ミナトの匠－プロフェッショナルの現場－地下鉄名港工場＆あおなみ線潮凪車庫編体験記

まず向かったのは、港区の熱田前新田にある名古屋市交通局の名港工場。ここでは地下鉄の名城線・名港線の車両の点検や検査、修理などを行っています。

工場に入り、まず最初に現れたのは「トロリー庫」です。ここでは、地下鉄のレール補修を行う車両や機材が、夜間の作業に向けてスタンバイしています。

門から先は、ついに電車が走る線路が見えてきます。ここから先は触れるととても危険な箇所があるため、整備員さんから安全のための説明がありました。

歩道と線路との間に見える黒っぽいカバーに覆われた線は、地下鉄の動力となる「電気」の通り道です。600ボルトもの高い電圧がかかっているので、触るととっても危険！近づかないように注意しながら見学します。

地下鉄名城線・名港線のトレードマークである紫のラインが入った車両が見えてきました。
名城線・名港線の車両を地上で見るのは、とても新鮮ですね！

地下鉄は車両の下、横に突き出た部分（集電靴）から電気を受け取って走ります。ここにも電気が通っているので、触ると感電してしまいます。要注意！

これが「集電靴」

来た道を振り返ると、地下鉄車両と観覧車の夢のコラボ！
写真では明るくて見えづらいですが、空の向こうにシートレインランドの観覧車が見えます。

工場の中に入ると、広い敷地内でたくさんの設備がお出迎え。
見渡す限り機械、機械、機械。見ているだけでワクワクしてしまう世界が広がっています。

もう1か所ある入り口を入った所には、「列車集塵装置」が設置されています。定期点検を受ける車両は、最初に汚れを落としてから検査に入ります。

点検に入った車両です。車輪の部分（台車）と胴体の部分（車体）を、クレーンを使って持ち上げるようにして分離します。バラされた車両は、およそ1か月半かけて点検・検査されます。

車体と別々に検査を受けた台車は、組み立てられた後に「台車回転試験機」で回転試験を行い、安全性をチェックします。
台車回転試験機が動いているところは滅多に見られないのですが、なんとこの日は運良く見ることができました。これはラッキー！

「車輪の溝の幅はどれくらいですか？」
途中、参加者から思いもよらぬ質問が飛び出します。
マニアックな質問に整備員さんもタジタジ（笑）。

電車の行き先表示のところには、赤い盤面に「試運転」の文字。
これも日常では見られない、工場見学ならではの風景です。

巨大な工場をぐるーーーっと1周し、入り口に帰ってきました。
・・・と、ここでうれしいサプライズ！なんとお土産を頂いちゃいました！

頂いたお土産を手にバスへと乗り込み、次なる目的地を目指して名港工場を後にします。
名港工場の皆さん、ありがとうございました！

最初に担当の方からあおなみ線の概要について説明があり、なんとここ潮凪車庫でもペンやメモ帳など、色とりどりのお土産を頂きました。うらやましい！

あおなみ線についての簡単な紹介・説明の後、いよいよ潮凪車庫内の見学が始まります。

なんと点検中の車両に入れてもらえました。

車窓からは、整備員さんたちの働いている姿が間近に見えます。

潮凪車庫の見学も終わり、この日の見学は終了です。
最後まで足元に気を付けながら事務所へと戻っていきます。
ご参加いただいた皆さま、暑い中ありがとうございました。