「2021緑区フォトコンテスト」に応募してくださったみなさま、ありがとうございました!
『名古屋市緑区内で撮影された、見る人に「緑区に行ってみよう」「現地で見てみたい」と思わせるような、とっておきの写真』をテーマに、2021年9月1日から11月30日まで作品募集を行いました。
今年も112名(区内63名、市内他区19名、市外30名)の方から410点ものご応募をいただきました。
その中から受賞した17名の作品を、審査員講評とともに発表しますので、ぜひご覧ください!
魅力的でレベルの高い緑区の写真に囲まれ、審査では選考にとても悩みましたが、大変楽しい時間でした。今回、応募が多かった撮影場所は、「有松」、「滝の水公園」、「大高緑地」などです。まったくテイストの違うフォトジェニックで素敵な場所なので、緑区のフォトコンテストでは、多くの方が毎回応募されています。では、同じ場所でもどう撮ればオリジナリティのある作品になるのでしょう。それは、入賞作品にヒントがあります。例えば、『天白川のマジックアワー』や『滝の水の穴』のように自分の好きな時間帯を狙ったり、『No rain.No rainbow』の雨上がりのような天候を選んだり。そして、『ひとやすみ』のように人物を入れたりすると、他の人とは違う写真になります。そして、代表的な観光地以外でも、自分にとって大切な風景は緑区の魅力発見につながります。真っ直ぐ延びた用水路『秋の愛知用水』 や神聖な儀式の『実り』の場所は、美しい写真を見て行ってみたいと思いました。これからも新たな緑区の魅力をみなさんの写真で拝見したいと思います。
2回目となったコンテスト。今年もやはり力作がそろいました。
人の力を写真力で表現されている作品が、今年は多かったような気がします。
新発見の場所もありました。緑区ではあたり前の場所であっても切り取り方で変化を感じさせられる写真も多く感じました。光の加減、影の切り取り方など工夫も感じられました。
今回の大賞も切り取り方でした。かっこいい写真が今年は多かったように感じます。写真はその時間を切り取ることから始まります。事の瞬間、動きの瞬間、光・影の移り変わりの瞬間、それを切り取るのが写真です。
今回の受賞者の皆さまは、それを見事に切り抜いた人たちだと思います。
今年も審査会場いっぱいに応募作品が並びました。裏面の応募票に目隠しをして、どなたの作品かが分からない状態で審査を行います。審査員が各々気になる作品を選び、選ばれた作品の中から、さらに審査員全員で議論をして受賞作品を決定しました。
後列左から
三浦誠先生、安珠先生、石川裕修先生
(以上、公益社団法人日本写真家協会会員)
前列左から
新庄徹緑区長、柘植佑好緑区観光推進協議会会長
(撮影時のみマスクを外しています。)
(2022年3月25日更新)全受賞作品をまとめたフォトブック「いろとりどり緑区 緑区フォトコンテスト受賞作品集」を配布しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。
いろとりどり緑区 緑区フォトコンテスト受賞作品集受賞作品は、今年度制作するフォトブックへの掲載、緑区の伝統工芸品「有松・鳴海絞り」を使用したオリジナルパネルによる展示、東海エリアのタウン情報誌「Cheek」(2022年2月22日発売)など、様々な緑区のPRに活用させていただきます。
(審査員特別賞、入選は順不同でご紹介しています。)
『天狗の加護を』
西田 五徳
撮影場所 有松天満社
【撮影者のコメント】
不安そうな表情をしながら、天狗に加護を受ける息子。お祭りの中での1コマ。
【講評】
有松天満社の守り神の天狗様。背が高く、撫でてもらうと、お利口さんになったり、厄除けや無病息災になるそうです。インパクトのある天狗様に挟まれて不安そうですが、興味津々のお子さん。それもそのはず。お子さんの視線は天狗様の胸元。中の方のお顔に気づいて覗いているのかな。だから怖くないのですね。よく見ると左の天狗様の中の方と目が会います。とても微笑ましいスナップ写真。計算して撮れない写真だからこそ、日常の自然なニュアンスが伝わります。面白いだけでなく、青々とした緑と真っ赤な着物が対照的に美しく、そして、よくぞ天狗様とお子さま以外の方のお顔が向いていない瞬間を撮りました。そのため、中心の子どもに視線を集められました。
(安珠先生)
有松天満社秋季大祭は毎年10月第1日曜日(2022年は10月2日)に開催されます。
また、毎年3月第3日曜日(2022年は3月20日)には春季大祭が開催されます。
『建物と雲のコラボ』
永冶 実
撮影場所 ユメリア徳重と地下鉄徳重駅バスターミナル
【撮影者のコメント】
ユニークな形の建築物である徳重支所・図書館と筋状の雲が共鳴しているような情景を魚眼レンズで撮影しました。
【講評】
動かない建物をいかにも躍動感のある長い車両のように見せると共に、中央に青空と永遠に続くように見える道路を配置し、地下鉄のターミナルを示すと共に末永く続く緑区を象徴する1枚と思われる。
(柘植佑好会長)
地下鉄駅やバスターミナル、近くには幹線道路も通っていてアクセス良好です。
周辺エリアのおしゃれなお店やカフェでゆったりとした時間を過ごしてみてください。『日向ぼっこ』
山田 修
撮影場所 有松
【撮影者のコメント】
人形の表情が面白く楽しそう。
【講評】
春に有松で行われる福よせ雛。多くの人形が飾られているなかで、瓦に並ぶちょっと風変わりで楽しげなこの人形をよく見つけた。いぶし銀の瓦、少し影になった壁を背景に赤い人形が映え、葉の緑、青空も綺麗。光の当たり方もよく人形の表情をはじめ立体感が感じられる。他にどんなポーズ、表情の人形が飾られているのか、有松へ探しに行きたくなる。
(新庄徹区長)
ありまつ福よせ雛散歩道は毎年2月下旬から3月下旬まで開催されます。
(2022年は2月20日から3月21日)
募集開始後に新たに設けられた賞です。賞状と、ソニーストア名古屋様ご提供のノベルティグッズセットを贈呈いたします。
『達磨の合唱』
栗野 将徳
撮影場所 成海神社
【講評】
こんなに「だるま」があるなんて!
赤がきれいです。インパクトはばっちり。緑区の新名所になるのではと思います。表情が豊かな「だるま」が並ぶと受験や必勝祈願の名所になるかもですね。
(石川裕修先生)
達磨が沢山あるという感じが凄く出ていると思います。奥行き感がしっかり出ていてよいと思います。達磨が一方向を向いており、指揮者に向いていて合唱しているかのように見えてよいと思います。この沢山の達磨を見にこの場所に行ってみたいと思える写真です。
(ソニーストア名古屋 井上様)
2月の節分祭の頃にはお役目を終えた古いだるまがたくさん集まります。
『若き家族を見守る神域』
猪島 伸彦
撮影場所 成海神社
【講評】
緑区内のおなじみの神域を色彩を排除する事で日常を非日常の空間に置き換えた作者自身の感性が素晴らしい作品です。
写真の表現の中には、いろいろな方法論が有ります。作者が選択したモノクロームの中でもノーマルな処理では無く赤外線の効果を活かした表現は作者のテーマを充分に伝えられる効果を持った表現だと思います。
(三浦誠先生)
『くつろぎの丘』
谷本 英一
撮影場所 滝の水公園
【講評】
『滝の水公園』の写真は一番多くの応募がありました。その中でもこの作品は、引きで見せているので、公園が憩いの場所として暮らしの中にあることがわかります。家族連れや友人同士、犬の散歩の方など、それぞれの想いで公園から夕景を眺めています。左に木を入れたことで、空の広さが伝わり、この公園の雄大さを表現しています。
(安珠先生)
『息を潜めて』
日比野 太志
撮影場所 大高緑地
【講評】
いかにも古代に戻って生きている恐竜たちを見てるような作品。緑区の大高緑地だと思いますが、よく見つけたアングルだと思います。想像力がいいですね。
どこにでもある人形や生き物をモチーフにしたモニュメントには撮り方によって命を与えることができるのも写真です。
(石川裕修先生)
賞状及び協力各社様ご提供の下記賞品を贈呈させていただきます。
写真とタイトルは表裏一体。タイトルは、写真を生かす唯一の「魔法の言葉」です。写真と向き合う、自分の作品をよりよくするのもタイトルです。
『ひとやすみ』
山野辺 杏菜
撮影場所 有松
【講評】
愛らしい作品。緑区の情景と子供の表情がマッチしています。欲を言えば左の紙張りを避ければ、尚OK。
『No rain.No rainbow』
永井 武志
撮影場所 有松
【講評】
有松と虹よくとらえました。街道のこの位置に虹がかかる写真は珍しいと思います。タイトルを少しひねればもっといい。
『よってって南大高』
加藤 真也
撮影場所 南大高駅
【講評】
南大高の何気ない夕景でも雲と街並み、人の流れがいいですね。何気ない街もチャンスさえ狙えば作品になります。街の写真のお手本に近いです。
『天白川のマジックアワー』
村上 勝治
撮影場所 天白扇川橋
【講評】
川の深い青・薄暮の青空・夕日の赤い色、天白川の風景きれいです。探してみればまだあるのですね、こんなきれいな場所。幻想的で素敵な写真です。
『秋の愛知用水』
安川 強
撮影場所 勅使ヶ池緑地横の愛知用水
【講評】
緑区の秋の風情を見つけました。青い秋空がきれい。すすきとのマッチもいいですね。有名なところではなくて、見つけ出し写真で表現するいい写真です。
『祭りの日』
谷口 緑理
撮影場所 有松天満社
【講評】
祭りの雰囲気が出ています。色合いもいい。奥の人がこの写真のキーポイント。いなければ、単なる記録ですが、鳥居と人のシルエットがこの写真を引き締めています。
『実り』
足立 大
撮影場所 氷上姉子神社大高斎田
【講評】
緑区には歴史的な神事があるのだとわかる作品です。アングルを変えればもっと強調できる。
『滝の水の穴』
樋口 健一
撮影場所 滝の水公園
【講評】
滝の水公園のモニュメントを効果的に使った作品ですね。参加作品の中にも多くがありましたが、この光の加減が抜群でした。
『街道散歩』
葛島 義隆
撮影場所 有松
【講評】
緑区の有松の路地での一枚。矢印と散歩する風景が逆なのがまたいい。単なる路地から生きてる町へ協調できる作品です。
『お雛様の住むお蔵』
河内 聡
撮影場所 有松
【講評】
よく見つけました!素晴らしい。いるんですよね!こういうところに。不思議な作品ですが、撮る前に被写体を探す能力も写真です。
緑区役所区政部地域力推進課地域の魅力の向上・発信担当
:052-625-3878
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2021緑区フォトコンテスト結果発表の別ルート
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