名古屋市熱田区役所 郵便番号:456-8501 名古屋市熱田区神宮三丁目1番15号 電話番号:052-681-1431(代表) 所在地、地図
桜花爛漫、春の香りがあふれる季節となりました。私事で恐縮ですが、本年3月31日をもって定年を迎え、熱田区長を退任いたします。多くの方にたいへんお世話になりありがとうございました。多いときは、ひと月で500名を超える皆さまにご愛読いただきました「区長の部屋」も今回を最後に、筆を擱くことになりました。
一昨年、私が育ったふるさと熱田区の区長に就任し、区制80周年という節目の年を皆さまと一緒にお祝いし、熱田ブランドマークによる取り組みを展開することができましたのは、たいへん幸せであったと感じております。最後に地元の区長に就任したことに、大きな縁を感じたことが昨日のことのように思い出されます。
(左の写真)区制80周年記念式典
(右のマーク)熱田ブランドマーク
学区行事や各種イベント、諸会議などで多くの方々との出会いがありました。学区連絡協議会の皆さまをはじめ、産学官関係の皆さま、NPOの皆さま、そして防犯、防火、防災、交通安全、青少年健全育成、町美、スポーツ・生涯学習、芸能文化、地域福祉の推進、保健環境衛生、子どもや高齢者の見守り、健康寿命の延伸等々。各分野で地域を支えていただいている多くの方々のご活躍があってこそ、地域がそして熱田区が活性化していると肌で実感することができました。
区長としてのこの2年間は、「元気に 明るく 人にやさしい 熱田区役所」をスローガンに掲げてまいりました。熱田区の大きな特性である歴史・文化を活かした事業に取り組むほか、毎日の暮らしに密着したお客さまサービスを大切にし、職員一丸となって皆さまから親しまれ信頼される区役所を目指してきました。4月は人事異動の季節、別れと新たな出会いの季節です。私をはじめ区役所の職員が変わっても、脈々と続いてきたお客さまを大切にする伝統が途絶えるようなことはありません。諸先輩や私の思いは、これからも職員がしっかりと引き継いでくれるものと確信しております。結びに、熱田のまちが発展しその魅力が世界に広がりますこと、そして地域の皆さま方のご健勝を心から祈念申し上げまして、御礼の挨拶とさせていただきます。もう一度申し上げます。本当にありがとうございました。
Atsuta , the true heart of Japan .
今日は、熱田警察署からの交通安全活動の呼びかけで開催された「シートベルト・チャイルドシート関所」にお伺いしています。これは、神宮一丁目の大津通北行き車線の1車線を規制して、のぼり旗やハンドプレートを掲げ、シートベルトの全席着用や早めのライト点灯、飲酒運転根絶などを呼びかけるものです。
交通安全推進団体を始め、名古屋食品物流協同組合、トラック協会、タクシー防犯協会などからおよそ40名もの方が集まってくれました。髙田幸昌警察署長から「最近熱田区内では重大な交通事故が発生しています。悲しい交通事故を1件でも少なくするためには、皆さまの地道な活動がたいへん重要です。」との挨拶を受けて、みんなが一斉に啓発活動に取り組みます。
シートベルト・チャイルドシート関所の様子
停車した車のドライバーさんに、安全運転の願いを込めて一声おかけしながら、ポケットティッシュや反射材を配りしました。中には、「おつかれさま」とか「安全運転で行きます」と返事をくれる方もいます。どうか、くれぐれも事故には注意して運転してくださいね。
最近、熱田区内で発生した重大な交通事故として、1月23日に金山町一丁目の交差点を歩いて横断中のヨルダン国籍の若いお医者さんが、中型貨物車にはねられてお亡くなりになっています。新聞によると市内の病院にセミナーを受けるために来日中だったそうです。また、2月2日には西野町の住宅街、信号のない交差点で普通貨物車と自転車が衝突して、20歳代の男性が一時意識不明の重体となりました。幸いにも事故に遭われた方は、その後回復されたそうです。新聞報道によりますと、現場は見通しの悪い交差点とのことです。
(左の写真)中型貨物車進行方向
(右の写真)歩行者進行方向
(左の写真)普通貨物車進行方向
(右の写真)自転車進行方向
交通ルールを守らないこと、運転中の気のゆるみが、とんでもない大きな悲劇につながります。私も、身近な家族を交通事故で亡くしています。朝、元気にでかけたはずの家族が家に戻れない。交通事故は、加害者になっても被害者になっても、本当に何一つよいことはありません。どうか、車のドライバーだけではなく、自転車も歩行者も交通ルールはしっかり守っていただくこと。そして、ルールだけではなく、ぜひとも譲り合いの気持ちを大切にしていただきたいと思います。
寒さが厳しい中、ご高齢の方を中心におよそ100名の方が区役所講堂に集まってくれました。今日は、熱田区老人クラブ連合会などが主催の「なごやかクラブ熱田 健康づくり講演会」が開催されています。
伊野会長から「老人クラブの仲間を増やすために、皆さんが声をかけて多くの人に参加していただきたい」との挨拶の後、講演会が始まります。健康づくりのために手軽にできる簡単な体操を学ぶもので、講師には健康運動指導士の「小池 誠」氏をお招きしています。
(左の写真)挨拶される伊野会長
(右の写真)みんなそろってストレッチ
肩こり、腰痛、膝の痛みなどの予防改善として、椅子に座ったままできるストレッチに参加者が熱心に取り組みます。還暦を過ぎて体のあちらこちらが痛い私も、もちろん一生懸命です。講師からは「ストレッチは呼吸をしながら、痛くなる前の気持ちがよいところまで」、「まずはできることを一つでもやってみることが大切」、「体がポカポカしてくるので就寝前がお勧め」とのことです。
参加者からは、「ノルディックウォークはどうですか」、「太極拳をやっているが効果はありますか」、「歩くより自転車に乗ってしまうけど歩いたほうがよいですか」などの質問がありました。「ノルディックウォークや太極拳は健康づくりに役立つ、自転車もよいけど歩くのも大切」との回答がありました。
高齢化時代を迎え「病気やケガなど健康上の問題がなく過ごせる健康寿命」を延ばすことが大事ですよね。そして、高齢期を楽しく、生きがいをもって、安心して暮らしていくためには、まずは体の健康が大切です。体の健康が心の健康にもつながると思います。
そうそう、大事なご報告をひとつ。昨年の12月5日、「熱田区老人クラブ連合会」の長年にわたるクラブ活動の業績が評価され、公益財団法人「全国老人クラブ連合会」から表彰されました。単一クラブが受賞されることは珍しいことだそうです。
(左の写真)伊野会長と受賞の記念撮影
(右の写真)「全国老人クラブ連合会」からの表彰状
身近な仲間と支え合いながら楽しく生活することは素晴らしいことですよね。この受賞を機会に、高齢者相互のつながりを基本とした老人クラブの活動が、どんどん発展することを期待しています。
「噛みつく」は「神付く」。何のことかお分かりですか。
今日は、「どんど焼き」が開催されている高蔵公園におじゃましています。ここでご披露されたのが「まきわら舟 獅子舞保存会」の皆さんによる獅子舞です。獅子に噛みつかれると神が付く、すなわち縁起が良いことのたとえだそうです。『その昔、インドで人を食べて生きていた獅子が大和の国に渡ろうとしたとき、日本の神が狐を天竺に遣わしました。狐は獅子に「大和では人を食べるのではなく、悪魔を退治すれば悪魔祓いの神としてあがめられる」と説き、日本にやってきた』という言い伝えがあります。ですから、狐役が獅子舞を先導しているのだそうです。
獅子舞の後、こうした説明があると、獅子に噛んでほしい人の行列ができ、もちろん私も噛んでもらいました。こうした伝統的な獅子舞がこれからも続いていってほしいものです。
(左の写真)狐に先導される獅子の舞
(右の写真)獅子に噛みつかれる子どもさん
さて、「どんど焼き」を調べてみますと、地方によって、「どんと祭り」とか「左義長、三毬杖(さぎちょう)」など呼び方が異なり、小正月の頃に日本各国で見られる火祭りの催しとのことです。
「どんど焼き」では、お正月の門松やしめ縄、書き初めなどを皆さんが持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やします。一般的には田んぼや空き地で行い、どんど焼きの火にあたり、残り火で焼いた団子を食べれば、1年間無病息災、健康でいられる。また、五穀豊穣も祈るとのことです。そして、どんど焼きの灰には魔除け、厄除けの力があるそうです。今日は、餅入りのぜんざいの他に、灰で焼き上げたふっくら甘い焼き芋もいただきました。会場においでの多くの方と一緒に、大きなご利益をいただいた気分で最高です。
最近では、どんど焼きが開催されることも少なくなっているような気がします。お父さんとお母さんに子どもさん、おじいちゃんとおばあちゃんも、地域の皆さんが、火を囲み、祈りをささげるというのは、まさしくホットな感じですよ。
(左の写真)燃え上がる「どんど焼き」の炎
(右の写真)灰で焼き上げたホカホカの焼き芋
火を守る方、お餅を焼く方、ぜんざいを仕込む方、焼き芋を焼く方、後片付けの方、食べるだけの私(スイマセン)。貴重な体験をさせていただきました。本当にありがとうございます。
己亥の新年、あけましておめでとうございます。皆さま、健やかにお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年も「元気に明るく、人にやさしい区役所」のスローガンのもと、職員一同、お客さまに身近で信頼される区役所をめざしてまいります。
(左の写真)女性会の皆さんからいただいた縁起物の絵馬
(右の写真)区役所の職員が描いた私のイラスト(すごく似ています)
昨年は、日本海側での豪雪に始まり、6月の大阪府北部地震、7月の西日本を中心とした集中豪雨、9月の北海道胆振東部地震、度重なる台風襲来、もはや災害ともいうべき記録的猛暑、全国各地で多くの方が被災されました。まさに災害列島日本とも言える一年でした。昨年の世相を表す漢字も「災」。不正検査やデータの改ざん、大学の不正合格、児童虐待や世界的なセクハラなどの人権侵害の意味も含まれているそうです。
岐阜県郡上市の八幡町では、縁起物であるナンテンの飾り物「南天玉」で新年をお祝いします。竹で編んだ球にナンテンの枝を差し込んで、真っ赤な実をボールのようにするもので「難を転じる」のだそうです。赤い実は1か月もすると黒くなるので、赤字が黒字に変わる商売繁盛の願いもあります。「災い転じて福」の年になればいいですね。
今年が明るい年であってほしいというのは、私たちみんなの願いでもあります。そのためには、人と人のつながりが大切だと感じます。一昔前に、3Cという言葉がありました。カラーテレビ、クーラー、自動車。それが実現して豊かになり、次に私たちは自由を求めました。私は、狭い家に三世代が同居していましたが、昔はあたりまえのことでした。核家族化が進み、親子で住むライフスタイルが一般化し子どもにも部屋が与えられました。家庭や学校、地域が豊かで自由な社会となり、 個人情報意識が高まり、人のつながりが希薄になったと言われます。昔に戻ることはできませんし、誰も望んではいないでしょう。
でも、地域社会でみんなが子どもを見守り、お年寄りを大切にし、障がいをお持ちの方もそうでない方も分け隔てなく暮らせるまちは素晴らしいものです。どうか、私たち一人ひとりの思いやりで「多くの人の笑顔があふれるあつたのまち」になってほしいと思います。
大事なお知らせをもう一つ。昨年の11月から始まった「歴史文化カード」はご存知ですよね。歴史的、文化的資産があふれる熱田区の魅力を、皆さんにもっと知っていただきたいということで、選りすぐりの名所や史跡を15枚のカードにしたものです。
区内各所で配られている15枚のカードを全部集めて、ある規則通りに並べると秘密の暗号が完成します。そして、その謎解きの言葉を熱田区役所3階にある地域力推進室で伝えていただくと、16枚目の豪華な「お宝カード」がもらえるという仕掛けになっています。
昨年末の2か月間で、すでにおよそ600名の方が謎解きに成功しています。15種類の「通常カード」はそれぞれ4000枚、「お宝カード」は先着1000枚です。どうか、皆さまも新春のまち歩きと謎解きにチャレンジしてくださいね。
今日は、講演会とミニコンサートです。なんと、「熱田区地域女性活動促進」と「人権尊重のまちづくり」合同事業に、「明るい選挙推進啓発」も加え、3つものテーマで開催するものです。会場には250人もの方がお集まりです。テーマにもよるのでしょうが、やはり女性の方が多いようですね。
今年は1948年に国際連合において「世界人権宣言」が採択されて以来70周年の節目であるとともに、「人間性豊かなまち・名古屋」を目指す市長宣言から20周年を迎えました。そして、この「世界人権宣言」の第21条では、すべての人が自国の政治へ参与する権利を有するとされており、多くの国で女性が政治に参加するきっかけともなっています。
人権とは「誰もが人間らしく生きる権利で、生まれながらに持っている権利」として、思いやりの心によって守られなければならない大切なものです。しかし、時代とともに新たな課題も生まれています。最近では、「保護者から虐待されて命を落とす幼い子どもさん」や、「パートナーからのDVによって心身に深い傷を負う方」、「インターネットを通じたプライバシー侵害」など、心が痛む事件が連日のように起きています。東京の目黒区で5歳の女の子が虐待を受けて亡くなり、「もうおねがい ゆるして」と書き残したノートが発見された事件は本当に大きな衝撃でした。
講演会では、人権と深く関わる「社会保障制度」にスポットを当て、NPO法人ビタショコ理事長で、社会保険労務士の「伊藤麻美」先生に、「人生100年時代に備えて」と題して、現行制度のしくみから、これからの働き方、性別などに左右されない制度のあり方についてお話をいただきました。普段は勉強する機会が少ない医療保険や保険年金といった社会保障制度をわかりやすく解説していただき、おもわずうなづく参加者も多く、有意義な講演となりました。
伊藤麻美先生による講演
これからの社会保障をどうしていくのか、大事なかじ取り役は選挙で選ぶことになります。来年2月の愛知県知事選、4月の統一地方選、7月の参議院議員選では、是非とも投票所に足を運んでいただきたいと思います。
そして、第2部は、地元の熱田高校を卒業されたサクソフォン奏者「水野雄太」さんと、ピアニスト「秀平雄二」さんによるミニコンサートです。
バッハやショパン、お二人が奏でる素晴らしい音色に加え、ユーモアたっぷりのトークに皆さん大満足です。音楽には、人を引き付ける魅力があるだけではなく、聞く人同士の心がつながり、連帯感を高める力もあると思いませんか。私も、会場の皆さんと一緒になって、午後の調べの心地よい世界に飛び込むことができました。
水野雄太さんと秀平雄二さんによる演奏
先日、人権擁護委員の会議にお伺いしましたが、人権擁護委員のバッジは、外枠に「かたばみ」の葉があしらわれ、中に「人」の文字を配したデザインとなっていました。
「かたばみ」は地を這って広がっていく根強い植物です。どうか、かたばみのように、「地域女性の活躍」、「人権尊重の精神」、「明るい選挙」がどんどん広がっていくといいですね。
講演会とミニコンサートをご準備していただきました熱田区地域女性協議会の「加藤とめ子」会長様をはじめ、実行委員会の皆さま方、ありがとうございました。
講演・演奏いただいた皆さまと一緒に記念撮影
ご家族連れはもちろんのこと、恋人同士でも、彼氏彼女がいない人も、おじいちゃん・おばあちゃん、子どもさんも、誰もが楽しめるビッグイベント「あったか!あつた魅力発見市2018」の開催です。
わがまち熱田区は、人口が66,000人で最小、面積も2番目に小さい区ですが、歴史と文化が、ギューッと凝縮された見どころいっぱいのまちですよね。こうした熱田の魅力を、どうぞ堪能してちょうだいということで、地元の皆さんが中心となって、区内の5か所で特色ある1日限定の「マルシェ(市)」を開いてくれました。どの会場も、観てよし、食べてよし、遊んでよし、の楽しいコーナーが満載です。
最初に訪問した「ひびの秋まつり」の目玉イベントは何と言っても「まぐろ解体ショー」です。大きなまぐろがブロックに解体されると、観客の皆さまからは「おいしそう、食べたい!」との声があがります。あざやかな手さばきに周りには幾重もの人の輪ができています。
その他にも、名古屋学院大学の学生さんが中心になって運営するステージイベント、プロの魚屋さんが教えてくれる「魚の目利き術」、各店の特売で会場には活気があふれます。私と佐藤区政部長は、干し椎茸の千円詰め放題に挑戦、「放題」はなぜか血が騒ぎます。私の方がたくさん袋に詰めることができ、お得気分いっぱいです。
(左の写真)まぐろの解体ショーの様子
(右の写真)でえたらぼっちとグランパスくん
こんなコラボがあったのか!を大看板に、宮の渡し公園にあつたの老舗・名店が大集合。「おいしい食べ物」に加えて、華やかな子ども獅子舞、勇壮な和太鼓、歴史を紐解く紙芝居の読み聞かせなど、ステージイベントがいっぱいです。
その中で最大の注目は、熱田の歴史を題材にした「名古屋あつたカルタ」を使っての「第1回あつた競技カルタ」です。20人の厳しいトーナメントを決勝戦まで勝ち抜いてきた二人は、何と双子の兄弟です。お互いの札が残り1枚になる熱戦を多くの観客が固唾を飲んで見守る中、勝利の女神はお兄ちゃんに微笑みかけました。その後、何と「カルタ番長」なる怪人が登場して、優勝者と対戦。一時は3対6でお兄ちゃんが優勢でしたが、必死のカルタ番長が大人げなく逆転勝ちで、どうだのガッツポーズ。「名古屋あつたカルタ」は読み札の文字を探すだけではなく、熱田の歴史や文化にどれだけ詳しいかが勝負を分けます。これから大ブームになってくれると嬉しいな。
(左の写真)第1回あつた競技カルタ決勝戦の様子
(右の写真)カルタ番長との対戦の様子
ここでは、創立120周年を迎えられた愛知時計電機株式会社様と熱田神宮公園様の共催で、中日ドラゴンズのOBの彦野さん、川又さん、野口さんを招いて、キャッチボール教室が開催されています。事前予約の親子や野球チームの選手が大勢参加して、かつての高校野球のメッカ熱田愛知時計120スタジアム(旧熱田球場)でのびのびと体を動かします。私も30歳まで草野球チームで楽しんでいましたので、何かムズムズします。そこのお父さん、明日、肩が痛くなりますよ。気を付けてくださいね。
その他にも、普段は登れない断夫山古墳への特別入山やステージショー、ステキな手作り品や野菜、おいしい古墳パンの販売もあります。大きな親芋が1個100円、条件反射のように購入です。
(左の写真)キャッチボール教室の様子
(右の写真)古墳マルシェ ステージの様子
雄大な木曾の風景が楽しめる白鳥庭園は、東海地方随一の規模を誇る「池泉廻遊式」の日本庭園で、年間約15万人の来場者でにぎわいます。白鳥マルシェが開催される今日は入場料が無料で、何とこの日だけで年間来場者数の1割である約1万5千人の方がご来場されたそうです。
東海地域だけでなく、地元発信、地産地消として県内の野菜、伝統的なお菓子の販売に加え、池のほとりの特設ステージでは心が和む演奏会が開かれています。その他にも震災復興支援として東北の名産品や伝統工芸品の販売もあります。今日は、時間の都合で見ることができませんでしたが、日没からの紅葉のライトアップが見事です。香嵐渓まで行かなくても、熱田区内で、負けず劣らずの紅葉が楽しめます。
(左の写真)白鳥マルシェ ステージの様子
(右の写真)白鳥庭園ライトアップの様子
多くのお店が出店するほか、おもてなし案内処でお茶のおもてなしがあります。案内所では、名古屋学院大学の学生さんが親切・丁寧に「魅力発見市」を案内してくれます。
さらに当日は、魅力発見市とのコラボ企画の「駅ちかウォーキング」のゴール地点にもなっています。スタートの地下鉄「東海通駅」から約7.9km、爽やかで健康的な汗をかいた後、ちょっと疲れた体をお茶が癒してくれます。
(左の写真)金山マルシェ ステージの様子
(右の写真)おもてなし案内処の様子
当日は、熱田区の5つの寺院(聖徳寺、円福寺、正覚寺、青大悲寺、雲心寺)で特別公開があり、普段は観ることができない本堂や仏像を拝観させていただきました。何かすごく得した気分で、少しは徳もあがったような気がします。
(左の写真)聖徳寺の様子
(右の写真)円福寺の様子
(左の写真)正覚寺の様子
(右の写真)青大悲寺の様子
雲心寺の様子
その他にも、熱田神宮特別ガイドツアー、熱田史跡ガイドさんと名古屋学院大学の学生さんによるガイド付きの水上交通、各会場をつなぐ巡回シャトルバスも大活躍して、皆さんにお楽しみいただけたのではないでしょうか。魅力発見市にご協力いただいた関係者の方すべての方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
そうそう、熱田の選りすぐりの歴史文化資産を15枚のカードにした「あつた歴史文化カード」のことはご存知ですよね。今回の魅力発見市でも各会場で11種類を配付しました。15種類全部を揃えて、ある規則で並び替えると秘密の暗号が見えてきます。謎を解いたら、区役所3階の地域力推進室で答えを伝えていただくと、16枚目の特別な「お宝カード」がゲットできます。「お宝カード」は、どこが題材になっているのか紙面ではお教えできません。でもピカピカですごい、絶対にほしくなりますよ。通常カードは、各4,000枚、お宝カードは1,000枚です。11月末で400人を超える方が謎解きに成功しています。配付期間は来年3月末ですが、なくなり次第終了となります。ぜひ、お早目にカードを集めて、熱田の歴史文化を探訪してください。
「8020運動の表彰式」会場をあとにして、高蔵公園に移動です。ここでは、公園整備の工事に伴い記録を保存するため、事前に高蔵遺跡の発掘調査がなされています。今日は、調査の現地説明会ですが、小学生同士から大人、家族連れまで幅広い世代の方が約350名も集まっています。新聞報道された効果もあったのでしょうが、興味の高さがうかがわれます。
(左の写真) 説明会に集まった多くの皆さん
(右の写真) 東京国立博物館収蔵のパレススタイル土器
高蔵遺跡は、今から111年前の明治40年(1907)、旧熱田町と名古屋市が合併した年に、熱田と名古屋をつなぐ幹線として大津通の拡幅工事を行った際に発見されたものです。遺跡から出土し東京国立博物館に収蔵されているパレススタイル土器は有名ですが、今回も弥生土器、円筒埴輪、須恵器などが多く出土しました。
今回出土した土器など
古墳時代の豪族の横穴式石室は、河原の石を積み上げて作られており、地上のところどころに頭を出している丸い石をつなぐと石室の位置が推定できるとの説明には思わず感心しました。なにげなくある石ころに思いを巡らせる学芸員さんの眼力にはただただ驚かされます。また、弥生時代の遺跡でも、集落を守るために周りに掘られた環濠がみつかっています。幾年の時代に多くの人々が繰り返し居住したため、さまざまな年代に掘られた溝が存在している中、土の違いに着目して慎重に掘り続ける作業は、まさしく根気と熱意と努力そのものだと思います。
発掘された石室や遺構
学芸員さんの熱のこもった説明に、参加者からは「熱田台地の東側の海岸線はどこにあったのか」、「この埴輪や遺構の年代はいつ頃か」、「集落を守る環濠はどこまで続いているのか」などの質問がどんどん寄せられています。
発掘作業真っ只中の10月19日にも事前に見学させていただきました。ちょうど出土したばかりの円筒埴輪に許可をいただき、触れさせていただきました。何か時代をタイムスリップするかのような不思議な感覚になりました。
(左の写真) 発掘作業のようす
(右の写真) この石の下に石室が埋まっています
学芸員の伊藤厚史さん、眞鍋直子さん、本当にありがとうございました。普段は目に見えない埋蔵文化財、お二人の説明で古代からのメッセージを感じることができました。熱田台地には、夢とロマンが埋まっています。これからも、高蔵遺跡を大切にしたいものです。
子 (ねずみ)16 、丑 (うし) 32、寅 (とら) 30、兎 (うさぎ) 28、辰 (龍) ?、 巳 (へび) ?、午 (うま) 40、未 (ひつじ) 32、申 (さる) 32、酉 (とり) 0、犬 (いぬ) 42、亥 (いのしし) 44。これ、何の数字かお分かりですか? 十二支の歯の本数だそうです。また、サメの歯は抜けやすくて1本抜けると、その後ろから準備していた歯がすぐに出てきて、永久に生え続けるとか。うらやましい。
私たち人間は、乳歯は20本、永久歯は28本、おやしらずを入れれば32本ですよね。生え変わらない永久歯は一生もので、生きるために大切な体の一部です。
ここは、歯科医師の方の演奏によるバイオリンの鮮やかな音色が流れ、色とりどり華やかに装飾された保健センター5階の会場です。今日は、熱田区歯科医師会様が主催する8020運動の表彰式とフェスティバルが開催されています。8020運動とは、80歳になっても20本以上の歯を保つようにしましょうという運動です。歯が健康であることは生活を楽しむ基本です。よく噛めることは、食事を楽しくし、消化もよくなり、食べ物を安全に飲み込むことができます。さらに、明瞭な発音で話すことができますし、若々しい表情を保つこともできます。お口の健康は、全身の健康につながる、たいへん重要なポイントなんですね。
表彰を受けられた皆さんの集合写真
会場には、80歳で20本の歯を保たれて、口腔衛生活動の表彰を受けられる方が30人もお集まりです。欠席の方を合わせると今年は66名もの方が表彰を受けられました。健康な歯で80歳を迎えることができるのも、皆さんが、幼少の頃からの歯みがきなど、毎日欠かさずに歯のお手入れしてこられた成果であろうと思います。おめでとうございます。歯周病で10本くらいの歯がグラグラの私は、皆さんのお顔が輝いていて、とても健康的に見えます。
表彰式では素敵な笑顔です
私は次の公務があり、残念ながら挨拶だけで退席しましたが、表彰式の後は、「矢野進一」先生による8020運動30周年記念講演、熱田のおしゃべり大使でもある講談師「旭堂鱗林」さんによる記念講演で大いにお楽しみいただきました。
(左の写真)矢野進一先生による記念講演
(右の写真)旭堂鱗林さんによる記念講演
歯ブラシや歯磨きチューブなどの記念品もいただきました。やはり自分自身の歯を大切にすることが、一番ですよね。毎年、熱心に表彰式とフェスティバルに取り組んでいただいている矢野会長をはじめとする熱田区歯科医師会の先生方、本当にありがとうございます。そして、参加者の皆さん、歯の健康を保っていつまでもお元気で。
朝から細かい雨が降ったりやんだり。あいにくの天候になりましたが、千年小学校には多くの子どもたち、家族連れの皆さんが集まってくれています。今日は「熱田区子ども会フェスティバル」です。この催しは、今回で42回目となりますが、熱田区子ども会育成連絡協議会と学区の皆さんたちが中心となって、7学区の順番交代で開催されています。
午前10時の開会式から、小学生は元気いっぱいです。「おはよう」の呼びかけに、力いっぱい大きな声のあいさつが返ってきます。セレモニーが終わると、思い思いお目当てのコーナーに駆け出します。やっぱり開会式は短い方がいいね。
(左の写真)ポニーにまたがりぐるりと一周
(右の写真)白バイ乗車もできます
動物に興味津々です(いちごふれあい動物園)
会場の校庭には、警察署コーナー、消防署コーナー、移動動物園、いずみ会の皆さんによるゲームコーナーの他に、みたらしやフランクフルトの模擬店もあります。カッコいい制服に着替えて白バイにまたがり敬礼のポーズも決まります。ポニーに乗るための整理券はすぐになくなるほどの人気です。ヤギやウサギ、亀などと触れ合うコーナーでは、子どもたちの目がランランです。水消火器で火の的をめがけて消火体験、ボール投げゲーム、迷路にスーパーボールすくいまで、山盛りのお楽しみメニューで子どもたちの笑顔も山盛りです。私は、少し肌寒い中、あったかいみたらし団子がマイブームです。
いろいろなゲームコーナーも楽しいね
いつも思うことですが、子どもたちが喜ぶイベントは本当に最高です。そして、いつも子どもたちを育み、見守ってくれる多くの方がいらっしゃいます。雨が降る中、ご協力いただいた、子ども会、いずみ会、女性会、学区連絡協議会、警察署に消防署はじめ多くの皆さん、ありがとうございます。来年は、野立小学校で笑顔の再会ですね。
昨年は解散総選挙と日程が重なり中止となった「福祉フェスタ」、そうでなくても台風が襲来していました。今年は、抜けるような青空の秋晴れのもと「あったかあつた 福祉フェスタ」の開幕を迎えました。このフェスタは、障害の有無にかかわらずみんながふれあい、助け合い、支えあう福祉のまちづくりを目的として昭和62年に「あつた障害者と区民のつどい」として始まったものです。そして、今回で30回という大きな節目を迎えました。
会場は、区役所の1階スペースから5階、6階、7階まで、さまざまなブースや模擬店、体験コーナーがいっぱいです。7階の開会式場にも、先着1,200名様限定の福引を待ちわびる多くの方でいっぱいになりました。
講堂でのイベントの様子
模擬店には、たいへん多くのメニューがあります。私は、ホカホカの揚げたこ焼きから始まり、大学芋、フランクフルト、五目ごはん、みたらし団子、五平餅、から揚げとフライドポテト、フルーツを購入です。太るはずですよね。でも今日は幸せでよいかということで、カエルのお腹になりました。
賑わった模擬店
多くの「あったかい心」に、参加していただいた約1,700名の笑顔が会場いっぱいにあふれる一日となりました。これからも、熱田区社会福祉協議会と福祉関係者、地域の皆さんと行政が手を取り合って、地域福祉を推進し「あったか熱田」のまちづくりを進めていきたいと思います。
ご協力いただいた福祉関係団体など多くの皆さま、そして多額の寄付をいただいた東邦ガス労働組合の皆さまに心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
皆さん、熱田区独自の事業「みんなでのばそう健康寿命」はもうご存知ですよね。自分で目標を決めて運動したり地域の活動やイベントに参加したりして、ポイントを貯めて応募するとステキな景品がもらえるという、楽しみながら健康づくり・仲間づくりもできる一石三鳥の取り組みです。最近は、ただ長生きするのではなく、介護を受けずに元気で健康に暮らすことができる「健康寿命」を延ばすことが大切と言われています。
この事業は今年で3年目、上期と下期の応募期限があります。年々、参加者も増えてきて、今回の上期では293名の応募がありました。そして、今日は、区役所の7階講堂に70名を超える応募者の方が集まってくれました。お目当ての景品が当選された方はニコニコ顔です。「3年目だけど、ひつまぶしの券が当たらない」と残念そうな方もいます。
「みんなでのばそう健康寿命」リーフレット
熱田区にゆかりのある企業や店舗、団体の方々からご協賛をいただいた景品数は254本、外れてしまった方も参加賞として授産施設の方が心を込めて作った製品がもらえます。私も、今年60歳になり熱田区民ですので、応募資格ができて取り組んでみました。抽選はハズレでしたが、自宅から職場まで「歩くこと」を目標に掲げて取り組むことができました。やはり、目標や目当てを持つことで、毎日が楽しくダイナミックになりますね。
(左の写真)みんなで健康体操を実演
(右の写真)代表の方へ景品を贈呈
会場では「あつたロコモ予防大使」の模範演技を見ながら、参加者全員で「なごや健康体操熱田区バージョン」を体験しました。椅子に座ったままでできる簡単な体操ですが、脚などの運動機能の衰え防止対策にはピッタリです。本当に、すぐに手軽にできますよ。興味のある方は保健センターにお尋ねください。そうそう、「みんなでのばそう健康寿命」の下期の締め切りは2月8日ですよ。申し込みには「健康寿命チャレンジカード」が必要です。ご存知なかった方、熱田区役所福祉課または熱田保健センター保健予防課などで、すぐにカードをもらってくださいね。
熱田の神様の思し召しか、区民の皆さまの願いが天に届いたのか、早朝までの雨もあがり、奇跡的なイベント日和の好天となりました。ここ白鳥公園に今年も熱田区区民まつり「にぎわい秋まつり」がやってきました。
オープニングセレモニー
好天に後押しされたのか、開場早々から、小さなお子さんからお父さんお母さん、おじいちゃんにおばあちゃん、友だち同士、仲の良いカップル、外国からのお客さま、多くの方がおみえです。今年も一番人気は交通局の「お絵かきバス」です。30分以上も前から「行列のできるお店」状態で、すでに100名を超えています。担当にお尋ねしたら、定員を170名に増やしてくれたそうです。色とりどりのマジックで思い思いの夢を描く子どもさんの目はイキイキとしています。その他に「働く車ゾーン」では、パトカー、白バイ、消防車、自衛隊車、道路パトロールカーも大人気。好きな制服を選んで車と一緒に写真をパチリ。普段は乗ることができないものね。
(左の写真)働く車ゾーン お絵かきバス
(右の写真)働く車ゾーン 熱田警察署、熱田消防署などのブース
ステージは、皆さんおなじみ、熱田区おしゃべり大使で講談師の「旭堂鱗林」さんの愉快軽快な司会で進行しました。今年も、かわいいチアダンスやチアリーディング、和太鼓演奏、フラダンス、吹奏楽といった華やかなメニューに熱気があふれます。恒例となったメインは熱田区への「愛」を叫ぶ大声コンテストです。小学生の部では「〇〇買ってよー」と女の子がステージの上から大声でお母さんにおねだりです。観客席からお母さんが「買ってあげるよ」とOKサインがでました。その他にも「うなぎ」とか「熱田神宮」とか、さすがはあつた人と思わせる叫びもあり、大いに盛り上がりました。今年の最高記録は109デシベルで、これまでの大会タイ記録でした。新記録はまたの機会にお預けかな。
大声コンテスト
各ブースでは、みたらし、焼きそば、おにぎりはお昼頃には完売。玉せん、焼きハマグリ、飛騨牛串焼き、ジュース、野点といった飲食や、青果物青空市、特産品販売コーナーも大人気です。午後から気温も上がり、模型の鯱の口から冷やしたおいしいなごやの水道水が出てくる上下水道局の「金鯱水(きんこすい)」にもお客さんが絶え間なくいらっしゃいました。
大盛況のステージ
今年の新たなブースメニューは、「名古屋あつたカルタ」の対戦コーナーです。単純に読み札の文字を探すのではなく、熱田の歴史や文化をいかに知っているかが勝負を分けます。対戦中のちびっ子は真剣そのものです。カルタ大会は、11月25日(月曜日)の「あったか!あつた魅力発見市2018」の宮の浜市(会場は宮の渡し公園)でも開催。区民まつり当日だけで、約20人の方が事前登録されました。練習のためにカルタを購入された方もいます。カルタは税込2,000円、「あつた蓬莱軒」「エクセルイン名古屋熱田」「たから写真館」など「あつた宮宿会」各会員の店舗に加え、「熱田神宮会館ラウンジ」や「熱田神宮境内 お休み処 清め茶屋」などでも販売中とのことです
カルタ大会
今年も、中部森林管理局名古屋事務所「熱田白鳥の歴史館」も休館日返上でオープンしていただき、白鳥庭園も入場料を割引してくれました。区民まつりは、協力していただいた地域の皆さん、各種団体の皆さん、すべての関係者の方のおかげで盛り上がります。来年は会場も変更し「名古屋国際会議場」での開催が決まっています。白鳥公園が会場での最後の区民まつり、そして私が区長としての最後の区民まつり、ちょっぴり寂しいです。でも、来年は参加者として皆さんとお会いできますからね。今から楽しみにしています。
今年も100歳の長寿のお祝いに、旗屋二丁目の「阿部 亀久子」さんをお訪ねしました。亀久子さんは、若いころは山形県にお住まいで、ご両親が月山の頂上の山小屋で宿泊などの商売をしていたそうです。亀久子さんによると、月山はとても自然がきれいな所だったそうです。「名古屋や熱田はどうですか?」とお尋ねすると、「東京よりも名古屋が好き。熱田はとてもよいところ」とおっしゃっていただきました。魅力のないまちナンバーワンとも言われる名古屋ですが、嬉しい限りですね。
好きな食べ物は鰻で、近所の鰻屋さんに注文しているとのこと。ご家族からとても美味しいというお店の場所を教えていただきましたので、ぜひとも行ってみようと思います。
(左の写真)亀久子さんとツーショット
(右の写真)知事からご夫婦に贈られた記念品
ご主人はすでにお亡くなりですが、戦争時には愛知時計で働いていて、夜勤と日勤の違いで空襲に遭わず生き延びることができたそうです。そして、そのご主人も100歳の長寿のお祝いを受けられています。お部屋の壁には、ご主人が知事から贈られた記念の七宝焼と、今回、亀久子さんに贈られた瀬戸赤津焼の記念品が、仲良く並んで飾られていました。素晴らしいことですよね。
「最高齢を目指して、あと15年は長生きしてくださいね」と申し上げたら、「そんなに生きたらお化けじゃ」とのご返事でした。いえいえ、亀久子さんは、家の中で歩行器を使って移動できる元気があります。ご家族とともに、健やかに楽しく長生きしてくださいね。
前日の雨もあがり、強い日差しが戻った9月2日、高蔵小学校で熱田区総合防災訓練を実施しました。175名の高蔵学区の皆さんをはじめ約700名もの方に訓練に参加していただきました。開始にあたり、学区災害救助地区本部長である樅山学区連会長から「今年は6月に大阪北部地震、7月の西日本豪雨、そして猛暑と様々な災害が起きている。この地域では南海トラフ巨大地震が30年以内に70%から80%の確率で起きると予想されており、今日起きてもおかしくない状況となっている。発災時には、まず自分の命は自分で守り、そして家族、隣近所、町内、学区で助け合うことが大事。災害時には皆で力を合わせ、災害に強い高蔵学区、熱田区にしていきたい。」との挨拶がありました。
樅山会長の挨拶
新たな取り組みとして、災害時におけるドローンの活用事例を紹介しました。ドローンにカメラを搭載すれば人が近づくことができない被災現場の状況把握も可能になり、実際に過去の発災現場でも大いに威力を発揮しています。会場でも操縦の実演の他、あらかじめ撮影しておいた小学校とその周辺の映像もご覧いただきました。逃げ遅れて小学校の2階や屋上にいる人も発見することができ、今後の活用が大いに期待できます。
ドローンの活用紹介
その他にも「災害時のSNSの活用訓練」、「木造住宅耐震実演」、「救出訓練」、「煙道体験」、「給水体験」、「避難所巡回保健指導」、「地下式給水栓操作訓練」、「ペット同行避難訓練」、「車両移動訓練」など20種類もの訓練ブースが設けられ、学区の皆さんと高蔵小学校の児童に実践的な体験をしていただきました。応急給水体験で、水の入ったポリタンクを持ってもらった小学5年生は「こんなに重いの。5リットルは片手で持てるけど10リットルは無理、運べない。」とのこと。やはり、実体験を積み重ねておくことが一番大切ですね。
(左の写真)SNS活用訓練
(右の写真)木造住宅耐震実演
(左の写真)救出訓練
(右の写真)煙道体験
(左の写真)給水体験
(右の写真)避難所巡回保健指導
この原稿を書き終えようとしていた9月6日(木曜日)には、北海道で震度7の大地震が起き、甚大な被害が発生しました。私の妹が登別市に住んでおり、数時間連絡が取れない状態が続きました。妹と家族は大きな被害を受けませんでしたが、多くの方が犠牲となり、また安否不明となっています。ご冥福をお祈りするとともに、一刻も早い発見と被災地の復興を願うばかりです。このように、毎年、全国各地で大地震や風水害の被害が発生しています。近年、私たちの住むまちは大きな災害に遭っていませんが、それは、たまたま運がよいだけだと思います。災害は来ない方がよいのは間違いありませんが「災害は来るものだ。」という心構えが大切です。私ができることは何か、私の住むエリアの危険は何かを考えることが防災力の向上になります。そして、学校での絆、会社での絆、家族の絆、地域の絆を深め、一人ひとりが助け合う気持ちを持っていることが被害を少しでも軽減できることにつながるはずです。
防災訓練にご協力いただいた樅山学区連会長はじめ高蔵学区の皆様、各学区の委員長様、そして多くの関係機関の皆様、本当にありがとうございました。これからも力を合わせて災害に備えましょう。
「もう少し頑張って、ここまで来て」、「こうやって手を回せば1回で進む距離が違うから」。夏休みのラストウィークを名残惜しむ人々。ここ熱田プールには、平日の午前にもかかわらず、開門を待ちわびたかのように多くの人が訪れます。午前11時には50人以上の方がおみえです。身振り手振りでクロールを教えたり、水中じゃんけんやビーチボールを楽しんだり、背中に乗って満面の笑顔の女の子、こわくてプールサイドから離れない男の子、真っ黒に日焼けした河童の子、それぞれの夏を楽しむ多くのちびっ子とママさんで賑わっています。中には、練習コースで黙々と泳ぐ男性の姿もあります。
(左の写真)プールの入り口
(右の写真)プールの様子(熱田プールHPから)
ずっと来たかった熱田プール。今日は、2時間の休みを取得して、45年ぶりにやってきました。沢上中学3年生の時に同級生と遊んだ懐かしい記憶がよみがえります。意外にも水の冷たさを感じたのは最初だけ。この夏の猛暑で水温も上がっているのでしょうか。プールの底には鮮やかな水紋が映り、風に吹かれて飛んできた神宮東公園のサルスベリの花がプールに浮かんでいます。水面近くを飛ぶウスバキトンボやムギワラトンボに、ここで産卵してはだめだよと教えてあげたくなります。だんだん数も減ってしまいましたが、夏には屋外プールが似合いますね。
市営の屋外プールは教育委員会が所管し、指定管理者が管理運営しています。実は、昭和39年に教育委員会に移管されるまで、名古屋市の屋外プールは水道局が管理運営していた時期があります。
(左の写真)振甫プールの50mプール
(右の写真)振甫プールの飛び込み台
名古屋の市営プールは、昭和8年7月に完成した千種区の振甫プールが最初で、それまでは若干の私営プールのほかに、公設のものとしてはわずかに一部の中学校と高等専門学校が25mプールを有していただけでした。そして、皆さんご存知でしょうか。オリンピックのラジオ放送で、アナウンサーが興奮のあまり途中から「前畑ガンバレ! 前畑ガンバレ!」と20回以上も絶叫したことで有名な前畑秀子選手の女子200m平泳ぎの世界記録も振甫プールで誕生しています。当時、前畑選手は椙山女学校の生徒でした。その振甫プールも既に廃止され、隣の千種区生涯学習センターには、古橋廣之進さんの揮毫による「泳心一路」の碑が残っています。
屋外プールから見上げる空は限りなく青く、白い雲とのコントラストが夏を際立てます。また来年も、冷たくて爽やかな夏を肌で感じることを楽しみにしています。
皆さん「熱田神宮 緑陰教室」をご存知でしょうか。この教室は、昭和22年に「神宮子ども会」として始まったのが最初だそうです。その後、昭和26年には「緑陰教室」と名を改め、年々参加人数も増えて現在では毎年700名を超える1年生から6年生の小学生が楽しい時間を過ごす、歴史がある大規模な林間学校とのことです。
しかし、希望する人の全員が参加することができるわけではありません。7月1日の申込みの日には、お父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんが、前の日から並んでくれるという大人気の教室です。入室できた児童の皆さんは、ご家族に感謝ですね。
巫子さんが先生です
7月21日から8月10日まで、さわやかな空気を胸いっぱいに吸いこみ、緑の風を肌で感じながら、交通ルールや消防の授業、そして図画工作、音楽、礼儀作法、歴史、昆虫や動物など幅広い分野の勉強に取り組むことができます。児童もいろいろな小学校から集まっているので、新しい友だちもたくさんできます。
(左の写真)屋内で昆虫の時間
(右の写真)ヘラクレスオオカブトも登場
今年の夏は記録的な猛暑になり、児童の健康と安全を第一に、低学年の教室を屋外から冷房の効いた屋内に変更、また、外に出かける授業も一部取りやめるなどの配慮をされたそうです。ここにも異常気象の影響がありました。私が訪問した日も猛暑でしたが、木陰に入ると明らかに気温が低く、爽快感が高まります。児童に尋ねると「暑くないよ。毎日楽しいよ。でも蚊もいるよ」と元気いっぱいの返事があります。
ポッカレモン消防音楽隊の演奏では、ピッコロやフルート、クラリネット、サックス、ホルン、トランペット、トロンボーン、木琴に鉄琴など。個々の楽器の音色の違いも学びました。「夢をかなえてドラえもん」の演奏が始まると、会場いっぱいの小学生の手拍子と大合唱が始まります。
(左の写真)楽しい消防音楽隊の演奏
(右の写真)先生の引率で下校します
毎日の授業が終わると方面別、交通手段別に先生の引率で駅やバス停まで集団下校します。参道の鳥居をくぐる時は、みんなで一礼です。閉講式では、緑陰教室の歌を斉唱した後、児童と先生がお互いに「ありがとうございました」の挨拶です。マナーや作法もしっかり学ぶことができましたね。
(左の写真)閉講式ではお礼の挨拶
(右の写真)緑陰教室の歌
緑陰教室は終わりますが、一人ひとりの心の中には、楽しかったことも、すこし苦しかったことも、思い出としてたくさん詰まっていると思います。こうした貴重な経験や思い出は、これからの学校生活やくらしに、きっと役立つと思います。そして、この教室でできた新しい友だちのことを大切にしてほしいと思います。
・およそ3週間にわたり、緑陰教室をご指導していただいた先生方をはじめ、関係の皆さまおつかれさまでした。そして、児童の皆さんの笑顔と、またお会いできる日が来ることを楽しみにしています。
本当に暑い夏でした。一方では雨の降り方がますます極端になり、これから日本の気候はどうなっていくのでしょうか、本当に心配です。私たちの暮らし方も変えていく必要があるのかもしれません。そして夏は盆踊りやお祭りの季節です。今回は、私が訪問したお祭りレポートです。
今日は、野立学区の盆踊り大会で、野立小学校にお伺いしています。連日の猛暑ですが、夕方からは爽やかな風も心地よく絶好の天候となりました。野立学区の盆踊りは、昨年まで2年続けて大雨の天候不順に見舞われ「誰が雨男だ。区長か。」との嫌疑をかけられていましたのでホッとしました。
午後7時からは、学区の全世帯に配られたお菓子引換券を持参される大勢の方もお見えで、会場は大いに賑わいました。浴衣姿で櫓の周りを踊る姿はまさしく夏の風物詩です。涼しげな景色に暑さも忘れます。私も、見様見真似でぎこちなく、少しだけ楽しみました。
盆踊り会場の様子
会場では、野立学区出身のソフトボール選手「後藤希友(みう)」さんとお会いすることができました。日比野中学時代は全国大会で優勝。現在、高校3年生で将来有望なサウスポーのピッチャーです。173センチの長身からくりだされる時速109Kmの速球は威力十分とのことです。日焼けした顔に笑顔がステキな方です。日本代表監督からも期待されているそうです。2年後の東京五輪の楽しみが増えました。ぜひとも区役所に応援の懸垂幕を掲げたいものです。皆さんと一緒に応援しましょう。ガンバレ地元の星。
後藤希友選手
第11回を迎えた大宝学区の盆踊り大会が大宝小学校で開催されました。今日も夕方から少し気温が下がり、時折吹く風が貴重な涼を運んでくれます。この会場でも、家族連れで参加される方などでいっぱいです。車いすで来場された方が踊りの輪に入っていく姿には驚きました。やはり日本の伝統行事には何か特別のパワーがあるのでしょうね。
(左の写真)盆踊りの輪
(右の写真)抽選会は大人気
校庭には、みたらしやフランクフルト、ポテトフライなどの販売コーナーもあります。何といっても一番人気なのは抽選会です。お菓子やジュースといった定番の他、ナゴヤドーム・名古屋港水族館・ユニバーサルスタジオジャパンのチケット、自転車や掃除機が当たるとあって、大人からも子供からも当選者の発表のたびに歓声があがります。
そして、宵闇迫る頃、踊りの合間には堀川太鼓の皆さんが勇壮な演奏で会場を盛り上げてくれます。心地よいリズムの太鼓の音が響くと、一心不乱の演技に会場の皆さんも目を奪われます。日本の心を感じることができたひと時でした。
(左の写真)食べ物の販売コーナー
(右の写真)勇壮な堀川太鼓
今日は、熱田高校のご厚意で体育館をお借りして、千年学区夏まつりの開催です。私自身が昭和52年に卒業した母校で開催される夏まつりということで、何かしら不思議な縁を感じます。今日は、地域の方のみならず、現役の熱田高校の生徒が大勢ボランティアとしてお手伝いをしてくれました。一生懸命に地域活動に取り組む後輩の姿を頼もしく感じ、嬉しくなります。
前半は、ゲーム大会が中心で、輪投げやストラックアウトのコーナーに小さなお子さんが集合です。どの子も真剣な面持ちで臨み、うまくいったら満面の笑顔です。後半は、みんなで輪になって盆踊りです。私もいろいろな会場で経験を積んだ成果が出たのでしょうか、炭坑節ならほぼ間違えずに踊れるように進歩しています。
(左の写真)輪投げ
(右の写真)ストラックアウト
千年学区でも、お楽しみはプログラムの最後の抽選会です。ステージで当選番号がアナウンスされると同時に、体育館の前壁にその番号が映し出されます。ここの抽選会では、賞品が何なのかの発表はなく、喜びは当選者の独り占めです。賞品が当たったちびっこの笑顔に癒されました。
(左の写真)盆踊りの輪
(右の写真)ここでも人気の抽選会
野立、大宝、千年、各学区の会場では、開場の何時間も前から地域の方が準備をしてくれました。そこにはイベントを支える多くの人の汗があります。そして、協賛をいただいた多くの方もいらっしゃいます。本当にありがとうございます。多くの参加者の笑顔の裏側に大感謝です。
「ちとせっ子笑顔まつり」を主催された株式会社 服部組さんの本社にお伺いしました。このまつりは、交通安全と防災をメインテーマに、今年で4回目を迎えるイベントです。ところで、服部組さんは何をしている会社かご存知ですか。土木工事の会社で、普段は目に見えない水道や下水道、ガスの管の工事など、私たちの暮らしを支えるライフラインの整備にも貢献しています。また、通学する生徒の見守りやクリーンキャンペーンも実施するなど、CSR(企業の社会的責任)事業にもたいへん熱心に取り組まれ、まさしく地域に密着した会社です。
屋内会場では、千年小学校の児童による元気な笑顔の合奏でイベントの幕があき、熱田区のおしゃべり大使で地元熱田区出身の講談師「旭堂鱗林」さんによる「芸どころ熱田」を紐解く軽妙な語りに笑いの渦が巻き起こります。その他にも、レスキューロボットの操作体験、熱田災害ボランティアネットワークのコーナーなど盛りだくさんのメニューに、子どもさんの表情は興味津々、瞳が爛々です。
(左の写真)合奏でオープニング
(右の写真)旭堂鱗林さんの講談
(左の写真)レスキューロボットの操作体験
(右の写真)熱田災害ボランティアネットワークコーナー
屋外会場にも、多くのコーナーが出展しています。熱田警察署によるパトカーと白バイ展示では、普段は乗ることができない白バイにまたがり記念撮影です。「大きくなったらおまわりさんになってね」と警察官が子どもさんに声をかけてくれます。熱田消防署と千年消防団による水消火器の操作では、的をめがけて消火器から勢いよく水を噴射します。楽しみながら消火活動を学ぶ貴重な体験ですね。その他にも、サッカーの女子選手と遊ぶゲーム、高所作業車への添乗コーナーでも歓声があがります。
(左の写真)白バイにまたがりカッコいい
(右の写真)消火器体験に力が入ります
(左の写真)キックボウリング
(右の写真)キックターゲット
(左の写真)高所作業車の体験
(右の写真)お絵描きコーナーも大人気
「笑顔まつり」の看板どおり、児童の皆さんは笑顔いっぱいです。服部組の皆さん、そして協力していただいた多くの皆さん、ありがとうございます。来年も地域の子どものため、活性化のため、どうぞよろしくお願いします。
この日は、信長攻路「桶狭間の戦い 再現イベント」が開催されました。今年で4回目を迎えたこの催しは、早朝に清須城を出陣した信長軍が、熱田神宮で戦勝を祈願したのち、桶狭間の戦いに挑むストーリーを史実に合わせ再現したものです。(史実どおり、清須城での再現劇は早朝、午前4時から開始するなど、一日がかりのイベントとなっています。)
その内、午前8時から始まった熱田神宮での再現劇「熱田神宮での戦勝祈願」をご紹介します。
記念撮影
市長の挨拶の後、西川流四世家元の西川千雅(にしかわ かずまさ)氏による口上があり、織田信長公と柴田勝家、そして小姓衆が登場します。
このとき信長軍の勢力は、まだわずかに100人、今川軍の45,000人とは比べようもありません。そして、信長軍の最前線基地である丸根砦と鷲頭砦から煙が上がっているのが見えます。熱田の神に必勝を祈願する信長、そのとき白鷺が飛び立ち、祈願の投げ銭がすべて表を向けるなど数々の吉兆を受け、家臣の気勢が上がります。雄叫びとほら貝の音に包まれながら、参集する兵の数も2,000人を超え、いざ、決戦の地、桶狭間へ進軍します。
再現劇の様子
再現劇の後は、あつた宮宿会の大矢さんと杉本さんから、信長と熱田の縁の深さについて紙芝居パネルを使って紹介していただきました。約600人の観衆からは、あらためて大きな拍手が起きました。
紙芝居トーク終了後はフォトセッションです。信長塀の前では、信長公や武将たちと記念撮影があり、順番を待つ列ができました。
ご協力いただきましたあつた宮宿会の皆さま、そしてご参加いただきました地域の皆さま、誠にありがとうございます。
(左の写真)紙芝居による信長の紹介
(右の写真)信長塀の前での記念撮影
堀尾金助と裁断橋にまつわる物語が縁を取り持つ交流行事、大口南小学校と白鳥小学校の「姉妹校交換会」が大口南小学校で開催されました。一年おきにお互いの小学校が訪れあうスタイルで、今年は白鳥小学校が大口南小学校を訪問しました。午前9時過ぎには、私も白鳥小学校5年の生徒の皆さんのバスに同乗して出発です。バスの中でまず始まったのが「元気調べ」というホームルームです。生徒全員が順に、「○○です。今日の私は元気です」と報告してから、何か一言話をします。前夜のナゴヤドームのドラゴンズ戦の感想や、交歓会が楽しみで眠れなかった話や、お父さんの時代の交歓会についての報告など、元気な声がマイクを通して聞こえてきました。生徒さんの体調チェックと人前で話すスキルアップができるわけで、白鳥小学校の取り組みに大いに感心しました。
1時間ほどで大口南小学校へ到着です。まず驚かされたのが、白鳥小学校の2倍くらいあるのではないかと思われる校庭の広さです。校舎の中へ入ってまたびっくり。ふんだんに材木が使われているほか、階段は一部がアリーナ状になっていて、発表会もできるかなという感じです。各教室も見通しがよいように設計されています。お聞きしたら、公共建築協会主催の第16回公共建築賞において優秀賞を受賞している学校だそうです。
体育館で開催された式典では、大口南小学校の生徒さんによる歓迎の言葉、白鳥小学校生徒さんによるお礼の言葉がありましたが、小学生とは思えないような立派な発言内容と堂々とした立ち振る舞いは、感動を覚えるほど素晴らしいものでした。そして、記念品の交換の後、両校の児童が声を合わせた「裁断橋擬宝珠」銘文暗唱が披露されました。今年も、何度も何度も練習を重ねたことでしょうね。大口町の鈴木雅博町長の挨拶では、ご自身が小学生の時に第1回の交歓会に参加されたと話され、改めてこの交流事業の歴史の重みを知ることができました。これからも、この素晴らしい伝統行事がいつまでも続くことを願っています。
姉妹校交歓会の様子
この日は別の公務があり、残念ながら記念式典だけで失礼しましたが、近くの堀尾跡公園に裁断橋があるとお聞きし、駆け足で訪問しました。伝馬町の精進川に架かっていた裁断橋が、金助の出身地である大口町の五条川に立派に復元されています。姥堂の門をくぐった広場には、金助と母の物語を綴った銘板が路盤にはめ込まれています。広場の隣にはステージが設置され、雅(上品で優美なこと)、宴(楽しみなこと)、舞(感情や状況を順序だてて表現すること)、会(多くの人の出会う場であること)の4文字が刻まれた石碑が建っています。もう一度、ゆっくり時間をとって桜の季節に訪れたいと思っています。周辺には、供養塔がある桂林寺、金助と母の銅像がある堀尾氏邸宅跡の石碑など、見どころもたくさんあるそうです。皆さんも、ぜひお出かけになってはいかがでしょうか。詳しくは、大口町のホームページもご覧くださいませ。
堀尾跡公園の様子
今年も、熱田区最大級の伝統行事、熱田まつり(尚武祭)がやってきました。新尾頭町に住んでいた私がまだ小中学生だった頃、お小遣いをもらってアツアツのたこ焼きをほお張ったり、屋台の射撃や金魚すくいで遊んだりした記憶がよみがえります。高校の帰り道にも寄ったかな。でも、器がキラキラ光る電球ソーダ?は、もちろんありませんでした。やはり、熱田人にとって、このお祭りが心の故郷だとつくづく思います。
屋台の様子
まずは、お昼から弓道を見学しました。凛とした空気が張りつめ、袴姿の射手が構えて弓矢を引く手を絞ると、緊張感が高まり息をするのを忘れてしまいそうです。勢いよく離れた矢が的に中(あた)ると、何とも心地よい音が響き、同時に爽やかな風が吹きぬけるような気がします。弓道の経験がない私も、知らず知らずのうちに我が国の伝統文化の世界に引込まれました。
弓道
文化殿では、まつりに華を添える奉納芸能の開催です。芸どころ熱田の伝統を守り続け、現代の芸能の発展に貢献していただいている熱田区芸能連盟の14社中の皆さんによる華麗な舞台絵巻が繰り広げられました。筝曲あり、民謡あり、武芸あり、その他にも、詩吟、フラダンス、三味線、日本舞踊と次から次へと舞台が変化します。幕間にも、草薙典龍先生の熱田にまつわるクイズと、軽妙な語りで会場が盛り上がります。入場無料で、入れ代わり立ち代わりのお客さまの中には、外国の方もチラホラ。珍しげに舞台を見つめるまなざしは真剣です。日本の文化を堪能していただけたことでしょう。
奉納芸能
夕方、午後5時30分からは、献灯巻わらの組み立てが始まります。東門では白鳥学区が二基、西門では船方学区と千年学区がそれぞれ一基、南門では大宝学区が一基を担当します。月を表す12個の提灯を頂に配し、日を表す365個の提灯が生み出す幻想的な球体が、神宮の夕暮れに浮かび上がります。一つひとつの提灯には風に負けないように重しがつけられています。蝋燭の灯も午後8時30分までの時間中、消えないサイズになっているとのこと。台に上がって巻わらを組み立てる人、提灯を下から送る人、連携も見事です。熱田の風物詩、伝統の献灯巻わらここにありです。学区の皆さん、ありがとうございました。
巻わら製作の様子
夜空に浮かぶ巻わら
宵闇がせまれば、いよいよお待ちかねの花火のスタートです。花火見物スポットの白鳥公園には、音玉に誘われた人また人の大集合です。色も形もさまざまで、次から次へと打ちあがる花火に歓声が沸きあがります。漆黒の夜空のキャンバスを華やかに彩る花火の数はなんと1,000発。午後7時40分からの50分間のときがあっという間に流れます。フィナーレの連発花火は迫力満点。見事すぎて声も出ませんでした。
花火
4日の前夜祭と合わせて2日間で21万人の人出で賑わった今年の熱田まつり。翌日の6日には東海地方が梅雨入りしましたが、幸い天候にも恵まれました。そして、華やかなまつりを陰から支えていただいた地域の皆さまと熱田神宮の皆さまのご尽力を忘れてはならないと思います。何か月も前から準備をしていただいた方、翌日の雨の中で200本を超える献納俳句の灯篭を片づけていただいた方もいらっしゃいます。本当にありがとうございました。
献灯俳句の灯篭
(左の写真)熱田警察署による警備の様子
(右の写真)消防団結団式 警戒の様子
熱田警察署では、国道19号線の一車線を歩道に変更し、旗屋交差点を臨時にスクランブル化する工夫をしていただき、多くの署員が警備にあたってくださいました。また、熱田消防署と消防団では、今年も多くの署員と団員の皆さんが力を合わせて組織的に警戒していただきました。汗だくで陣頭指揮をしていただいた両署長をはじめとする皆さん、そして、環境、土木、交通など関係する多くの組織・団体の皆さんのおかげで大きな事故や事件もなく、今年の熱田まつりは成功裡のうちにおさめることができました。来年もよろしくお願いいたします。
今日は、午前10時から区役所講堂で、今年で第17回目を迎える毎年恒例、おやこでたのしくあそぼう「あつたっ子ひろば」の開催です。もちろん、当日も親子で楽しく遊べますが、子育て家庭の交流を深めるとともに、子育てに必要な情報をお伝えすることで、ママさんたちを支援していこうという取り組みです。
「あつたっ子ひろば」会場全体の様子
講堂には、約120組の親子に集まっていただき、にぎやかな熱気であふれていました。早い時間からエアコンのスイッチを入れていましたが、元気に走り回る子どもの顔は汗いっぱいです。声をかけると恥ずかしげにママの陰に隠れてしまう子、両手いっぱいのおもちゃで笑顔満面の子、ママとの触れ合いで目がキラキラ星のように輝く子。子どもさんのイベントは夢があって楽しいものです。
大小さまざまな大きさの足型も記念です
小さなかわいい足型を紙にうつす「足型とりコーナー」、親子で触れ合いリフレッシュする「ベビーマッサージ&親子ストレッチ」、プラコップにシールを貼ってお絵描きで仕上げるオリジナルこいのぼりをつくる「工作コーナー」、大きな布でふわふわヒラヒラを楽しむ「大布あそび」、キャラクターの顔の切り抜きから笑顔をパチリと撮影する「スタジオ・はぴすま」、その他にも、おもちゃあそび、絵本の読み聞かせおはなし会、子育て相談など、メニューは盛りだくさん。どのコーナーでも、ママさんも子どもさんもイキイキとしています。
私が個人的に感心したのは、大布を揺らして波を作ったり頭上でヒラヒラさせたり、1枚の布が魔法の遊具になってしまうアイデアのコーナーです。もう一つ、プラコップで作るこいのぼり。私も5歳と1歳の男の孫がいますが一緒に作りたかったな。家で一度チャレンジしようかしら。
ふわふわヒラヒラ「大布あそび」はすごいアイディア
世界に一つだけのプラコップこいのぼり
これも、学区主任児童委員の皆さん、区内の保育園の皆さんはじめ、子育て関係の施設の皆さん方の、子育て支援にかける熱意があってこその成果だと思います。関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
子育てを支援するために、このほかにも「あつたっ子ひろばmini」、「子育てサロンあつたっ子」などを開催しています。皆さん、どんどん遊びに来てくださいね。
おだやかな天候に恵まれた今日、大瀬子公園で「なごやかクラブ熱田」ペタンク大会が開催されました。1チーム4名構成で15チーム、合計60名の方に参加していただきました。熱田老人クラブの伊野二彦会長からは、「健康寿命を延ばす熱田区独自の取り組みがあります。運動などの目標を決めてポイントを貯めると抽選で食事券などの景品が当たります。この中にも、昨年、鰻の食事券が当たった方もいます。皆さんも応募してください。」と、区役所事業のPRを含めた主催者挨拶がありました。今年は協賛していただける企業・お店も増えています。チャレンジカードは、福祉課や保健センターなどで配布していますので、ぜひとも、多くの方の参加をお願いします。
たくさんの方が参加されました
ペタンクのルール説明の後、始球式がありました。砲丸投げのボールを小さくしたような金属のボールを的めがけて投げ、最終的には狙った的に近いチームの勝利となります。しかし、投げ方に特徴があり、ボールの握り方は親指以外の4本の指を上側にして親指は横か下側に添えて、下手投げするものです。昨年の大会では、都合で始球式に参加できず、今回が初めての体験でしたが、とても新鮮でした。相手のボールをはじき出すのも大丈夫で、競技としては、カーリングやボッチャに近いものがあるような印象です。誰もが夢中になれそうです。団体の対抗戦ですから、チームワークも大切で仲間との交流意識も深まるスポーツだと感じました。
始球式の様子
熱戦の結果は、優勝「高蔵B」、準優勝「神戸町不老会」、3位「浜の友の会」でした。どなたもケガなどがなく、楽しい大会になったとのことです。熱心に大会を運営していただいた関係者の皆さん、どうもありがとうございました。
熱戦の様子
早朝から28℃を記録するほど暑い日になった5月27日、船方学区の皆さんをはじめ約500人もの方が船方小学校に集まっていただき、熱田区総合水防訓練を実施しました。冒頭に、学区災害救助地区本部長である山田碩道 船方学区連絡協議会長から「今年は、桜やナンジャモンジャの花と同じく梅雨も早いようで、水害が心配される。今日は、水害にどのように対応するべきかを学ぶことが一番大事。避難については心の準備も必要で、お互いが思いやりの気持ちをもって、声を掛け合うことが大切。訓練を通じて今まで話したことがない人とコミュニケーションをとることもできる。助け合いの仕組み作りも大事だが心がこもっていないといけない。どこに避難するのか、家族や隣の人と話して、一歩進めてください。」との話がありました。
山田碩道船方学区連絡協議会長の話
今回は、新たな取り組みとして、実際にプールに水を張って歩いてもらう「浸水時を想定した歩行訓練」、「ボートを浮かべての避難訓練」も取り入れました。膝上までズボンをまくって長靴で歩行訓練に参加した人からは「30センチメートルの水深でも歩きにくい。実際はもっと危険だと思う。」といった声もありました。浸水した道路は歩くのは危険で早めの避難をお願いしますが、どうしても歩く場合は、濁った水の下が見えないので十分な注意が必要です。コンクリートブロックなどの障害物や段差も見えません。マンホールのふたがズレてるかもしれません。杖などで、一歩先を探って確かめる。そして、小さなお子さんやお年寄りの手はしっかりと握って誘導してください。
(左の写真)浸水時を想定した歩行訓練
(右の写真)ボートによる避難訓練
私が感心したのは、消防団と消防署の皆さんによる「土のう作り」の体験訓練です。いざというときに、堤防に隙間なく並べるためには一つ一つの土のうの大きさをそろえることが大事で、今回は一つがスコップ4杯分で揃えるとのことでした。そして、紐の結び方を教わりました。ただ巻きつけるのではなく、小さな輪を作って親指で押さえておき、何重かまいた紐の先端を最後に通して締めるものです。それで結び目がしっかりして、しかも輪の部分をほぐすことで、紐が外しやすくなる不思議な結び方です。口で説明するのはとても難しい。興味がある方は消防団の方に尋ねてください。
土のうづくり体験訓練
その他にも、地下式給水栓の操作、アンダーパス対策、災害ボランティアセンターの紹介、非常持ち出し品の紹介、災害時トイレ展示、地下鉄駅の水防施設紹介といったメニュー豊富なコーナーを設置しました。多くの学生さんが参加してくれた名古屋学院大学では、防災アプリの紹介、タブレットの講習、伊勢湾台風の体験者へのインタビューといった興味深いブースもあり、参加者には思い思いの訓練を選択して学んでいただきました。
(左の画像)地下式給水栓実演
(右の画像)災害時トイレ展示
(左の画像)簡易水防工法訓練
(右の画像)防災情報コーナー(タブレット講習会)
ところで、皆さん、国土交通省が運用する「XRAIN(高性能レーダ雨量計ネットワーク)」をご存知ですか。これまでの気象レーダと比べて、きめ細かく短い時間間隔で雨を観測できるMP(マルチパラメータ)レーダと呼ばれる高性能レーダをもちいたスグレものです。MPレーダは水平偏波(電場が水平方向に振動する電波)と垂直偏波(電場が垂直方向に振動する電波)の2種類の電波を同時に送信・受信できるレーダで、具体的には1分毎におよそ250メートル四方という非常に細かい雨の分布が分かります。急激に発達する雨雲を捉えることができますので、実際にレーダで降雨状況の変化画面を見ていると、数分後に熱田区に大きな雨が降りそうだということがわかります。集中豪雨や局所的大雨に対して備えることができるわけです。もちろん携帯電話やスマホからもアクセスできます。ぜひともご覧いただきたいと思います。
水防訓練にご協力いただいた山田碩道船方学区連絡協議会長はじめ学区の皆さん、各学区の委員長さん、そして多くの関係機関の皆さん、本当にありがとうございました。
「なんじゃもんじゃ」、熱田区の皆さんはご存知ですよね。鮮やかな緑の枝に雪が積もったように、きれいな白い花を咲かせる木です。正式には「ヒトツバタゴ(一葉タゴ)」と呼ぶそうです。タゴというのは「とねりこ」という木の別名で、「とねりこ」の葉が複葉で、こちらが単葉であることから名づけられた和名とのことです。天然の分布域は狭く、県内では木曽川流域、近くでは岐阜県東濃地方などに自生していますが、それぞれの県のレッドデータブックに掲載され、愛知県では絶滅危惧I類、岐阜県では絶滅危惧II類に指定されているそうです。
ゴールデンウイークの前半のこの日、絶好のウォーキング日和に、スタート地点の熱田神宮公園には約420名の方においでいただきました。コースの途中、国際会議場から名古屋学院大学へ南下する道の街路樹が「なんじゃもんじゃ」です。この日は花も散り始めで、ときおり爽やかな風に揺らされた白い花が、可憐なシャワーとなりました。白鳥地区総合整備の一環で、平成元年の世界デザイン博を機に植樹されたとのことですが、誰がこの木を選んだのかは謎のままです。この木を植えてくれてありがとう。偉大な先人、そして、街路樹を世話してくださるみなさんに大感謝です。
なごやかウォーク熱田 受付の様子
なんじゃもんじゃ
歩みを進め、生涯学習センターの裏手にあるのが、熱田区の隠れた名所、中部森林管理局さんの「熱田白鳥の歴史館」です。普段は平日のみのところ、この日は特別に開館していただき、名古屋事務所の木島副所長さんが笑顔で皆さんを迎えてくれました。
木島副所長さん(左)
現在の姿からは想像できないかもしれませんが、1980年代の半ばまで、国際会議場から白鳥庭園に至るこのあたり一帯は「白鳥貯木場」という大規模な貯木場がありました。慶長15年(1610年)、名古屋城築城に際して福島左衛門太夫正則が「堀川」を開削するにあたり、材木置場や船置場として掘られた大池が始まりで、福島正則の官名にちなんで「太夫堀」と呼ばれていました。
「熱田白鳥の歴史館」は、木材産業発祥の地、熱田白鳥の歴史のほか、中部地方の林業のあゆみといった貴重な写真や映像の宝庫です。その他に、日本一の大檜の年輪板や世界の木材の実物が展示されています。様々な木材の見本を手にすることもでき、それぞれの木の香りや重さの違いに驚かされます。
「熱田白鳥の歴史館」の様子
大檜年輪板
事前の予約で団体での見学もできるそうです。開館は、月曜日から金曜日まで(祝日、年末年始除く)、午前9時から正午、午後1時から午後4時までです。小中学生の自由研究にもぴったりだと思います。ぜひとも、お出かけください。
展示室の様子
宮の渡し公園から熱田神宮を経由して断夫山古墳に向かう国道19号線の歩道沿いに、二の鳥居跡の石碑がありました。「熱田神宮第二神門址」の文字が刻まれています。となると、一の鳥居跡が気になります。実はこの道を北上した新尾頭の交差点の手前に「熱田神宮第一神門址」と刻まれた石碑があります。歴史のまち熱田区には、このほかに東海道や佐屋街道の道標など、様々な石碑や里碑が多く残されています。まち歩きで思わぬトキメキが発見できるかもしれませんよ。でも、風景に気を取られすぎないようにして、交通安全には十分気を付けてくださいね。
二の鳥居跡の石碑
区長として2年目の春を迎えました。今年は桜の開花が早かったですね。冬に寒い日が続いて、桜にとって刺激となる「休眠打破」が順調に進んだことと、3月に暖かい日が多くなったことから、平年より早い開花となったそうです。温暖化も影響しているのでしょうか。今年度も、どんどん熱田のまちに出かけていきます。
新年度最初の外出は、熱田神宮で開催された「あつた朔日市」です。皆さん「朔日参り」はご存知ですよね。毎月の1日(朔日)に参拝する古くからの習わしです。熱田を盛り上げるために、老舗飲食店など若手経営者の皆さんがつくる「あつた宮宿会」によるおもてなしの市が「あつた朔日市」です。
大賑わいのあつた朔日市
今日は汗ばむほどの好天ですが、木陰の参道では緑陰の空気がすがすがしさを感じます。さらに、1日が日曜日と重なり暦もよろしく、私が訪れた10時過ぎは、市(いち)が立ち並ぶ参道ではお客さんで溢れるばかりの賑わいです。どのお店、どのコーナーも盛況ですが、相変わらずの一番人気は、当日のみ限定販売の「あつた宮餅」です。事前の整理券は短時間でなくなり、キャンセル待ちの列が長くできています。餅は5個入りで、そのうち2個は季節のお菓子で彩られます。稀に金箔のついた餅が入っているとのこと。金箔入りのお餅に遭遇できるラッキーな方もいらっしゃるんですね。
この日の一番の話題は、あつた宮宿会の皆さんが地元熱田の歴史を題材にして制作した「名古屋あつたカルタ」のお披露目です。読札と絵札は41枚。絵札には、熱田にまつわる名所、伝統資産、文化、歴史秘話のイラストが色鮮やかに描かれ、裏側には詳しい解説があります。ゲームをしなくても楽しく勉強できます。カルタの体験会も開かれ、朔日市にいつも協力してくれる名古屋学院大学の学生さんが読み札を呼んでくれました。参加した小学生も、思わず引き込まれて一生懸命です。私のお気に入りの読み札を3つだけ紹介します。
「むかしむかしは 海岸だった 熱田の大地は ゾウの鼻」
「力の象徴 そのお姿は 誰も知らない 神の御剣(みつるぎ)」
「熱田の民の 願いしことは 無病息災 熱田まつり」
カルタは税込2,000円で、白鳥庭園などで販売中とのことです。
名古屋あつたカルタで遊ぶ様子
「あつた朔日市」は、原則として、元日を除く毎月1日に熱田神宮参道で開催されていますが、5月と6月と11月の1日は秋葉山圓通寺で開催されているそうですのでお間違いなく。皆さんも、熱田のまちの盛り上がりを体験してみてはいかがでしょうか。
春のおだやかな空気に包まれながら、4月3日(火曜日)に「メダカの学校」の入学式が開催されました。名古屋熱田ライオンズクラブ様から熱田土木事務所にご厚意でいただいた緋メダカ3000匹を、高蔵幼児園の年長さんが旗屋交差点にある熱田街園の人口池に放流するものです。
名古屋熱田ライオンズクラブの寺田会長の挨拶では「30年以上も続いているイベントで、お母さんの中にはご自身が園児のときにメダカを放流した方もおみえです。」と紹介がありました。これだけ長きにわたる催しはたいへん貴重です。名古屋熱田ライオンズクラブの皆さまには、このほかにも、地域のふれあいを大切にする行事や福祉を充実させる取り組みなど、多方面にわたりご尽力をいただいています。ありがとうございます。
園児の皆さんはキラキラとした眼を輝かせながら、「メダカの学校」と「春の小川」二曲の爽やかな合唱を街角に響かせてくれました。満開の桜とともに、皆さんの歌声が春の訪れを告げてくれました。池に放たれたメダカさんは、いつもみんな一緒にいて仲良しばかりですよね。皆さんも友だちと仲良くして、一緒に遊んで、いっぱい勉強してくださいね。
高蔵幼児園の年長さんの合唱
私たちのまち熱田区は、熱田神宮や高蔵公園、宮の渡し公園、白鳥公園など、自然と緑がたくさん残っています。土木事務所、ライオンズクラブや地域の皆さんと力をあわせて、自然を大切にして、快適な街を守っていきたいと思います。皆さん、ありがとうございました。
今日は、日比野商店街振興組合さん主催の「第27回 ひびのコイまつり」にお伺いしました。場所は例年通り、日比野場外市場大名古屋食品卸センターです。このイベントはほとんど毎回、好天に恵まれるそうですが、今年は、あいにく前日からの雨が残る空模様での開会セレモニーとなりました。でも、特設ステージで近藤理事長の「もうすぐ晴れます」とのあいさつが天に届いたのか、雨も小降りになり、次第に春の風と日差しが戻ってきました。すごい念力です。
ここ日比野商店街は、平成3年に設立された区内で一番新しい商店街です。平成25年度には経済産業省が選定する「がんばる商店街30選」にも選ばれ、名古屋学院大学の学生が活躍する元気のある商店街としてたいへん賑わっています。当日も、商店街の一員として学生さんの頼もしい姿がありました。
おなじみのフランクフルトや焼きそば・からあげ・たこ焼きの他、わんこそば、サンドイッチにお寿司などのグルメコーナー、楽しいゲームコーナー、似顔絵コーナーに大抽選会とメニューが豊富で、天候の回復とともに、家族連れや小学生で大いに賑わいました。私の一番人気はマグロの解体ショーです。鮮やかな手つきでさばかれるマグロをビデオや写真に収めようと人だかりができました。もちろん、販売はお値打ち価格です。その他にも、野菜や果物もお買い得価格で、おもわず主夫感覚になってしまいました。何か月もかけての企画立案から準備まで、関係者の皆さま、おつかれさまでした。来年も、ぜひともお伺いします。
開会式セレモニーの様子
新年あけましておめでとうございます。希望にあふれる初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年も、「元気に明るく、人にやさしい区役所」のスローガンのもと、職員一同、お客さまに身近で信頼される区役所をめざしてまいります。
昨年は、区制80周年の節目を迎え、記念式典、歴史的資料や写真などの展示会を実施して、多くの区民の皆さまと楽しくお祝いすることができました。また、記念式典では、「熱田ブランド宣言」も声をあわせて唱和しました。そして、区民の皆さんと熱田に縁のある皆さんの投票によって決まった、キーフレーズ「君を待つまち 熱田」とシンボルマーク、もう、皆さんにはお馴染みですよね。
熱田ブランドのシンボルマークと区役所職員
わがまちには、歴史的・文化的資産が重層的に存在します。1900年の歴史を誇る熱田神宮、東海道の宿場の面影を残す宮の渡し公園、神話の時代から登場する日本武尊や草薙御剣。頼朝、信長、家康など武将ゆかりの地。さらに、モノづくりの文化が今に活きるまちです。今年は、このシンボルマークを活用して、区の内外に熱田の魅力を発信し、一人でも多くの方に熱田の地を訪れていただきたいと思います。シンボルマークは、すでに多くのお店や地域でご利用いただいています。名古屋は「魅力に欠ける都市、訪れたくない都市ナンバーワン」と言われますが、熱田からの魅力発信で、ぜひとも名古屋の都市の魅力を向上させたい。私の初夢です。
シンボルマークを活用していただきありがとうございます
当日の熱戦のようす
皆さんの力作「50周年記念誌」
(左の写真)西町公園の様子
(右の写真)清掃活動の様子
(左の写真)「区の木・区の花」銘板
(右の写真) 植樹したクロガネモチと銘板
(左の写真)「まちかど発見」銘板
(右の写真) 銘板除幕式の様子
(左の写真)樅山議長の挨拶
(右の写真)熱田ブランド宣言の様子
(左の写真)市バス熱田巡回系統「くるりん熱田」
(右の写真)地下鉄駅へのポスター掲示
川口紅清軒先生による壇上花
(左の写真)旭堂鱗林さん
(右の写真)歴史講談「いろいろあったよ 80年」
(左の写真)展示案内看板
(右の写真)昭和36年頃の写真
(左の写真)昭和12年増区地図
(右の写真)展示会場受付の様子
(左の写真)「君まちストリート」の様子
(右の写真) 上下水道局「金鯱水」ブースは長蛇の列
(左の写真)区民まつりの名物「街道宿場市」
(右の写真)巨大風船でお菓子配りの様子
(左の写真)交通局企画お絵かきバスの様子
(右の写真)「大声コンテスト(小学生の部)」の様子
ステージ「フラッシュモブ」の様子
熱田区長の丹下でございます。実りの秋、食欲の秋、イベントの秋、スポーツの秋。皆さんのもとにはどんな秋がやってきましたか? 今年は、残暑がとりわけ厳しいと思えば、急に冷え込んで、秋が短かった気がします。あっという間に冬支度です。
そして、全国的に集中豪雨や台風が多く発生し、各地で甚大な被害をもたらした年でした。気候変動の影響があるのでしょうか。そういえば、前任の浅井区長さんが「今は、昔はいなかったクマゼミが名古屋で多くなっている。日本の気温が温暖化してきて、生息域が北上している。」と話されていたのを思い出しました。
9月も、記憶に残る出来事がいっぱいありました。
(左の写真)小学生の応急給水訓練の様子
(右の写真)体育館でのシェイクアウト訓練の様子
(左の写真)つるさんと記念撮影
(右の写真)つるさん作成カレンダー
(左の写真)交通少年団パレード
(右の写真)子ども会チアリーディング
塚本消防署長の巧みな腹話術に拍手喝采
皆さん、こんにちは。熱田区長の丹下でございます。今回は、最近、行事などで外に出かけて、印象に残ったことをいくつかご紹介します。
(参照:熱田区トップページ/熱田区の魅力/熱田区まちかど発見/堀尾金助と裁断橋)
「天正18(1590)年2月18日に 小田原への御陣に 堀尾金助という 十八になった子を出征させてから もうこの世では 二度と会えなくなった 悲しみのあまりに 今 この橋を架けるのです 母の身には涙の種ともなりますが 安らかに ねむってください 逸岩成俊と 後の世のまた後まで この書きつけを見る人は 仏様においのりして ください わが子の三十三年の供養です」
【クスノキにいた蛇をみんなで撮影】
【なごやかクラブ熱田のつどいの様子】
【名古屋熱田ライオンズクラブ定例会にて】
【エンジョイフェアでの様子(写真は平成28年度のもの)】
【愛知大学地域政策学部地域政策学鈴木センター長の講演会の様子】
今回は、防災についての話題を紹介します。
5月18日、名古屋市指定水道工事店協同組合(名水協)が主催する防災訓練を見学してきました。この訓練は、全市から300名近い上下水道の工事店の方や、名古屋市上下水道局と名古屋上下水道総合サービス株式会社(NAWS)の職員が参加して、港区にある上下水道局技術教育センターと中川西応急給水センターで大々的に開催されたものです。
いつ起きるかもしれない大規模地震、そのときに生命を守る水の確保が大きな課題になります。地震が起きると、屋内の給水設備が被害を受けて断水することが予想されます。いざというときのために、迅速で効果的な応急活動を実施するために、防災訓練が実施されたわけです。
グループ分けして、5種類の訓練が実施されていました。道路水道管の止水と補修訓練では、NAWSの職員のすばやい止水作業に驚かされました。1トンタンクの車両への積載訓練では、名水協の皆さんが災害用機材倉庫から手際よくタンクを車両に積載していました。この災害用機材倉庫は、上下水道局によって各区に1か所以上整備されており、各種工具やポリタンク、発電機などが保管されているそうです。
道路水道管の止水と補修訓練
1トンタンク車両積載訓練
ところで、皆さん、ご家庭の水道が使えなくなった、いざというときに、どこへ行けば「水」が手に入るかご存知ですか?
まずは、すべての名古屋市立小中学校に整備された「地下式給水栓」があります。これは、災害時に地域の皆さんが自ら操作して、飲料水を確保するための設備です。使用する際の必要な器具は、小中学校に保管されています。
地下式給水栓
応急給水施設(地下式給水栓)
次に「常設給水栓」と「仮設給水栓」があります。常設給水栓は応急給水センターなどの上下水道局施設内に設置してあり、災害時には局職員が施設を開放し給水します。そして、仮設給水栓は、災害時に上下水道局の職員や名水協の方が出動して、広域避難場所などに仮設給水栓を設置し給水します。熱田区には「熱田高校」「熱田神宮公園」「熱田神宮」「船方小学校」「千年小学校」「神宮東公園」「名古屋国際会議場」の7か所にあります。
仮設給水栓
常設・仮設給水栓の看板
震度6弱以上の地震が発生した場合、この7か所については、上下水道局からの要請を待つことなく、熱田区内の名水協の工事屋さんが仮設給水栓を速やかに設置してくれる仕組みになっています。
名水協と上下水道局は、平成24年に「災害時における応急復旧工事等の協力に関する協定書」、平成28年には「災害時における仮設給水栓の設置等に関する協定書」を締結し、仮設給水栓を寄託してあります。現在も応急給水活動等の協働体制の拡充を進めています。
名水協の熱田支部長で、小島設備工業株式会社の社長の小島昌太氏は「いざというときのために、あらかじめ決めた場所に、私たちが直ちに仮設給水栓を設置します。任せてください。」と力強く語ってくれました。本当に頼もしい限りです。地域に根差した「まちの水道屋さん」である名水協の皆さんの役割がますます重要になってきています。
5月28日には、野立学区の皆さん約160人をはじめ約340人もの方に参加していただき、熱田区総合水防訓練を野立小学校で開催しました。
私が最も興味深かったは、あつた災害ボランティアネットワークの皆さんが展示してくれた「非常持ち出し品」のコーナーです。LED電灯、ロープ、洗濯ばさみ、救急セット、保温シート、紙製のコップやお皿など、いろんな物が100円均一ショップで手に入るんですね。食品も、「乾パン以外にレトルトから缶詰など保存期間が長いものを備蓄し、消費期限が近くなってきたら食卓に出して、ローテーションするといいですよ」と教えてくれました。もちろん、水の備蓄も大切ですよね。その他に、これは必要だと思ったものは、スリッパです。地震や風水害で窓ガラスが割れて飛散すると裸足では危険です。安全に避難するために、さっそく私も家庭の持ち出し品袋に追加しました。皆さんもチェックしてみてくださいね。
また、消防のコーナーでは、名古屋学院大学の学生消防団が、消防団員の指導のもと、物干し竿2本と毛布で非常用の「タンカ」を作る実演をしてくれました。若者のてきぱきとした動きにも感心しました。若い力はいいですね。
当日の講評でも申し上げたことですが、やむを得ず浸水した道路を歩くような場合、濁った水の下が見えないので、十分な注意が必要です。コンクリートブロックや看板などの障害物が沈んでいるかもしれませんし、マンホールのふたが外れているかもしれません。杖や傘などで、一歩先を探って確かめる。そして、小さなお子さんや、お年寄りの手はしっかりと握って誘導していただきたいと思います。
水防訓練にご協力いただいた大矢区政協力委員長はじめ学区の皆さん、警察署、消防署など関係機関の皆さん、本当にありがとうございました。
それから、もう一つ注意喚起のお願いです。熱田区には、鉄道の線路をくぐるアンダーパスが2か所あります。道路が冠水すると、どうしてもアンダーパスに水がたまります。そこへ自動車が侵入してエンストすると、たいへんな事故につながってしまいます。道路情報表示板に「車両通行止め」が表示されたら、絶対に通行しないようにしてくださいね。
[危険] 路面冠水5センチメートル
[車両通行止め] 路面冠水15センチメートル
平成29年7月 丹下 昌彦
4月に熱田区長に就任いたしました丹下でございます。熱田区の区政部長からの異動です。どうぞよろしくお願いします。年度があらたまり、私以外にも区役所で多くの人事異動がありました。さっそく職員に対しましては「元気に明るく、人にやさしい区役所」のスローガンを掲げたところです。職員が一丸となって、お客さまに身近で信頼される区役所をめざしてまいります。
熱田区長と熱田区役所職員の写真
私は、堀川沿いの新尾頭町で育ち、地元の沢上中学校を卒業した生粋の熱田っ子です。熱田神宮や断夫山、高蔵公園、金山界隈は、私の生活圏であり遊び場でもありました。熱田への思い入れは、皆さまと同じくらい強いものがあると思っています。
昭和12年、名古屋市がそれまでの4区制から10区制度に移行したときに南区から分区して「熱田区」が誕生しました。それ以来、今年10月に区制80周年を迎えます。こうした節目の年に、ふるさと熱田区の区長として赴任できたのも何か大きな縁を感じております。10月7日には、記念式典を開催するほか、昔懐かしい写真展などのイベントも実施し、楽しくて記憶に残る事業を実施していきたいと考えております。
熱田区長(区制80周年ポスター前にて)
4月は、学区や団体の催事に出かけることが多くありました。区民の皆さまと直にお会いし触れあい、生の声を聴かせていただいたことは、私にとってたいへん貴重な機会となりました。区役所の中で座っている「待ち受け」だけではだめだと強く感じました。これからは、自分自身も含めて「出かける」サービスも充実させていきたいと思います。
平成29年5月 熱田区長 丹下 昌彦
熱田区役所 区政部 総務課 庶務係
電話番号: 052-683-9411
ファックス番号: 052-682-1496
電子メールアドレス: a6839411@atsuta.city.nagoya.lg.jp
名古屋市熱田区役所 所在地、地図
開庁時間 月曜日から金曜日 午前8時45分から午後5時15分まで(休日・祝日・年末年始を除く)
(注)開庁時間が異なる組織、施設がありますのでご注意ください
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