子ども議員は、委員会(グループ)ごとに分かれて、施設見学や事前の話し合いをもとに、「なごや子ども市会」本会議で、サブテーマごとに意見を発表しました。各委員会で発表された意見の一部をご紹介します。
第1委員会
サブテーマ:昔の名古屋に思いをはせるまちづくり
市政資料館を見学して、立派なステンドグラスや化石が入った天然の大理石が使われていることや、古い資料が虫除けの薬を使ってしっかり保存されていることを知りました。名古屋市の貴重な資料をしっかり保存していくことは、これからの名古屋にはとても大切なことだと分かりました。
- 施設や物を残したり、復元することは、昔の人々と今の人々の思いをつなぐことだと感じた。
- 昔の文化を残していけば、みんなが昔の文化を現代のまちにうまく使って、大切にしてくれると思う。
- 名古屋の歴史や資料を見られるよう、名古屋のことをアピールすることが大事だと思う。
第2委員会
サブテーマ:いのちを大切にし、思いやりのあるまちづくり
西部医療センターを見学して、ひだまりの丘や最新の医療機器がやさしいつくりになっているのを見ました。病院は、患者さんの気持ちを考えていて、患者さんが安心して利用でき、お医者さんや看護師さんが笑顔で接していることが分かりました。
- まず命の尊さを学ぶ機会をつくることが大切だと思う。
- 人それぞれが、自分の命を大切にしたり、相手の命を大切にする気持ちがとても重要だと思う。
- 自分から率先して、お年寄りや体の不自由な人に席を譲るなどの思いやりのある行動をとることだと思う。
第3委員会
サブテーマ:名古屋の歴史をつなぐまちづくり
名古屋市博物館を見学して、展示物を大切にし、見学者を楽しませる工夫が印象に残りました。また、ライトや展示物の向きを細かく調整するなど、展示や管理にはたくさんの努力と工夫があることを知りました。また、三英傑は三人とも出身地が違うのに、名古屋に関わりがあることに驚きました。
- 私たちが名古屋の歴史を知り、次の世代の人に私たちが知っている歴史を細かく教えられるようにすればいいと思う。
- 歴史とよく触れあうことで、歴史はつなげると思う。
- 実物を展示するだけではなく、それがどのようにして創られたのかも、伝えたらいいと思う。
第4委員会
サブテーマ:自然に親しみ、生き物を大事にするまちづくり
東山動植物園を見学して、アジアゾウの故郷に近い環境を作ることでゾウが暮らしやすいような工夫がされていることを知ったり、動植物が自然の姿で過ごしているようすを見学したりしました。動植物が自然の姿でいられるようにするために働く人々の、東山再生プランを推進する努力に感動しました。
- 市民が、生き物や自然を知ることが大事だと思う。
- 家庭において、動植物を飼った時には、最後まで責任をもって育てることも重要だと感じた。
- 学校のクラスなどで、自然や生き物を大事にする意見を出し合うことによって、意識や関心が自然と深まると思う。
第5委員会
サブテーマ:名古屋の文化を生かしたにぎわいのあるまちづくり
名古屋城を見学して、400年以上前の天井などの重要文化財が残っているのを見ました。
それらが戦争によって失われることがないように、後世にさまざまな名古屋城の財産を残していきたいと思いました。
- 名古屋の文化の魅力をたくさんの人に知ってもらえるように情報発信していくことで、にぎやかなまちになると思う。
- 名古屋城は空襲を受けたが、一時疎開によって、貴重な品々は今も名古屋城に保管されている。このように、後世に良いものを残したいという思いが大切だと思う。
第6委員会
サブテーマ:安全で安心してくらすことができるまちづくり
特別消防隊を見学して、ビルからビルへ移ったり、壁を登ったりする厳しい訓練や、特別な消防車や救助の機材を見ました。特別消防隊は一般の消防隊とは違うことや、人を救助するためのすごい車両・機材がたくさんあることが分かり、こういうものを使って一人でも多くの人を救助してほしいと思いました。
- 特別消防隊員だけでなく、私たち一人ひとりの勇敢な行動も必要だと思う。
- 自分たちでできることはしていき、みんなで安全なまちにしていくといいと思う。
- 火災を起こさないようにしたり、災害の時に人を助けるお手伝いをしたり、できることをやっていきたい。