんが退任されます。そこで、退任される委員長の皆さんと区長でこれからの天白区の地域活動について座談会を行い、掲載しました。

委員長を長年勤められた皆さんは、地域活動のご経験と地域への深い愛、地域を次世代に任せていくことへの期待など熱く語っていただきました。

昨年度より天白区長になり、区政の推進力は地域の力が本当に大きいということがよくわかりました。

座談会の様子

天白区には「天白区を住みよくする会」という団体があります。昭和47年にできたもので、区ができるときに学区割りなど自分たちで議論して決めてきたという歴史があり、自主自律の精神が培われてきています。各学区から出てきた要望事項をまとめ、公職者の意見もいただいて、県や市に要望するということも毎年度行っています。

今は、地方分権の時代、本来の分権を行い、市が担うもの、区が担うもの、住民が自主的に行うものを整理し、それぞれが効果的に動くことによって、相乗効果を発揮できるよう進めていかなければなりません。

天白区には、この40年間に育った地域の力があります。これからは福祉や保健も地域の自主自発的な力に担っていただき、行政と協働していく時代です。地域活動と協働することで天白区の住民の幸福度を挙げていくことができるものと期待しています。

小学生が作ったストラップ

区長に「働く人」のインタビューに来てくれた小学3年生の女子2人が作ってくれたストラップ

第十八話 思いを伝える・・・

10月8日(木曜日)

名古屋市立大学経済学部の諏訪教授のゼミで「名古屋市の区行政について―天白区の場合―」というテーマで講義をしました。諏訪教授は、私が総務局行政改革推進係長の時の上司で、総務局長で退職されてから大学院を卒業され、市立大学で特任教授として教鞭を執っていらっしゃいます。

当日は20名ほどの学生さんが聴講してくれました。お話したのは、指定都市の区の位置づけ、天白区の紹介と高坂学区地域活性化プロジェクトについて、最後に都市内分権と住民自治についてです。

指定都市は現在20市あります。人口368万人の横浜市から70万人の岡山市まであり、ひとつにくくることは難しい状況です。名古屋、大阪、横浜、京都、神戸は、5大市といわれ、指定都市の制度ができた時からの大都市であり、かつて府県と同等の権限を求め論争してきた経緯があります。今また、地方分権の潮流の中で、自治権の拡大を求める傾向があり、横浜市は明確に「特別自治市」の実現を目指しています。国や県からの分権は、都市内分権、住民自治への流れにつながります。

名古屋市内16区それぞれ特徴があり、区の中でも同様に、天白区でも学区によって状況はまちまちです。それぞれの課題に対応していくためには住民の自治力を高め、区役所などは側面支援をしていくことなどが必要となります。そのためには、区役所の企画機能を拡大し、区民との協働を行っていくための自主独立した予算や組織や人材が必要となります。

以上のようなことを、高坂学区で行っているプロジェクトを例としてお話ししました。若者たちのきらきらした瞳に見つめられながら、講義と言えるほどのものではなく、解説プラス私の思いを伝えるといった内容でした。最後に、学生さんたちには、ぜひ名古屋市の職員となって住民自治を推進してください、と熱いコールを送りました。

 

10月9日(金曜日)

天白区ブックスタート事業が始まりました。

「ブックスタート」は、1992年に英国で始まった事業です。生まれてきてくれたすべての赤ちゃんに絵本をプレゼントし、保護者に対しては、読み聞かせによる赤ちゃんとのふれあい、時間と空間を共有することの大切さを伝えるというものです。

日本では、2000年のこども読書年に始まり、現在では900ほどの市区町村で実施されているということです。名古屋市内では天白区が始めて取り組みます。

まず、事業の実施に当たり読み聞かせボランテイアの養成を行いました。7月から8月中旬に募集をし、9月から養成講座を4回行いましたが、定員の20名を超える方が申し込みをしてくださいました。

 天白区では、3か月児健康診査の機会を利用して、ブックスタートを行います。99%の赤ちゃんが健診を受けていますが、来場できない赤ちゃんには、保健師が絵本をご家庭に届けます。

こうしてすべての赤ちゃんに「生まれてきてくれてありがとう。」と伝えることができるのがこの事業の素晴らしさです。保護者の皆さんには、絵本による子育てを続けていただき、こどもたちには、図書館で本をたくさん借りて読んでほしいと思います。

なお、この事業は、株式会社 本州建設のご寄付により行うことができました。心より感謝申し上げます。

  • ブックスタート会場看板
  • 絵本を読み聞かせている様子

 10月13日(火曜日)

東郷町の女性職員を対象とした「キャリアアップ研修」に講師としてお招きをいただきました。東郷町の川瀬町長は、マニフェストに「男女がそれぞれの個性や能力を生かせる社会の実現」を掲げられ、女性職員を積極的に管理職に登用し、女性の視点を取り入れた行政運営を目指していらっしゃいます。そのため、女性職員のキャリアアップを体験談から学ぶ研修を企画されたということです。

私が名古屋市役所を選んだのは、男女が対等に働けるところだと期待したからでしたが、現実はそれほど甘くはありませんでした。しかしながら、どんな状況下でも信念を貫こうと仕事を通じて取り組んできたことをお話しようと思いました。

受講された職員は20代から50代であり、年代のギャップがあるかもしれないと思い、いまどきの女性たちのことを知るために「育休世代のジレンマ」(中野円佳 著)を事前に読みました。1984年生まれの中野さんの時代の女性たちはどんなふうに働いて子育てしているのだろうと読んでいくと、育休などの制度は整ったものの、職場の意識はほとんど進歩していないということがわかりました。まだまだなのです。

そういうことも踏まえてお話しました。皆さん真剣に聞いてくださり、最後に全員の方に一言ずつ話していただいたところ、共感を覚えていただいた方や、若い方ではかつてはそうだったんだと思ったなど、さまざまな感想や意見をお話いただきました。

講義の中でご紹介した「七つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー 著)は、私が研修担当係長の時に受講したもので1主体性を発揮する2目的を持って始める3重要事項を優先する4Win-Winを考える5理解してから理解される6相乗効果を発揮する7刃を研ぐ・・・という7つの習慣を身に着けることで、人生の真の成功(優れた人格を持つこと)を達成できるというものです。これについては参考としたいという意見をいくつかいただきました。

東郷町の女性職員のみなさんは、本当に前向きに仕事に取り組んでいらっしゃる姿勢がよくわかる受講態度であり、感想や意見からもそれがうかがい知ることができました。

川瀬町長のマニフェストはかなり実現できていると思います。後は、男性職員の意識を改善されるとさらに女性職員が力を発揮できる職場環境になると思います。東郷町の皆さんの更なる飛躍に大いに期待をしています。

 

11月6日(金曜日)

天白区女性会の研究協議大会が行われました。

植田南学区は「伝えよう伝統。教えようAED。」

盆踊りと浴衣の着付けを通して世代間交流が始まって10年。盆踊りが終わってから帰省するなど地域に定着してきたとのこと。また、防災の取り組みとしてAEDの実践と非常食の試食を行い、子供たちの防災力を高めました。

天白学区は「遊ぼう、楽しもう、ふれあおう」

名城大学の学生さんと親子の遊びを通しての交流。芋ほり体験。そして、バスタオルを使った防災ずきんの講習も行い、世代間交流と防災意識の高揚に努めました。

平針南学区は「高めよう!!防災意識」

防災についてのアンケートを行い、アンケート結果から改善点などの気づきを得ることができたということ。以前作った防災ずきんを広げて中身を点検し、また、新しい防災ずきんにも取り組みました。

発表の様子の画像

発表の様子

どの学区も防災について積極的かつ実践的に取り組んでいただきました。

最後に私から「災害対策と女性の視点」についてお話させていただきました。

東日本大震災の後避難所で起きたさまざまな課題、たとえば、女性特有の必要な物資や相談、トイレを男女別にする、更衣室、授乳室などを設置するなど男性には気づきにくい様々な事柄を女性が避難所の運営側に配置されることによって解決していくことの必要性などをデータや避難者の声をもとにお話しました。

 また、性別というだけでなく、子ども、障害者など多様な人々の声に耳を傾ける役割も女性の皆さんに期待しているとお伝えしました。

区長の講義の様子の画像

区長の講義の様子

10月から11月にかけて、自分の思いを伝えることができる機会を幾度かいただき自らを振り返り、未来に向かって歩いていく力を授けていただいたような気がしてなりません。心より感謝申し上げます。

猫の画像

第十七話 夏の終わりに・・・

8月22日(土曜日)、植田北学区の盆踊りにご招待いただきました。会場の植田北小学校には初秋の涼やかな風が吹き、今年の各学区の盆踊りで初めて汗だくにならずに天白音頭や炭鉱節を踊ることができました。

昨年は、8月に台風が来て盆踊りができなかったので、則武区政協力委員長は昨年の分まで大張り切りで太鼓をたたいて盛り上げていらっしゃいました。

今年の夏は猛暑続きで大変でしたが、どの学区も役員の皆さんが手作りの盆踊り、夏祭りを企画運営してくださり、本当に頭が下がります。こどもたちの心に残る夏の思い出をありがとうございました。

  • やぐらの上で踊る様子
  • やぐらの下で踊る様子
  • 日が沈んでからの盆踊りの様子
  • 舞台で挨拶する区長
  • 平針北の夏祭りの様子
餅投げの様子

餅投げをする小山区民生活部長

8月19日(水曜日)、区政協力委員長会の研修で、名古屋市消費生活センターと水の歴史資料館に行きました。

消費生活センターでは暮らしのゼミナールを受講し、悪質商法の手口やクーリングオフについて学びました。受講された皆さんは、各学区でもぜひ出前講座を行ってほしいと意欲的でした。

消費生活センターで研修を受ける様子

熱心に受講・・・

水の歴史資料館は、昨年水道100周年を記念して設立されたもので、尾張藩における上下水道の状況に始まり、上下水道の歴史を「浄水」「配水」「下水」「地震・浸水対策」の観点から学べる学習施設となっています。皆さん興味深く解説を聞かれていました。

水の歴史資料館エントランスのだまし絵に乗る区長

エントランスのだまし絵に乗りました!

同日午後は、東郷町、緑区との交流事業で徳重のヒルズウォークを見学しました。 昨年度からお隣の東郷町(天白区は直接接していないのです。)と緑区3者で交流を  始めました。近くて遠いお隣の町「東郷町」は、人口4万2千人の愛知郡唯一の町です。街の中に鉄道の駅は一つもないのですが、有名な和合ゴルフ場とレガッタの愛知池があります。

昨年度は東郷町の「いこまい館」にある健康増進施設などを見学させていただきました。この健康増進施設は東郷町施設サービス株式会社(TIS)によって運営されています。TISと東郷町と順天堂大学スポーツ健康科学部は連携協力の協定を締結され、3者で東郷町幼児期運動指針実践調査研究委員会を立ち上げ、幼児からの運動の必要性について実践を通して報告するなどされています。

平成27年3月に文部科学省が発行した「幼児期の運動に関する指導参考資料」に東郷町立保育園での活動が紹介されています。

今年度は、さらに交流を深め、天白区の区民まつり(10月25日)に東郷町がブース出展をし、東郷町文化産業まつり(11月8日)に緑区が出展をします。また、東郷町の女性職員のキャリアアップ研修に天白区長が講師として参加します。

 

8月29日(土曜日)、今年もバリバリ平針のにっぽんど真ん中祭りのパレードに参加しました。

  • バリバリ平針パレードの横断幕を持って歩く様子
  • 吹奏楽のパレードの様子

2007年から毎年続いているこの平針会場は平針商店街振興組合が、4学区(平針、平針北、平針南、原)の地域団体と実行委員会を作って盛り上げています。名城大学の学生ボランティアもたくさん参加して、DJなども行っています。

3年前からは、沿道の真ん中あたりに、シニア特別観覧席を用意し、高齢者が観覧しやすいよう工夫されています。

地域のさまざまな団体と商店街、大学、多くの区民が踊り手や観客をおもてなしする風土ができてきていると感じました。地下鉄の平針駅からもすぐなので、踊り手にも人気の会場です。今年の優勝チーム犬山市の「笑゛(じょう)」も、この会場で踊りを披露してくれました。
  • 踊り手の様子(後ろから)
  • 沿道の様子
  • 華やかな踊り手の様子
  • 踊り手と観客の様子

第十六話 コミセンと地域住民

6月7日(日曜日)に植田南コミュニティセンターで「15周年コミセンまつり」が開催され、ご招待いただきました。

植田南コミセンは、平成12年6月にオープンしました。植田学区から昭和63年に分離独立した植田南学区では、都市化が進む中なかなかコミセンの適地が見つかりませんでした。そのような中、地下鉄植田駅近くの駐輪場用地が俎上に上がりました。森山みゆき区政協力委員長はじめ皆さんのご尽力で名古屋市の駐輪場の1階を利用した平屋のコミセンの建設が実現されました。

 15周年記念のコミセンまつりでは、屋外での屋台やコミセンを利用するグループの活動発表がありました。絵画、造形、民謡、合唱、空手、詩吟など日頃の練習成果の発表の場です。空手は少年少女のグループで2つの流派がそれぞれ演じてくれました。かわいい顔をきりっと引き締めて空手の技を披露してくれました。

 ラストはみんなで天白音頭を踊りました。

 

 「子どもたちにも積極的に利用をしてもらっているよ。」と森山みゆき委員長はお話くださいました。子どもが使うと汚したり、壊したりするといったことから子どもたちに利用させることをためらうコミセンもあるときいていますが、植田南コミセンでは、空手グループなど子どもたちも利用しています。「今後は土日に親子に開放しようかと考えている。」とも言われていました。

 地域の皆さんが世代をこえて集い交流する拠点、楽しい時も災害時など緊急の時も地域の中核となる、そんなコミセンの姿をみせていただいた日曜日の午後でした。

  • 学習発表会の合唱の様子
  • 天白音頭の様子

6月15日(月曜日)平針南学区コミセンでの「ふれあい食事会30周年」にご招待いただきました。

平針南学区は、天白区の南の端。愛知県自動車運転免許試験場のある学区です。天白区が昭和区から分離独立した折に、平針学区から独立した学区です。当学区にコミセンができたのは平成5年4月。このコミセンができる前から、集会所でふれあい給食が始まったということです。

30周年記念の食事会には、ボランティアも含めると70名ほどの皆さんが参加されていました。献立は以下のようにお祝いのご馳走です。

  • ふれあい食事会の献立
  • ふれあい食事会の様子

楽しくお食事をした後には、30周年の歩みの写真をスライドで見せていただきました。30年前は今ほど高齢化が進んでおらず、第一回の食事会に集まったのは9名。

お写真をみると、着物に羽織姿の女性やスーツに身を固めた男性といった、みなさんよそいきの装いです。それから徐々に参加者が増えていき、今では45名前後の参加者となっているとのことです。コミセンまで来られない方などには、配食サービスもされているとのこと。

細やかな対応をされているのは、福祉推進協議会会長の桐生泰助さん、区政協力委員長の若井さんや民生・児童委員会長の浅井さんはじめ学区ボランテイアの皆さんです。かつてはボランティアで食事を作っていた方が、現在はサービスを受ける側になっていらっしゃいました。30年という歴史を物語っています。

地域福祉の絆が着実に引き継がれて、平針南学区はやさしく暖かい春風がそよぐ町になっていました。

おいしいお食事と学区の皆さんの笑顔と暖かい心にふれて平針南コミセンを出ると、コミセンの周りには、学区の皆さんが種から育てて植えられた学区の花「なでしこ」が、やさしく微笑みかけて私たちを見送ってくれました。

  • ナデシコプロジェクトの看板
  • 花壇に咲くナデシコ

コミセンは、学区の皆さんの活動、集い、学習の拠点として確実に歴史を刻んでいます。地域のつながりが希薄になりがちな都市においては、このような拠点がとても大切だと思います。

また、災害時の避難所としての機能も充実していかなければなりません。コミセンで趣味の絵手紙や俳句教室に通っていらっしゃる90歳代の女性から絵手紙をいただきました。

「コミセンがあるからずーっと続けていられるんですよ・・・」

絵手紙

第十五話 始動!!「セイロン瓜プロジェクト」

平成14年度から15年度に環境学習センター(エコパルなごや)の館長を務めました。環境学習センターは、環境教育の拠点施設として設立され、今年度20周年を迎えます。

昨年度、名古屋市は持続可能な開発のための教育(ESD)の国際会議を開催しました。環境、国際理解、人権・・・さまざまな分野での教育の取り組みが持続可能な社会の発展につながります。天白区でもESDの新たな取り組みを始めました。

昨年12月に天白区は名城大学と包括連携協定を結びました。この協定のもと、新たなプロジェクト「セイロン瓜プロジェクト」が動きはじめました。

名城大学は2016年4月に外国語学部を開設されます。

その学部長に就任されるアーナンダ クマーラ教授より、母国のスリランカでよく食べられているセイロン瓜という健康野菜を区内で栽培してみませんかとご提案をいただきました。

日本では「ヘビ瓜」といっているもので、細長い形やくねくねと曲がった形がヘビに似ているということからこの名がついているようです。

果実の実ったセイロン瓜

低カロリーでカリウムなどのミネラルが豊富な野菜で、ゴーヤのように蔓でのびていくので緑のカーテンにもなります。スリランカでは、病院や病気の時によく食べる野菜だということです。クマーラ先生の提案で、鈴鹿市や扶桑町でも新野菜として栽培されています。

5月18日、セイロン瓜で緑のカーテンに取り組んでくださいます平針南小学校の2年生と4年生の子どもたちを対象に、クマーラ先生の特別授業「セイロン瓜について」が行われました。ESDの実践です。

スリランカの民族衣装姿のクマーラ先生は、巧みな日本語で子どもたちにわかりやすく語りかけてお話してくださいました。

「スリランカからきました、クマーラといいます。」

「ゴーヤ好きですか?手を上げて。」

好きな子若干名。

「セイロン瓜は苦くありません。食べてみたい人いますか?」

「はーい!」

ほとんどの子どもたちが手を上げました。

元気に手を上げる平針小学校の児童たち

7月中旬には、ながーい(2メートルほどにもなる)セイロン瓜が緑のカーテンにたくさんぶら下がります。一晩で10センチ以上成長することもあるそうです。

収穫したセイロン瓜を6年生の子どもたちが調理実習で料理して、2年生と4年生に食べさせてくれることになっています。

みんなとっても楽しみです。

セイロン瓜の緑のカーテンは、東山テニスセンター、天白スポーツセンターなど

区内のあちこちの施設でも取り組んでもらいます。

もちろん農業センターや天白区役所でも見られます。

今年ももうすぐ暑い夏がやってきます。涼しげな緑のカーテンに、ながーいセイロン瓜がたくさん実っている光景を早く見てみたいと思いませんか。

セイロン瓜の苗を見守るかぼっち

第十四話 都市と農村の民間交流(平成27年4月)

平成27年度が始まりました。天白川沿いの満開の美しい桜並木の下からご挨拶させていただきます。

「今年度もよろしくお願いいたします。」

伊藤区長と桜の写真

天白区役所1階に大きな時計がおいてあります。

区制40周年記念として長野県中川村が加盟する上伊那森林組合からいただいたイチョウの大木を使って、全建愛知天白支部に作っていただいたものです。中川村の特産品であるリンゴの形をしています。

記念時計の写真

天白区と長野県中川村とは、昭和63年11月に区婦人レクリエーションバレーボール連絡協議会と中川村の「都市と農村交流会」との間で「交流に関する覚書」が交わされ、以来、レクリエーションバレーボールの親善試合を始め、天白区区民まつりでの中川村の農産物の販売などを通して交流を重ねてきました。

平成10年には交流開始から10年の節目を迎え、それまでの成果をさらに継承、発展させるため区長と村長が「ふれあい協定」を締結しました。

以後、産地直送の高原野菜の定期的な販売や、区民まつりへの毎年の参加、子どもたちの農村ふれあい交流の実施、スポーツ交流などさまざまな民間交流が続いています。

  • レクバレーの様子
  • 区民まつりの様子
  • 子ども会の農村体験交流の様子

信州伊那谷中川村は、中央アルプスと南アルプスに囲まれ、ゆったりと時を刻む天竜の流れの両側に広がる自然あふれる村です。リンゴ、梨、桃、ブドウ、イチゴなど多くの果物が栽培されており、リンゴの木のオーナー制度もあります。

昭和30年頃まで天白区でもリンゴや桃、ブドウの栽培が盛んでした。特にリンゴは

 暖地リンゴという品種で、出荷もしていました。伊勢湾台風の被害があり栽培ができなくなったようです。

暖地リンゴの写真

中川村は、人口5,100人。「日本でもっとも美しい村連合」に登録されている、本当に美しい村です。棚田やかやぶき民家、春の桜や秋の紅葉など自然と調和した古きよき日本の原風景が広がります。陣馬形山頂からの中央・南アルプスの眺望も見事です。

  • 中川村の桜の写真
  • 中川村の山の写真

平成14年からは人的な交流を広げようと天白区の小学生たちが中川村を訪れ、自然の中でとうもろこしの収穫や川魚のつかみ取りや中川村の子どもたちと一緒にドッジボールをするなど毎年交流を続けています。

交流を始めてから25周年が過ぎ、今後は、子どもたちや区民が相互に行き来できるようにしていくなど、都市と農村の交流をさらに発展させたいと考えています。

第十三話 大切な歴史を未来へ-公益財団法人 荒木集成館-(平成27年3月)

区制40周年を記念して開催した写真展「むかし、いま、天白」が無事終わりました。

15日間で入場者は目標1,500人を大きく超え、1,700人。ご来場いただきました皆様ありがとうございました。河村市長、新開副市長、岩城副市長、田宮副市長も観覧しました。

市長が来場した時は、昭和の道具を貸していただいた安江春彦さんにも来ていただいており、手動の蓄音機を回して「青い山脈」を流していただきました。歌が大好きな市長はそのメロディを口ずさみながら帰っていきました。

写真展の様子

過去を振り返ることは、今をそして未来を考えることにつながります。

「大切な歴史を未来へ」というテーマでひとりの教師が集められた考古資料を展示している資料館が区内にあります。その名も「荒木集成館」。

中学校の教師であった故荒木実氏は、昭和27年12月生徒が千種区日和町で拾った一片の土器をきっかけに考古学の研究をはじめ、昭和45年千種区大島町にミニ博物館を開き、昭和53年12月に天白区中平に移転し、公益財団法人「荒木集成館」を開館されました。

荒木集成館の外観

2階建ての展示館の1階は、化石、祭り、陶磁器など収集家や研究者が長年の成果を発表する場として提供されています。4月5日(日曜日)までは、東海化石研究会の「中央構造線の化石たち」を展示されています。

2階の常設展は、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代と石器や道具が展示されています。そして、荒木氏が発掘に尽力された「東山古窯群」「天白鴻ノ巣古窯」「天白の遺跡」と並んでいる多くの土器や瓦などを観賞することができます。古代の人々の技術の巧みさに驚き、感激するばかりでした。

荒木集成館の展示物の様子

実氏の妻定子氏は、昭和48年10月に名古屋市鶴舞中央図書館で瀬戸の加藤豊明氏の「名古屋のやきもの展」を見て、江戸、明治、大正、昭和の武士や陶芸家が名古屋のあらゆる場所で様々なやきものを作っていたことを知り、荒木集成館で展示することを考え、収集を始められました。

平成13年に発行された「名古屋のやきもの-荒木定子コレクション」によれば、総点数366点、種類、量ともに豊富であります。

江戸時代、名古屋城内で焼かれた御深井焼きをはじめとする侍たちの作品、明治、大正、昭和を生きた女流陶彫作家ある月谷初子氏の「月谷焼」など興味深い作品が多く掲載されています。

荒木集成館理事長 荒木正直氏の画像

荒木集成館理事長 荒木正直氏

荒木集成館は現在荒木実氏の甥である荒木正直氏が理事長を勤められています。               

開館日は、金曜日、土曜日、日曜日です。

第十二話 区制40周年(平成27年2月)

2015年、新しい年がやってまいりました。

昨年12月には衆議院議員総選挙があり、名城大学との包括連携協定を結び、生活安全・交通安全区民大会がありと、あわただしい年末でした。

多くの区民のみなさんにご協力、ご支援をいただき、無事新しい年の扉を開けることができましたこと深く感謝いたします。

 

今年2月1日は、天白区が昭和区から分離独立して40年という節目を迎えます。

そこで、天白区の40年間を振り返ってみたいと思います。

 

昭和47年1月 杉戸名古屋市長が記者会見で、天白区と名東区を独立させると語る。

それを受けて6学区(天白、八事東、植田、平針、野並、高坂)から60名が代表委員として集まり初めて独立の問題について話し合う。

昭和48年7月 「天白地区をよくする会」の設立総会。同10月分区独立の決議。

この間に行われた話し合いでは、いわゆる線引き問題、表山学区(48年7月に八事東学区から分離)は昭和区に残るという意向があり、一方で旧天白村全部が同一歩調でなければ独立は不可能だという意見があった。話し合いの中で、表山学区は、区名を「天白区」とすること、区役所を天白学区の地蔵寺の近くに置くことを条件として天白に残るということになり、49年1月に区役所の位置が決まった。

区名についても、「天白」「文教」「名東」「昭南」と4つの候補があったようだ。

 

昭和50年2月1日 天白区誕生。しかし、庁舎が完成したのは、翌年の3月1日であった。(人口約87,000人)

区内の官公署も天白学区に次々と開所した。土木事務所(昭和50年10月15日)、水道業務所(昭和52年5月1日)、図書館(昭和52年11月18日)

昭和52年3月18日 地下鉄鶴舞線伏見―八事間開通

同10月1日 八事―赤池間開通

昭和53年12月 福祉会館、児童館開設

昭和54年11月1日 天白警察署開設

昭和56年6月 生涯学習センター開館

昭和60年2月1日 区制10周年 区のシンボルマーク決まる

天白区のシンボルマーク

平成元年 名古屋市制100周年天白記念塔完成

区の花(マーガレット)、木(キンモクセイ)、唄(天白音頭)決まる

平成2年7月 スポーツセンター開館

平成3年9月 台風18号の大雨で災害救助法適用

平成6年3月 地下鉄桜通線 今池―野並開通

平成9年6月 文化小劇場オープン

平成10年3月 相生山緑地オアシスの森 完成

同10月 長野県中川村と「ふれあい協定」締結

平成12年9月 東海豪雨で区内に大きな被害

平成17年2月 区制30周年

平成23年3月 名古屋第2環状自動車道(高針JCT-名古屋南JCT)、国道302号線 開通、地下鉄桜通線(野並―徳重)開通

平成27年1月25日 マスコットキャラクター「かぼっち」誕生!

天白区マスコットキャラクターかぼっち

昭和50年4月に12学区からスタートした天白区。昭和55年に原学区、昭和63年に植田南学区、平成元年に平針北学区、平成3年植田北学区、平成21年に植田東学区ができ、現在17学区となりました。人口は159,900人、40年で2倍近くになりました。区画整理事業で街は整然と創られましたが、緑や神社、仏閣などは大切に残されています。古い町並みも面影が残っているところもあります。

農業センターがあり、生産緑地もあちこちに見られます。もうすぐ区内のあちこちで梅が咲き、4月には桜の回廊が楽しめます。

区民の皆さんの力で天白区は大きく発展し、美しい街となりました。

 

区制40周年を機にこれまでを振り返り、区民の皆さんとこれからを展望したいと考えています。

2月8日(日曜日)から22日(日曜日)まで区役所講堂で、天白区区制40周年記念写真展「むかし、いま、天白」を開催しています。ぜひご来場ください。

第十一話 スポーツの秋(平成26年12月)

10・11月には多くのスポーツ行事が行われました。

 

10月12日には、天白区レク・インディアカ大会が開催され、天白区役所からは2チームが参加しました。

区役所チームはこの日のために6月頃から練習をしてきましたが、なかなか上達しないうちに試合の日を迎えました。

その前日は夜9時頃までみんな仕事をしていましたので疲れもあり、最悪のコンディションですなどと言い訳をしながら試合に臨みました。

成績は4チーム中3位と4位ですが、結構頑張れたと次への自信につながりました。

レク・インディアカ大会の様子

レク・インディアカは、台に羽根のついたものを手で打つというスポーツです。

インディアカはドイツ生まれのスポーツですが、レク・インディアカは、名古屋市生まれの地域スポーツなのです。日本インディアカ協会の公式球は赤い羽根がついているのですが、レク・インディアカは黄色い羽根がついています。

レク・インディアカで使用する羽球の画像

レク・インディアカで使用する羽球

ネットは224センチメートルで、3回で相手コートに返します。1セット15点で3セット目に入ると8点先取で勝敗が決まります(時間制などほかのルールもあります。)。アンダーで打つとホールディングになることが多く、結構難しいです。簡単そうに見えて奥の深いスポーツですが、いつでもどこでもそしてだれでもいくつになってもできる生涯スポーツとしてお勧めです。

 

11月23日の天白川緑地を走る会でも、ジョギングの後のレク・インディアカ体験に90人もの皆さんが参加してくださいました。

天白区レク・インディアカ連絡協議会の皆さんが模範の試合を行い、その後練習、試合形式の体験もしていただき大いに盛り上がりました。

レク・インディアカ体験に参加する皆さんの画像

レク・インディアカ体験に参加する皆さん

11月5日には天白区秋の女性レク・バレー大会が開催されました。今大会は、第40回と記念すべき大会であるため、特別企画として、動物占いの動物チームを編成し、普段と違うメンバーでの試合となりました。区役所からは、区長、区民生活部長、まちづくり推進室長、主査、主事4名の計8名が各チームにひとりずつ加わって対戦しました。40分マッチで2試合ずつ行い、合計点で競いました。

区役所の職員は、9月1日の勤務時間外に3時間レク・バレーの選手の皆さんに猛特訓を受け、この日に備えましたが、ブランクがありすぎて特訓の成果が発揮できず、特に区長は年齢的にもかなり皆さんの足を引っ張ったのではないかと…。

でも、楽しく交流し、ひさしぶりにいい汗を流しました。感謝です。

秋の女性レク・バレー大会の様子

40回という記念大会でしたので、天白区女性レク・バレーの初代会長である森山みゆきさんにご挨拶をいただきました。レク・バレーも名古屋市発祥の地域スポーツです。

教育委員会の先生方が、一生懸命レク・バレーの創設に尽力されたということ、中国に遠征に行ったときに天安門事件が起き、大変な状況だったことなど、40年を振り返ってのお話をお聞きすることができました。

女性レク・バレーでは、小さなお子さんを連れて参加されるお母さんをよく見かけます。最近ではおばあさん、おかあさん、こどもといった3世代の方もいらっしゃいます。女性レク・バレーならではの光景に心が温かくなります。

閉会式の様子

心にも体にもよい、そして地域の交流、地域力向上にも貢献するレク・バレー。生涯スポーツとして、ぜひ多くの皆さんに加わっていただきたいと思います。

第十話 マーガレットマルシェなど…(平成26年11月)

10月は行事が盛りだくさんです。

1日 天白区安心安全で快適なまちづくり協議会は、天白区を「危険ドラッグ撲滅タウン」とすることを誓いました。

天白文化小劇場で、グランパスの小川佳純選手を招き、サポーターとなっていただき、小川選手とともに宣言を行いました。

麻薬・覚せい剤に匹敵する恐ろしい危険ドラッグのことをよく知っていただき、決して手を出さないように啓発を推進します。

「危険ドラッグ撲滅タウン」を宣言する皆さんの画像

「危険ドラッグ撲滅タウン」を宣言する皆さん

5日 天白区秋の華道展に出瓶しました。

今回は富士山の花器大小にツルウメモドキを虹のように入れ、秋の花々をあしらいました。当日は台風の影響で雨が降っていましたが、たくさんの区民の方たちが鑑賞してくださいました。感謝です。

区長が生けた花の画像

区長が生けた花

6日 台風一過のよいお天気になりました。

天白区役所では平成23年12月より授産製品販売促進事業を開始し、区役所の入り口情報コーナーのところで障害をお持ちの皆さんが日々働いて作っているクッキーやパン、お弁当、布製品などの小物を自分たちで販売してくださっています。

これにより就労支援(収入アップ)と区民と障害者の交流の場を作り、相互理解を深めることを目的としています。

区役所の入り口に会議用の長机を並べて販売を行っていましたが、もう少しおしゃれな販売所にしたいと考え、職員に話しました。棚橋福祉部長をはじめ福祉課、天白区社会福祉協議会の職員、そして、障害者自立支援協議会の皆さんが案を出し合い、形にしてくれました。そして、本州建設株式会社様のご寄付を使わせていただき、「マーガレットマルシェ」が完成し、6日に関係の皆さんで除幕式を行いました。

「マーガレットマルシェ」の除幕式

「マーガレットマルシェ」の除幕式を行いました。

マーガレットは天白区の花、マルシェはフランス語で市場という意味です。やさしさあふれるネーミングも職員たちのアイデアです。

現在16区中13区で同じような事業を実施しています。天白区は年間売り上げが第3位と頑張っています。マーガレットマルシェは天白区のみの取り組み。そしてさらに、移動販売車も作製し、26日の区民まつり「まつり天白2014」でお披露目されました。

区民まつりでお披露目された移動販売車「マーガレット号」の画像

区民まつりでお披露目された移動販売車「マーガレット号」

第九話 老人週間(平成26年10月)

9月15日は敬老の日。この日から1週間が老人週間です。

今年は、「みんなで築こう安心と活力ある健康長寿社会」という標語がかかげられました。

 

9月9日植田山の黒宮琴惠さんのお宅に敬老祝に伺いました。

琴惠さんは数え100歳。どのような方なのかわくわくしながらお宅に上がらせていただくと和室におひとり座れられている女性がいらっしゃいました。ご長男夫妻は玄関のところでお会いしていましたので、この方がもしかしてもしかすると…

というぐらい若々しいお姿で私たちを迎えてくださいました。背筋がピンと伸び、お顔はつやつや。

能の謡(うたい)を教えていらっしゃる現役の先生です。

この道50年、ご主人が謡(うたい)をなさっていたので始められたということです。

観阿弥・世阿弥にはじまり、小野小町のおはなしまで能についてたくさんお聞かせいただきました。かつては舞もなさっていたそうです。

お元気の秘訣は「好きなことをする」といったところでしょうか。お一人でバスや地下鉄に乗ってお買い物にも出かけられるそうです。

こんなふうに年を重ねていけたらとしみじみ思いました。

ありがとうございました。

数え100歳を迎えられた黒宮琴惠さんと区長の画像

数え100歳を迎えられた黒宮琴惠さんと区長

9月15日には八事東学区の敬老行事に参加しました。

小学校の講堂に70歳以上400人ほどの方が集まっておられました。

小学生のよさこいソーランや女性会の皆さんによるフラダンス、日本舞踊、大正琴やハンドベルの演奏など盛りだくさんの余興が行われ、参加者はとてもよいお顔で秋の一日を楽しんでいらっしゃいました。

企画実施していただいた学区の皆さんに深く感謝いたします。

八事東学区の敬老行事の様子の画像

八事東学区の敬老行事の様子

65歳以上を高齢者と定義したのは平均寿命が65歳のころだそうです。

現在では男性も女性も平均寿命は80歳を超え、100歳以上の方もたくさんいらっしゃる。今後は健康寿命をさらに延ばしていく時代であると思います。

第八話 天白の夏(平成26年9月)

今年の夏は天候が不順で、青空が恋しくなるような空模様が続いています。

 

7月下旬から区内の各地で夏祭りや盆踊り大会が開催され、ご案内をいただいた学区などにお邪魔させていただきました。

 

台風で中止になってしまった学区もありましたが、開催されたどの学区も地域総動員で祭りが企画開催され、小さな子どもたちから中高年のみなさんまで楽しんでいらっしゃる姿を拝見し、私も幸せな気分になることができました。地域の皆さんのご尽力に感謝です。

 

「天白音頭」の一番です。

 

春の陽射に 桜の花が

咲いて彩る 天白川よ

みんな明るい 笑顔を寄せて

こころ一つに 結ぶ街

いりゃあせ 名古屋の天白へ

ほんによいとこ ソーレソレソレわが街よ

 

歌詞は五番まであります。盆踊り会場ではこの曲が何度も流れ参加者皆さんが上手に踊られます。

この踊りの最後は全員が輪の中心に向かって両手を挙げ、ひらいて手を回してきらきらきらという振り付けになっています。まるで、天白川の川面に輝く陽射のようです。

各学区の夏祭りの盆踊り
盆踊りを踊る区長

天白音頭は名古屋市制100周年記念事業として歌詞を公募で選び、曲と振り付けをつけたものです。記念事業としては、区の木「キンモクセイ」区の花「マーガレット」も選定されています。

平成26年度になり、この事業が天白区に着実に根を広げていると思いました。

 

来年2月には、区制40周年を迎えます。

記念事業の一つとして「学区の花」を選定していただきました。学区内の公園などに

学区の花を学区の皆さんで育て愛でていただくことで、地域の絆が広がりさらに強くなることを期待しています。

第七話 天白の農業(平成26年7月)

第63回名古屋市農産物品評会が7月10・11日に名古屋市農業センターで開催されました。10日には台風8号の影響が心配されましたが、この地域では被害もなく11日はよいお天気になりました。

農業センターの展示会場には農産物と手芸品1,298点が並んでいました。昨年より70点多い立派な作品が勢ぞろいでした。

天白区からは、昨年より多い289点が出品されていました。

農産物品評会

そして、審査の結果は?

 

名古屋市長賞に「小島恒雄さん作 くりあじかぼちゃ」が入賞しました。

名古屋市長賞

愛知県経済農業協同組合連合会長賞に「寺島孝一さん作 くりあじかぼちゃ」が、全国共済農業協同組合連合会愛知県本部運営委員会長賞に「横瀬貞治さん作 ばれいしょ」が、名古屋農業改良推進協議会長賞に「村瀬泰代さん作 パッチワーク」が入賞しました。

かぼちゃは、外観、形状、色沢が優れたものが選ばれ、また、ばれいしょは外観やそろいのよさが優れていたとのことでした。手芸品は手間のかかった大作力作が評価されたようです。

どの作品も皆さんが丹精こめて作られたもので、日々のご努力に深く敬意を表したいと思いました。

 

今年度は、天白区役所の前の庭でもくりあじかぼちゃを栽培し、9個収穫できましたので、特別出展しました。

区役所産のくりあじかぼちゃ

小ぶりですが、形や色はとてもきれいで区長始め農政課担当職員は大満足でした。

 

天白区の農地は、平成26年1月1日現在で90.49ヘクタールです。年々少しずつ減っています。市内全域では、1,337ヘクタールで、天白区は16区中第5位の面積です。

 

農地は緑被率(※)にもカウントされます。天白区の緑被率は、29.1%と市内16区で2番目に位置している緑の多い区です。

緑は街に潤いをもたらし、かつ、ヒートアイランド対策や水循環に欠かせないものです。農業を大切にすることで、よりよい環境を保全していきたいと日々考えています。

現在、区内で『食べよう天白産!☆「地産地消スタンプラリー」☆』を開催中です。

(※)本市における緑被率の定義:樹木、草・芝等で被覆された土地、農地及び水面の合計面積が、市域面積に占める割合

第六話 PM2.5(平成26年7月)

区役所・保健所庁舎の西側に大気汚染物質を常時観測するための測定機器が設置してあるのをご存知でしょうか。

大気汚染物質の観測機器

ここでは、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダント、微小粒子状物質いわゆる「PM2.5」といった、大気汚染物質を24時間測定しており、1時間毎の数値を環境科学調査センターにあるコンピューターに送信してデータをとりまとめ、「名古屋市の大気環境状況」というホームページで公表しています。このような常時監視測定局は、天白保健所を始め市内に17箇所あります。

 

PM2.5については、最近新聞やテレビで何度も取り上げられており、特に国境を越えて入ってくる可能性があるということで問題となっています。

この物質はいわゆる「スス」で、粒径が2.5μm(μm:マイクロメートルは、1ミリメートルの1000分の1)髪の毛の70分の1、という微小粒子です。とても小さな粒子ですので肺の奥まで入り込み健康に影響があるといわれています。

 

微小粒子状物質には、工場のばいじんや自動車の排気ガスの成分などいろいろなものが混在し、しかも2次生成粒子といって、空気中で化学変化したものも入っており、現状では、原因の解明と対策が難しいと言われています。

 

日本では2009年に環境基準(人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準)が決められました。年平均1立方メートルあたり15マイクログラム以下などとなっていますが、名古屋市内の観測地点17箇所ではすべての地点で環境基準を達成できていません。

 

平成25年度の大気汚染常時監視結果が6月16日に公表されましたが、PM2.5については24年度の1立方メートルあたり16.3マイクログラムから25年度は1立方メートルあたり17.1マイクログラムと若干増加しています。

現在国レベルで対策が検討されていますが、今私たちにできることは、公表されている常時監視の数値などの情報を確認し、特に濃度が高い時には、小さい子どもや高齢者、循環器・呼吸器に疾患がある方などは外出を自粛したり、外での運動を控えたりといった自己防衛をするということなどです。

 

詳しくは、こちらのページをご覧ください。

PM2.5(微小粒子状物質)について

区役所の緑のカーテンの画像

区役所の緑のカーテン

第五話 環境デー(平成26年6月)

6月は環境月間です。そして6月5日は環境の日と環境基本法に定められています。

名古屋市では、環境デーの地域行事をこの期間に各区で実施しています。

6月7日(土曜日)天白区では「天白区クリーンキャンペーン2014・平針南学区クリーンウォーキング」を行いました。
参加者は平針南学区の皆さんのほか、区内4大学(東海学園大学、名城大学、豊田工業大学、名古屋女子大学)、天白こじょう会、碧海信用金庫、(株)司ケースの皆さん。
総勢400名が自宅や集合場所から平針南コミセンまで清掃活動を行い、拾ったごみの分別回収を行いました。

平針南一丁目の公園を清掃する皆さんの画像

平針南一丁目の公園を清掃する皆さん

終了後、平針南コミセンの南側公園でセレモニーを行いました。

区長からは感謝のご挨拶を、そして桐生平針南学区委員長には環境宣言を行っていただきました。

セレモニーでの環境宣言

平成10年ごろ名古屋市はごみが年間100万トンほどとなり、埋め立て処分場が不足するという事態から藤前干潟という渡り鳥の中継地となっている名古屋港の干潟を埋める計画を進めていました。しかしながら、干潟を保全すべきという意見が大きくなり埋め立てを断念し「ごみ非常事態宣言」を出して、分別、減量に取り組みました。

保健委員の皆さんはじめ名古屋市民が団結して取り組んでいただいた結果大きくごみを減らすことができました。昨年度のごみ量は62万トン、目標は54万トンですのでもう少し頑張らなければなりませんが、すごい成果です。名古屋市民の底力はすごいのです。

女性会のバザー

環境デーは今年度で15回目となります。
毎年度、クリーンキャンペーンや環境バザー、環境クイズなど各区で企画していますが、天白区は女性会のバザーや生物多様センター、環境事業所、保健所公害対策のクイズやゲームなどを行っています。バザーの売りはなんと言っても梅干です。天白産梅の実を女性会の皆さんがシソや塩で漬けたものを持ってきてくださいます。
その他のものも大人気、オープン前から100人以上の行列ができていました。

環境問題は解決に向かうには、困難な長い道のりがあります。しかしながらみんなで手を携えて、小さくてもいい、一歩一歩前に進んでいくことが大切です。子どもたちやそのまた子どもたちに美しい地球を残していくことが私たち大人の使命なのですから。

藤前干潟の画像

藤前干潟

第四話 新規採用職員とのランチミーティング(平成26年6月)

職員とのランチタイムミーティングを始めました。

第1回は今年度採用され、天白区に配属された職員の皆さんが対象です。

区長室で授産施設の手作り愛情弁当をいただきながら歓談をしました。

 

今年度の新規採用職員は10名です。女性5名男性5名。女性のうち一人は保健師ですがそのほかは主事。総務課1名、まちづくり推進室1名、民生こども課5名、保険年金課2名、保健所保健予防課1名です。

 

当日は9名の参加者とお弁当をいただきながら、私のこれまでの仕事から少しお話をして、後は食べ終わった人から順番に仕事のことなど近況を話してもらいました。

 

採用されたばかりの若い職員たちそれぞれが仕事に正面から向き合い早く成長して先輩職員に追いつき職場の一員として一人前の仕事ができるようになりたいという意気込みがひしひしと伝わってきました。よい「人財」を得ることができたと心強く思いました。

 

一人の職員が、私が総務局の企画調整室長という職の時に立ち上げた大学タウンというプロジェクトのおかげで名古屋市職員になることができましたと話してくれました。

 

これは河村市長が初当選のあと、学生が輝く街にするようにという指示をいただき、市内の大学に声をかけて学生たちに「面白い名古屋」を提案してもらったことに始まり、現在は「ナゴ校」といういろいろな学校の学生たちの集合体をつくり、学生が主体となって、大学エキスポや被災地支援のイベントを企画したりしているものです。

 

ナゴ校で活動し市役所の職員となりたいと思った学生が、晴れて天白区に就職してくれたということをこのランチタイムに知ることができました。このように仕事の成果が素敵な出会いとなったことを心からうれしく思いました。多くの皆さんに感謝です。

 

いろいろなことがつながって、人と人とがつながって、私たちは生きています。

つながりを大切にして、決して一人ではできないことも多くの力を集めればできると信じて仕事をしていってほしいと新規の職員の皆さんにメッセージを送れたのであれば 幸いです。

区長と新規採用職員の集合写真

第三話 天白区春の華道展(平成26年5月)

5月11日の日曜日は母の日でした。

区役所講堂では 天白区華道クラブ主催の第77回天白区春の華道展が開催されました。

38人の方が出瓶され、また、私も特別に出瓶させていただきました。

私は市役所の石田流華道クラブに所属し、断続的ですが20年ほどお稽古してきました。市役所華道クラブは、お昼休みや就業後の時間を利用して、職員がお稽古しています。

天白区華道クラブ会員の諸先生の作品とともにとも並べていただくことはとても光栄でしたが、いざ生け始めるとなかなかうまくいかず四苦八苦で、冷や汗をかきながらなんとか形になったというところです。

区長が生けたということだけで、皆さんに喜んでいただけたのでよかったかなと思っています。

花を生ける区長

天白区の華道展では、体験コーナーといって鑑賞に来ていただいた区民の方に生けていただくという取り組みを行っています。母の日でしたので、赤いバラやカーネーションなどを用意して楽しんでいただけたようです。

生け花の体験コーナー

生け花は日本発祥の文化です。歴史は古く、室町時代からといわれています。

単に花だけでなく、花器や台、石や古木を使って、空間の風情や季節感を創造します。

日本の伝統文化を次世代にもつないでいきたいと思いました。

華道展の会場の様子

第二話 川のビオトープ完工記念イベント(平成26年5月)

5月10日(土曜日)

五月晴れの青空の下、天白川大橋右岸河川敷で川のビオトープ完工を記念して式典とイベントが開かれました。

 

9時半頃から地域住民が集まり始め、10時に式典が始まった時には100人以上になりました。式典では、天白区を住みよくする会の森山みゆき会長から10年前に緑の回廊を作るため植樹をしたこと、そしてまた、川のビオトープを作りたいという住民の熱意が行政を動かし、今日の日がやってきたことなど地域の代表者の一人として熱い思いを語られました。区長としても、環境学習の場としてまた、区の魅力のひとつとしてみんなで守り育てていってほしいとご挨拶しました。

式典のあと、柳とヨシをみんなで植樹しました。

ヨシの植樹の様子

みんなでヨシを植えました。後ろに「緑の回廊」

柳

「大きくなあれ」

いよいよビオトープに天白川本流から注水が始まりました。観衆の注目の中、ショベルカーが巧みに操縦され、堰が壊され、いよいよ水が入ってくると拍手と歓声が響きました。子どもたちの目はショベルカーの操縦に釘付けでした。

ショベルカー

ヒーローはショベルカー

ワンド(湾所)に水がはいりましたの画像

ワンド(湾所)に水がはいりました

この事業は、「ホタルこいこいプロジェクト」という天白区をすみよくする会の一事業部会(代表は村瀬劯さん)が中心となって植田南・植田東の学区連絡協議会とともに行ったものです。将来はビオトープにホタルが舞うことを願って事業を進めていくということです。

 

ビオトープを作ってくださったのは愛知県尾張建設事務所です。天白川は2級河川で愛知県が管理をしています。

 

ビオトープとは ドイツ語で生き物が生息する空間という意味です。みんなで植えた柳やヨシが育ち、この場所が緑で覆われてくると生き物がだんだん住み着き、鳥がエサを求めてやってきたり、巣を作ったりして生き物の楽園となっていきます。

 

今年度はESD(持続可能な開発のための教育)のユネスコの国際会議が11月に名古屋国際会議場で開かれます。

このビオトープが環境学習の場として地域の人々から次世代の子どもたちに引き継がれ、末永く天白区の魅力のひとつとして守り育てられることを期待しています。

第一話 天白区入門(平成26年5月)

天白区のホームページには詳しく掲載されていますが、

新区長の勉強もかねて…。

天白区は40年前に誕生しました。今年度区制40周年を迎えます。

昭和50年2月昭和区より分区独立。当時、人口:87,931人

現在では、人口:158,979人(2014年4月1日現在、市内16区中第7位)

世帯数:72,063世帯…同第6位

面積:21.62平方キロメートル…同第5位

平均年齢:43.0歳…同第14位

65歳以上の人口の割合:20.5%…同第15位

緑被率:29.1%…同第2位

事業所数:5,763事業所…同第14位

天白区は、名古屋市の中では、緑の多い、若者の比較的多い区です。

そして、さらに昔を振り返りますと、

明治39年4月新市町村制の公布によって、平針村、植田村、弥富村、島野村の4か村が合併し天白村と改称されました。

「天白」という地名は、この4つの村の東北から南西に貫流する天白川からとったもの。

天白川という名称は、下流の流域に天白社が祀られていたことによる。緑区鳴海町に字天白という地名がありそこに天白社があったといわれています。

天白神は、河川の暴流を防いで田畑を守る神であり、海道を行く旅人を怒涛から守る神でもあったということです。(愛知県郷土資料刊行会編「天白区の歴史」より)

平成12年9月の東海豪雨の直後に、私は総務局行政改革推進室の係長でしたが、天白区の水害ごみを片付けるお手伝いに来ました。朝から日が暮れるまでごみをトラックに積み込む作業をしました。その折に住民の皆さんの声を聞き、また被害状況を直接見ることができました。

そしていま、南海トラフ巨大地震の被害想定も出されています。

防災・減災まちづくりは区政の最重要事項として取り組んでいきたいと思います。

早いもので、もう5月になりました。

今は葉桜の緑がキラキラと眩しく輝いています。

区長室の窓を開けると天白川のせせらぎが聞こえてきます。

鳥たちが遊ぶ姿があちこちで見られます。

緑の多い美しい天白区。安心、安全で快適な街づくりに地域の皆様とともに取り組んでまいります。

現在、区政40周年の記念事業としまして、マスコットキャラクターのデザインを募集しています。(6月30日まで)

天白区の魅力を発信できるようなアイデア満載のキャラクターにしたいと思います。

多くの皆様のご応募お待ちしています。

このページの作成担当

天白区役所区政部地域力推進課区の特性に応じた地域の活力向上担当

電話番号

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ファックス番号

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