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名古屋市消防航空隊の歴史を振り返ります。
消防航空隊の発足
昭和42年4月、東京消防庁がヘリコプターを導入し、日本で最初の消防航空隊が誕生しました。
その後、昭和45年に大阪市消防局、昭和46年に神戸市消防局、昭和47年に京都市消防局と、5年間に4つの都市で消防航空隊が設置されました。
名古屋市消防局も社会情勢の変化とともに都市災害に対処するべく航空機を用いた空からの消防体制確立を目的に、昭和48年4月1日「名古屋市消防航空隊」を発足しました。
発足当時は、操縦士(1名)および整備士(1名)と航空隊員(2名)の計4名のほか、特別消防隊員6名が消防航空隊員との兼務として業務にあたりました。
初代ヘリコプター「なごや」の導入
名古屋市初のヘリコプター「なごや」(登録記号:JA9093)は昭和48年3月に製造国のフランスから名古屋へ輸送され、命名式や記念式典などが実施されたのちに運航を開始しました。
昭和48年5月15日には、千種区内で発生した火災現場に発足後初めて出動し、約25分間の運航を行い、上空からの情報収集及び写真撮影を実施しました。
初代「なごや2」の導入
昭和56年3月にフランス製ヘリコプター(登録記号:JA9557)を新たに1機導入し、5月には「なごや2」と命名して2機体制の運航を開始しました。
2代目「なごや」の導入
昭和63年5月には最初に配置したヘリコプター「なごや」(アルウェット3型)を更新して、フランス製ヘリコプター(登録記号:JA9693)を導入しました。
平成元年4月には、災害発生時にヘリコプターから撮影した映像を防災指令センターなどでリアルタイムで確認することができる「ヘリコプター映像電送システム」を導入しました。これにより、災害の情勢に応じた効果的な消防活動が可能となりました。
2代目「なごや2」の導入
平成8年3月、初代「なごや2」の更新機としてフランス製ヘリコプター(登録記号:JA6779)を導入しました。
現在、初代「なごや2」の機体は、港防災センターにおいて展示されています。
3代目「なごや」の導入
平成19年、2代目「なごや」の更新機としてフランス製ヘリコプター(登録記号:JA758A)を1機導入しました。
「のぶなが」・「ひでよし」の誕生
平成26年、市民公募により機体愛称「なごや」を「のぶなが」へ、「なごや2」を「ひでよし」へ改名しました。
新「ひでよし」の導入
平成27年、2代目「なごや2(ひでよし)」更新機としてフランス製ヘリコプター(登録記号:JA08AR)を導入しました。
愛知県防災航空業務受託開始
令和4年4月より、愛知県の防災航空業務を名古屋市が受託しました。
これにより愛知県が保有する防災ヘリコプター「わかしゃち」(登録記号:JA23AR)が新たに仲間入りするとともに、名古屋市消防航空隊の管轄エリアが愛知県全域に広がりました。
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