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なごやの生きもの情報

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このページを印刷する最終更新日:2023年7月26日

ページID:103437

ページの概要:生きもの情報の紹介ページです。

なごやの生きものの今

センターでは、市民と協働で実施した生きもの調査の結果や、市民の皆様からいただいた生物情報を収集・蓄積しています。

このページでは、収集した生きもの情報の一部をご紹介します。

『名古屋の野鳥』(2019-2020年度野鳥生息状況調査報告)

令和元年度から令和2年度(2019年度から2020年度)に、市内51か所で実施した野鳥の生息状況調査の結果を公開します。

『名古屋の野鳥』(2019-2020年度野鳥生息状況調査報告)

名古屋市内で絶滅した可能性が高かったイシガイを30年ぶりに発見!

 2019年2月20日に希少生物調査をしていたところ、名古屋市守山区の溜池で、名古屋市では「絶滅危惧1A類」(近い将来に絶滅の危険性が最も高い生物)に指定されているイシガイ(淡水産二枚貝)の生きた個体が30年(以上)ぶりに発見されました。イシガイは名古屋市で絶滅危惧種に指定されているものの、既に絶滅した可能性が極めて高く、正式な記録は、新しい論文でさえ約30年前の守山区の記録があるにすぎません。その時の記録でさえ死んだ殻だけの発見で、生きた個体は見つかっていませんでした。名古屋市内でのイシガイの生息の可能性は絶望的でしたが、2019年2月20日に守山区滝ノ水池でレッドリスト改訂のための貝類調査を実施したところ、イシガイの生きた個体3つが発見されました。情報提供者は村松正雄氏、発見者は愛知みずほ大学学生の横井敦史さんです。
 滝ノ水池は尾張旭市と名古屋市に位置しますが、今回の発見は滝ノ水池の名古屋市エリアでの発見です。名古屋市エリア内の滝ノ水池の畔にはイシガイの死んだ殻が多数落ちていたため、ウェダースーツを来て池の水の中に入り、ジョレンや手投げドレッジを使用して調査をしたところ、水深2m付近から生きた個体を見つけることが出来ました。
 滝ノ水池は自然環境がよく残っており希少な動植物が多く生息しています。ブラックバスやコイなどの外来種や移入種の侵入が少ないようで、水質も極めて良いことからイシガイが絶滅しないで今日まで生き残ったと考えられます。
 このような素晴らしい自然環境を維持した希少な溜池が名古屋市に残っていることを多くの人に知っていただきたいと思いお知らせしました。
 溜池という特殊な環境でイシガイはやや水深の深いところに生息していますし、特別な装備や道具がなければ簡単には見つかりませんので、情報公開により乱獲されるなどの心配はほとんどありません。むしろ、これをきっかけに、滝ノ水池と周辺地域の環境がいつまでも保全されることを期待します。(東海化石研究会:川瀬基弘)

イシガイの画像

イシガイの写真(川瀬基弘氏提供)

名古屋市内では絶滅したと考えられていたニホンジカを東谷山で再確認!

名古屋市内においてニホンジカは、江戸時代まで狩猟等の記録が残されていることから、千種区や守山区、名東区などの東部丘陵地域に広く生息していたと考えられます。しかし、最近50年以上、市内での確実な確認例がないことから、名古屋市のレッドリストでは「絶滅」として記載されていました。ところが、2017年7月2日、センサーカメラによる哺乳類調査によって、市内の東谷山地域においてニホンジカが撮影されました。続いて9月、10月、11月にも撮影され、角の形状から確実に2個体の存在が確認できました。現時点では、繁殖の兆候はないものの、今後、市内で繁殖し、増加した場合、生態系や農作物への被害、交通事故による車両や人身への被害の発生が懸念されます。今後、東谷山地域において継続的にニホンジカの生息状況をモニタリングしていく必要があるでしょう(なごや生物多様性センター:野呂達哉)。

ニホンジカの画像

オヒキコウモリを名古屋市で初確認!

2011年10月、中区丸の内にあるビル8階に衰弱したコウモリがいると市民の方から通報がありました。現場で確認したところ、極端に長い尾をもつのが特徴の「オヒキコウモリ」でした。

オヒキコウモリは、環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に選定されており、国内で確認されている繁殖地が数ヶ所しかありません。名古屋市、そして愛知県でも生息が確認されたのは初めてです。

この個体は、一時保護したものの残念ながら死んでしまったため、標本としてなごや生物多様性センターに収蔵しました。

その後の調査により、市内でオヒキコウモリが活動を行っていることが分かりました。

オヒキコウモリの標本の画像

名古屋市内でオニバスを20年ぶりに確認!

2012年11月、「名古屋城外堀で野鳥観察をしていた際にオニバスを発見した」と市民の方から情報提供をいただきました。

オニバスは、葉や茎が鋭いトゲに覆われていることから鬼蓮(オニバス)の名がつけられ、かつては農家の人に厄介者扱いされるほど多くあったと言われています。しかし、ため池の埋め立てや水質の汚濁により激減し、環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類に選定されています。また、市内では平成7年以降確認されていませんでした。

20年ぶりに見つかったオニバスから採取した葉は、標本としてなごや生物多様性センターに収蔵しています。

オニバスの画像

なお、なごやの希少な野生動植物については、「絶滅のおそれのある野生生物」のページもご覧ください。

生きもの情報を募集しています!!

現在、特になごやの在来の生きものに影響を及ぼすことが懸念されているアライグマ、ミシシッピアカミミガメ、外来スイレンはじめ、なごやで見られる生きものについて、市民の皆様からの情報(発見した日・場所・写真など)を募集しています。

なごや生物多様性保全活動協議会のページ(外部リンク)別ウィンドウで開くに生きもの情報の登録フォームがありますので、ご活用ください。

登録対象の生きもの

哺乳類 アライグマ、タヌキ、ヌートリア、ハクビシン

鳥類 ツバメ、イワツバメ、コシアカツバメ、コアジサシ、ソウシチョウ

は虫類 ニホンイシガメ、クサガメ、ニホンスッポン、ミシシッピアカミミガメ

両生類 ニホンアマガエル、アズマヒキガエル、ウシガエル

魚類 サツキマス・アマゴ、ニホンウナギ、アユ

昆虫類 ムネアカハラビロカマキリ、ハラビロカマキリ、タイワンタケクマバチ、クマバチ

植物 オオキンケイギク、外来スイレン


アライグマ

アライグマの画像

生態
北米大陸に広く生息する中型の哺乳類です。
雑食で、前足を使って器用に餌を探すため、在来の生きものや生態系、農作物、家屋等に大きな影響を与えます。
外来生物法の特定外来生物にも指定されています。

見分け方
尾にリング状の模様があります。

ミシシッピアカミミガメ

ミシシッピアカミミガメの画像

生態
北米原産のカメで、「ミドリガメ」として流通しています。
在来の水生生物を捕食することや、類似した餌や住み場所を必要とする在来カメ類の減少の一因にもなっています。

見分け方
頭部に赤い模様があります。

外来スイレン

外来スイレンの画像

生態
ヨーロッパ原産のセイヨウスイレン等を品種改良して作られた園芸品種です。春先にいち早く発芽して水面を覆い尽くし、他の植物の発芽や生育を阻害するなどの影響を与えています。

見分け方
初夏から秋にかけて、水面に白や赤、ピンクの花を咲かせます。


その他の生きもの情報についてもぜひお寄せください。

生きものすみかマップ

生きものすみかマップの表紙の画像

名古屋市では、なごやのどんなところが生きもののすみかになっているのかをまとめた「名古屋市いきものすみかマップ」を作成しました。

添付ファイル

  • 名古屋市生きものすみかマップ (PDF形式, 6.20MB)

    名古屋市生きものすみかマップのファイルはテキスト情報のない画像データです。内容を確認したい場合はなごや生物多様性センター(電話番号052‐831-8104)までお問い合わせください。

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このページの作成担当

環境局環境企画部環境企画課生物多様性の保全担当

電話番号

:052-831-8104

ファックス番号

:052-839-1695

電子メールアドレス

bdnagoya@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

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