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平成30年9月18日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2018年10月18日

ページID:109876

報告事項

  • 風しんについて
  • 名古屋城本丸御殿における重要文化財障壁画の特別展示について
  • 客引き行為等禁止区域指定キャンペーンについて

 

会見動画

報告内容

◎風しんについて

 おはようございます。本日はまず風しんについてお話をさせていただきます。名古屋市内で風しんの患者が9月に入ってから急増しておりまして、今後、さらに増えることも予想されております。風しんは、はしかに比べて発熱などの症状は軽いですが、妊娠している女性が風しんに感染しますと、胎児にも感染して、難聴や心疾患などの障がいがある先天性風しん症候群の赤ちゃんが生まれる可能性があります。こうしたことを未然に防ぐため、名古屋市では、事前に風しんの抗体検査で免疫が不十分と判断された、妊娠を希望する女性、妊娠を希望する女性のパートナー、妊娠中の女性のパートナーを対象とした予防接種を無料で実施しています。市内で発生している風しんは、ほとんど男性がかかっていますので、特に無料接種の対象となる男性には、ぜひ予防接種を受けていただきたいと思います。

 また、風しんに感染しないためには、決められた時期に2回の予防接種を受けることが大切です。(1)1歳になったとき、そして、(2)小学校就学前の1年間、いわゆる年長さんの2回、麻しん・風しんワクチンの定期予防接種を忘れずに実施してください。

 もし、発疹やリンパ節の腫れなどの風しんを疑う症状があらわれた場合には、事前に医療機関に電話で連絡し、医療機関の指示に従い早急に受診してください。また、受診の際は、周囲に感染を広げないようにマスクを着用し、公共交通機関の利用は控えていただくようお願いします、ということでございまして、ぜひまあ。これ、なかなか名古屋のやり方は確かよかったはずですけどね。

 名古屋はご承知のようにワクチンの接種につきましては、明らかに日本のトップを走っておりまして、フロントランナーでございますので、聞いていただけりゃあええですけど。これもちょっと前ですけど、なかなかええ名古屋方式でやったということで。そういうことでございます。


◎名古屋城本丸御殿における重要文化財障壁画の特別展示について

 次に、名古屋城本丸御殿におきます重要文化財障壁画の特別展示につきましてお話をさせていただきます。

 今年の6月に完成いたしました本丸御殿の玄関、一之間と二之間の境に、今回、重要文化財障壁画「竹林豹虎図(ちくりんひょうこず)」の4枚8面全てを、初めて焼失前の本丸御殿と同じ場所にはめ込んで展示いたします。

 展示の期間は9月29日(土曜日)から10月22日(月曜日)までの24日間で、このたび展示される「竹林豹虎図」は、江戸時代初期に狩野派の絵師によって描かれたものでございます。本丸御殿への正規の来客がまず通される玄関の部屋、通称「虎之間」にあり、勇壮な虎や豹が竹林に集う様子が描かれております。

 焼失前の本丸御殿の雰囲気を感じていただける、またとない機会ですので、ぜひ、御来場くださいということで。まあ、後で言いますけど、これは旧国宝だったわけですよ、この障壁画。旧国宝で、昭和20年5月14日の前に避難してくれとってですね、これ。ありがてゃあことに。約70枚、約140面ですね、表裏ですから、が残っております。どこへ避難しとったというのは、そこの西南隅櫓、それから乃木倉庫というのがあるんですけど、それから灰宝神社というとこに避難をしてくれとったと。

 ちなみにそれと同時に避難しとったのは名古屋城の、何と昭和実測図も一緒に避難しとったということでございますけど。それが残っておりまして、10年かかったか、これ。10年、わしが市長になって冒頭から言っとったんですよ、これを。だで、名古屋城には、今3つ、3種類の障壁画がある。

 それから、障壁画のことを「はめ込む」ということのポイントは、これ障壁画だもんで、いわゆるモナリザみたいに、そこらにかけてあるああいう絵とは違うんです、絵とは。障壁画ですから、建築物の一部であって、建築物の中にあったもんだということでございますので。これでまあ、ふるさと帰りをすると。ふるさと帰りをするということで、これが本来の用法なんです、これが。だから、名古屋城には3つあると。このいわゆる本物ですね、400年前に描かれた本物、旧国宝です。と、それから今、模写をやっておりまして、模写で描いたもの。それからもう一個、デジタル複製というのがあります。まだ、全部ありませんが、これも広げていきますけど、いわゆるデジタルで、写真で撮って印刷をすると。これもまたすごい技術ですよ、今。驚くべき。これはどこがええかと言うと、縮小なんかできるもんで、例えば、東京駅に置いてくというのができると。3種類があるんで、皆さんも、そんなことをやっとるのは日本中というか世界中で名古屋だけですので、どうかお楽しみをということ。

(当局)
 今月末29日から24日間、特別で公開されます「竹林豹虎図」8面のうち2枚をご紹介します。こちらは、竹や虎、豹が描かれた絵になります。通常は、今年の6月に完成公開したばかりの新築の本丸御殿には金箔輝く復元模写というのがはまっているんですけれども、今回は戦争での焼失を免れた400年前の、少し落ちついた色彩で描かれております重要文化財、こちらが皆様を玄関にてお出迎えさせていただきますので、ぜひ、ご来場よろしくお願いいたします。

(当局)
 本物の雰囲気と迫力を楽しんでいただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

(市長)
 先ほど言いました本物っちゅうのは大変なものでございまして、旧国宝でしたからね、これ。

 まあ、ぜひ見ていただくと同時に、今、焼失を免れたと、まあ、簡単に言いましたけど、それは大変なことだったわけです。こういうのを燃えんようにするというのは。ともすれば、おまえ、何だ言って、戦争に負けると思っとるのかと、こういうようなふうにもなりかねない時代であったと。そういう中で避難しとってくれたということで、約70枚約140面ということになります。それが本物があると、英語で言うとオリジナルということでございます。

 まあ、1つの例を言いますと、何遍もこれも言ってますけど、キャロライン・ケネディさん、昔のケネディさん(第35代アメリカ大統領)のお嬢さんですね、が大使であったときに、本丸御殿にお見えになったときに、これ出しといたと、本物を。わしが、どうでゃあと。How do you feelと。Between toとか何とか言ったと思いますけど、と言いましたら、彼女はOriginal is always goodと言いましたね。

 これはわしも、これぐらいの英語はわかりますんで、よう覚えてます。Original is always goodとキャロライン・ケネディさんが言いまして。じっと、400年前の本物の姿を見とったということでございまして。それを見る場合の1つの、まあ、ぜひ、皆さんもそういう気持ちで見てほしいんだけど、要するに、建造物とかそういうのは、死んどると思ってはいかん。生きとると思わないかん。

 これは、いわゆる大坂夏の陣、これ、大事なポイントなんだけど、大坂夏の陣で日本の内戦は150年、応仁の乱から戦って、ようやくけりがつきますけど、その大坂の夏の陣の出陣は、実は名古屋城から出てっとるんです、徳川家康は。名古屋城に2日泊まりまして、1日雨で逗留と書いてありますけど、記録に。あそこから出ていっております。それはあそこに来たときには、いわゆる自分の9男の徳川義直さんと春姫との婚儀で来とって、泊まったのはどうも二之丸の宿館のほうに泊まったようですけど、本丸御殿で接客等をされたということは、まあ間違いにゃあということでございまして。そのときに、多分こういう話があったんだろうと。義直さんに家康がね。おい、義直。本当にこれ、今から大阪へ戦争に行くんだけど、豊臣秀頼を倒してまってもええかという話が、わしはあったと思いますね、やっぱり、これは。なぜかと言えば、家康は秀頼のおやじの豊臣秀吉から息子を頼むと言って、オーケー、オーケーって英語で返事したか知りませんけど、言ってますからね。ちょっと前に二条城の会見というところで秀頼と会ってますから、ちゃんと。5年ぐらい前じゃないですかね、夏の陣出陣するのに。

 そのときに義直さんは、どこだったかな、どこかしらに出迎えに行ってますわ、秀頼を。その人間を倒してもええかと言ったと思いますけど、私は。最後まで、まあ、これ2説あるんですけどね。某学者に河村さん、ほんなこと言っとるでおみゃあさんは総理になれんわと言っとられることがありますけど。そら、家康は戦国武将で、自分の息子をも自害に追い込んだことがあるということで、こりゃあ、しょうがにゃあと。これで内戦を終わらせて、元和偃武(げんなえんぶ)と言いますけど、平和な時代をつくってくんだと。そのためにはどうしようもならんということで淡々といっただろうという説もありますけど。僕は、家康は多分非常に悩んどったんでにゃあのか。千姫がおりますからね、秀頼の嫁さんは自分の孫ですから。実際千姫は助けましたので。

 だで、そういう心の揺れを、ぜひ感じていただきてゃあということになると、本物の障壁画はそれを見とるわけです。目の前で家康さんの心の揺れというのを。人間っちゅうのは最後に死ぬ前になると、ある日の大石内蔵助じゃにゃあけど、いろいろ悩むんですわ、これ。ということになると、やっぱり本物を見ていただくというのが大変に重要になるということでございますので、ぜひ、見ていただきまして。これでまたずっと広げていきますから、本物の。

 はめ込み展示と言うと、何かわざわざはめ込みしたように見えますけど、昔にあったところに、同じ場所に、400年の時空を超えてもう一回再現するということでございますので。まあ、せっかく本丸御殿、図面による復元、ただ1つの、日本中で。まあ、世界でありませんから、世界で1つになりますけど、図面による復元でございますので、そういう歴史の、人間の持つ喜びと悲しみと残虐性と、そういうものを感じながら、ぜひ、本物を見ていただきたいと。

 ああ、家康もこの虎ちゃん見たんだなあと。ということで、その見られた虎ちゃんは、家康を見とったんだなと。悩んどっらせるがや、おやじが言って。というような、まあ、そういう気持ちで見ていただくと大変ありがたいと思います。

 ちなみにここまで来るために10年かかりましたので。えりゃあことですわ。まあ、ようここまでは来たもんだということは言っていただくとええかなということでございます。


◎客引き行為等禁止区域指定キャンペーンについて

 次に、客引き行為等禁止区域指定キャンペーンについて、ご報告いたします。

 居酒屋やカラオケ店などの客引き行為につきましては、「お店を紹介してくれるので便利だ」、「まちがにぎわう」、「雇用の場を提供している」といった声がある一方で、「安心してまちを歩きにくい」、「通行の邪魔である」、「名古屋のイメージが悪くなる」といった声も上がっております。

 そこで、本市では客引き行為などの対策として、今年4月から「名古屋市客引き行為等の禁止等に関する条例」を施行しています。

 まあ、ここに至るまでに業者の方のお話もいろいろちゃんとヒアリングいたしました。

 この条例では、「事業者やその従業員の責務として、客引き行為等を行う場合や行わせる場合は、安心・安全で快適な都市環境を阻害しないように努めなければならない」という努力義務を定めております。

 また、この10月1日より名古屋駅地区、栄地区、金山地区の3地区で「客引き行為等禁止区域」を指定します。禁止区域内で客引き行為等を行った場合や、行わせた場合は、指導・勧告・命令を行い、命令に違反した場合には、氏名などの公表や罰則として過料を科されることがあります。

 禁止区域の指定に先立ち、条例に関するテレビCMを制作し、現在放送しております。また、9月28日(金曜日)には栄地区で客引き行為等禁止区域指定キャンペーンを行います。キャンペーンには私も参加しまして、地域の方とともに、条例についての啓発活動を行います。10月5日(金曜日)には金山地区で、10月19日(金曜日)には名古屋駅地区でそれぞれキャンペーンを行います。

 市民の皆様や事業者と協働し「安心・安全で快適なまちづくり」を進めてまいりたいと存じます。

(当局)
 客引き行為等禁止区域指定キャンペーンについて、ご説明いたします。この10月より客引き行為等の禁止等に関する条例に基づき、市の職員である指導員による指導等が開始されます。客引き行為等の対策を推進する上では、指導員による指導等だけではなく地域団体の方の自主的な取り組みも重要となってきます。禁止区域の指定に合わせて行う今回のキャンペーンには、各区の地域団体の方にも多数ご参加いただき、市と協働して啓発活動を実施します。今回のキャンペーンに限らず、今後も地域におけるパトロール活動や広報啓発活動などの取り組みの継続をお願いしたいと考えております。

(市長)
 まあ、これもいろいろ営業の自由との関係がありますので、いろいろ検討させていただきました。まあ、何でニューヨークでにゃあんだろうなと、客引きさんはと。何でパリでにゃあんだろうなと。何でロンドンでねえのかと。まあ、完全にないかどうかわかりませんけど、一般的にはありませんで、これもちょっと調べたんですけど。ということもありますけど、(自店の敷地内から通行人に向けて)自分とこの店へ来てちょういうのはええですわ、これ。新しい店が開店したと。ほんで、自分とこの店へ、まぐろもうみゃあでと。ビールもマイナス2度のビールがありますよというのは、当然まあ結構ということになりますわ、これ。

 これをいかんということになると、これ大変なことになるんですよ。だけどと、今のような、形態で無差別にというか、そういうことはよくないということで一定の要件を定めまして、禁止させていただくということでございます。


質疑応答

◎風しんについて

(記者)
 風しんに関してなんですけれども、前回、数字が公表されたときよりも(患者数が)2倍以上に増えているんですけど、それに対しての市長の受けとめと、あと、呼びかけ、市長の言葉で一言あればお願いします。

(市長)
 風しんは本当に、妊婦さんの場合特にですけど、いろいろな被害というか悲しいことになりますので、ぜひ、この際ワクチンをお受けいただきてゃあと。名古屋は優しい制度を持ってますよということでございます。

 ワクチンは、本当に名古屋は圧倒的に日本をリードしておりますんで。そのぐらい言っとかんとよう、いかんな。言っとかんとでなくて、本当ですよ、これ。


◎今後の国際展示場整備について

(記者)
 先週、大規模展示場の有識者会議がありましたね。そこでお話を聞いてますと、有識者の方は、やはり名古屋に必要だという意見が多かったかなという印象を受けたんですが、改めて市長の所感といいますか、大きな展示場に関しての考えを改めて、ちょっとお願いしたいんですけど。

(市長)
 これは、やっぱり、名古屋駅からなるべく近いところね。近いところというのは、すぐ横じゃなくても、名古屋港でもいいんですけど。競争力のある展示場をつくるというのは、どえらけにゃあ重要ですわ。

 展示場というのは、ばあっと言うと2つに分かれますけど、税金でやるイベント型のやつですね。税金を中心としてやる。そういうのと、実際、東京ビッグサイトと競争しとるパターンと2つありますよね。大きく分けますと。やっぱり東京ビッグサイトが今のところ、威張っとるということでございますけど、やっぱりご承知のように名古屋は、ご承知かどうか知らんけど、名古屋、愛知ですけど、これは、製造品出荷額47兆円とかですね。第2位は神奈川県の17兆円とか。圧倒的なんですよ、これ。皆さん、こうやってやっとれるのも、名古屋市は税収がええ言って新聞に出とりましたけど、名古屋市役所の職員が稼いだんじゃないですよ、言っときますけど。それは今の47兆円、伊勢湾地域でいくと大体60兆円を超えてますけど。そういう民間の産業のおかげで潤っとるわけです。その何%か、強制的に税率を掛けて、いただくという仕組みなんですわ、これ。

 だから、産業が競争力、国際競争力を失わないように名古屋市役所としてはしてあげるということが勤めですわ。そんなことができんかったらおらんでもいいですわ、そんなものは。これ、はっきり言いまして。

 財政危機ってありますけど、財政危機なんて言葉はうそなんであって、民間の経済が隆盛であれば財政はよくなるし、民間の経済が悪くなったら財政危機どころかパーですわ。ということなもんで、国際競争力のある、すなわち、やっぱり来やすいところ。お客さんが来やすいところ。無料というのはあんまりありませんので、若干みんな、お金を払って来ますので、やっぱり、名古屋駅で新幹線をおりて、すぐ来れると。東京ビッグサイトへ行ってもええけど、名古屋のほうが近ゃあでと。大阪からも両方来れるところにつくる努力をするということが、僕は名古屋市としての責務だと思いますよ、私、社会的な。税金をもらっとる公務員の。ということは、わし、聞いとったんや。まあ、業者の方にも僕聞きましたら、河村さん、わしらのこともあるけど、問題は今言いましたように、お客さんがやっぱり来やすいとこでないといかん言って、展示場は。ということですわ。となると、やっぱり名古屋駅で新幹線をおりて、今度リニアもできるとなれば、そこから。東京ビッグサイトが30分ぐらいかかるかな、あれ、どっからだったかな、新橋からか東京駅か忘れましたけど。だから、もっと近ゃあところというところにつくるというのは、そうでないとやれませんがね言って、と民間の業者の方は言っておられました。

(記者)
 そうしますと、県との調整というのは、やっぱり重要じゃないかという気がするんですが、その点についてはどうでしょうか。

(市長)
 県は県でやっとられるんで、まあ、それはそれですけど。空港の近くにつくるというのも1つの需要はありますんで、それならそれでですね。だでまあ、そういうとこと、一緒になってというか、つくってまったでいう話もありますけど。それは、共存共栄の道はあると思いますよ、私は。

 ただし、名古屋でやるっちゅうのは、東京ビッグサイトと競争できるという前提で言っておりますので。そこは誰が何と言ったって、事業者が東京ビッグサイトのほうがええって言ってまや、向こう行っちまいますんで。もう一つ大きい意味は、特に自動車に集中していきますと、自動車産業が今言った名古屋の、この辺の経済の大体半分が自動車産業ですので、この自動車産業がご承知のように、脱ガソリン化、エンジン化、それから自動運転、大変革を迎えるであろうという大変重要なところにありますわね。そのときにトヨタさんだとか、デンソーさんだとか、アイシン精機さんとか、そういうようなでかいとこは自力で、やっぱり海外のお得意さんを見つけたり、それからイノベーション、技術革新を続けていくことはできますけど、やっぱり中小企業といいますか、その辺のところになってくると、やっぱりなかなか難しいんです。そういう場に、この展示場というのはものすごい力を発揮すると。そこへ行けば、世界からの自動車関係のがずらっとおるんで、ネジ1つでも出ゃあて、そういうとこで、お得意さんをゲットして、また新しい、ああ、こういう技術があるんだと。じゃあ、わしんとこも一遍、挑戦しようかとか。そういう気持ちになるということにおいては、この経済の、特に中小企業の発展においては、どえりゃあ国際展示場、競争力のある国際展示場いうのは、どえらけにゃあ重要なことです。

(記者)
 県と共存共栄で頑張るということですか。

(市長)
 まあ、向こうは向こうでだから、向こうの競争力のある分野をやるんだわね、それは。

(記者)
 汗をかくということですか。県と調整と言いますか、そういったところで。

(市長)
 まあ、空港を使って、何か近くでやったほうがええ場合は、どうぞ向こうでということですね。そのかわり東京ビッグサイトとかそういうとこと競争せないかんと。お客さんが早よう来るという場合は、やっぱり名古屋のほうがそりゃあ、圧倒的に有利だと思いますよ。

(記者)
 関連して。すいません。先日、有識者会議等の中で(展示場の面積が)3倍でも4倍でも(展示会は)埋まるとある方はおっしゃいましたけれども、市長のお心づもりの中で、県との調整が不要でかつ、市内の主要な場所で意中の場所は現在おありですか。

(市長)
 結構ありますがな。ようけあるがね、場所は。港でもありますし。

(記者)
 それは、やっぱり熱田区ですとか港区にはあるという…

(市長)
 それはありますよ。

(記者)
 という認識でいいですか。

(市長)
 10ヘクタールでしょう。最低10ヘクタール、早よつくりゃあええがね。

 早よつくらな。これは、要するに伊達や酔狂で、商売やっとる人のために、公務員ってパブリックサーバントと言うじゃないですか。なくなったのかね、この言葉は。パブリックサーバントは。これ、納税者のために競争力のある展示場をつくっていくということなんです。そうせんと福祉もだめになってきますよ、この地域の産業力が落ちると。

 そりゃ、絶対とは世の中あんまり言いませんけど、名古屋城の天守の木造化もそうですけど、こういう、なぜかと言ったら、60兆円も背景にあるわけですよ、伊勢湾で。60兆円超える、これ、製造品出荷額は。愛知県だけで47兆円、これ。名古屋港貿易黒字が約7兆円。第2位は横浜の3兆円ですよ。そういうところでこういうことをやれば、それは、はやるんですよ。

(記者)
 市長、すいません。名古屋駅からなるべく近いところというお話ですけども、名古屋港でも近いところということですか。

(市長)
 まあ、入りますね、それは。20分だったっけ。ほんで、今、あおなみ線の輸送力増強ももう視野に入っておりまして、予算措置もやらさせていただいて。SLを走らせるいうのもわしの大事な狙いですけど。側線をつくらないかんもんで、ゆっくり走るのも。となりますと、一番速いと15分ぐらいで行けるんでにゃあかと。一番速いと。特急一発で。名古屋駅から。ほらもう圧倒的ですよ、そんなとこないですから。そんな展示場は。

(記者)
 その会議の中で委員の人が何か施設をどかせるとかしない限り無理じゃないかという指摘もありましたけど、まっさらな土地でもそんだけあるとお考えなのか、どこかある施設をどけるっていう選択肢があるのか、どっちですか。

(市長)
 どけんだってあるんじゃないですか、そんなの。あんまり具体的に言うとややこしいで、とりあえず言いませんけど、ありますよ、そんなの。

(記者)
 では、施設をどけるという考えはないと。

(市長)
 あんまりそうは思っとらんね、僕。今のとこはですよ。今のとこは。

 産業は大事ですよ。税金もらっとるとよう、何か空から降ってくるような気持ちになるんですよ、税金で食っとるほうは。パブリックサーバントを忘れてまって。産業っちゅうのはいつだめになるかわからんですからね、すさまじい競争なんで、これは。大事ですよ。この地域の産業の競争力を高める上においては、東京ビッグサイトと対等に競争ができる展示場をつくるというのは、どえらけない事業です。福祉のためにも圧倒的に重要です、これは。福祉の金は空から降ってきませんので。やっぱり、ちゃんと産業が強くなって稼がにゃいかん。それが税金に転嫁して福祉のほうに行くというのが普通の話、流れですわな。


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