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市会だより臨時号 市会議員 クスノキユリの活動-例えばみんなの公園ができるまで-について

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このページを印刷する最終更新日:2020年12月1日

ページID:135039

1 市会議員は、市民の皆さんから選挙で選ばれた代表者です

 名古屋を住みよいまちにするために、すべての市民が集まって相談することは難しいので、皆さんを代表して相談する人を決める必要があります。その代表者を決めるのが「選挙」です。

  • クスノキユリ議員「私は、名古屋市会議員のクスノキユリ。選挙で選ばれた市民の代表者として、名古屋が住みよいまちになるよう、精一杯がんばります!」

2 議員活動の基本は、市民の皆さんの意見を市の仕事に反映させることです

 選挙で選ばれた市民の代表者として、市民の皆さんのいろいろな意見をしっかりと把握します。

  • 子どもの意見「たくさんの遊具があって、ボール遊びもできる広さの公園がほしいな。」
  • 子どもを持つ親の意見「たくさんの人が利用したくなる公園があれば、親同士の交流がもっと広がると思うんですが…。」
  • 年配の方の意見「周りには古い家が多く集まっているから、大きな地震や火事の時に心配だなあ。」
  • クスノキユリ議員「いろんな意見があるけど、何かよい解決策はないだろうか。」

3 市民の皆さんの意見を受けて、さまざまな調査・研究を行います

 「本当に市民のためになることは何か」、「市の将来にとってよいことは何か」などを判断するために、さまざまな調査・研究を行います。

  • 公園や避難場所の現状は。
  • 公園や避難場所のふさわしい数や広さは。
  • 公園などをつくるにあたっての課題は。
  • 他都市の取り組みから解決のヒントを探してみよう。
  • クスノキユリ議員「その結果、市内のいくつかの地域では、公園の大きさや災害時に一時的に避難できる場所が不足していることがわかりました。また、災害時の避難場所を兼ねた公園をつくる場合は、国から補助金をもらえることがわかりました。」

4 本会議では市長や市の担当者に対し、市の仕事に関する質問を行います

 さまざまな調査・研究をしてわかったことをもとに、本会議で質問をします。質問では、問題点をはっきりさせるとともに、実現に向けた提案もしていきます。

  • クスノキユリ議員(本会議場での質問)「○○地域は、他の地域に比べて公園の面積が小さく、大きな災害時に一時的に安全を確保できる広い場所も不足しています。そこで、国の補助金を活用し、○○地域に災害時の避難場所を兼ねた公園をつくるべきではないでしょうか。」
  • 市長の答え(答弁)「土地の確保などの課題はありますが、整備する方向で検討していきたいと思います。」

5 本会議での答弁にもとづいて、市は公園をつくる計画案を検討します

 市が計画案をつくる間も、市民の皆さんの意見やよりよい内容を取り入れた計画となるよう、市の担当者に市民の皆さんの意見・要望を伝えたり、計画の内容について提案をします。

  • 市民の意見「ここが心配です」 クスノキユリ議員「なるほど」
  • クスノキユリ議員「こんなことはできないかな」
  • クスノキユリ議員の提案「こういうことを計画に入れられないですか」 市の職員「検討します」

6 担当の委員会で計画案について話し合い、意見・要望を伝えます

 担当の委員会では、それぞれの議員から意見や要望を出すなど、市民にとってよりよい計画となるよう、話し合います。

  • A議員「ここに公園をつくる理由は?」
  • B議員「災害対策は待ったなし。もう少しスケジュールを早められないか。」
  • C議員「公園をつくるお金が高くなりすぎないように。」
  • D議員「災害時の避難場所として、水やトイレといった設備は十分につくるべき。」
  • クスノキユリ議員「段差をなくし、誰もが使いやすい公園に。」
  • E議員「建設予定地となったことで移転をお願いする方への説明と補償はしっかりと。」
  • F議員「公園をつくる前から完成後の維持・管理に困らない工夫を考えておくべき。」
  • G議員「違法駐車への対策として、駐車場も整備を。」

7 市は、委員会での意見・要望などを踏まえて計画案をまとめ、公園をつくるために必要な予算などを名古屋市会に提案します

 名古屋市会に提案されたテーマ一つ一つについて、できるだけよい答えが出せるように、「本会議」と「委員会」の2つの形式で話し合います。

定例会・臨時会での話し合いの流れ

本会議(議員全員が集まって話し合う場)

  • 市長がお金の使い方(予算)などの議案を提案し、その内容を説明する
  • 市長が提案した議案について、疑問点や不明点を質問する

委員会(少人数で専門的に話し合う場)

  • 議案について、さらに詳しく調べ、話し合う

本会議(議員全員が集まって話し合う場)

  • 委員会で話し合った内容を報告する
  • 賛成または反対の立場で意見を述べる
  • 賛成か反対かを多数決で決定する

8 名古屋市会に提案された予算などは、本会議や委員会で話し合いを行った後、多数決で賛成か反対かを決定します

 すべての議員が「市民のためになるのか」、「市の将来にとってよいことか」などを十分に考えて、公園をつくるのか、つくらないのかを、最終的に本会議で決定します。

  • 議長「賛成多数により、公園をつくる予算を可決しました!」

9 名古屋市会が決定した予算などにもとづいて、公園の整備が始まります

10 ついに、市民の皆さんの願いを取り入れた公園が完成しました

  • クスノキユリ議員「長い年月がかかりましたが、市民の皆さんの意見が、ようやく形になりました!」
完成した公園のイラスト

この公園には災害時に役立ついろんな施設があります。

  1. 応急給水施設
    ふたを開けて仮設の蛇口を設置することで、飲み水として利用できます。
  2. 災害対応型日陰棚
    テントで覆うことで、災害時の救護スペースになります。
  3. ソーラー照明灯
    停電時も避難者を誘導することができます。
  4. 災害対応型トイレ
    ソーラーパネルによって停電時も使用でき、断水時はくみとり式トイレにもなります。
  5. 井戸
    飲むことはできませんが、生活用水として利用できます。

※このほか、公園のまわりに耐火力のある木を植えて、防火対策も行っています。

公園が完成した後も、予算が正しく使われたかどうかを調べたり、公園の維持・管理に必要な予算を決めたりするほか、利用者や地域の皆さんの声を聴いて、よりよい公園にしていく提案をするなど、市会議員の活動は続きます…

説明

クスノキユリの名前の由来

 名古屋市の木である「クスノキ」と、名古屋市の花である「ユリ」から名付けています。
  • 楠の写真
  • ユリの写真

名古屋市会とは?

 住みよいまちにするために、市民の代表者として議員が話し合いをするところを「議会」といい、名古屋市の議会は「名古屋市会」と呼ばれています。

名古屋市会と市長の関係

 市会議員と市長は、どちらも市民の皆さんから選挙で選ばれますが、役割が違います。
 市会議員で構成される名古屋市会は、市民のさまざまな意見が市の仕事に反映されるよう、市の方針などを最終的に決定したり、市の仕事が適切に行われているかをチェックします。
 一方、市長は、市の仕事を実際に行う責任者として、名古屋市会の決定に沿って仕事を進めていきます。
 このように役割は違っても、両者がそれぞれ適切に役割を果たすことで、よりよい名古屋のまちの実現を目指す仕組みになっています。

市会議員の選挙

 市会議員の選挙は、4年ごとに行われます。
 名古屋市では16の区ごとに選挙が行われ、全部で68人の市会議員が選ばれています。
 市会議員を選ぶことのできる人は18歳以上の国民で市内に3カ月以上住んでいる人で、25歳以上になれば自分で市会議員に立候補できます。

本会議

 市会議員が全員集まる会議を「本会議」といいます。
 本会議は、市民のために市が何をするかを話し合い、最終的な決定を行う会議です。

本会議での質問以外で、市民の皆さんの意見や要望を市に届ける機会

 市会議員が市民の皆さんの意見や要望を市に届ける機会は、本会議で質問を行うときだけではありません。
 例えば、少人数に分かれて専門的に話し合う委員会のほか、会派(同じ考えを持った市会議員が集まって活動しているグループのこと)や議員個人で直接市長や市の担当者に伝えることもあります。
 また、すぐには実現が難しいことについては、何年か後に再び本会議で質問したり、繰り返し要望することで実現を目指します。

委員会

 市にはとても多くの仕事があるので、仕事を種類ごとにいくつかの部門に分けて詳しく調べ、意見を出すなど十分に話し合いをします。このように少人数に分かれて専門的に話し合う会議を「委員会」といいます。
 名古屋市会には、市の仕事を6つに分けて専門的に話し合う「常任委員会」と、特に必要な問題を調査するために設置した「特別委員会」があります。1つの委員会の人数は11人から12人で、議員全員がどれか一つの常任委員会と特別委員会に所属しています。
 また、名古屋市会の運営方法を話し合う「議会運営委員会」があります。

話し合いを聞くことはできるの?

 本会議と委員会の様子は、だれでも見たり聴いたりすることができます。これを「傍聴」といいます。
 また、本会議と委員会の様子は、インターネットで生中継と録画中継を見ることができます。

定例会と臨時会

 名古屋市会には、年4回(2月・6月・9月・11月)定期的に開かれる「定例会」と、必要に応じて開かれる「 臨時会」があります。
 本会議は定例会と臨時会の期間中だけ行いますが、委員会は定例会や臨時会の期間に限らず、年間を通じて行っています。
 なお、名古屋市会の委員会は、約800ある全国の市議会の中でトップクラスの開催日数を誇っています。

市会議員の役割

 市会議員は、日頃から市民意見の把握や、さまざまな課題についての調査・研究などを行い、名古屋市会の一員として、主に以下のようなやくわり役割を果たしています。

予算を決めます

 市民が納めた税金などのお金を、市民のためにどう使うか、その使い道と使う金額を計画した予算を決定します。

条例を決めます

 市の決まりである条例を新しく決めたり、すでにできている条例の内容を変えたりします。

決算を認定します

 決められた予算の使い方が正しかったかどうかを調べ、認めるか認めないかを決定します。

市の仕事をチェックします

 市の仕事が市民のために正しく行われているか、調査や検査をします。

意見書を出します

 市だけでは実現できないことについて、意見や要望を意見書という文書にして、国や県などに伝えます。

請願や陳情を審査します

 名古屋市会に対し、市の仕事に関する要望を文書にして提出された請願や陳情について、市にその実現を求めるかどうかを決めます。

人事に関する選挙や同意を行います

 名古屋市会の議長・副議長や選挙管理委員などを選挙したり、副市長や監査委員など、市の重要な役割を担う人の選任について同意するかどうかを決めます。

このページの作成担当

市会情報 市会事務局調査課図書広報担当

電話番号

:052-972-2094

電子メールアドレス

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