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イントロダクションでは、チョコレート(カカオ)に関するYES/NOクイズを行いました。「この写真はチョコレートの原料のカカオの実である」、「日本人は年間1人あたり50枚分の板チョコを食べている」、「日本がもっとも多くカカオを輸入している国は中国である」といった質問に、参加者はグループで話し合いながら、答えを選んでいました。
ワークショップ「おいしいチョコレートの真実」はガーナの子どもたちの映像鑑賞から始まりました。ガーナで生活する子供たちの農村での暮らしぶりや学校での様子、カカオの生産についての映像を見て、カカオ生産地域の子どもたちの現状について知りました。
参加者を5つのグループに分け、ガーナもしくは日本に住む家族として役割を演じ、それぞれの家族の生活を体感しました。まずは、自分の家族が紹介されているシートや家族の会話が書かれたカードを見て、自分たちのグループの暮らしぶりや経済状況についてイメージを膨らませ、それぞれの家族になりきりました。参加した子どもたちからは、「うちはお金持ちだ」、「うちは貧乏だ」などという声が飛び交っていました。
次に、各家族の収入のうち、「生活に必ずかかるお金」を除いた「使えるお金」の範囲内で買い物をするゲームを行いました。小さなチョコレートを本物のお金に見立てて買い物を行いました。裕福な家族は多くのものが購入でき、楽しんで買い物をしていましたが、経済的に苦しい家族は、あまり物が買えないため、買うものを真剣に選んでいました。
その後、カカオが豊作のため価格が下落した場合に、それぞれの家族の生活がどのように変化するのか、各グループで話し合い、全員の前で発表しました。日本の家族は収入が上がって、家族で海外旅行に行けるとの喜びの発表でしたが、一方でガーナの小さなカカオ農家は収入が下がって、子どもが学校に通うこともできなくなったと残念がっていました。
アフリカに住む人々が実際に行っている、井戸からの水汲みや水運びの体験をしました。水汲み体験は、脚立にロープを渡して、ロープの片方を水の入ったペットボトルを入れたバケツに結び、もう片方のロープを引っ張りました。2キロ程度の水であっても井戸から水を引き上げるのはかなりの重労働で、改めて水のありがたさを知ることができました。
水運び体験は、頭上にタオルを敷き、その上に水の入ったペットボトルを入れた金ダライを乗せて歩きました。2つの体験とも、多くの参加者が上手にできており、楽しんで行っていましたが、アフリカでは毎日何回もやっていると聞いて驚いた様子でした。
最後に、今回講師を務められた港まちづくり協議会の稲葉さんに、アフリカの子どもたちの生活ぶりについて、実際に現地で撮影された写真の紹介を交えながらお話をしていただきました。
参加した子どもたちからは、面白かった、楽しかった、カカオ農園の体験ができてよかった、などの感想がありました。
保護者の方々からは、いつも食べているチョコレートを作るために子どもたちが学校に満足に行けず働いていることが分かって考えさせられた、子どもたちが生産地について考えるよい機会になった、これを機にこれから自分たちの生活も見直していきたいと思った、などの感想をいただきました。
この機会をきっかけに、世界に目を向ける子どもたちになるといいですね。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
港区役所区政部地域力推進課地域力推進担当
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