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都市ブランディング

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ページID:181693

最終更新日:2024年12月24日

なぜ都市ブランディングに取り組むのか

現状、市役所さまざまな部署においてコンテンツや施設にあわせたキャッチフレーズやロゴマークなどを作成し、プロモーションを行っています。名古屋の個々の魅力を分かりやすく受け手に伝えるためには、それぞれの切り口からキャッチフレーズやロゴマークなどを作成することに意義があります。

しかしながら都市機能が充実し、魅力となるコンテンツが多い名古屋であるからこそ、名古屋全体のイメージを形成するためには、全体を貫くアイデンティティとなるブランドコンセプトや個々のプロモーションをつなぐブランドツールを策定することで、以下の効果が期待できると考え、都市ブランディングを実施しました。

期待できる主な効果

  • 全体を包含するブランディングを行うことにより、各コンテンツや施設に特化したプロモーションに統一感が生まれるとともに、個別分野のブランディングの下支えにも期待できる。
  • 他都市と差別化された名古屋らしさを示すブランドツールがあることで、独自性のあるプロモーションができる。
  • 地域の価値観やアイデンティティを言語化することにより、受け手の心に残る印象を与えることができる。


都市ブランディングのポイント

  • 「ないものねだり」ではなく、「あるもの」を活かすこと。つまり名古屋が市外の人からどう見られたいか、外部の環境から求められていることを起点(アウトサイドイン)に考えるのではなく、名古屋の魅力や価値から外部へ提供できる要素は何かを起点(インサイドアウト)に考えることで、名古屋らしさを軸にしたブランドコンセプト等を作成し、関わる人々が誇りを持ち、感情移入できるブランディングを目指します。
  • 幅広い名古屋の魅力や価値を貫くアイデンティティを言語化し、一過性ブームで終わらない長期的な目線に立ちます。
  • 地域のSEEDS(価値観・DNA)住民のNEEDS(求めていること)をつなぎ、必然性のあるブランドストーリーをつくります。


都市ブランディングの過程

以下の策定過程を通じて、名古屋のアイデンティティとなるブランドコンセプト、ブランドストーリー、またそれらを分かりやすく伝えるためのブランドスローガンを定めました。

  • ヒアリング
市民・ビジネスパーソン(経営者、会社員、個人事業主)を対象に、31名へヒアリングを実施

  • ブランディングワークショップ
市民・ビジネスパーソン・有識者・市職員など(延べ82名)をメンバーとしたワークショップを計3日開催し、名古屋のSEEDS(名古屋らしさ・価値観)、社会のNEEDS(社会や時代、地域の課題や要請)を抽出・整理し、ブランドコンセプト案を検討

【ブランディングワークショップの開催報告はこちら】

  • 市職員有志の会
市職員延べ57名と、市職員として働く視点・この地域で生活している視点から、名古屋のSEEDS(名古屋らしさ・価値観)、社会のNEEDS(社会や時代、地域の課題)を検討

  • 有識者ヒアリング、有識者ディスカッション
上記の過程を踏まえて検討したブランディングの考察を提示し、有識者として知見を持つ立場から、また関東を中心に他の地域に居住しているという客観的な立場から、ブランドコンセプトの策定に向けてヒアリング及びディスカッションを実施


SEEDS(名古屋市らしさ・価値観)の抽出

名古屋のSEEDSの一例として、「寛容さ、受け入れる大きな心、間口の広さ」「経済的なゆとり、暮らす上で選択肢が多いといった豊かさ」「子育て・教育環境がよく住みやすい」「最高の日常を送ることができる」「かっこつけないさりげなさ」「企業活動においても人の日常を支える商品やサービスの多さ」「モーニング文化に象徴される“人に喜んでもらいたい”というサービス精神」「居場所がある、居心地の良さ、温もり」「いろんなものを足し算した独自の文化やそこから生まれる“名古屋発祥“の多さ」などが挙げられました。

なお、行政の施策においても、他都市には例のないキャリア教育や、高い水準で実施されている子育て支援策をはじめ、市民の日常を支えるさまざまな取り組みが実施されていることなどを共有しました。


NEEDS(社会や時代、地域の課題)の抽出

今の世の中を見渡してみると、何でもすぐに正解を求められたり、ハードな目標を要求されたり、「コスパ・タイパ」への過剰な意識、何かを得るために何かを諦めなければいけないトレードオフ思考、寛容さがない、といった「生きづらさ」が蔓延している側面があります。周りへの無関心、人と人とのコミュニケーションの希薄化などもそういった「生きづらさ」をもたらす一因となっています。

そんな中、名古屋が持つ寛容さやゆとり、人の温もりやサービス精神といった特徴に共通する「やさしさ」というアイデンティティは、これからの時代に求められるものであり、一人ひとりを大切にしたり、受け入れたり、認めたりする名古屋の価値観は、他者からの「憧れ」となり得る要素です。


ブランドコンセプト「やさしい大都市」の策定

多くの市民が住みやすさに満足している名古屋。さまざまな文化を受け入れ、足し算し、独自の文化や「名古屋発祥」を生み出してきた名古屋。かっこつけることなく、自然体で生きられる名古屋。

そんな素晴らしい都市を築き上げてきた源泉は、豊かさやゆとりがもたらす「大きなこころ」であり「やさしさ」です。

都市機能も揃い、利便性も高い大都市でありながら、寛容で人を想うマインドが根付いている都市。モノづくりをはじめとしたこの地域の産業も人々の日常を支えています。名古屋はこれからも「やさしさ」を力にし、新しいモノ・コトを生み出していきます。

そして名古屋に関わる人が名古屋のことを誇りに感じ、周りからも肯定されるような都市になりたい。

そんな想いを込め、名古屋ならではのアイデンティティとして「やさしい大都市」をブランドコンセプトに据え、シティプロモーションを推進していくことにより、市内外の人や企業に「やさしい大都市」のイメージを醸成し、そのイメージを入口として名古屋の魅力や価値を伝えていきます。


【ブランドコンセプトについてはこちら】

このページの作成担当

総務局企画部企画課シティプロモーション推進担当

電話番号

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ファックス番号

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