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千種消防署のあゆみ

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このページを印刷する最終更新日:2022年11月1日

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千種消防署が設置されるまで

「名古屋市千種消防署」の前身である「愛知県千種消防署」が昭和16年に誕生するまでのあゆみをここでご紹介します。


慶長年間から明治22年ごろ:町火消(火消組合)の時代

慶長14年(1609年)の名古屋開府(徳川家康が名古屋城築城を決定)後、武家消防(武家による消防)が火災への対応を行っていました。

寛文5年(1665年)ごろには、町奉行の支配による町火消(火消組合)が設置され、明治までその活動が続きました。

明治22年(1889年)の名古屋市制施行後、町火消(火消組合)に代わり、市民による「消防組」の制度が生まれ、愛知県警察本部が「消防組」の事務を所管することとなりました。

「防火宣伝いろは歌留多」などを作成した千種区の「東山消防組」も、この消防組のひとつです。


大正8年:名古屋市に特設消防署の設置

大正8年(1919年)に勅令第350号が発布され、名古屋市に愛知県所管による「中消防署」と「南消防署」が設置されました。

昭和14年(1939年)には、日中戦争の進展に対処し、「中村消防署」と「港消防署」が設置され、明治22年に設置された「消防組」は「警防団」に改組されました。


昭和16年:中消防署千種出張所の設置と千種消防署への昇格

昭和15年8月に、千種消防署の前身となる「愛知県中消防署千種出張所」が千種区田代町大字小坂下65番地に設置されました。

愛知県中消防署千種出張所は、昭和16年8月11日に「愛知県千種消防署」に昇格し、同時に中消防署から「上野出張所」が移管され、職員47人の体制で千種区一円と東区の一部を管轄することになりました。

昭和16年・千種消防署・上野出張所・初代署長

左は初代署長「磯部正」氏、中は昭和16年当時の「千種消防署本署」、右は「上野出張所」の写真です。

昭和17年:「大久手出張所」(千種区大久手町5丁目)の設置

昭和17年・大久手出張所の写真

昭和17年7月1日に「大久手出張所」が設置(千種区大久手町5丁目6番)されました。

建物は木造平屋建て102平方メートルで、消防手(職員)4名・ポンプ車1台が配置されました。

※「大久手出張所」は昭和45年3月に移転し、現在の「吹上出張所」となりました。

昭和19年:戦争の内地波及と消防力強化・「田代消防署」への改称

このころ、戦争の内地への波及予想などにより名古屋市内の消防体制が人員装備ともに大きく拡張されました。

これまで、千種消防署は区の名称を使用していましたが、昭和19年2月に市内の全消防署の名称は所在地の学区名を使用することとされ、「千種消防署」は「田代消防署」に改称されました。


昭和20年:「東山出張所」(千種区東山通2丁目)の設置

昭和20年に東山出張所が設置されました。

昭和20年10月に、千種区東山通2丁目19番に「田代消防署東山出張所」が設置されました。

当時の庁舎は木造2階建て119平方メートルで車庫や物置等が併設され、建設工費は35,000円と記録があります。

消防組織法施行と名古屋市消防局の設置

昭和23年3月の消防組織法施行により、消防は警察から分離し名古屋市消防局が発足しました。

このとき、消防署の名称は行政区の名称を使用することとされ、「田代消防署」は「名古屋市千種消防署(本署及び上野・大久手・東山出張所)」に改称されました。

消防組織法の施行により名古屋市消防団条例等が制定され、警防団に代わり区内に8つの消防団が設置されました。

千種区の消防団についてはこちらのサイトをご覧ください。


昭和23年:終戦後の「千種消防署本署」の再建

昭和23年に千種消防署本署が改築されました。

昭和20年ころ、「田代消防署(千種消防署)本署」は、戦災による被弾で大破し、その後、仮庁舎で空襲による火災の消火などを行っていましたが、昭和23年に区内有力者の援助等をうけ、本庁舎が再建されました。

当時は木造2階建て495平方メートルの庁舎でした。

昭和45年:「大久手出張所」の移転と「吹上出張所」の設置

昭和45年に設置された吹上出張所の写真。

昭和45年3月に「大久手出張所」を千種区千種町字馬走18番13号に移転し、名称を「吹上出張所」と改称しました。

庁舎は鉄筋コンクリート造2階建て231平方メートルでした。

写真は移転設置時の「吹上出張所」です。

昭和46年:「千種消防署本署」(覚王山通5丁目)庁舎改築

昭和46年・千種消防署本署の改築

昭和46年5月に、千種区覚王山通9丁目31番地にあった千種消防署本庁舎が改築されました。

庁舎の改築は地元有力者による「千種消防署庁舎建設後援会」が組織され、多大な寄付をいただいております。

庁舎は5階建て鉄筋コンクリート造で1,548平方メートルでした。

この庁舎は、現在「千種消防署覚王山出張所」となっています。

昭和53年:「上野出張所」の移転

昭和53年に移設した「上野出張所」の写真。

昭和53年3月に「上野出張所」が千種区北千種町字愛宕前160番2号に移転しました。
庁舎は鉄筋コンクリート造2階建てで245平方メートルでした。
写真は当時の庁舎です。

※「上野出張所」は「千種消防署本署」の希望ヶ丘2丁目への移転に併せ、千種消防署本署があった覚王山通5丁目に移転し、名称を「覚王山出張所」に改称しました。

昭和60年:「東山出張所」の庁舎改築

昭和60年の東山出張所改築の写真

昭和60年5月に「東山出張所」の庁舎が改築されました。

庁舎は鉄筋コンクリート造2階建て250平方メートルでした。

平成11年:千種消防署本署の希望ヶ丘二丁目への移転

平成11年・千種消防署本署

平成11年に、「千種消防署本署」が千種区希望が丘二丁目6番21号に移転しました。

「千種消防署本署」の移転に伴い、これまでの本署建物(覚王山通5丁目)に「上野出張所」の機能を移転し、名称を「覚王山出張所」に改称しました。

このページの作成担当

消防局 千種消防署 総務課
電話番号: 052-764-0119
ファックス番号: 052-752-1119
電子メールアドレス: 01shomu@fd.city.nagoya.lg.jp

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