市会だより臨時号　正副議長から新年のごあいさつ

　あけましておめでとうございます。平成27年の年頭にあたり、市民の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。

　昨年10月、明るく省エネルギーの白色光源を可能にした効率的な青色発光ダイオード（LED）の発明に対し、赤﨑勇教授、天野浩教授、中村修二教授の3氏がノーベル物理学賞を受賞されました。受賞理由となった研究が名古屋で行われ、また名古屋の大学に在籍されている赤﨑・天野両教授が受賞されたことは、「ものづくり名古屋」を象徴する出来事と言えるかと思います。

　さて、平成39年にはリニア中央新幹線（東京－名古屋間）の開業が予定されております。これにより、今後、人々の交流が活発になることが予測されますが、この地域の持続的な発展につなげるため、リニア開業の効果を最大限に活用できるまちづくりを進める必要があります。

　また、南海トラフ巨大地震等に対する不安が高まるこの地域では、「防災・減災力を備えた強靭な都市圏の形成」が求められ、巨大地震に耐える強い圏域の形成や名古屋都心の防災性の向上に取り組む必要があります。

　さらに、今後、少子化・高齢化が進むことで生産年齢人口が減少し、医療・福祉サービスなどの需要が増加することが懸念されることから、社会の支え手を増やし、支援を必要とする人を支えていく必要があります。

　これら3つの事項は、いずれも昨年10月に本市会で可決し、策定した「名古屋市総合計画2018」において重点課題に位置づけられております。

　名古屋市会としましても、本計画の着実な実施を求め、議会のチェック機能をしっかりと果たしながら、市民の視点による政策立案・政策提言を行い、市民の生命と財産を守り、この地域の活力と元気を一層高めるとともに、子どもたちの輝く未来の創造に向けて全力を傾けてまいる所存であります。

　本年が皆様にとりまして幸多い年となりますよう、心から祈念申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。