名古屋市熱田区役所 郵便番号:456-8501 名古屋市熱田区神宮三丁目1番15号 電話番号:052-681-1431(代表) 所在地、地図
熱田区の南部、南区との区界にもあたる場所に、常夜灯と鐘楼そして小さな桟橋を備えた「宮の渡し公園」があります。この辺り一帯はかつて「熱田湊」と呼ばれていました。東海道随一の宿場町「宮宿」と、現在の桑名市「桑名宿」を海上航路で結ぶ「七里の渡し」の船着場があった場所です。
再発見!七里の渡しの魅力
東海道唯一の海路として、多くの人々が往来した「七里の渡し」の歴史や魅力を映像でたっぷりと紹介します。ぜひ、ご覧ください!
東海道唯一の海路「七里(しちり)の渡し」
七里の渡しは、宮宿と桑名宿を結ぶ東海道唯一の海路で、その距離が七里(27.5km)であったことから、そう名付けられました。この海上ルートは、東海道の宿駅制度(制定は1616年頃といわれている)が設けられる以前、すでに鎌倉・室町時代から利用されており、古くから東西を結ぶ重要な交通インフラでした。もっと古くは、壬申の乱の際に、吉野から逃れた大海人皇子(後の天武天皇)の一族が桑名から海路、尾張に渡ったという説もあります。
七里の渡し・東海道中図(熱田区歴史資料室収蔵)
外回りと内回りの二通りの航路
航路は、外回りと内回りの二通りあり、満潮のときは陸地に近い内回りのルートを、干潮のときは陸地から遠い外回りのルートを使ったと記録されています。この近い方の内回りの航路(海上七里)の距離が七里でした。なお、かならずしも呼び名通り七里きっかりの距離ではなく「七里」は通称です。
所要時間(当時)
天候や潮の状況にも左右されますが、順調にいって4時間から6時間ほどの船旅だったといわれています。これは、潮の干満によってコースが違うことと、風の状態に左右されたためです。干拓などで海岸線が変化するたびに七里の渡しの航路も変わり、現在に至っては、江戸時代の絵図からは想像できないほど埋め立てられています。
渡し船の種類と代金
この航路で使われた船は、大名が乗る御座船と呼ばれる豪華なものから、一般庶民が乗る帆掛け船までいくつかのグレードがあり、船賃はそれぞれに設定されていました。正徳元年(1711年)5月の記録によれば、船賃は桑名まで、旅人1人45文、荷物1駄100文、馬1頭口取足付きで123文と決められていました。
東海道宮図(左)・東海道四十三「桑名」(いずれも熱田区歴史資料室収蔵)
「姫街道」とは
七里の渡しは、東海道の重要な航路でしたが、悪天候のために渡航困難な場合、また船旅を好まない人、船旅に弱い人たちのために、脇街道としての佐屋街道を通るもう一つのルートが用意されていました。宮宿から陸路で佐屋宿へ歩き、そこから川舟で木曽川を3里下って桑名宿へ至るというルートです。こちらのルートは、婦人や子どもが多く通ったことから「姫街道」とも呼ばれました。
現在の「七里の渡し」
宮宿(名古屋市熱田区)・桑名宿(三重県桑名市)どちらも公園として整備されています。
リンクリスト
- 水上交通の活性化(市政情報)-「七里の渡し」も含む水上交通の活性化に向けた名古屋市の取り組みついてご案内します。
- 熱田区:史跡散策路-熱田区の史跡散策コースを紹介しています。
- 熱田区散策マップ-熱田区の散策マップ(紙媒体・スマートフォンアプリ)を紹介しています。
- ドキュメンタリー映画「熱田物語」について-熱田の歴史を伝えるドキュメンタリー映画を紹介しています。
このページの作成担当
熱田区役所区政部地域力推進課地域力推進担当
電話番号
:052-683-9421
ファックス番号
:052-683-9494
電子メールアドレス
お問合せフォーム
名古屋市熱田区役所 所在地、地図
開庁時間 月曜日から金曜日 午前8時45分から午後5時15分まで(休日・祝日・年末年始を除く)
(注)開庁時間が異なる組織、施設がありますのでご注意ください
Copyright(c) City of Nagoya. All rights reserved.