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平成30年度田んぼアートの記録
平成30年度のデザイン図柄

今年の図柄は、名古屋港の風景。7月に開催される全国田んぼアートサミットで、全国から集まる田んぼアート関係者に名古屋の港らしい風景を見ていただきたいと思っています。

今年はサミット開催のため、隣の田んぼ(第2会場)でも田んぼアートを行います。田んぼアート事業に協力いただいている皆さんに感謝を込めてデザインしました。
5月3日(木曜日)測量
今年も田んぼアートの季節がやってまいりました。今日の作業は測量です。田んぼアートの作業の中で最も大変なお仕事です。
まずは会長あいさつ。今日の作業のために30名弱のメンバーが集まってくれました。
大量の竹串。4000本位あります。この串を田んぼに打って、串と串をテープでつないで絵をかきます。
測量の小道具。田んぼの中で竹串を運ぶソリ。測点(竹串を打つ場所)がわかる図面。串を打つハンマー、他に黄色のビニルテープを使います。

図面です。観察台から見た時に、デザイン画のとおりきれいに見えるように、観察台から遠いところは大きく、近いところは小さく描きます。実際の田んぼを真上から見ると図面のようにゆがんで描かれています。
今年で8回目となる田んぼアートですが、この遠近法を本格的に取り入れたのは5回目から。3回目の田んぼアートを観察台から見た写真です。

上空から見るときれいですが、遠近法を使っていないので観察台からだと少し見えにくいです。田んぼアートの技術も年々進歩しています。

図面の拡大図です。無数の測点の番号が書いてあります。この図面でも細かい所は読めないので、実際はもっと拡大した図面を使用します。今年は全国田んぼアートサミットが開催されるため、隣の田んぼ(第2会場)も使って面積は2倍。測点も3000点と大幅に増加しています。
今年は測点が多いので、測量機を5台使って、5班編成で作業をしました。1班5人。図面担当と、測点を測るセンサー担当、串を打つ人、テープを張る人です。あれ?4人づつしかいません。
5人目はここ。田んぼの中の人が持っているセンサーの位置と、あらかじめ測量機に登録してある各測点の位置の誤差を教える役割です。こうして、1本づつ正確な位置に串を打っていきます。今年は、測量のプロ、愛知県土地家屋調査士会のメンバー10名が各班2名づつ参加してくれました。ありがとうございました。
朝の8時から作業を始め、夕方5時半。第2会場の測量が終わりました。
JAなごやのキャラクター、大地くんとなごみちゃん完成です。
名古屋市観光文化交流局の「名古屋なんて、だいすき」完成です。
イオンのWAONと味の素さんのおにぎり丸完成です。
第1会場は・・・。まだ8割しか終わっていない。測量は真っ暗になる7時まで続きました。
5月5日(土曜日)輪郭植え
今日は輪郭植え。2日前の測量は夜まで続いたので、暗くて撮影できなかった第1会場の測量完成写真です。写真では苗が見えませんが、輪郭植えも完成した写真です。
輪郭植えとは?田んぼアートは6種類の葉色の異なる稲を使って絵を描きます。デザインの複雑な所は、どこにどの色を植えるのか田植えイベント当日参加者に一人づつ説明ができません。そこで細かい部分は先に植えてしまうのです。面積が広くて植えやすい部分も何色を植えればいいか参加者がよくわかるようにテープの周り(輪郭)にそってそれぞれの色を植えておきます。完成すると写真のようになります。まだ苗が植わっていない所は13日の田植えイベントで皆さんが田植えをする所です。
今年は第2会場があります。こちらは田植えイベントで参加者の皆さんが入らない田んぼです。つまり、スタッフで全部田植えします。
この広い面積を手植え・・・。いつ終わるか不安でしたが農家さんのパワーはすごい。
3時半にはすべての田植えが終了しました。
5月13日(日曜日)田植え
今日は待ちに待った田植え。田んぼアートの4回のイベントの中で、最も人気のあるイベントです。この日のために準備を進めてきましたが、朝から雲行きがあやしく会長のあいさつも雨の中です。
今年は7月5日に名古屋で全国田んぼアートサミットが開催されます。サミットでトークセッションを行っていただく女優のいとうまい子さんも田植え会場に来ていただきました。
田植え開始です。
空はどんより、でも田んぼの中は色とりどりのカッパでカラフルです。
強い雨の降る中、300人を超える参加者のみなさんが集まってくれました。寒い雨だったので風邪をひいたりしていないでしょうか?心配です。
田舟コーナー。昔、田んぼで苗などの荷物を運ぶために使用された舟です。イベントでは田植え機がひっぱってくれます。子供達は大喜び。
いとうまい子さんも乗っていただきました。
足洗い場。田植えの時期は暑い日が多いので、いつもは水遊びの子供で行列ができるのですが、今年は人気薄。この水は宮田用水と言う農業用水の水です。木曽川の愛知と岐阜の県境あたりで取水し、地下のパイプラインを通って運ばれてくるので、とても冷たくて暑い日は気持ちがいいのですが、今日は「冷たい」「寒い」の声が。
みなさんの力で無事に田植えが終了しました。ありがとうございました。
6月2日
田植えからしばらくたって6月となりました。田んぼアートは少しづつ稲の葉色がはっきりしてきて、デザインが浮かび上がってきました。
第2会場の方も成長は順調です。
6月27日
田んぼアートが最も美しく見ることのできる季節がやっってきました。鮮やかに名古屋港の風景が浮かび上がってきました。
第2会場もきれいに見えます。白の部分に緑がたくさん入ってしまっているのが少し残念。
7月5日(木曜日)
2018全国田んぼアートサミットin名古屋開催
日本各地で田んぼアートに取り組む団体が集まり、情報交換や技術交流を行う全国田んぼアートサミット。7回目の開催となる今年は名古屋で行われました。今年の参加団体数は25団体。サミットが開催されたこの週は、日本中に豪雨が降り、飛行機の欠航や高速道路の通行止めなどが相次ぎ、みなさん苦労して全国各地から名古屋に来ていただきました。
サミットは、イオンモール名古屋茶屋の映画館(イオンシネマ)で開催されました。一番大きい376席ある10番スクリーンをお借りしたのですが、満席となる大盛況でした。
サミットでは各地で行われている田んぼアートの事例を12団体から発表していただきました。
映画館の利点を活かした大型スクリーンによる事例発表は見やすく好評でした。見事な田んぼアート作品が映し出されると観客から凄いなあと感嘆の声がもれる場面もありました。
サミットは事例発表の後、女優いとうまい子さんによるトークセッションや、現地見学などが行われました。
田んぼアートサミットと同時開催の農・会うフェスタの会場です。イオンモール名古屋茶屋のセンターコートをお借りして、サミットに参加している団体の紹介パネルの展示などを行いました。その中の力作がこれ。今年の田んぼアートのデザインを立体オブジェにしたものです。
正面から見ると立体感がわかりづらいですが、横から見るとより立体的。発砲スチロールを立体プリンターで切り出してもらい、それにスタッフが4日がかりで色付けしました。田んぼアートスタッフ、米作りが本職と思いきや、サミット開催に工作まで、多彩な才能を持っているようです。
参加団体の皆様が、田んぼアート会場に視察に行っている間、夜の交流会の準備を進めています。雨の中の現地視察は大丈夫かな、強風は吹いていないかな、とても気になりますが、視察が終わるまでに準備を完了しなくてはいけません。たくさんの料理に飲み物、もちろん参加者からいただいてますよ、参加費。
準備整いました。参加団体の皆様で満席です。サミットの間はあまりおしゃべりできないので、ここからが本当の交流です。一緒のテーブルに座っている他団体さんと早速名刺の交換会。昨年のサミットから1年ぶりに再会した全国の仲間たちと楽しい交流がスタートです。
交流会、乾杯の挨拶は青森県田舎館村の村長の発声です。田舎館村は田んぼアート発祥の地。村おこしとして村をあげて制作に取り組み、今では人口約8000人の村に田んぼアートを見に年間34万人もの観光客が訪れるほど。田舎館村の田んぼアートは群を抜いて芸術性が高く、一度本物を見たいと思う憧れの地です。
交流会では、南陽学区女性会の踊りや、参加団体の皆様から提供いただいた各地の名産品を景品にくじ引き大会などが行われました。
交流会の最後は次回のサミットの開催地である静岡県菊川市の皆様の挨拶です。来年の開催に向けて30名近いメンバーが名古屋に来てくださいました。来年のサミット楽しみにしています。
7月8日(日曜日)観察会
今日は田んぼアートイベント、観察会の日です。
田植えに続き、観察会も雨の週間予報。心配していましたが、日本中に災害をもたらした何日も降り続いた雨は止み、久しぶりの青空です。8時に集合したスタッフに会長から挨拶。長雨でイベント広場はぬかるんで使用できず。ブルーシートを敷いたり、板を敷いたり、何とかイベントスペースを作り出しました。
南陽東中学校の吹奏楽の演奏です。足場が悪い上に時折強い風が吹き、楽譜が倒れたりめくれたり。大変なコンディションでしたが一生懸命演奏してくれました。
お楽しみイベントどろんこ遊びの様子です。隠してあるボールを探します。長く降り続いた雨で、どろんこ遊び会場の水位があがり、かなり深くなってしまいました。みんなズボンの裾も、服の袖もドロドロ。でも、暑い日だったので楽しそうでした。
中にはボール探しが終わった後、いつまでも泳いでいる子がいました。そこまでドロドロになれる勇気は凄い。
見つけたボールの色で景品と引き換えをします。今年の特賞はイオンシネマの映画館ペアチケット。野菜の詰め合わせや人気キャラクターのおもちゃなどが当たりました。
観察会の一番の主役はこちら。今年もきれいに仕上がりました。スタッフみんなで記念撮影。今が一番田んぼアートが美しい季節です。これから稲は8月に穂が出て花が咲き、10月の稲刈りにむけて実が大きく育ち始めます。茶色い穂の色が目立ち始めると、絵は少しづつ茶色く変化していきます。その変化も田んぼアートの季節感の一つ。観察台は10月14日の稲刈りまで設置してありますので、いつでも無料でお楽しみいただけます。
第2会場は、JAのキャラクター大地くんとなごみちゃんの顔が緑色に。なごやなんて、だいすきの黄色の稲の生育は順調です。
イオンのWAONと味の素のおにぎり丸も白い部分が緑に。第1会場の白い稲は購入した種もみを使いましたが、第2会場の白稲は昨年の白稲から採取した種で育てました。昨年の実に緑の種が混ざってしまったのかな?きれいな絵を描くのは本当に大変です。
8月9日
8月になりました。田んぼアートの色合いも少し変化が。この時期に稲には花が咲き、小さな実をつけ始めます。実は黄色いのでアート全体が黄色くくすんだような色に段々変化していきます。
8月22日
今年の夏は猛暑でした。暑さに一番弱い黄色の稲が枯れてきました。葉は枯れてきましたが、植えた形は残っているのでまだ文字ははっきり見えます。
9月6日
9月になり田んぼアートも実りの秋です。実が大きくなったので田んぼの色もすっかりセピア色に。秋の雰囲気ただよう田んぼアート、もうすぐ見納めです。
9月16日(日曜日)色稲刈り
今日は色稲刈り。緑の葉のあいちのかおりに比べて、色稲は実がなるのが早いので、スタッフで一足早く稲刈りをします。来年の種もみにするために色稲を色ごとに丁寧に分けて刈ります。絵が複雑な部分は大変。前日までの雨で田んぼはドロドロ。さらに大変でした。次回は10月14日の稲刈りイベントです。緑色のあいちのかおりを参加者の皆さんに刈ってもらいます。
10月14日(日曜日)稲刈り
今日は稲刈りです。朝方雨が降りましたが、田んぼもイベント広場もぬかるむことなく、無事開催できました。今日で見納めの田んぼアート、すっかり黄色く色づいています。
今年は会長あいさつの後、稲の束ね方の説明を行いました。地元農家さんの鮮やかなプロの束ね実演の後、参加者でもできる簡単な束ね方の説明をしました。
稲刈りスタートです。
刈るのも束ねるのもうまくできるようになったかな?
コンバインの試乗。運転席に座るだけですが人気があります。
昔の農機具、足踏み脱穀機。足で踏むと針がたくさんついたドラムが回転し、稲からモミがはずれます。
事前に刈っておいたお米、あいちのかおりを皆さんに試食していただきました。
こちらは古代米の試食用一口おにぎり。黒い葉っぱの稲から採れたお米ですが、中身は普通に白くてびっくり。
地元産焼き芋も配布しました。今年は天候不順で芋の成長が悪く、参加者皆さんに十分に配布できませんでした。
コスモス狩りも楽しんでいただきました。こちらも猛暑、台風の影響で花数が少なかったです。今年はあまり天候に恵まれませんでしたが、稲は順調に実り無事収穫を迎えられてよかったです。
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