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第4回専門家会の議事内容は以下のとおりです。
- 計画路線の線形の検討
- 道路の構造の検討
計画路線の線形について
第3回専門家会で提案された専門家案と計画案について、環境への影響を比較しました。
環境への影響について
影響を比較する環境の項目は、「これまでの自然環境調査で保全上注目すべき」と評価された項目である自然環境要素と、「地域住民の皆さんと関わりの深い項目」である生活環境要素から選びました。比較した結果は下表のとおりです。
地形(谷部)や水系(沢、地下水)、生態系(動植物等)といった自然環境に対しては専門家案の方が影響が小さく、緑地の雰囲気(道路に対する視認性、散策路の活用性)、騒音(静けさ)に対しては計画案の方が影響が小さいという結果になりました。また、歩行性(歩行者の利便性)に対しては計画案の方が良好であるという結果になりました。
専門家案と計画案の大きな違いとしては、歩道をつけないか(専門家案)歩道をつけるか(計画案)という点が挙げられます。専門家会では、歩道の必要性について議論をしました。
道路の構造について
より影響の小さい線形を選択したとしても、どうしても沢筋を横断したり、散策路と交差する場所があります。また地形の関係上、切土による大きなのり面が発生し、森の連続性がとぎれる地点が生じます。
そこで、どのような道路構造を採用すれば影響をより小さくすることができるかを検討しました。
水系や散策路への影響を小さくする構造
ボックスカルバート
- 道路の下を中型・小型動物が移動できます。
- 道路の下を人が通行でき、散策路が分断されません。
橋梁
- 道路の下の沢筋が分断されません。
- 道路の下を中型・小型動物が移動できます。
- 道路の下を人が通行でき、散策路が分断されません。
森の連続性を高めるための構造
シェルター案
- 切土による大きなのり面が生じる場所を覆土し、植生を回復させることによって緑地の連続性を高めることができます。
専門家(インスペクター)からの意見
線形について
- 専門家会としては、歩道をつけない専門家案を推す。
弥富相生山線の整備の考え方について
- 道路を整備したのちに周辺を開発することはないことから、あくまでも「車を通す」という機能に特化した方がよいと考える。
歩道について
- 「自然環境を守る」ことと、「歩道としての機能を満たす」ことを両立するのは困難だと考える。
- 歩道の必要性については、地元住民の意見を聞いて判断すべき。
構造検討に際しての考え方について
- なるべく異質な植生環境を持ち込まないことを前提として、整備計画を検討して欲しい。
- 改変面積を縮小するために構造物を導入し、それを自然環境で覆っていくという方針を勧める。
構造について
- ボックスカルバートは、動物が利用するかどうかについては不確実な面があるうえに、落書きされたり、ごみが不法投棄される場になってしまうおそれがあるので、あまり意味がないと考える。
- 橋梁は、生態系の連続性を保つ面で評価できる。
- シェルター案は興味深い案である。実現させる方向で、その可能性を探って欲しい。
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