名古屋市役所 郵便番号:460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話番号:052-961-1111(代表) 所在地、地図
(市長)
それでは、2月17日の定例会見を始めさせていただきます。
まず、報告事項でございます。1点目は、中区で発見をされました不発弾についてでございます。
先週14日金曜日におきまして、中区丸の内2丁目の建築工事現場で不発弾が発見をされました。現在、信管は保護されておりまして、衝撃等が加えられなければ爆発の危険性はございませんが、発見現場を立入禁止といたしまして、現在、現場の保存を実施しております。
同日、21時40分に不発弾処理合同対策本部を立ち上げまして、処理方法、そして日程等、今後関係機関と調整をしてまいります。
詳細につきましては、市の公式ウェブサイトなどでお知らせをしてまいりますが、お近くにお住まいの方や勤務先が近い方などはご留意いただければというふうに思います。ここで先日も(不発弾の発見が)あったところでございますけども。
(市長)
続きまして、令和6年の犯罪及び交通事故情勢についてでございます。
まず、犯罪情勢ですが、本市の令和6年の刑法犯認知件数は2万1,245件となっておりまして、前年比7.0%増、3年連続の増加となっております。
また、住宅対象侵入盗及び自動車盗は政令指定都市ワースト1位という、こういう不名誉な記録となっております。
特に、自動車盗で狙われている車種は、ランドクルーザー、これトヨタさんですね。そしてプリウス、これもトヨタ。そして、アルファード、これもいずれもトヨタさんですが、こちらが多いということでございます。対策といたしましては、ハンドルロック、ハンドルにつけるちょっと大きい棒のようなやつですね。ですとか、タイヤロック、そしてイモビライザーの追加など、二重三重の対策を講じることが効果的でございますので、1つでも多くの対策をお願いいたします。
次に、特殊詐欺でございますが、認知件数は前年と比べ減少いたしましたものの、被害総額は約16億3,000万円と、前年と比べ約3億4,000万円増加となっております。ということで、件数が減って額が多いということで、1件当たりの被害が増えているということになりますので、依然として被害が多発しているという状況でございます。
最近は、電話で警察官をかたったり、そしてSNSへ誘導したりといろんな手口が横行しております。このSNSで警察が捜査をしたり取調べを行うというようなことは絶対にございませんので、ぜひとも皆様ご注意をいただきたいと思います。
次に、交通事故情勢でございますけど、令和6年の交通死亡事故件数は35件と前年に比べて2件の増加となっておりまして、3年連続で増加をしているという状況でございます。
年齢別では、65歳以上の高齢者層が最も多く、21件(名)となっております。
当事者別では、歩行者が13名、自転車が12名となっておりまして、自転車乗車中の事故では、いずれもヘルメットを着用されていなかったということでございます。
高齢歩行者の事故では、夜間・深夜における事故が多くなっておりますので、市民の皆様方には、こういう深夜であるとか夜間にお出かけの際は、ドライバーからよく見えるように、明るく目立つ色の服装や反射材の着用をお願いいたします。
また、ドライバーの方は、対向車や先行車がいない場合はハイビームを活用するなど、歩行者を見落とさないようにしていただきたいと思います。
さらに、自転車を利用する際には、必ずヘルメットを着用していただきたいということでございます。
最後に、犯罪被害にあわないように、いま一度、ご自身の防犯対策をご確認いただくとともに、交通事故を起こさない・被害にあわないよう基本的な交通ルールを守り、自らの安全を守るようにお願いをいたします。
私からの報告は以上でございます。
(記者)
ありがとうございました。それでは、幹事社から、事前の通告に従って若干質問させていただきたいと思います。
アジア・アジアパラ競技大会のことなんですけども。先週、名古屋市、それから愛知県の予算の発表解禁になりまして、そこでもろもろ数字が双方出てきているわけなんですけれども。その中で、アジア・(アジア)パラ大会の大会経費の負担金の上限についてお伺いしたいんですけれども。名古屋市のほうでは、これは43億円、43.3億円と説明されていまして、愛知県のほうは100億から120億円と説明していると聞いています。県としては、誘致段階の取決めで2対1で負担するというルールがありますけども、名古屋市の43.3億にこれを比率を当てはめると愛知県は87億でなければなりませんし、逆に、愛知県の100億から120億に当てはまると名古屋市は50億か60億というふうにならないといけないんですけども、ここはちょっとずれてることになっていますけども。ここが一致しない理由を教えていただけますでしょうか。
(市長)
はい。まず、この(アジア・)アジアパラ競技大会、こちら当初の財政計画でございますと、令和4年3月ですけど。開催の表明時に大会経費約150億、このうち公費負担が130億というふうに発表しております。この130億につきまして、これを単純に県2・市1、つまり130億の3分の1が名古屋市という計算に基づきまして、市としては43.3億と。つまり130割る3で43.3と、こういう計算をして公表しているというところでございます。
一方、その後、いろんな諸物価高騰等もあり、令和5年9月8日にいろいろなコスト増を見込んだ結果、大会経費が当初の150億から、200(億)から230億になるというふうに改めまして。そのうち公費負担が150(億)から180(億)になると、こういうふうに見直しているところでございますが。この150(億)から180(億)というこの数字をベースに、県のほうがその3分の2を掛けますと、先ほどおっしゃられた100(億)から120(億)になるところであります。そうなりますと、名古屋市の負担はそこからしますと、150(億)から180(億)の3分の1、50(億)から60(億)ではないかと、そういうご指摘かと思いますけれども。公費の負担の公費の中には、今、国に働きかけております国からの助成というものも含むという理解でございますので、この国費がどれぐらい入るかというのがまだ見通しが立っていないものですから、我々市としては、まだこれについてどれぐらいになるというところを明らかにしてない。なので、まだ一番最初に出した43.3(億)のままの数字しか出していないということでございます。
ただ、これは、当然国費が入るかどうかも含めてまだ不透明なところもありますので、仮に県の出された100(億)から120(億)、これは国費が入らなかったらということになるかと思いますけど。そうなると、県が100(億)から120(億)、市は50(億)から60(億)になるわけですけれども、計算上。ここは今国へ要請中ですので、ここの数字はどうなるか今のところは分からないという、そんなところです。なので、そこでおっしゃるところのずれが生じているというところです。
(記者)
ありがとうございます。そうしますと、名古屋市さんのほうとしましては、国費が負担がいずれ得られるのではないかという見通し、あるいは可能性。
(市長)
そうですね。それは、ぜひ入れていただきたいと思ってますので。
(記者)
一方で、県は国費の可能性はここに見てないということなんですか。
(市長)
どうなんでしょう。これは国費が入らないと見越しての100(億)から120(億)とおっしゃったのかどうか、ちょっとその辺は分かりませんが。当然、県も国費が入ってほしいという立場には変わりはありませんので。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
もう1点は、2016年頃だったと思いますけども、この大会、アジア・アジアパラ競技大会の誘致が行われ、当時広沢市長はいらっしゃらなかったわけなんですけども。誘致して10年近くが経つわけでして。ここにきて、いろいろ物価や資材の高騰によって経費の膨張拡大が今課題となっているわけなんですけれども。今後、経費が膨らむ中でも、もしこの大会を実施していくということになるのであれば、少なくとも市民に対して、こういう理由があって開くんだという説明が必要かと思うんですけれども。改めて、そもそもとして、この名古屋を中心とした地域でアジア大会・アジアパラ大会を開く意義とかメリットについて、どのようにお考えでしょうか。
(市長)
はい。今おっしゃられたそもそも論になりますけれども、このアジア大会というのは先の大戦、第二次世界大戦によっていろいろと引き裂かれたこのアジア地域。ここを再度連携を深めて一つにしていくと、そういう使命の下でこのスポーツを通じたこういう親善、そして交流、人々の交流も含めて、それを通してこのアジアの恒久平和をつくっていこうと、そういう理念に基づいておりますので。この愛知・名古屋が行うというのも、ちょうど今年戦後80年ですけれども、大変に意義が深いことであるというふうに考えています。
ちなみに、パラ(大会)も。パラ(大会)は、当然ですけどパラアスリート、この活躍を通してやはり障害の有無を問わず人類が輝ける、そういう姿を多くの人が見ることによって、よりよい社会、障害の有無に関わらずよりよい社会に暮らすんだと。そういうことを示す、そういう機会になるというふうに考えております。
(記者)
分かりました。ありがとうございました。幹事社からは、ひとまず以上です。
各社さん、質問があればどうぞ。
(記者)
2点お伺いしたいです。まず、交通局の市バスを巡る問題で、運転手の労働時間を調整するために運行実績の不適切な処理、改ざんが行われていたことが分かりました。
1つ目、まず市長の受け止めをお伺いしたいです。
あと、もう一つが、詳細は調査中ということですけれども、いつまでに調査結果を取りまとめるのか。そのスケジュール感を教えていただきたいです。
(記者)
前提を伺っても良いですか。ごめんなさい。
(記者)
分かりました。
交通局の市バスをめぐって、運転手の労働時間を法定基準に合わせるために9時間の休みと取らなきゃいけない。その労働時間を確保するために。
(記者)
ごめんなさい。質問の前提じゃなくて、まずそもそも事実確認としてさせていただいていいですか。先に手を挙げればよかったんですけど。その後に聞いていただけると。
(記者)
分かりました。まず、こういった事実、事案があったことは市長としてどう把握されていますか。
(市長)
はい。私も、先ほど報告を受けましたが。この市バス、基準に満たない休憩時間ですか。休息時間9時間ですね。こちらが前の夜のバスが遅延したことにより、その9時間が取れない事案が発生した。通常であれば、そういう場合は翌朝の勤務のシフトを変えて別の運転手が運転する。そういうことをするべきところをそれをせずに、その遅延がなかったこととして、また同じ運転手が引き続き、その翌朝から勤務をしたということでございまして。さらに、その超過したところの勤務を、同日のまた別のところに付け替えたという、そういうことが発生をしたということでございまして。
これ、どうすれば正しかったかというのは、これはもう言うまでもなく、もし遅延が発生して翌朝の勤務までに9時間の定められた休息時間が取れない時点で、それはそれでシフトチェンジを行って翌朝は別の運転手に代えると。これが当然なんですけども、それを怠ったと。ここが非常によくないことでして。これは、今後これを徹底していく。ここに尽きます。
こういう事案が起こってしまったことは、私としても大変に当然よくないことですし、これが市バスに対する市民の信頼を損ないかねない事案だと思ってますので、これはこれからこういうことが起きないようにしっかりと指導してまいりたいと思います。
(記者)
すみません、その上でなんですが、今後この調査というものはどのように行われるのか。あと、その調査が過去何年遡って行われているのか。その辺り、教えていただけますか。
(市長)
これは、局から答えてよろしいですか。
(当局)
すみません、交通局からお答えさせていただきます。
現在、調査中でありますけれども、他の営業所につきましても調査をしてしかるべき対応をさせていただきたいと思っております。
(記者)
その調査は、第三者を入れて行うものなのか。それとも、市で調査されるものなのか。その辺り、現時点でどうでしょうか。
(当局)
現時点では、まだそこまで決めておりませんけれども、そこら辺も調査をさせていただきたいと思います。
(記者)
調査はどれぐらい遡ってやられるかとか、現時点で分かりますか。
(当局)
速やかにやらせていただきたいと思っております。
(記者)
質問に答えてなくて、どれぐらいの期間、遡って調査されるのか。何年分やられるんですかというところ。
(当局)
それについても、これから検討してまいりたいと思っております。
(記者)
もう既に調査は始まっているわけではないんですか。
(当局)
調査は、今調査中でございます。
(記者)
どういった調査を今やっているんですか。
(当局)
各営業所のほうで、そういったことがあるかないかを調査をしているというところでございます。
(記者)
交通局では、2011年にも事故の隠蔽が発覚しています。その中で体質は変わらないというふうに話す内部の方もいらっしゃるんですが、それについての受け止めをお願いしていいですか。
(当局)
はい。過去にそういうことがありましたけれども、今回のことにつきましてもしっかり調査をしてご報告させていただきたいと思っております。
(記者)
いつ頃までに調査ができるかと、その辺りはまだ分からないですか。
(当局)
はい。すみません、今お答えできる内容がございませんので、お願いいたします。
(記者)
そのCBCさんの出されたニュースの事実確認だけさせていただきたいんですけれども。すみません、今あったということを前提に話されていたんですが、まず行政文書で市バスの改ざんが行われていたということなんですけれども。現時点で把握できている改ざんの詳細を教えていただけないでしょうか。いつのもので、去年10月とか、渋滞31分とかってあるんですが、そこの詳細を教えてください。
(市長)
今の時点で言えるのは、どこまで。
(当局)
すみません、もう一度お願いします。
(記者)
だから、簡単に言うと、CBCさんのニュースで市バスの運行記録の改ざんがあったというのが出ていたんですけれども。現時点で交通局が把握している改ざん。要するに、ニュースの事実確認をさせてくださいということで、その詳細、去年10月渋滞で31分遅れたと書いてあるところが二重線で消されているとか、いろいろニュースで出ているんですが。これ、いずれも事実ということでよろしいでしょうか。
(当局)
はい。現在、2件把握としているところでございます。
(記者)
その2件を交通局さんのほうから、詳細にお話しいただきたいと。
(当局)
はい。今回、交通局のほうで発生いたしました2件ございます。
まず、1件目が9月25日に発生したものでありまして、この日の運行が車両故障とか工事渋滞により遅延が発生いたしました。そのことにより、乗務が終わりましたのが規定のダイヤより勤務時間が31分延長をしてしまいました。本来ならば、その遅延を正確に取り扱うべきところを、正確に取り扱いますと次の日の勤務までの間に9時間の休息時間を設けなければなりませんけれども、次の日の勤務が決まっておりまして、そこに9時間取れないという事態になりました。本来であれば、その次の日の勤務を他の乗務員の勤務と巻き替えて、9時間を確保して必ず運行するという必要があったんですけども、担当した助役が自分の判断でその遅延した時分を他の日の勤務に遅延したという形で巻き替えて運行をしてしまったということが1件目でございます。
(記者)
続けて、お願いします。
(当局)
2件目が発生しましたのが、10月15日でございます。この日は、当該の日のバスの運転をする方が病気等で突発的にお休みをされる方が発生いたしました。そのため、1日勤務を終わった方にさらに延長してバスの乗務をお願いいたしました。お願いして戻ってきたところ、その方の次の日の勤務までの時間が9時間空けなければいけないんですけども、そこがやはり9時間に対して13分不足してしまったというところなので。本来ならば、その人の次の日の勤務を巻き替えをいたしまして、9時間確保して運行をしなければいけないところを、13分足りなかったということで、その日勤務した時間を13分前倒し、13分前に終わったという形で報告をしてしまったというところの2件が発生しているといった内容になります。
(記者)
ありがとうございます。これ、営業所はどちらになるのかというのと。その助役という人、運転手じゃない人が改ざんしたということですか。
(当局)
はい。運行管理者である助役のほうが改ざんしたということになります。
(記者)
正式な肩書は、運行管理者助役。
(当局)
はい、そうです(正しくは、運輸主事)。
(記者)
でよろしいですか。
(当局)
はい(正しくは、運輸主事)。
(記者)
これは、管理職の方。
(当局)
運行管理者。はい(正しくは運輸主事)。
(記者)
管理職の方なんですか。
(当局)
いや。内勤の。管理職ではございません。乗務ではなくて内勤の仕事をしている担当者です。
(記者)
助役は肩書名に正式に入るんですか。運行管理者助役。
(当局)
運行管理者助役といいます。はい。
(記者)
改ざんをされたのは、いずれも同じ助役の方。
(当局)
2件は、違う助役さんでございます。
(記者)
違う。それぞれどこの営業所の方なんですか。
(当局)
これは2件とも猪高営業所というところ。猪高営業所というところ。
(市長)
若干補足しますと、1件目は、元々がその前の日の運行終了から翌日の運行開始まで9時間5分のインターバルで設定されてます。なので、5分以上遅延が起こると、もうこの9時間の規定を下回る。そういうローテーションだったと。
2件目も、9時間7分のインターバルで、もう翌日のシフトが組まれていましたので、7分を上回る遅延が起こるとその9時間を下回ると。そんな状況で、実際にそれが起こったということで。正しくは、本来はそれが起こった場合には、翌日のローテーションを組み直して別の運転手が当たるべきところを、それをしなかった。その遅延を付け替えて、予定どおりに終わって、翌日問題なく9時間空けて乗ったという、そういうふうに改ざんをしたと。そういう事案です。
(記者)
ありがとうございます。改ざんされた助役はそれぞれ違う方で、営業所は一緒だったということなんですけど、改ざんした理由とかその辺り。例えば運転手が確保できなかったとか、そもそも今市長がおっしゃったように、インターバルに無理がある勤務設定をしてしまったとか。その辺りの動機を教えてください。
(当局)
当人の聞き取りをいたしましたけども、やはりその日の勤務が終わったのが23時とか非常に遅い時間であったということで、次の日の勤務の始まりまで非常に短い、夜遅い時間だったということで代わりの方を手配するのが大変だというふうに判断して、自らの判断で(勤務時間の)付け替えをしてしまったと言っております。
(記者)
ありがとうございます。交通局、今調査中ということなんですけど、この2件以外、いわゆる改ざんだったりとかそういったものというのは、現時点で把握されているんでしょうか。
(当局)
現時点で把握しているのはこの2件でございます。
(記者)
端緒というか、いわゆる内部通報とかも含めて、この2件以外はこういう話はもう一切ないということで。
(当局)
そちらにつきましても、現在調査中でございますので、今お話しできるのは2件ですけども。今、調査をしておりますので、調査結果をまたご報告させていただきたいと思います。
(記者)
つまり、規模感が知りたくて。この2つの事案を見ると結構インターバルが短くつけられてて、いろんなところで起きているのかなというふうに見えちゃうんですよ。もちろん確認とか調査って時間がかかると思うんですけど、まだ確認はできてないけど、いわゆる交通局の中でこういう事案が他にもあるというような内部通報だったりとか、あと報告だったりとか、どれぐらいあがってきているのか。結構何百件とかありそうな話なのか。それとも、数件で済みそうな話なのかというのを、規模的なものはどれぐらいだと。
(当局)
もちろん、こういったことはあってはならないことだと思っておりますので、基本的にはないと考えておりましたけれども、こういう事案が発生しておりますので、改めて調査をしてご報告させていただきたいと思いますので。
(記者)
つまり、報告とかそういうのはどれぐらいあがってきているのですかと。この2件以外、端緒も含めてないのか。ない中でやっているのか、これ以外にも複数の例えば報告、こういう改ざんがありましたよという報告とか。
(当局)
勤務時間の付け替えについては、今この2件が内部通報でありまして調査をしてますけども、それ以外にないかについても、これから調査させていただきます。
(記者)
内部通報はこの2件だけということでよろしいですか。
(当局)
はい。付け替えにつきましては、はい。こちらの2件だけです。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
今の件、少なくとも2件につきましては、先ほどご説明いただいた部分を紙にまとめて、後で記者クラブに流していただけますでしょうか。
(当局)
はい。調査をいたしまして。
(記者)
今日、さっきご説明いただいた2件だけで結構ですので、それについては、概要と正確な部分の記述についてちゃんと紙にして、後で本日中に記者クラブに出してください。
(当局)
はい。
(記者)
他、よろしいでしょうか。
(当局)
調査をいたしまして、お答えをさせていただきたいと思いますので。
(記者)
調査して、今課長がおっしゃっていただいたじゃないですか。口頭で説明していただいた内容などを。
(市長)
今日、ペーパーを流すということでいいですね。
(記者)
紙にして出していただきたいです。9月25日と10月15日の2件について、口頭でおっしゃっていただいた中身を文字にして。それだけでひとまず。
(当局)
はい。整理してご報告させていただきます。
(記者)
すみません、市長会見なのに申し訳ないんですけれども。ちょっと確認ができてないので伺えたらと思うんですけれども。交通局の話です。これ、端緒は何だったんでしょうか。どうやって把握されたんですか、交通局として。
(当局)
交通局の中の内部から、そういった情報が内部通報としてありました。
(記者)
いつあって、どう調査されてきたんですか。
(当局)
はい。
(記者)
いつ内部通報があって、どう調査されてきたんですか、これまで。
(当局)
内部通報がありましたのは、昨年の10月に内部通報がありまして、そちらから調査をしました。
(記者)
分かりました。その調査は、今進捗としてはどれぐらい進められているんでしょうか。例えば、この2件とも猪高営業所ということですけれども、少なくともその猪高営業所の助役の方には皆さん聞き取りをされて、もう皆さんは他にはやってないとおっしゃっているのか。まだ全然調査としては進められてないと。
(当局)
聞き取りとかは、させていただいております。
(記者)
聞き取りというのは、ごめんなさい、詳細にどこまでどういうふうに聞き取りをされたかを伺えたらと思います。
(当局)
各営業所の助役のほうにも聞き取りをして調査をしております。
(記者)
そしたら、もう全ての営業所の助役の皆さんには聞き取りを済まされたということでいいんでしょうか。
(当局)
そこら辺もまとめてご報告させていただきたいと思いますけれども、よろしいですか。
(記者)
2件、違う方が助役で同じことをされたということですけれども。これは、このお二人に関しては他にはやってないということをおっしゃっているんですか。この2件の方は、多分ご自身の判断でそう思ってやられたと思うので、そこに関しての遵法意識というか、そういう意識が低かったからこういうことをされ、やむを得ずなのかもしれないですけど、されたのかもしれないですけれども。その方々が、例えば日常的にやっていたとか、そういうことは把握されていないということでしょうかということを伺っています。
(当局)
もちろん、こういったことは日常的には起きてはおりませんけれども。そこら辺についてもちゃんと調査をして報告させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
(記者)
わかりました。あと、勤務インターバルについて、伺いたいんですけれども。先ほど朝日新聞の記者さんも指摘されてましたけど、その勤務インターバル自体が短いような印象を受けるんですけれども。名古屋市バスとしての勤務インターバルとして、何か決められていることですとか、市バス全体で運転手に関しては、ここからここぐらいまでの勤務インターバルでとっているというのを何か数字はありますか。
(当局)
勤務時間につきましては、国のほうから改善基準という形で時間も示されておりますので、その時間についてはしっかり守っておるんですけれども。今回、遅延とかが発生した中でそれが足りなくなったということで、本来の手続を怠ってしまったということになります。
(市長)
できれば11時間、最低でも9時間という基準がありまして。それに従ってダイヤをローテーションを組んでいるんですけれども、どうしても9時間ぎりぎりのそういうシフトも発生せざるを得ないと、一部ですね、とのことでした。
できれば、当然、最終便までやったら翌日は別の人がやればこういう問題は起きないわけなんですけれども。それで全てのシフトが組めないということで、最終便までやって、また翌朝。だから、本当に9時間ぎりぎりクリアして、また乗務しなければいけないというそういうダイヤがいくつかあると。べらぼうに多くはないらしいですけど。基本は、やったらそれなりに休んでからということですけれども。
(記者)
そういうインターバルが発生する理由については、どう考えておられますか。
(市長)
これは、やはりもともと基準は最低は8時間。だから、最低8時間の時代はこれでよかったんですけれども、これが9時間になってこうなった。その裏には、やはり効率のいいシフトを組むために最低の人員で回すと。これを旨としてやってますので、あまり余裕を持った配置をしていないと。これは、経費の観点から必要なことではあるんですけれども、それも一因ですね。
(記者)
そういった中、交通局の市バスに関して、営業所の行政処分というか、いろいろ扉を開けたまま通行したことが相次いで起きたりとか、そういう安全面に対して市民から不安みたいなのがあると思うんですけど、それに対してはどう。
(市長)
それは本当にあってはならないことというのが、これがまた繰り返されているというのは非常に、特に同じバスという日常の足で起きているというのは本当に申し訳ないことだと思っています。これをとにかくどうやったら無くせるかというのを、これは交通局だけじゃなく、我々のほうもしっかりと何らかの対策を取って、こういうことがないようにしていかねばならないと思います。
ただ、一方でやはり市バス、なかなかコスト面で厳しいということもありまして、私もこの事案を聞いたときに、だったらもっと人を増やしたらどうなんだと言ってみたんですけど、やっぱりなかなかコストの面から大幅に人を増やすというのは難しいと。今回の事案も、ちゃんと正しく対処しておれば、超過してしまったらもうローテーションを組み直す、シフトを変える。これで十分対応できたところを、先ほどの助役さんがそういう間違った判断をしてしまったということがよくないと。それが一定の率でどうしても遅延は起きるので、9時間を切った場合には、必ずそれを正しく処理をして次の朝一の乗務を変えると。まずはこれを徹底すると。ここに尽きると思います。
(記者)
度重なる安全に対しての懸念があるような扉を開けたまま通行するですとか、そういうことはこれとは直接は関係ないという認識ですか。それとも、その認識が結局これにつながっているということに、何かお考えはありますか。
(市長)
どうでしょうか。全体的に規律が緩んでいるかどうかまでは今のところ判断はつきませんけれども。とにかく、法令遵守、そしていろいろな規律の徹底というのは当然のことなんですが、やはり当然のことながらもこれを何度も繰り返し教育をしていくしかないかなというふうに考えています。
(記者)
分かりました。ごめんなさい、事務的な確認で申し訳ないんですけど。これ、いずれも今年ということになりますか。今年じゃない、去年ということで。
(当局)
はい。昨年の9月と10月です。
(記者)
あと、ごめんなさい。知識がなくて申し訳ないんですけど。その8時間から9時間に変わったというのはいつの法改正ですか。
(当局)
昨年の4月1日以降、9時間に。
(記者)
今のところ、起きた原因についてはどう考えられていますか。例えば、法令を知らなかったということにはならないですか。例えば、研修不足だったりとか、法令が変わったことの周知不足だったりとか。逆に、遵法意識がかなり低くなっている人が散見されているですとか。何かあれば。
(当局)
こういったことは発生してはいけないということで、日頃からも当然教育とか指導をしておるんですけれども。当該この事案が発生したときの担当の運行管理者が少し甘い判断をしてやってしまったということですので。二度とこういうことが起きないよう、再発防止には努めさせていただきたいと思っております。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
アジア・アジアパラ(競技大会)の意義について教えていただいたんですけど。愛知・名古屋で、他の都市ではなくて愛知・名古屋で開催する意義というのをもう少し教えていただけたらと思います。
(市長)
はい。まず、アジア大会は、先ほど申しましたように、このアジアの恒久平和を願うという観点からしますと、この愛知・名古屋、非常に戦火も激しく、特に名古屋中心部は相当焼けてしまったというそういう悲しい過去がありますので。そこでこの80年たった現在、そういう平和の祭典をできるということには意義があるかというふうに考えています。
また、パラ(大会)も、これはやはり繰り返しになりますけれども、昨今の障害の有無にかかわらずみんなが等しく生きていける、楽しく豊かな暮らしを過ごせるようになるという、こういう理念の下、このパラアスリートの活躍がそういう障害のある方を勇気づけることにもなりますし、いろんなそういう機運醸成につながるものだというふうに考えています。
やはり名古屋で起きるという、名古屋としての意義は、大規模なスポーツ大会をやるということがシビックプライドにもつながりますし、今後我々スポーツイベント、そしてまた国際会議、MICEですね。これらを通じてこの名古屋という都市が世界中にアピールできる、そういうチャンスは定期的につくっていきたいというふうには考えております。
(記者)
名古屋をPRするいい機会ということですよね。
(市長)
そうですね。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
すみません、先ほどの市バスの件に少し戻ってしまうんですけれども。市長に伺いたくて。先ほどこのような改ざんが行われてきたことへの受け止めは伺ったと思うんですけれども。市長としては、どれぐらい前まで遡って調査を求めるということや、速やかに指導していくという中で、どういったことが具体的に挙げられますか。
(市長)
そうですね。やはりこれ、8時間から9時間になったのがまだ1年ですので、まずはその9時間になった時点からは全て調べるべきだと思います。特に、次までのローテーションが短いとき、例えば10時間を切るような事案ですね。それについて、正しくその報告がされたかということ。あとは、その任にあった人ですね。いわゆる助役と呼ばれる方には、ちゃんとこの期間、その任にあった人にはちゃんと正しくやったかどうか、これは問合せすべきですね。聞き取りといいますか。
(記者)
あくまでも全ての営業所が対象ということでよろしいですか。
(市長)
それはそうですね。はい。
(記者)
他、よろしいでしょうか。
じゃあ、第一部はこれで終わります。ありがとうございました。
(市長)
はい。
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