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スズメバチの捕獲調査

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このページを印刷する最終更新日:2024年3月4日

ページID:125075

ページの概要:スズメバチの捕獲調査についてご紹介します。

スズメバチ捕獲調査のタイトルイラストです。

調査目的

スズメバチの活動期間中に誘引トラップを用いた捕獲調査を行い、越冬期間中に生息状況調査を行います。捕獲数は必ずしもスズメバチの自然の発生状態を示すものではありませんが、時期ごとに捕獲されたスズメバチの種類、捕獲数、役割(女王バチ、働きバチ、オスバチ)を調べることで名古屋市内でのスズメバチの発生動向を把握し、スズメバチによる危害防止対策の資料としています。

調査内容

季節変動調査

スズメバチが活動する4月から11月に週ごとにトラップを設置回収し、名古屋市内のスズメバチの捕獲数の季節変動を調査します。

令和5年度は、例年捕獲数の多い守山区、緑区、名東区の3地点で実施します。

発生分布調査

名古屋市全体を対象に、スズメバチの活動が最盛期を向かえ刺傷被害も多くなる8月から9月の間に2週間トラップを設置し、名古屋市内のスズメバチの発生分布を調査します。

令和5年度は、千種区、北区、西区、中村区、中区、昭和区、熱田区、中川区、港区、南区、守山区、天白区の12地点(1区1地点)で実施します。

越冬スズメバチ生息状況調査

スズメバチは秋に交尾した新女王バチがそのまま越冬し、翌春から単独で営巣を開始します。

スズメバチが越冬する1月から3月に市内公園内でスズメバチの生息状況調査を行います。

令和5年度は緑区、名東区で実施します。

調査方法

季節変動調査・発生分布調査

季節変動調査・発生分布調査には、ファネルトラップを使います。

スズメバチ捕獲用トラップの写真です。

スズメバチの成虫は樹液やアブラムシの甘露をエサにしています。
写真中のファネルトラップの中に、樹液の匂いに似た発酵糖液を水で薄めたものを入れ、スズメバチをおびき寄せます。

スズメバチ捕獲トラップを取り外している写真です。

1週間後または2週間後にトラップを回収します。

取り外したトラップの中の写真です。

誘引剤に引き寄せられたスズメバチ等です。
この場所では3匹のスズメバチを捕獲しました。

トラップに入っていた虫の写真です。

種類や役割、捕獲頭数を詳しく調べます。写真の調査では、オオスズメバチ2匹、コガタスズメバチ1匹を捕獲し、体のサイズが大きいことから全て女王バチであるとわかりました。

このように調査地点ごとに捕獲したスズメバチの数を種類、役割別に集計します。

トラップの周辺にスズメバチの巣ができるとトラップ調査の結果に影響を与える可能性がありますので、トラップ周辺に巣ができた場合は、巣を撤去して巣の規模等の調査を行います。

越冬スズメバチ生息状況調査

越冬スズメバチ生息状況調査では朽ち木を破砕し、越冬中のスズメバチを捕獲します。

越冬中のコガタスズメバチの新女王

越冬中のコガタスズメバチの新女王です。
朽ち木を穿孔し、越冬場所を作ります。

複数で越冬するコガタスズメバチ

複数で越冬するコガタスズメバチ。
同じ朽ち木に複数匹潜んでいることもあります。

越冬中のコガタスズメバチの働きバチ

越冬中のコガタスズメバチの働きバチ。
ネジレバネ(赤丸部分)に寄生されると働きバチも越冬することがあります。

朽ち木の中にはスズメバチ以外の昆虫も潜んでいます

朽ち木の中にはスズメバチ以外の昆虫も潜んでいます。
上:ウバタマコメツキと思われる幼虫 
中:コクワガタの幼虫
下:エサキモンキツノカメムシ

スズメバチ生息状況調査結果(令和5年度)

季節変動調査

月ごとの種類別捕獲数(3地点合計)を表に示します。

季節変動調査結果(令和5年度)
 調査期間 コガタ  モン  ヒメ  チャイロ  クロ  オオ  キイロ  合計 
4月(3週間計)1140015021
5月(4週間計)10620035053
6月(4週間計)88172901283166
7月(5週間計)49292402910195
8月(4週間計)967068023593598
9月(4週間計)1615735116381849
10月(5週間計)314922114260530
11月(4週間計)1020011840107
合計311334180219166672519

発生分布調査

区ごとの種類別捕獲数を表に示します。

発生分布調査結果(令和5年度)
 調査地点(区) コガタ モン  ヒメ  チャイロ  クロ オオ キイロ  合計 
千種1052103340100
30140041076
西23216002043
中村90000009
1600002018
昭和33120145082
熱田1110008020
中川70000108
843100120100
4610005052
守山1236011241147
天白26761600640182
合計30714046053381837

越冬スズメバチ生息状況調査

区ごとの種類別捕獲数を表に示します。

越冬スズメバチ生息状況調査(令和5年度)
 調査地点(区)調査回数 コガタ  モン ヒメ  チャイロ  クロ オオ キイロ  合計 
31101010013
名東31302000015
合計62403010028

過去のスズメバチ生息状況調査の結果と記録

スズメバチ生息状況調査の詳細結果

令和2年度から令和5年度までの調査結果は以下からご覧ください。

区別、種別、役割別に示した表をエクセル形式でダウンロードしてご覧いただけます。

スズメバチ生息状況調査の詳細結果

季節ごとのスズメバチの巣の様子(過去の調査記録から)

スズメバチの巣はどんな形?中はどうなっているの?トラップの周辺で取れたスズメバチの巣を写真でご紹介します。

季節ごとのスズメバチの巣


関連リンク

ハチについての関連情報は以下からご覧ください。

スズメバチ-ハチに刺されないために-(名古屋市健康福祉局環境薬務課)

スズメバチ類・アシナガバチ類について(名古屋市健康福祉局衛生研究所生活環境部)


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健康福祉局衛生研究所業務課事業担当

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