平成12年国勢調査 第1次基本集計結果(名古屋市分)

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平成12年10月1日現在で実施された平成12年国勢調査について、第1次基本集計結果の名古屋市分がまとまりましたので、その概要をご紹介します。

人口は2,171,557人で、前回(平成7年)から19,373人(0.9%)増加しました。世帯数は897,932世帯で、前回に比べ56,849世帯(6.8%)増加し、1世帯当たり人員は2.42人になりました。
年齢別にみると、「老年人口」が増加して全体の15.6%となり、国勢調査としては初めて「老年人口」が「年少人口」を上回りました。
また、「単独世帯」が全体の34.0%を占め、「夫婦と子供」の世帯を抜いて一般世帯の家族類型別では最多の形態になりました。

全区で65歳以上人口の割合が高まるなか、中村区が20%を超えました。中村区は65歳以上の親族のいる世帯でも第1位、高齢単身世帯も唯一10%を超えています。
1世帯当たり人員が唯一2人を下回る中区では、一般世帯のおよそ半数が世帯人員1人の単独世帯となっています。

区別人口の第1位は中川区で209,982人、2位は中川区に続き20万人を突破した緑区で206,864人、第3位は北区で167,640人となっています。反対に最も人口が少ないのは熱田区の62,625人でした。
緑区や天白区など9区で人口が増加しました。中区、名東区、西区、昭和区の4区が前回調査の減少から増加に転じたほか、東区や千種区で減少幅が大きく改善されるなど都心部での変化が目立ちます。

前回調査に比べ、年少人口が1.2ポイント縮小したのに対して、老年人口は2.9ポイント増加し、国勢調査としては初めて老年人口が年少人口を上回りました。
生産年齢人口も減少しており、高齢化の進行を示す結果となりました。

人口ピラミッドの形は、二つの膨らみを持つ「ひょうたん型」に近い形になりました。
高齢になるほど女性の比率が高くなり、85歳以上ではおよそ7割が女性となっています。

男性では25から29歳の72%、30から34歳の44%が未婚で、女性では25から29歳の55%、30から34歳の27%が未婚となっています。
前回調査に比べ男女とも未婚率が上昇しており、特に男性では30から34歳、女性では25から29、30から34歳の未婚率の上昇が目立ちます。

「1人世帯」が298,525世帯(全体の34.0%)で最も多く、以下「2人世帯」217,945世帯(同24.8%)、「3人世帯」153,592世帯(同17.5%)と続き、世帯人員の多い世帯ほど世帯数は少なくなっています。
65歳以上の高齢単身世帯は59,890世帯で、「1人世帯」の20%を占めています。また、夫が65歳、妻が60歳以上の高齢夫婦世帯は65,832世帯で、「2人世帯」の30%を占めています。

前回調査から28,117世帯増えた「単独世帯」が298,525世帯となり、全体の3分の1を占めています。
前回との比較では「夫婦のみの世帯」(15.0%増)と、「単独世帯」(10.4%増)の増加が目立ちます。

夫が65歳、妻が60歳以上の「高齢夫婦世帯」は、前回調査に比べ17,404世帯増加して65,832世帯となり、「夫婦のみの世帯」における構成比も34.1%から40.3%へ増加しました。
65歳以上の「高齢単身世帯」は、前回調査に比べ18,139世帯増加して59,890世帯となり、「単独世帯」における構成比も15.4%から20.1%へ増加しました。

一般世帯のうち「65歳以上の親族のいる一般世帯」は前回から21.1%増えて240,017世帯となり、一般世帯全体の4分の1を超えました。
65歳以上の親族のいる一般世帯の半数は「高齢単身世帯」もしくは「高齢夫婦世帯」となっています。

名古屋市の人口は東京都区部、横浜市、大阪市に続き全国第4位となっています。

第1次基本集計の全国分については、総務省統計局のホームページをご覧ください。