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令和6年4月30日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2024年5月24日

ページID:174468

報告事項

  • 自転車安全利用促進強調月間における取り組みについて
  • 紅麹を含む食品による健康被害について


会見動画

〔動画〕令和6年4月30日 市長定例記者会見(YouTube)(外部リンク)別ウィンドウで開く

(注)機器の不具合により35分34秒から終了までの間、手話通訳の配信・録画ができませんでした。申し訳ございません。

報告内容

自転車安全利用促進強調月間における取組みについて

(市長)
 はい。それでは、おはようございます。4月30日ということで、定例の会見を始めてゃあと思います。
 本日は、まず自転車安全利用促進強調月間における取組みについて、ご報告でございます。
 本市では、5月を自転車安全利用促進強調月間としまして、各区の警察署にもご協力いただきながら、自転車の安全利用を呼びかけています。
 期間中は、各区役所において駅の出入り口や交差点周辺で啓発品を配布するほか、SNSによる広報や、保育園・幼稚園での交通安全教室なども行う予定でございます。
 なお、令和5年中における本市の交通事故死亡者数は34名で、そのうち約3割に当たる12名の方が自転車乗車中による事故で亡くなられております。
 今年に入り、4月29日現在では、既に14名の方が交通事故で亡くなられておりまして、そのうち5名が自転車乗車中による事故でございました。そして、この方々はいずれも、自転車乗車用ヘルメットを着用していませんでした。
 ヘルメットを着用していない方の致死率は、着用していた方に比べて1.7倍も高くなっておりますと。
 それから、先ほどちょっとこちらの役所で聞いたんだけど、着用者の、ヘルメットを着用しとって亡くなった方はおるのかと聞きましたら、ゼロのようですね、これ。これは。
 ですから、事故はないほうがええんですけど、ヘルメットを着けとると亡くならんで済むというのは、令和5年、令和6年という数字には出とるというこっでございます。こっちのほうが大きいですけどね、これ。着けとった人は亡くならないということのようです。まあ、事故がありますんで何とも言えんですけども。まあ、そういうようなことでございます。
 次に、本市では、5月26日を自転車盗難防止「ツーロック」2と6の6ですか。とし、ワイヤー錠などを活用したツーロックを呼びかけております。
 一例としまして、天白区役所においては、自転車盗が多い大学や地下鉄駅の駐輪場で、大学生ボランティアと一緒にパトロールをしながら自転車のツーロックの必要性について説明し、希望者にはワイヤー錠等を配布する予定でございます。
 令和5年の自転車盗認知件数は5,373件で、令和4年と比較しまして3割増加しまして、刑法犯認知件数の中で一番多い罪種となっております。その6割が無施錠で被害に遭っておりますということで、3割も増えたいうことは、ええ高い自転車を買うようになったいうことだ。関係にゃあか。分かりませんが。
 今年に入り、2月末時点で818件の被害があり、前年同期比で29.6%の増加となっております。今年に入ってからです。自転車から離れるときは、少しの時間でも必ず鍵をかけ、ツーロックをするように心がけてください。
 新年度・新学期が始まりまして、新たに自転車を利用することとした方も多いと思いますので市民の皆様には、自転車を安心・安全に使っていただけるよう、いま一度、ヘルメット着用・ツーロックをお願いいたしたいと思いますということで。

紅麹を含む食品による健康被害について

(市長)
 次は、紅麹を含む食品による健康被害について、報告いたします。
 モニターに資料掲出あり。
 相談状況ということで出させていただいておりますが、4月29日までに、紅麴を含む食品に関する市民からのご相談等への対応件数は129件ということで。129件。
 これは、ほんで前の4月21日では120件と。120件が129件に一週間ほどでなっとります。そのうち、健康被害が確認された方が、疑いを含め市内で31名を把握いたしました。このうち入院された方は5名と。
 31名の方の主な症状は、倦怠感、頻尿、尿の泡立ち、食欲不振、手足のむくみなどと伺っておりますというこっでございます。
 これも4月21日だと29件ということですから、そういう状況です。
 名古屋市では、関係自治体等と連携し、回収命令対象の食品をこれ以上流通させないようにするため、引き続き、回収状況の確認などを行ってまいります。
 回収命令の対象となっている商品は、直ちに食べることをやめていただき、ご心配な方は、お住まいの区の保健センター食品衛生担当にご連絡ください。もし、体調に異変を感じる場合には、医療機関の受診をお願いいたしますということで。
 まあ、この小林製薬でしたか。小林(製薬)さんの紅麴がという。必ず何か因果関係が証明されたわけではないということのようでございますが。何もよう分かりませんけど。大分前、中国の餃子(中毒事件)がありましたわね。わし、国会におったときに、確かそうだと思うけど。あれは、何だかんだ言って誰か混入したんじゃないかと、変なものをということがありましたけど。途中で確か訳が分からんようになったんじゃにゃあっすか、あれ。知らんけども。どうなったんだということで。まあ、そういうこともありまして、若干似とるのかなと、これ。よう分かりませんけども。ええ加減なことを言っちゃいけませんが、まあ、そういう状況でございます。
 はい。私からは以上でございます。すみません。

質疑応答

大阪・関西万博について

(記者)
 ありがとうございます。幹事社から、まず質問なんですけれども、万博についてです。大阪での万博、残り開幕まで1年を切りましたけれども、名古屋市としての関わり方ですとか、あと、大型イベント、オリンピックもそうでしたし、こういう大型イベントについては広く今賛否がある状態なんですけれども。市長としての考えはいかがでしょうか。
(市長)
 まあ、これは悩み深きゃあご質問でございますけど。まあ、いろんなご意見がありまして。だけど、そん中で単純な財政危機だからというのは、財政危機だからというそのこと自体はうそですからね、これ。何遍も言ってますように。日本は財政危機ではありません。財政危機だと言うことが財政危機だと。
 何だと思われるか分かりませんが、そういう方は繰り返しとりますけど、河村さんの意見なんか大体ペケペケ大学、ペケペケ省でにゃあ意見は聞かんというのがジャーナリズムの常識化しとりますので。リチャード・クーさんの『「追われる国」の経済学』でも読んでいただきますと、要するに一定のショックがありますと、経済に。第一次世界大戦とか、ウォール街の大暴落だとか、リーマンショックだとか、本当はコロナでもそうなるとこでしたけど。人々はお金を借りんようになると。人々というより民間企業がですね。ほうすっと、金がものすごい余ってまってですね、これ。余ってまうとどうなるかというと、ものすごい不景気になりますので。そういう中で、金が余った金は無駄遣いはいけませんけど、公共事業で使うということで借金ではないんです、これは。
(記者)
 すみません。万博についての受け止め。
(市長)
 いやいや。万博の理由として、そういう言い方をする人がいますんで、財政危機だという。だけど、それは正しくないよと。その言い方は。
 ただ、材料費が高なるとか、人件費が高なるとか、経費がかかるということについては、これは万博にかかりませんけどもね。よっぽど魅力がにゃあのか、どういうことなんだな、これ。各国の参加がやっぱり何%ぐりゃあじゃにゃあかな。
 何で参加せんのかということですか。だけど、やっぱそれは不景気に各国なっとるもんで、自分のチャージ、自分の費用で払うの嫌だでということかも分かりませんけど。まあ、よう考えてやっていたでゃあて。ただ、この大阪(・関西)万博はみんなで応援しようみゃあということで、特に愛知県と一緒に応援してこういうことで、担当部局まで作って人もおってやっとりますんでね、これ。
 まあ、よっぽどおもしれえ魅力のある展示で。日本は何で議員の給料がこんなに高いのかぐりゃあやったらどうですか、ほんなら。やれせんか。いう話ですわ。日本はこんだけ議員、政治が家業となっていると。そりゃ、世界の人はびっくりすると思いますよ、これ。フランスの某市長に言ったらびっくりしてましたから。日本の政治の家業化と給料の高さは。いうことですわ。
 そのぐらいやるなり、工夫してはやってまいたゃあわね、やっぱ。大阪にも。だけど、応援はしてこうというふうにはなっとります。
(記者)
 ありがとうございます。名古屋市としての関わりとしては。
(市長)
 だけど、関わりとしては、前市長室におった仁も一人、こちらの組織がありますんで。そこに入って、大阪(・関西)万博のことをやっとりますがね。まだ何も言っとらんと思いますけどね。言うと感じ悪いわな、これ。感じ悪いではいかんけどもね。まあ、物事工夫すれば何とかいろんな苦境も打開できますぜ。役所に来て上から偉い様みたいに言っとらんと、やっぱあまっとやる人たちが来てちょう、来てちょう言って、こういうことやるでぜひ来てちょう言って頭下げるだがな、これ。そういう姿勢が要ると思いますよ、やっぱり。
 本当のラーメン屋のおやじになったけど。ラーメン屋のおやじ、案外頭下げん人おるけどね。うちのラーメンうみゃあで、何で来んのだ言う人もいますけど。まあ、やっぱりこういう官製のビジネスというか、あれですけど。頭下げられて来てちょう、来てちょう言って、やっぱ大阪の人がまずやらなかんわね、これは。そうすりゃ、流れもちいと変わるかも分からんで。

円相場の乱高下が名古屋市に与える影響について

(記者)
 分かりました。ありがとうございます。あと、ごめんなさい。もう1点、幹事社からなんですけれども。円相場がこの大型連休に入るに当たって乱高下しているということが、ものづくり名古屋にとっては一つ、大きな影響があるのかなというふうに感じるんですけれども。それに関しては、市長はどう受け止められていますか。
(市長)
 まあ、よくあんまりいろんなテレビ局があるで言いたにゃあけど。まあ、NHKはしょうがないで見とりますけど。大日本帝国通信だもんで。ワールドビジネスサテライトもよう見ますよ。
(記者)
 それは違います。それは違います。一言、言っときます。それは違います。
(市長)
 だけど、まあ金利の問題を盛んに言ってますけど、アメリカが金利を下げんことにはなかなか円高のほうに振れんということを言ってますけど。それより、やっぱあね、日本の産業についての信頼感が落ちてきとんじゃないっすか、本当に。根本的なところで。一番基本的なトレンドはそれですわ。
 ほりゃあ、しょっちゅう言ってますけど、半導体だってわしが国会議員だった1990年代は、NEC、富士通、日立、東証もそうだったかな。世界の半分やっとったわけでしょう、これ。どうなってまったたの、これはと。この辺の地域はおかげさんでトヨタさんが頑張ってくれとるもんで、本当に名古屋港で7兆9,000億も貿易黒字があって、半分がトヨタだ言われとりますけどね、トヨタ関連と言われてますけど。
 だけど、日本の国って、本当に産業大丈夫なのかと、これ。そういうやっぱりそこはかとなく将来に対する不安がやっぱこの円安を導いとんでにゃあかと思いますけど、僕は。私自身もそう思いますがね。金がにゃあで、そういう外銭(外国製の銭貨。正しくは渡来銭)持っとりませんけど。これは本当に大丈夫ですかね、これ。マイナンバーカードとかとろいことばっかやってですね。マイナンバーがどうのこうの。ほんなこと、とろいことばっかやって、政治はみんなぼんぼんばっかでですね。家業ばっかで、ほんで無意味な政権交代の主張を、権力闘争ばっか繰り返しとると。
 ほんで、子どもさんの自殺なんかものすごい多いと、これ。それに対する、やっぱ世界の人たちの不安が円安に、基本のトレンドになっとんじゃにゃあかと。そう思いますがね、僕は、これ。
(記者)
 ありがとうございます。各社さん。
(市長)
 それをテレビもやったらどうですか、いろいろ。はい。
(記者)
 ご助言ありがとうございます。

なごや平和の日制定に関連した市長の発言について

(記者)
 先週の市長会見で、なごや平和の日の制定に関連して、市長が祖国のために命を捨てるのは道徳的な行為だとご発言されたことに関して、一部の団体から発言を。
(市長)
 母国じゃねえ。祖国のためにと言ったでしょう。
(記者)
 祖国のためにと。
(市長)
 正確に言ってくださいよ、ちょっと。
(記者)
 祖国のためにですよね。一部の団体から発言を撤回するように求められておりますけれども、市長ご自身の今のお考えはいかがでしょうか。
(市長)
 いやあ、祖国のために捨てるという表現はちょっとね。捧げたでもいいですけど。その人たちに対しては、皆で感謝すべきということは、これはあんまり言うとまた。当然、反対する思想の人もいますから、これは。国家なんて何だと、祖国が何だという人もいますんで。
 まあ、しかし、あのときも言いましたけど、国際連合とか国際連盟ですね、昔から言うと。ありましたけど。残念ながら、第二次世界大戦で起こしてしまって、1億まではいきませんけど膨大な人を殺し合ったということが事実なんで。
 やっぱり国という存在自体が一つの守るべき全てじゃないですよ。俺は国で威張っとる役人なんか大嫌いです、本当に。なぜ第二次世界大戦なんかやってしまったんだと。どえらい重要な問題ですよ。
 だけど、祖国が一つの生命をお互いに守ってくということは、これは、事実でもあるわけです、これ。だで、そういうことで命を捨てたという表現は、捨てたという人もいますし、捧げたという人もいますけど。には、やっぱりありがとうと、サンキューベリーマッチというのは、これがなかったらしかし、どうなんですか、それ一体。本当に。ええんですかね、本当に。そういう気持ちがなくなったら。言うことが間違っとると。祖国がどんだけの日本国の、日本国ばっかじゃないですけどね。日本国だと300万人第二次(世界)大戦で亡くなってますのでね。200万人は軍人さんです。あと100万人は空襲被害者です。空襲被害者に補償したのは、浜松市と名古屋市だけという状況なんですけどね、これ。
 そういう流れの中で、ありがとうと。不満に満ちとりますけど、やっぱり戦争に負けましたもんですから。気持ちを持つというのは非常に重要なこったにゃあかと思いますよ、私、これ。
 受験勉強ばっかやっとるもんで、戦争に行く過程の勉強はないんですよ、日本は。本当に。私も受験は、日本史、世界史、両方とも歴史でしたけど。それから好きで、特に井沢元彦さんの弟子は自認しとりますけど、自認はとってもええいって本人が言ってましたけど、この間。ただ、酒飲んだときの話ですけど。
 だで、なぜこういう悲劇が起きたのかと。第一次、第二次の世界大戦で1億弱ですからね、亡くなった数が、世界中ですけど。いうことを考えたときに、やっぱ亡くなられた方に敬意を払うというのは大変必要な行為ではないかと思いますよ、私は。
(記者)
 ありがとうございます。亡くなられた方に敬意を払うということと、戦争に行く行為が道徳的かというのは、またちょっとこれ、話が変わってくると思うんですけれども。
 例えば、市長、従前から、過去の日本の戦争に対して行政的な失敗だったというようなことをおっしゃっていたと思うんですが。昔、太平洋戦争の場合は、お国のためにっていう名目で行きたくなくても戦場に行かなきゃいけなかった兵士もいると思うんですけれども。祖国のためにというのと、お国のためにというのは、すごく被るような形がして。
 要するに、さっき市長がおっしゃったように、国が大変だと言ったら戦争に行かなきゃいけないのかという、そういう意味にも受け取られかねないのかなと思うんですが、その辺りいかがですか。
(市長)
 まあ、しかし、普通の表現の中で私も歴史関係の本はよう読みますけど。祖国のために命を捨てる、祖国のために命を捧げるということについては、皆さん、敬意を払っとるんじゃないっすか、これ。行った人たちにとって、亡くなった人たちにとって。それを行かせたほうの責任は別ですよ、それは。そりゃあ、とんでもにゃあですよ。アメリカと戦争やってまったと。何やっとったんだと、一体という。南方のせきは確保できるからええと言ってですね。それは、相手もあることですから、これは。とんでもにゃあけど。
 僕は思いますけどね。違うんですかね。本当に。僕は。
(記者)
 すみません。ちょっと長くなって恐縮なんですが。あともう一つ、そういう市長が個人的な思いを抱かれた、例えば市長が国が大変だったら、市長ご自身が戦場に行かれてというのはあるんじゃないのかなと思うんですけれども。市長の立場とか、一応市長の立場でそういうことを発言されると、国のために行きなさいみたいなふうに受け止められかねないんじゃないかというような指摘もあるんですけれども。
(市長)
 そういうことを言われる方もおられるかね。分かりませんけど。
(記者)
 一応、権力者ですから。
(市長)
 え。
(記者)
 一応、市長も権力者ですから。
(市長)
 いや。権力者、そう大した全然権力者じゃありませんけど。給料800万でやっとるし、パブリックサーバントとしての責任を忘れたことはありませんし、私は。いうようなことだけど。
 やっぱ、どういうんですかね。旧社会主義的なインターナショナルの考え方で、世界連邦があるのと比較されるとちょっと困るんだにゃあかなと思いますけど、私は。思いますけど。やっぱありがとう言って、昨日も(愛知縣)護國神社、あれは名古屋靖国神社の愛知版ですけど。そこで亡くなった方の慰霊がありましたけど。
 まあね、まあちょっと広くいろんな方が。呼ばれとったのは自民党だけでしたね、わし、ずっと聞いとったけど。昨日も参加したんだけど、なぜか中日新聞には書いてなかったけど、僕の名前は。まあ、ええですけど、これはですね。あんまり言うと感じ悪いけど。
 まあ、僕んとこもガダルカナルで、ちょうど読む文を連絡するのを手違いがあったそうで。文章なしで自分でしゃべってきましたけど。御霊の前でね。はい。やっぱありがとうって言ってきましたけど、私。皆さんには。名古屋で3万人の方が亡くなっとります。2万人が軍人さんで、1万人はいわゆる民間空襲被害者の方ですね。その人たちの命というのは、非常に尊いもんじゃないっすかね。
(記者)
 ありがとうございます。申し訳ないです。さっきお答えしたところで誤解したらいけないので聞きたいんですけど。戦争に行く過程も、受験勉強だけじゃなくて戦争に行く過程も勉強したほうがいいっていうことをおっしゃっていたんですけれども。これ、具体的にどんな勉強をしたほうがいいんですかね。
(市長)
 まあ、私の記憶から言いましても、日本史も、世界史も、中学校は世界史はないのか。なかったのか、今はあるのか。大体、太平洋戦争の前、明治ぐらいで終わりじゃないっすか、実際は。歴史の勉強は。そりゃ、試験に出ないからですよ。それと、先生方は特定の思想の方も結構ようけお見えになるし。どうしても新しい歴史になりますと、まだ解明されてませんからね。第二次世界大戦なり、日本のやってきた道っていうのは。侵略戦争であったのか、自衛戦争であったのかということについては。解明されてないっていうこともあるけど、まあ、みんなで自由に議論しようと、ほいじゃあ、中学校で。そんなの聞いたことないですよ、わし。高校でも。本当に。やらないかんわ。なぜ日本はアメリカと戦争をやっちゃったんだということをね。
 本当に自衛の戦争であったという説も強いですよ、やっぱり。コミンテルン(共産主義インターナショナル)がやってきたことについて、まだ全て解明されとりませんし。まあ、それがにゃあもんだで、僕の歴史的というか、学校での記憶によりますと、ベトナム戦争があったもんで、とにかく僕らの世代は。ベトナム戦争で、何かアメリカってひでえ国なんだなと。これは思いましたわね、これ。ベトナムのいろんな虐殺事件や毒ガスの事件やら。枯れ葉剤か。等ありましてね。ロシアは、ロシア民謡があったで、あんときは。ダークダックスとか、モスクワ郊外の夕べとかね。ああ、ロシア、ソ連のええ国であるという時代だったで。
 公正に、まっと冷静にやっぱりなぜ戦争は起こるんだと。何がいかんのだと、一体。それについて、まっと両方の立場からというか、謙虚に。中学校ぐらいでもお互いに議論し合うというのは、やらないかんわな。
(記者)
 ありがとうございます。ということは、つまり、戦争に行く過程ではなくて、戦争が起こる過程をということですかね。勉強するのは。
(市長)
 行く過程も、起こる過程もですわ。そりゃ。
(記者)
 行くというのは、自分が行くということですかね。
(市長)
 まあ、自分が行くもあるし、行かされることもありますし、それは。
(記者)
 なるほど。
(市長)
 ええ。なぜ、国というために命を捨てないかんのだということでも、やっぱりそれは議論してみると。必要だと思いますよ、私。
(記者)
 市長は行く、行ったほうがいいということですもんね。
(市長)
 行ったほうがええわけねえ。そういう誘導尋問をして。
(記者)
 いや。行ったほうがいいって、そういうことが起きたら。
(市長)
 戦争なんかないほうがええに決まっとるじゃないっすか。そんなもん。誰が自分の家族をその戦争で死なせることを喜ぶんですか、そんなもの。まあ、いろんなことを乃木将軍までいくとあれですけど。いってかれるけど、家族が戦争で死にますと。だけど、それは心の中の悲しみというのは大きいですよ、そりゃ。
 だけど、現実に繰り返されてきて、繰り返されてきたって、今もそうじゃないっすか。イスラエルとアラブのね、これ。何千年の戦争ですけど。ほれから、ウクライナ、ロシアと。ねえ。なぜなんだということはやりませんので、リアリズムに立ってやってほしいわな。リアリズムに立ってと思います。
(記者)
 ありがとうございます。
(記者)
 今の関連で、要は先週の会見のこの発言は、市長がトリエンナーレの例の展示物の話を取り上げられて。要はあれですよね、私は見てませんけど、いわゆる亡くなった、戦争に行かれて亡くなった人を愚弄するような展示がトリエンナーレだったわけですよね。
(市長)
 円墳状のものが。
(記者)
 ええ、まあ、それはいいです。それを受けて、そんな愚弄することは何事だということで、戦争で祖国のために命を捨てることは道徳的な行為だと思いますという発言につながってるんですけども。この道徳的っていう表現が、恐らく先週一部の団体が撤回を求めたような理由としては、道徳的という言葉が戦争を美化しているような印象を受けたのではないかなと思うんですけれども。それについては、戦争を美化されていらっしゃるのか、されていないのか。
(市長)
 そんな戦争を美化するような人なんておるんですか、世の中に。起こらんようにせな。戦争でなくて、世の中をようしていくと。それを考えないかんのです。だけど、現実的に起こってしまうわけです。イスラエルが正しいのか、アラブが正しいのか、ハマスが正しいのか言われたりね、これ。大変な疑問ですよね、歴史もずっとありますから。そういうことですわ。
(記者)
 もう一つ、市長のほうが当然数字とか詳しいんですけども、実際、戦争に行かれて亡くなった方もおれば、空襲被害者、今回のなごや平和の日ですけども、空襲被害者の方っていうのは、市井の生活をしてて要は犠牲になったということですわね。
 祖国のために命を捨てるっていうと、やはり出兵されて亡くなってしまったというイメージを持つんですけども。空襲の方というのは、命を捨てるというよりは犠牲になったという印象を私はずっと持ってまして。そこの部分は、空襲被害者と実際戦争に行かれて亡くなった方の表現というのは、若干違うんじゃないかなと思うんですけれども。決して、空襲被害者になった方は祖国のために命を捨てるというか、そういうような意味じゃなくて、本当に祖国のための犠牲になったというかね。全く戦争にも行かれてないのに犠牲になったという印象がより、そちらのほうが看過できないというか、そこが戦争の一番悲劇じゃないかなと思ってずっと取材してたんですけども。
(市長)
 犠牲になったという方も、まあ間違いじゃないですけど。例えば今回の今のナゴヤドームのあるとこでね、亡くなられた東邦学園の20人の、これ、教員も入れてですけど。生徒さんからすりゃあ、そりゃあやっぱり学徒動員で、そりゃ銃後の守りですわね。であったことは事実なんですよ。だから、戦地に行って銃で人を殺したりすることに参加してないけど、だけどやっぱ全く違う、私は被害者や候でという人もお見えになると思いますけど、私は。そこんとこは、そう簡単には分けれんですよ、それ。
(記者)
 ずっとこれまでの市長のなごや平和の日とか、空襲被害者に対する補償のことも含めて私がずっと感じてたのは、連続的に聞いて感じてたのは、そうやって犠牲になられたとか、実際出兵されて亡くなった方に対する敬意を失ってはいけませんと。それで、常にサンキュー・ベリー・マッチとおっしゃってるわけで。
(市長)
 はいはい。
(記者)
 そういうことの、何て言うのかしら。亡くなった方々のことは忘れちゃいけないし、悼み感謝すると。この信念はずっとあると思ってるんですよね。それについては、全くこれまでもぶれてないと思うんですけども。
 そこで、先週、祖国のために命を捨てることは道徳的行為だという、その道徳というところがね。恐らく道徳っていうのは良いことみたいな、率先してやるべきだというような表現が付きまとうんですけども。実際、道徳というのはどういうお気持ちでおっしゃったかというところが、今回の言葉がやや問題になっているところじゃないかなと思うんですけど。
(市長)
 まあ、普通は何か命を捨てるとか、何か行動する場合は。まあ一番卑近な例では損になりゃあ徳になるとか、家族のためにとか。まあ、そういうのがありますわね。ほれから、キリスト教でいきますと、最高位のアガペーといいまして、見返りを求めない愛というのはあるんですけど。祖国のためにというのは、どういうことであるのかと、これ、いうことがあるわけで。その祖国が間違っとったこともあるわけですよ、これは。ヒットラーのことを完全にどうのこうの言うつもりはありませんけどね。そういうような状況の中で、そのために死んだ人もようけおるわけでしょう、これ。ドイツ人はものすごい数です。となると、その人の死はどうなるんですか、これは、死は。親のためとか、大赦のためとかね、いうこととまた違うわけでしょう、これ。何かよく訳が分からん歴史の中で命を落としていくわけですわ、これは。そういう人たちの死というものは、何やそれは。全く無意味なんですか、これ。
(記者)
 そういう人たちのことを忘れちゃいけないということですかね。
(市長)
 そういうことですよ。
(記者)
 そこに、今市長の表現としては、サンキューベリーマッチという言葉があるんだけども。感謝というか、悼むというかですね。追悼しなくてはならないと、そういう名もなき人というか、いろんな矛盾の中で。それ、戦争というのはそういうことだと思うんですけども。決して戦争を美化しているわけではなくて、そういうふうにときの時代によって犠牲になった人たち、命を落とした人たちのことを忘れちゃいけないという。
(市長)
 まあ、そういうことですね。ほんで、先ほどちょっと言われたトリエンナーレの中にあった円墳の上に寄せ書きがありまして「イディオット ジャポニカ」と間抜けな日本人という、日本語で訳しますと。そういう展示があった。この方が何でか知らん、電話をかけてきまして、僕は河村君の考えとることは真逆だけど、思考的なあれは賛成だぜとか何とか言ってましたけどね。
 まあ、侮辱するいうのじゃにゃあけども、まあ、しかし本当に祖国のために死んでったわけでしょう、この人たちは。それは、どういう思いか分かりませんよ。侵略戦争であったと思っとる、自衛戦争であったと思っとるけど、やっぱり亡くなられたことは事実であってですね、これ。まあ、そういう人たちの皆さんのおかげでこうやって記者会見もやっとってですね。夜はヒャーボール飲めるしですね。やっとれるわけですよ。んだで、やっぱりサンキューベリーマッチという気持ち、やっぱりそれは一つの道徳的な行為だったんじゃないですか、それ。違うの。犬死にですか。え?単なる犬死になんですか、これは。
 ということで。国を守るというのは、たまたま太平洋戦争とんでもないことやっちまったもんですから、これ。だで、非常に何か悪いような、祖国を守るということ自体がね。いうような感覚が若干あるんですけど。特に僕らの世代は。やっぱこれ、なかなかだと思いますけど、私。
 ほんだで、空襲被害者への補償もですね、そりゃ、やらないかんということでしょう。国が全然やれせんわけでしょう。自民党、一体何やっとんっすか、一体、これ。自民党ばっかじゃねえ、民主党は政権をとったときに何でやらんかったんですか、あれ。やるやる言うとって。嘘こいたでにゃあっすか、これ。そうでしょう。空襲被害者への補償ですよ。ここで力んどってもしょうがないけど、こういう議論をやっぱり中学校、高校、小学校でやってもええけど。やっぱり議論しないといかんと思いますわね、私は、これ。ええ。
(記者)
 どうもありがとうございました。よく分かりました。
(記者)
 ごめんなさい、市長、今の中日さんの質問で、ちょっと分からない部分があったので確認だけなんですけども。市長が道徳的な行為って言ってるのは、前回の太平洋戦争で国民が戦場に行った行為そのこと自体が道徳的行為だっていうふうに、という捉え方でよろしいですかね。
(市長)
 道徳というのは、ちょっと狭く捉えとんじゃないの。何か道徳の授業で、学校の教壇でこれは仰げば尊し我が師の恩というのが道徳だぞというのとちょっと違うんですわ。やっぱ感謝される対象になるというか。徳があるという、徳も定義が難しいか分からんけど。そう思いますけどね、僕は。
(記者)
 感謝される行為であると市長がおっしゃるということは、例えば太平洋戦争に行った兵士の方たちが現地でやったことというのがいいことだというような、やった行為自体がいいことだというふうにも捉えられるんですけど。その辺りは。
(市長)
 そりゃあ、あんた、極端だわ、ちょっと。そんなこと言っとるのは。そりゃ、戦争ですから。
(記者)
 でも、感謝するということはいいことをしたから感謝するんじゃないんですか。
(市長)
 それはあんまり即物的ですわ。
(記者)
 違うんですか。
(市長)
 ああ、違いますね、そりゃ。
(記者)
 その感謝というのは、何に対して感謝をするんですか。
(市長)
 それはやっぱり、そういう自分の道半ばにして命を失ってくということについて、そのこと自体が非常にみんなでありがとうと言われる存在だと思いますけど、これ。
(記者)
 悼むは分かるんですけれども、その亡くなった方を。どうも悼むと感謝するというのは、市長の中でイコールなのか。
(市長)
 悼むとは違うでしょう。悼むいうのは、もうちょっとシンプルに亡くなられてかわいそうというこっだけど。その国のために命を捧げる、捨てるということは、何かよく分からんけど、これ。歴史上ずっと繰り返されてきた人類の悲劇というものですわ。
(記者)
 歴史的な経緯を議論するつもりではないんですけれども。市長の認識としては、じゃあ、先の大戦で亡くなった方たちは、国のために命を捨てられたという認識でよろしいですか。
(市長)
 まあ、国のために言うと、またそれが変なふうに書くこと分かっとるもんだでよ。答えんときますけど。今のあなたの言っとる国のためにいうのは、侵略戦争をやった日本国のためにというほうにとられる文脈です、それは。そうとはちょっと違う。
(記者)
 分かりました。ありがとうございます。すみません、長くなってしまって。

大阪・関西万博について

(記者)
 先ほどの万博の絡みに戻るんですけれど。名古屋市との関わりで、名古屋市は県とブース出展をしてステージイベントとかにも参加を予定されていてというふうに聞いております。インバウンドのお客さんに名古屋飛ばしっていうようなこと、現象も起きているとか言われたり、リニア(中央新幹線)の開業も控えて名古屋としてはシティプロモーションにも力を入れていきたいというのがある中で、市としては一つ、アピールの機会じゃないかなと思うんですけれども。万博で名古屋をどうアピールしていきたいか。その辺をもう一声、お聞かせいただけたらと思います。
(市長)
 名古屋は言いたいことは、減税ぐりゃあアピールするとええわな、本当は。減税。マスコミは全然評価してくれんどころか、減税なんて言う人間は選挙目当てで政治屋だと書かれたこともありますけど。ねえ。ほんだけど、それで日本、大阪と競っとりますけど。税収の伸びが日本一争っとると。減税分を入れると名古屋のほうがはるかに多いというとこなんかをね。みんなおとなしいもんだで。比較的今でアピールしやすいのは、やっぱ児童虐待の数が日本中は増え続けとるけど、名古屋は3年連続下がってると。去年の減少度は、日本一(正しくは、政令指定都市の中では日本一)だと。
(記者)
 恐らく、すみません。途中、横からすみません。インバウンドの方にアピールするのであれば、日本の中の行政としての名古屋市の取り組みをアピールするよりも、例えばこんな名古屋城があるとか、こんな催しがある、こんな場所があるということをアピールされることじゃないかなと思って、多分聞かれたんだと思うんですけれども。
(市長)
 いやいや、まあ、そりゃそうだけど。だけど、何か在外の人でも、いやいや、子どもに対してむちゃくちゃ温かいよと、名古屋は。常勤スクールカウンセラーも初めとして、そういうところなんか言う人いますよ。ほんでも。
 名古屋城もありますよ、これ。復元ですからね、これ。よみがえるんですから、これ。図面があってすごいけど。そういう現実的な施策も結構大きいんですよ、実態は。工場を名古屋のほうに作ってくときに、大体従業員の子どもさんたちが、ものすげえあったきゃあエデュケーションを受けれるというのは大きいでね、これ。本当に。
 まあ、ただ高校入試があるもんで、ものすごいでかい壁があるわけです。これが。これを廃止せないかんけど、高校入試を。だけど、日本の中では、本当に某財界の方も財界の会合でよう言いますよ、名古屋は本当に子どもさんにはあったきゃあで、ありがてゃあと。
(記者)
 そうすると、その万博でアピールするのは観光に訪れてねというよりは、工場誘致とかそういった方向のほうが名古屋としては強いということですか。
(市長)
 そりゃ観光も来てほしいです。同じだわ、そんなもん。どっちがどういうことはにゃあ。みんな同じだけど、やっぱ名古屋の魅力。レジリエンスか。
(記者)
 はい。ありがとうございます。各社さん、よろしいでしょうか。
(市長)
 あそこに。シティ・オブ・ドリームズというのが一番やな。そんだけよう名古屋市職員が言い切れるかですわ。そういうことを、そういう会合の中で。県やなんかの。シティ・オブ、復活のまち名古屋ですわ。

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