東海道唯一の海路「七里の渡し(宮の渡し)」
ページの概要:東海道唯一の海路である「七里の渡し」について説明しています。
熱田区の南部、南区との区界にもあたる場所に、常夜灯と鐘楼そして小さな桟橋を備えた「宮の渡し公園」があります。この辺り一帯はかつて「熱田湊」と呼ばれていました。東海道随一の宿場町「宮宿」と、現在の桑名市「桑名宿」を海上航路で結ぶ「七里の渡し」の船着場があった場所です。
東海道唯一の海路として、多くの人々が往来した「七里の渡し」の歴史や魅力を映像でたっぷりと紹介します。ぜひ、ご覧ください!
七里の渡しは、宮宿と桑名宿を結ぶ東海道唯一の海路で、その距離が七里(27.5km)であったことから、そう名付けられました。この海上ルートは、東海道の宿駅制度(制定は1616年頃といわれている)が設けられる以前、すでに鎌倉・室町時代から利用されており、古くから東西を結ぶ重要な交通インフラでした。もっと古くは、壬申の乱の際に、吉野から逃れた大海人皇子(後の天武天皇)の一族が桑名から海路、尾張に渡ったという説もあります。
七里の渡し・東海道中図(熱田区歴史資料室収蔵)
航路は、外回りと内回りの二通りあり、満潮のときは陸地に近い内回りのルートを、干潮のときは陸地から遠い外回りのルートを使ったと記録されています。この近い方の内回りの航路(海上七里)の距離が七里でした。なお、かならずしも呼び名通り七里きっかりの距離ではなく「七里」は通称です。
この航路で使われた船は、大名が乗る御座船と呼ばれる豪華なものから、一般庶民が乗る帆掛け船までいくつかのグレードがあり、船賃はそれぞれに設定されていました。正徳元年(1711年)5月の記録によれば、船賃は桑名まで、旅人1人45文、荷物1駄100文、馬1頭口取足付きで123文と決められていました。
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