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1月26日から28日の本会議では、26人の議員が市政全般に対する議案外質問を行い、市長はじめ市当局の考えをただしました。
主な質問・答弁の概要は次のとおりです。(発言順に記載してあります。)
本会議での質問などや委員会での議論の様子は、パソコンやスマートフォンなどで録画中継を視聴できます。ぜひご視聴ください。
【質問】令和元年台風第19号により避難所のキャパシティーの問題などが再認識されたことを踏まえ、民間の協力を得て、命を守るために災害の危険からまずは逃げるための指定緊急避難場所をさらに確保するとともに、災害時の避難行動も一層周知する必要があるのでは。
【答弁】民間施設などへの働きかけを行い、施設管理者の理解を得ながら、指定緊急避難場所の一層の確保に努めていきたい。また、災害時の適切な避難行動について引き続き周知を図っていきたい。(防災危機管理局長)
【質問】ごみの減量につなげるため、毎年約3万台も粗大ごみとして出されている自転車を持ち込みにより無料で引き取り、有効活用するリユース事業を行っては。
【答弁】提案のリユース事業は、市民のリユース意識を高め、さらなるごみ減量につながるものと考えている。調査検証などを通じて、粗大ごみの自転車の中に再生利用可能なものがどの程度あるか、経費や人的面で持続可能な事業とすることができるかなどの課題を一つ一つ整理し、検討を進めていきたい。(環境局長)
粗大ごみとして回収される自転車
【質問】敬老パスの私鉄への利用拡大とともに提案された、その財源確保策としての利用回数制限の設定は、新たに利用が広がることと引き換えに、これまで利用していた人の利用を制限するということではないか。
【答弁】今回の見直しについては、市民アンケートの結果も踏まえ、高齢者の社会参加の支援と福祉増進という制度の趣旨を損なわない範囲で、ほとんどの方がこれまでどおり利用できるよう検討を進めており、広く市民に理解してもらえるよう努めていきたい。(健康福祉局長)
敬老パス
【質問】現在の合流式下水道では強い降雨時に汚水を含む雨水が河川に放流されてしまうため、まちづくりへの貢献という観点から、抜本的な水質浄化策として汚水と雨水を別々の下水管で集める分流式を目指すべきでは。
【答弁】非常に長い期間と莫大な費用を要するという課題はあるが、将来的には汚水管と雨水管を分離する完全分流化を目指していく。まずは、早期に水質浄化の効果を発揮する対策として、合流式と分流式の利点の双方を生かす下水道システムを構築していく。(上下水道局長)
【質問】令和元年台風第19号により広範囲で断水被害が発生したことを踏まえ、浄水場などが冠水しても浄水処理に影響が出ないように耐水化を進めていくことが非常に重要だと考えるが、どのように進めていくのか。
【答弁】調査によって対策が必要となった大治浄水場の各施設の耐水化は、令和3年度末までに整備を完了させる予定であり、特に優先度の高い配水池の点検室入口への止水壁の設置などは、今年度中の完了を目指し鋭意取り組んでいく。(上下水道局長)
【質問】今年度の負担金の取り扱いは、本市独自の検証委員会を立ち上げて慎重に検討するとのことだが、検証委員会はいつからどのように実施するのか。
【答弁】昭和天皇の肖像写真が燃やされる展示があったこと、それが隠されていたこと、血税が使われる公共事業であることから、検証はなるべく早くやり、早い段階で皆さんに報告できると思っている。内容については、お金をどうするか、どういう仕組みで今回のことを考えればいいのかなどを議論していきたい。(河村市長)
【質問】子どもの健やかな成長には地域の中で子育てを支えていく取り組みが必要であるため、市民から子育てに関する悩みを聞くこともある美容院と行政が、子育て支援について連携する政令市初の協定を結ぶ考えは。
【答弁】子育て情報を周知するだけでなく、美容院の方々が集まる場所に出向き、子育て支援施策への協力をお願いするなど、双方向の連携が図れるような内容の検討を早急に進め、令和元年12月にも協定を結ぶことができるよう努めていきたい。(子ども青少年局長)
【質問】災害時のさまざまなケースに対応するためには、女性の視点が大事であるにもかかわらず、消防局に女性の幹部職員や女性消防官の比率が低いのでは。
【答弁】多くの女性消防官が役職者に登用されるよう、昇任後のイメージや役職者の魅力を積極的に発信するなど、役職者を目指す職場の風土づくりを進めていきたい。また、女性消防官比率の向上に向け、これまで以上にSNSやパンフレットなどの手法を用いて、女性も幅広く活躍できることを具体的に発信していく。(消防長)
【質問】本市の教員採用試験の志願者数は、平成21年をピークにかなり減少してきている。名古屋の教育を全国にアピールしつつ、教員採用試験の志願者増加を目指すために、今後どうするべきと考えているのか。
【答弁】公教育のチャレンジとして進めている、子ども一人一人を大切にする個別最適化された学びや、なごや子ども応援委員会の活動など、名古屋の特色ある教育を積極的に発信して、子どもの夢を育むことに情熱を注ぐことができる人材を広く求めていきたい。(教育長)
【質問】子どもが健全に養育される権利が最も尊重されるとともに、家庭における養育が困難または適当でない場合に社会全体で子どもを育んでいくため、本市は国が策定を求めている社会的養育推進計画をどのような考えで進めていくのか。
【答弁】社会的養育を必要とする子どもが、どのような環境で育つことが望ましいかを第一に考え、子どもの最善の利益の保障を基本的な考え方として、令和2年3月を目途に計画を策定していきたい。(子ども青少年局長)
【質問】私のアンケート調査では、中学校も小学校方式の給食に変更を望む保護者が多く、小規模校の統合により小中学校を併設する場合には、小学校で調理した給食を中学校に提供することは比較的容易であることから、中学生への給食提供を検討するべきでは。
【答弁】小中学校併設の場合はやればいいと思う。中学校にも調理場をつくって、子ども食堂やキャリア教育にも使えるようにするという考えを持っているが、独断はできないので、早速勉強会をスタートする。(河村市長)
【質問】中等症・重症の患者さんを受け入れる本市の第二次救急医療体制は、医師不足などにより参加する病院数が減少しているため、その体制の維持には補助制度の拡充が欠かせないのでは。
【答弁】本市の第二次救急医療体制を安定的に維持していくためには、さまざまな負担軽減などの取り組みが必要であると認識しており、病院の負担軽減策の一つとして、現在の救急医療体制助成の拡充も含めた検討が必要であると考えている。(健康福祉局長)
【質問】他都市では、撤去したマンホールふたを販売することで、下水道事業を知ってもらう大きな役割が果たせていることから、本市でも、撤去したマンホールふたをオークションなどで売却しては。
【答弁】工事などで撤去したマンホールふたは、現在は処分しているが、市民への売却も下水道のPRのため有効な活用手段と考えている。今後は、他都市の事例を参考に売却方法などを検討し、撤去したマンホールふたの活用に取り組んでいきたい。(上下水道局長)
本市の下水道マンホールふた
【質問】高齢運転者によるブレーキとアクセルの踏み間違いなどが原因とされる交通事故が社会問題となっていることから、交通事故をなくし、ペダル踏み間違い時に加速を抑制する安全運転支援装置の普及に向け、本市も高齢運転者への補助制度を速やかに創設するべきでは。
【答弁】高齢運転者の交通安全対策のさらなる推進を図るため、運転免許自主返納支援事業に加え、本市も令和2年4月から安全運転支援装置の補助制度をやっていけるように指示したい。(河村市長、市民経済局長)
【質問】南海トラフ巨大地震の危険性が高まる中、台風第19号などの災害を教訓として、災害廃棄物を円滑かつ迅速に処理するための対策をどう考えているのか。
【答弁】台風第19号では、被災状況の把握から仮置き場の設置、処理方法の検討までの流れと広域処理の検討を速やかに行うことの重要性を改めて認識した。今後は、国や県、民間事業者が集まる場などでこれまで以上に連携強化を図ることで、災害廃棄物の処理を適正かつ迅速に行うことのできる体制を整えていきたい。(環境局長)
【質問】都心部の中で栄地区を特色づけるためには、各ビルが連携した一体性のある開発を行うことによる相乗効果が必要であるため、本市がイニシアチブをとって開発を誘導していく必要があるのでは。
【答弁】都心部の指定容積率の最高を東京と同様の1300%へ見直すことなどの施策を推し進めると同時に、必要な機能の立地促進や回遊性の向上などによる連携の効果が発揮できる仕組みを引き続き検討し、より効果的な開発誘導が行えるよう努めていく。(住宅都市局長)
【質問】同じ学区に住む住民同士の支えあいによって問題を解決する地域支えあい事業の拡充策として、活動に応じて付与されるボランティアポイントを、マナカチャージ券にも引き換えができるよう選択肢に加えては。
【答弁】ボランティアポイントは、各学区の選択により、団体への寄附や現金などの方法で還元されており、商品券への還元も可能としている。マナカチャージ券についても、ボランティアへの参加意欲を促進する還元方法の一つとして、学区に紹介していきたい。(健康福祉局長)
【質問】首里城の火災を受け、消防法上義務がないスプリンクラー設置を含め、本丸御殿の防火対策を再検討する考えは。また、復元する木造天守閣の防火対策の内容は。
【答弁】本丸御殿については、スプリンクラーをはじめとした初期消火に有効と言われている消防設備などを早急に検討していきたい。また、木造天守閣については、防災面の強化や機能的に姫路城と同等の防火性能を有するスプリンクラーの設置を計画しており、万全の防火対策を行っていきたい。(観光文化交流局長)
【質問】老朽化したプラネタリウムの機器更新など、施設の充実や機能強化をするべき時期に来ていることから、科学館の魅力をさらに高めるため、グランドビジョンを策定し、長期的な展望をもって取り組んでいくべきでは。
【答弁】将来にわたって市民に愛され、子どもたちが誇れる科学館であるためには、施設の充実や機能強化の課題に対して個々に対応していくのではなく、グランドビジョンをもって取り組んでいく必要があると認識しており、早期策定に向けて進めていく。(教育長)
名古屋市科学館
【質問】経済的に困窮している妊婦の金銭的な不安を解消するため、出産費用に限らず、無利子による貸し付けなどの金銭的な支援を検討しては。
【答弁】保健センターの窓口では、妊婦や子育て家庭が経済的に困窮している場合は、その状況に応じて保健師が適切な制度や支援機関を紹介し、必要な支援に丁寧かつ確実につないでいるが、妊婦への貸付制度については、一時的であっても貸し付けを必要とするケースがあるか実態の把握をしていきたい。(子ども青少年局長)
【質問】栄地区の周辺施設が民間の力を生かして生まれ変わる中、オアシス21は老朽化が進み、魅力が埋没する懸念があるため、民間活力の導入を含めた施設のあり方を検討し、大規模なリニューアルを行うべきでは。
【答弁】都市公園の管理運営における民間参入事例を参考に、オアシス21の本格的な再整備のあり方と運営の主体・方法の抜本的な見直しを検討し、大規模なリニューアルをリニア中央新幹線が開業する2027年度を目途に進めていきたい。(住宅都市局長)
【質問】多くの市民に親しまれている桜を維持していく財源を少しでも確保するため、桜の名所となっている公園の樹木などの維持管理を目的とした新たな寄附金のモデルメニューを設けることを検討しては。
【答弁】老木化した桜の保全や治療などに使える寄附金は、地域に親しまれている公園などの桜を末永く存続することに資すると考えられるので、新たなふるさと納税寄附金モデルメニューの設置に向けて、関係局と相談しながら検討していきたい。(緑政土木局長)
【質問】東日本大震災から10年を迎えようとする中、これまでの行政丸ごと支援や交流を振り返り、本市と陸前高田市との新たな交流のあり方を考えるべきでは。
【答弁】来年度は、復興のシンボルである「奇跡の一本松」の後継樹が陸前高田市から贈呈されることになっており、名古屋まつりの頃を目途に植樹を行いたい。植樹にあわせて友好都市イベントを開催するなど、両市の関係を支援から交流へと展開する新たな取り組みとして、陸前高田市と調整を進めていく。(防災危機管理局長)
陸前高田市の「奇跡の一本松」
【質問】画一的な一斉授業からの転換として、今年度からモデル実践校を中心に進めている個別化・協同化・プロジェクト型学習へ転換する授業改善の取り組みが、全ての学校で実現する時期の見通しは。
【答弁】各学校に応じた授業改善ができるように実践研究を進め、全ての教員がその考え方を理解できるようにしたいと考えており、令和5年度を目途に、全ての学校・園において個別最適化された学びが実現できるよう進めていきたい。(教育長)
自民 | 自由民主党名古屋市会議員団 |
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民主 | 名古屋民主市会議員団 |
減税 | 減税日本ナゴヤ |
公明 | 公明党名古屋市会議員団 |
共産 | 日本共産党名古屋市会議員団 |
無会 | 無所属の会 |
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