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堀川水環境改善緊急行動計画

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このページを印刷する最終更新日:2010年10月25日

ページID:9034

ページの概要:一級河川庄内川水系堀川における人と水生生物等が共生できる望ましい河川環境の創出を図るため、2010年度(平成22年度)における目標を定め、これを達成するための事業を計画するもので、平成16年8月に策定されました。

堀川水環境改善緊急行動計画

第二期水環境改善緊急行動計画(清流ルネッサンス2)とは

 国土交通省では、21世紀の我が国にふさわしい健全な水循環系の構築が重要であることから、水環境の悪化が著しい河川、都市下水路、湖沼、ダム貯水池等において、水環境改善に積極的に取り組んでいる地元市町村等と河川管理者・下水道管理者及び関係者が一体となって策定する「第二期水環境改善緊急行動計画(清流ルネッサンス2)」に基づく水環境改善施策を、関係者との協力のもと、推進することとされています。

本計画の策定にあたって

 本計画の策定にあたって、市民代表者、有識者、関係行政機関の職員からなる協議会を設立して、5回にわたる検討を行いました。

計画対象区間は

 堀川本川の庄内用水頭首工(上流端)から堀川口防潮水門(河口部)までの、15.5kmの区間。

堀川の水質の現況は

 堀川の環境基準である「D」類型と比較すると、BOD、DO、SSともに、おおむね達成されている状況です。

しかしながら、堀川の水に対する市民の印象は、透明感の乏しい水で、ヘドロ臭がする汚い川とされています。また、中下流区間の低層部では貧酸素状態となっており、魚類や水生生物の生息環境の悪化をきたしています。

現況水質グラフ

水環境保全の課題のとりまとめと主な原因の特定

 堀川における水環境改善にあたっての課題を整理すると、以下があげられます。

水環境上の問題点

  • ヘドロの堆積による悪臭の発生や河床の黒色化
  • 生物種多様性の不足
  • 水の濁りや臭いの発生
  • ゴミの長期浮遊

直接的原因

  • 堆積有機物の嫌気性分解(ヘドロ臭の発生)
  • 有機的な水質汚濁と低層部の貧酸素化(生物種多様性の不足)
  • 浮遊物質の流入、淡水・塩水の混合による凝集化、水の滞留(水の濁り)
  • 浮遊ゴミの流入、水の滞留(ゴミの長期浮遊)

直接的原因の根本

  • 人為的負荷の流入
  • 少ない自己水源
  • 潮汐の影響

計画の概要

計画目標年度

計画目標年度を平成22年(2010年度)とし、具体的な水環境改善を目指します。

目標とする水環境

  • 魚が泳ぐ姿が見える川
  • 上流部の水辺で遊べる川
  • 中下流部の沿川でくつろげる川
  • 舟遊びができる川

具体的な目標

ゾーン1

 水遊びが楽しめる川を目指す。

○BOD:3mg/L以下

○DO:5mg/L以上

○濁度:5度以下

  • 流量:毎秒0.3立方メートル程度の水量確保
  • 臭い:パルプ臭発生の要因を抑制(定性目標)
  • ゴミ:雨天時や不法に投棄されるゴミを抑制し、不快感を軽減する。(定性目標)

ゾーン2

都心の水辺として、清潔感があり、コイなどの魚の姿が見えるような川を目指す。

○BOD:5mg/L以下

○DO:5mg/L以上

○濁度:10度以下

  • 臭い:ヘドロ臭発生の要因を抑制(定性目標)
  • ゴミ:雨天時や不法に投棄されるゴミを抑制し、不快感を軽減する。(定性目標)

ゾーン3・4

人々のくつろぎ・憩い・遊びの空間となる川を目指す。

○BOD:8mg/L以下

○DO:2mg/L以上

○濁度:10度以下

  • 臭い:ヘドロ臭発生の要因を抑制(定性目標)
  • ゴミ:雨天時や不法に投棄されるゴミを抑制し、不快感を軽減する。(定性目標)
目標別位置図

施策の内容

上記の目標を達成するために、関係機関との調整を図り、次図に示す施策を位置付けました。

また、この他にも「制度的対策」や「市民活動との連携・協働」についても施策の一環と位置付け取り組んでいきます。

河川事業

  • 庄内川における水質浄化
  • 堀川での直接浄化
  • 河川水へのDO補給
  • ヘドロの除去(しゅんせつ)
  • 河道内のゴミの除去
  • 河道内植生の創出による栄養塩除去
  • 水量の確保

下水道事業

  • 合流式下水道の改善
  • 雨水吐へのスクリーン等の設置
  • 下水処理場における処理水質の向上
施策の内容

今後は

計画策定は、施策の実現以外にも、次のような活動を行い、水環境改善を図っていきます。

モニタリング調査の実施

施策の効果の把握や、問題点の発見、さらにはデータの蓄積により水質予測精度の向上を目指すため、詳細な追跡調査を実施していきます。

協議会の継続

堀川の水環境改善のための枠組みとして、計画策定にあたって設置された協議会を継続し、計画のフォローアップに努めます。

このページの作成担当

緑政土木局河川部河川計画課堀川総合整備担当

電話番号

:052-972-2823

ファックス番号

:052-972-4193

電子メールアドレス

a2881@ryokuseidoboku.city.nagoya.lg.jp

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