名古屋市では、慣例により議会のことを市会と呼んでいます。
市会は、選挙で市民の代表として選ばれた議員で構成され、議決機関(市の方針などを最終的に決める組織)としてさまざまな役割を果たしています。
議員を初め市会の構成について見てみましょう。
議員
市会議員の定数は75人で、区ごとに選挙によって選ばれ、任期は4年です。
議員は、市会の会議に出席し、予算や条例を決めるための話し合いをしたり、市民の意見や要望を聞いたり、市の仕事について調べることなどを仕事にしています。
また、議員は本会議・委員会の活動を行うほか、年間を通して、政務活動(会派が行う調査研究、研修、広聴広報、住民相談、要請陳情、各種会議への参加等市政の課題及び市民の意思を把握し、市政に反映させる活動その他住民福祉の増進を図るために必要な活動)などを行っています。
議長・副議長
市会では、議員の中から議長と副議長を選挙で選びます。議長は市会を代表し、市会が円滑に運営されるように努め、市会のさまざまな事務を整理し、処理します。副議長は、議長が出席できないときなどに、議長の代わりを務めます。
会派
市会では、所属する政党や主義・主張を同じくする議員が集まって活動しています。また、各会派の議員控室は市役所東庁舎3階にあります。
本会議
議員が全員集まる会議で、市民のために市が何をするかを最終的に決める会議です。本会議は定例会や臨時会の期間内に行われます。
委員会
市にはとても多くの仕事があるので、本会議で決める前に、仕事を種類ごとにいくつかの部門に分けて、詳しく調べ、意見を出すなど、十分に話し合いをします。このように分かれて話し合うところを委員会といい、名古屋市会では、次の委員会が設置されています。
議会運営委員会
議会の円滑な運営のため、市会の運営などについて必要な取り決めを行います。
常任委員会
市会で扱う問題を部門ごとに分けて専門的・能率的に審査するため、下記の六つの常任委員会が設けられています。議員全員がどれか一つの常任委員会に所属しています。
- 総務環境委員会
- 財政福祉委員会
- 教育子ども委員会
- 土木交通委員会
- 経済水道委員会
- 都市消防委員会
特別委員会
市会が特に必要と認めた問題を審査・調査するために設置されるもので、下記の六つの特別委員会が設けられています。議員全員がどれか一つの特別委員会に所属しています。
- 大都市制度・広域連携促進特別委員会
- 防災・エネルギー対策特別委員会
- 産業・歴史文化・観光戦略特別委員会
- 都市活力向上特別委員会
- 公社対策特別委員会
- 安心・安全なまちづくり対策特別委員会
5月臨時会で選任された各委員会の委員については、「市会の新しい構成決まる」のページをご覧ください。