ページの先頭です

ここから本文です

平成30年7月30日 市長定例記者会見

ソーシャルメディアへのリンクは別ウインドウで開きます

このページを印刷する最終更新日:2018年8月13日

ページID:106809

報告事項

  • 気温の上昇に伴う救急出動件数の状況について
  • 名古屋市美術館開館30周年の記念となる美術品の購入について

 

会見動画

報告内容

◎気温の上昇に伴う救急出動件数の急増について

(市長)

 おはようございます。7月30日(月曜日)ということで、会見を始めたいと思います。

 まず、気温の上昇に伴う救急出動件数の状況について、お話しをさせていただきます。

 7月中旬以降、記録的な高温が続き、名古屋市内の救急出動件数が急増し、過去に例を見ない状況になりました。

 1日の救急出動件数は7月23日(月曜日)に664件で、過去最多でございました。1日の熱中症による搬送人数も7月23日(月曜日)に128人で過去最高でした。7月の救急出動件数は29日(日曜日)までで1万2,773件、ひと月としては過去最高を更新する見込みでございます。

 この事態に消防局では、非常災害に匹敵する状況と捉え、特に出動の重なる時間帯を中心に全ての消防署において非常用救急車を稼働して、救急隊を増強し、また、出動体制を確保するために、毎日勤務の消防職員を動員するなどの対応をしています。

 受け入れ医療機関の選定は、各医療機関のご協力により、救急件数が急増している間も、スムーズに行われており、問題はありませんということで、これは大変ありがたいことです。病院のご協力は大変ありがたいことです。

 熱中症の発生状況を分析したところ、年齢別では65歳以上の高齢者が51%で最も多く、発生場所では、住居内が46%と最も多い状況でした。

 また、時間帯別では、昼過ぎにピークを迎え、夕方から夜の初めごろにかけても多く発生しております。家に帰った後に調子を崩すこともありますので、夕方以降もご家族の体調の変化に注意をしていただきたいと思います。

 この週末は台風の影響もあり、気温は少し落ちついていましたが、8月も依然厳しい暑さが続くことが予想されますので、健康管理に十分に注意し、こまめな休憩や適切な水分、塩分の補給に心がけていただきたいと思います。

 ということでございますが、前から言っておりますように、記者さんがしょっちゅう変わりますんで、またちょっと言っておきますと、(温度計が設置されている)名古屋の気象台って本山の日和町という山の上にあるんですよ。大体標高50メートルあるんです、あそこ。

 気象台というのは、もともとは運輸省(現国土交通省)の管轄で、大体運輸省(現国土交通省)があったところにあるんです。(温度計の設置場所は)アスファルトの上じゃないですよ。当然、一定の高さは1.5メートルだったかな。下に芝がどれだけあることとか、そういうルールはありますけど、名古屋の場合はぜひお出かけいただくと、名古屋地方気象台の建物は立派な建物ですけど、あれ、昔の確か大正だったかな、大分古いですよ。しかし、山の上にありますので、ご立派なうちがたくさんあるとこですわ、行かれるとわかりますけど。ほかのところ(気象台)はやっぱり平地が多いんです、当然のことながら。運輸省(現国土交通省)にありましたから、下のところに。

 一遍、これは国会議員時代に頭に来たもんだで、平地で測ったことがあります。ホテルナゴヤキャッスルのそばの小学校の校庭で、ちゃんとした百葉箱で、(百葉箱の)下もちゃんと規格に従ったもので測っておる百葉箱。やっぱり1.5度ぐらいは違いましたよ。高いときは2度ぐらい違いましたね、これ。

 すなわち、今、名古屋がNHKを見ておりますと、ぽっと出てきますわね、初めのとこのおはようジャパン(おはよう日本)でも。何度言って、各地の予想言って。あれはどうも2度はちょっとわからんけど、1度から1.5度とかぐらいは低く出とらへんかとわしは思っとるんです、これは。

 何が言いたいかいうと、危ないから気つけてちょということですわ、結局。子どもさんが亡くなったりしておりますのでね。まぁ、気持ち、1度ぐらい上だと、名古屋が39.6度いうのが最高でしたから、40.6度から41度ということは、日本で一番暑いマチ、名古屋と。こういうふうにね。

 それが結果としてええか悪いか知りませんけど、少なくても本当のちゃんと台風が来るなら、何ヘクトパスカルとかってやるじゃないですか。あれで一応考えるじゃないですか。一応、準備をするじゃないですか。その数字自体がやっぱりちょっと低く出ているという感じがしますね、わしは、どうも。

 ぜひ皆さんも一遍行ってこられて、なるほどと。0.3度ぐらいは必ず低いと言ってましたよ。50メートルの高さの違いだけで。やっぱり低くなるらしいですよ、上へ行くほど、0.3度は。それ以上のことについては、土地柄とかいろんなものがありますのでね。ということでございますので、ぜひ気をつけていただいて、相当危険な災害レベルに達しておるという報道もありましたので、ということでございます。

 それにしても、今見ましたけども、これだけ救急搬送が多いときに、全部スムーズに行っておるということは、病院の皆さんにはありがたいわ、本当に。名古屋は何遍も言いますけど、救急車が119番から病院に着くまで日本一早いですから、これは。これは消防も、よう頑張っておりますけど、これもなかなか涙ぐましい努力ですよ。3階か何かに寝とったのをみんな1階に移して、119番入ったらすぐ救急車が出て行けるようにとか、大変な努力をして、究極の福祉ですけど、これは、日本一になっております。これもやっぱり病院が受け入れを断らないという大変ありがたい状況だということでございます。

 病院の皆さんには本当にサンキュー・ベリーマッチと言っておきます。

名古屋市美術館開館30周年の記念となる美術品の購入について

それで、次に、名古屋市美術館開館30周年の記念となる美術品の購入について、お知らせいたします。

 名古屋市美術館は本年4月に開館30周年を迎えました。この機会に、開館30周年の記念となる美術品を購入することといたしました。

 購入作品は、藤田嗣治(ふじた・つぐはる)、「つぐはる」と書いてあるけど、わしの中学の美術史なんか「ふじたつぐじ」と言ったと思うんだけど、これ。

(当局:本人も両方とも名乗っております。「つぐじ」とも「つぐはる」とも、両方とも言っております。)

(市長)

 そうでしょう。確か「つぐじ」で、フランスでは「つぐじ」のほうが言いやすいもんで、と言っとったとわしもちょっと聞いたことがあるで、わしの美術史の記憶からいうと。藤田嗣治さんが1934年に描きました「ベルギーの婦人」と。モデルは、東京在住のベルギー大使館に勤務していた人物の夫人ではないかと言われております。背景も含め丹念に描かれており、見ごたえのある作品です。平成28年に名古屋市美術館で開催した藤田嗣治展で初めて一般に公開されたもので、他に出品された記録はなく、極めて貴重な作品でございます。

 また、本作品は、名古屋市美術品等取得基金で購入します。ということで、もうお金が積んであるやつでございます。この中には市民の皆様からご寄付をいただいた「ゆめ・プレミアムアートコレクション寄附金」を充てます。この場をおかりしまして、ご寄附いただいた方にサンキュー・ベリーマッチと申し上げたいと思います。

 本作品は、10月6日(土曜日)から11月25日(日曜日)まで常設展にて展示し、10月21日(日曜日)は名古屋まつりに協賛して特別に常設展が入場無料でございます。多くの市民の皆様に本作品をごらんいただきたいと思っております。

(当局:今、市長のほうからもご説明ありましたように、この作品は一昨年、名古屋市美術館で藤田展、回顧展を開催いたしまして、そのときに初めて出品されたものでございます。それ以前はどこの展覧会も出品歴がなく、また、文献等にも載っておりません。初公開の作品であったということでございます。

 モデルでございますが、これも今、市長のほうから少し触れられましたが、ベルギー大使館、当時藤田は日本におりましたですけども、ベルギーの関係者と非常に懇意にしており、そのベルギー大使館の関係者ではないかと思われております。

 実は、藤田は大変に筆まめでございまして、日記とか手紙を丹念につけております。1934年の日記を調べましたところ、11月のところにベルギー大使館の書記官の方の奥様の肖像を描いたというふうな記載がございました。その記載とこのモデルがはっきり同一人物であるかどうかということは、ちょっとこれからまた調べなきゃいけないんですけども、恐らくその日記に出てくる登場人物ではないかというふうに思っております。だとしますと、当時、この女性は27歳のご婦人でございます。

 非常に藤田はよく肖像画を描いているんですけども、一番この絵の見どころといいますか、背景がちょっと変わっております。これだけいろんなものを描き込んだ肖像画というのはほかになくて、しかも、描いてあるものが珍しくて、瑞雲であったりとか軍配であったりとか、あとサンゴ、これは何かカバのように見えるんですが、これはどうも獅子らしいんですね。つまりそういった吉祥文様がどうも背景に描き込まれているということは、何かこの女性のことに関しまして、寿ぐといいますか、お祝いをするといいますか、多分そういう意味を込められた作品ではないかというふうに思っております。

 藤田の数多い肖像画の中でも非常にすぐれた作品ではないかと思いますので、10月から美術館のほうで公開いたしまして、できるだけ多くの方々にこの作品をお楽しみいただきたいというふうに思っております。

 実際の作品も、今お見せしているこの大きさとほぼ同寸のサイズで、大体このぐらいの大きさの作品でございます。よろしくお願いいたします。)

(市長)

 ちょうどランスと姉妹都市になりましたので、それもタイミング的にもええいうことですな、これ。

 ということでございまして、お金のほうは既に積んであるお金でございますので、別にこの分、どうのこうのというわけではないということでございます。ぜひご覧になってくださいということでございます。

質疑応答

◎熱中症対策について

(記者)

 救急出動件数のことで、猛暑日が続いているということですけども、名古屋市として、熱中症対策でどんなことを今後やっていかなければならないというふうにお考えでしようか。

(市長)

 これはあれですね、新たにということは、学校のほうはこの間、教育委員会のほうから特別に行事の中止だとか、確か記者会見したんでないですかね。する言うてましたので。

 それと、それからどうですか、これだというのは、わしの対策は温度が1度からもっと高いよと実際は、ということをアナウンスするのは、わしは非常に大きいと思うけどね、僕は。そんな暑いのかと、名古屋はということとか、ほかに具体的に言うとどうですか、熱中症対策、誰かしゃべれる人、おるか。おらんか、消防かね。

 まあだけど、消防も日本一早く着くというのも大きいですよ、これ救急車が。それと断らないですから名古屋は、119番かけてきたときに。これはすごいんですよ、実は。タクシーはどうですかとか、そういうことは言いません。(救急車利用の)常連の方がおみえになりますんで、常連の方はやっぱりやめてもらわないかん、これは。

 今のところ熱中症いうとそういう感じですか。

 宇治金時もうまいですよ。名古屋名物コメダ宇治金時。暑いときに食うとスカッとするということです。

◎名古屋城天守閣整備事業について

(記者)

 名古屋城の基本計画、7月中を目標というか、7月中に出すとおっしゃったと思うんですけど、今現状、どんな感じでしょうか。

(市長)

 7月中はなかなか厳しいんじゃないのかというふうに言ってちょうだいと言われておりますんで、だけど、文化庁のほうからはっきり、できる限りのサポートはしますと。現場同士で話し合いしましょうとなっていますので、精力的に話し合いを続けたいということでございます。

(記者)

 (文化庁の)復元検討委員会が7月の開催見込みだからという、この7月のタイミングだと思うんですけど。

(市長)

 10月にあるでしょう、また。

(記者)

 それは(文化)審議会のほうです。

(市長)

 審議会か、あれ。ちょっと待ってちょうよ。10月は審議会だったか。審議会だわな。

(記者)

 7月の(文化庁の)復元検討委員会で、まず、その基本計画を見てもらうというのが最初の目標だっと思うんですけど、それが多分限りなく難しいと。

(市長)

 まあまあ8、9月もまだありますし、復元検討委員会へお願いするだがね。やってちょうだいと、世紀の建造物を。何かもうちょっとみんな祝福してくれてもええんじゃないの、これ。何をやっとんですか、一体。あんまりマスコミに文句言ってもいかんけども、どうもちょっと何か歴史的建造物の復元いう概念自体を否定するのかね、これ、今日の某新聞の社説なんかでも、前の某新聞の社説もあって、それならそれで言ってくる、それならこうやって論調を張ればいいじゃないですか、歴史的建造物の復元をする必要がないと。そのほうが誠実ですよ、記事とすると。

(記者)

 それはまた別の問題で。

(市長)

 一番基本的な問題だ、それは。

(記者)

 僕個人として否定はしていないんですけど、そもそもちゃんと進むのかどうかが今、一番争点。

(市長)

 そりゃ、進みますよ。石垣部会の皆さんと丁寧に話しするということで。それは世紀の大建築ですから、若干こうやって遅れる、当初のね、初めのステップが、一番最後の2022年の12月は、ちゃんと間に合わせますと。

(記者)

 それは、市としてはその方針でいいと思うんですけど、文化庁がそれをうんと言うかどうかが大事だと思うんですけど。たとえば、これから復元検討委員会が8月、9月に開かれる見込みがあるのかとか、石垣部会と意見を揃えて提出できる見込みがあるのかどうか。

(市長)

 そりゃ、文化庁は、この間、僕が行ったときに、ちゃんとはっきり、何遍も言いますけど、できる限りのサポートはしますと、後は現場でやりましょうと言われましたよ。

(記者)

 できる限りのサポートは何を指しているんですか。

(市長)

 だから、いろんな調整したりすることでしょう。いろんな書類やなんかも。ということですわ。

(記者)

 それは復元許可、現状変更許可はまだいけるということですか。

(市長)

 ええ、そうです。

(記者)

 具体的にこの後、どういうふうに進めていくかちょっと、改めて整理していただきたいんですけど、まず、基本計画をちゃんとしたものをつくって出すということかどうか。

(市長)

 とにかく石垣部会の皆さんの了解を得てちょうと、それですわ。はっきり言われてますから、そういうことだもんで。石垣の皆さんの了解を得るように、できる限りのサポートは文化庁がしますと、これは明言されておりますわ、何人かの前で。それもお願いして進めていくということであります。

(記者)

 8月、9月に仮に石垣部会開いて、(了解を)得た段階で基本計画を提出するということになりますか。

(市長)

 そこはちょっとわかりません。どういうふうに、そこはそれこそ、その辺を文化庁と相談するということです。

 だけど、祝福してもらわないかんわね、これ歴史的建造物の復元。これもしあれだったら、もうこれ多分、日本における歴史的建造物の復元ってなくなるんじゃないですか、これ。もうこんだけ資料がそろった歴史的建造物の復元というのは、文化庁は何遍も言っていますけども、基準で定めておりますけど、1つは、歴史的建造物がなくなったこと、2つは、あったところの真上につくることと、それから3つ目は、豊富な資料により、高い蓋然性というか同じものをつくっていくことということがあるわけです。そういう要件を持って、歴史的な建造物と過去の皆さんの職人ですわね、名古屋城で400年前に中井正清だったかなあ、とか小堀遠州とか、ああいう棟梁連中を含め、物すごい数の人たちがどえらい情熱を傾けて、木造建築物をつくったわけです、世界最大の。法隆寺以来の究極の到達点だというのを。その人たちの技というか情熱を残して、次の世代に引き継いでいくというは任務じゃないの、これ。任務と思わん。思わんですか。

(記者)

 7月中に基本計画を出す予定だったと思うんですけど、それができなかった主な理由と、今後どのタイミングで基本計画を出すのか、調整中だと思うんですけど、そこを教えてください。

(市長)

 全部かどうかは僕も全部調整の場所におったわけじゃないもんだで、これは石垣部会の皆さんと若干お話が合わなんだとこがあるということですわね、これ。だけど、石垣部会の方も、ある方は大変立派な、立派と書いてあったかどうか知りませんけど、いいレポートを出していただいて、それで、どう書いてあったかな、飛躍的は書いてなかったかわからんけど、これで調査のあれが進むでしょうとふうに書いてありましたよ。そう言っておられる方もおみえになるということですよ。

 まあ丁寧にやっとると。丁寧にやって、文化庁もそう言っておられるんだから、ぜひこっちもそんな話に合わせて精一杯やっていくと。できる限りのサポートはしますというのがありがたいお言葉で、そりゃ、そういうのに乗っていかないかんですわ。こっちはできる限りの努力はしてと。

 まず、任務だと思っとらんじゃないの、みんな、これ。いろんな新聞やなんかの論調でもいろいろあるけど、テレビもありますけど、これ。それと歴史的建造物の復元いうのは、単なる河村さんが勝手に言っとることだと思っとんじゃないの、これ。文化庁がきちっとまとめた基準があってですね、それには、それに当てはまると。何遍も言ってますけど、それに当てはまると、要するに建築基準法の適用がないということです。何でないかというと、そこに何遍も言ってますけど、行政が出版しておりますコンメンタールという逐条解説があって、それは任務だからと、今を生きる人間のそういう先人の努力をですね世界、日本に伝えていくということは任務だとはっきり書いてあります。

(記者)

 今のお話をまとめると、石垣部会の了承が得られない限り、この話は進まないのかなあと思って。

(市長)

 そんなことはありませんって、努力すれば。そんなことは、あんたら言っとったら、あらゆる建築物できません。

(記者)

 つまり逆にすると石垣部会は何をするんですかこれ。

(市長)

 いろいろどっかのところで、これで次に進めてくださいなり、わかりませんけど、もう一回こういうとこを具体的に調査してくださいなりね、そういう話をするということですよ。

(記者)

 それで、石垣部会の了承が基本計画の中で。

(市長)

 了承いうか理解を得るという。

(記者)

 (理解を)得られないと、これはやっぱり文化庁に提出できないし、事業は進まない状況になる。

(市長)

 まぁそうしてくださいと文化庁から言われておるということです。

(記者)

 市長としてもそういうお考えですか。

(市長)

 それは常識的なお話でしょう。地元のところでまず話し合ってくださいよと。これは良識的な話だと思いますよ。ただ、文化庁とて、当然ながら歴史的建造物の復元という、わざわざ基準を出して、自分とこで、やっとるわけで、福祉団体への要望書か何かの返事には、はっきり文化庁側としては、そういう歴史的建造物の復元をこうして残していくことは不可欠であるとはっきり書いてあるじゃないですか。不可欠と。不可欠というのは大きいですよ。

(記者)

 10月の文化審議会を目指すという方向は変わってないということでよろしいでしょうか。

(市長)

 はい、そうです。何でみんな、そうやめさせたいの、これ。俺はようわからんわ、マスコミ、ジャーナリズムの感覚は。本当に、わし、任務と思ってやっとるもん、これ。今の時代に生きる人間の。本物を残して、ずっと未来に引き継いでいくと。

 それから、福祉の皆さんにも、この間ちょっと言いましたけど、これ本当にエレベーター付けたりなんかして、エレベーターを付けると、11人乗りだと柱10本、梁30本ですか、変えないといかんと。ほうすると、もっと変えないかんようになる。耐震が全部やり直しになります。そうすると、福祉の皆さんは、これはもう未来永劫に、いわゆる徳川家康のころに物すごい職人が来てつくった、要するに法隆寺以来の最高の究極の到達点である木造建築が見えないことになりますよ、これ。ええんですか、これそもそも。そういうのってバリアフリーって本当に真剣に考えてくれなあかんですよ、これ。

(記者)

 市長、ちょっと話を戻していいですか。

(市長)

 戻していうて、ここが重要なとこで、あんたらが。

(記者)

 石垣部会と話が合わなかったとありましたよね。

(市長)

 いや、そんなことはありません。それはそうですわ努力してこれからやろうと言っとるのにそんなこと言っとったら話にならんやん。文化庁に失礼じゃないですか、できる限りの。

(記者)

 石垣部会は一体今何を、石垣部会の理解を得られてないのは、どこの部分が得られてないと思いますか。

(市長)

 もうちょっと調査してくれということを言っておられるようですけど、そこの詳細をきちっと詰めて、詳細を1個1個、具体的に詰めて、それで名古屋市としては今の段階でこういうことでお願いしますといって文化庁と相談してやっていくということです。そういうことです。

(記者)

 事実上、やっぱり10月の文化審議会は難しいですね。

(市長)

 そんなことありません。文化庁自体ができる限りのサポートをすると言っておるときに、失礼じゃないの、まず、そんなこと言ったら。サポートすると言っておるときに、できませんなんて言ったら、物すごい失礼ですよ、それ。

(記者)

 サポートというのは、10月の文化審議会に了承を得られるようにサポートするとおっしゃいましたか。

(市長)

 そんなことは言ってないけども、こっちのスケジュールで努力すると、それはもう言ってありますから、私のとこは。そうでしょう。そう言っとる方に、そんなもんできませんわなんてこっちが勝手に言ったら失礼な話ですよ、それ。本当に。

(記者)

 市長、9月までに調整を続けられるお考えなんですか。

(市長)

 いや、もっと早うとにかくやっていくと。だで、現場で相談してとも言われましたので、できる限りサポートするという内容ですね、そこがちょっと話が合っとらんとこを具体的に詰める作業を熱心にやるということですわ。

(記者)

 当初はこの7月を目標にされてきたと思うんですけど、ある程度10月というのが決まっている以上は、例えば8月中とか9月中とか。

(市長)

 それはもう早いうちですよ。もう毎日熱心にやりますよ。どえらい調査やっとるんだもん、今は。

(記者)

 とにかくぎりぎりまでやられると。

(市長)

 ぎりぎりって当たり前じゃないですか。それから、まだずっと続くんですよ、石垣の調査、そもそも。ここで終わりということないんです。竹中工務店さんの提案でも40億円だったかな。40億円、石垣の調査費入っとんですよ、500億円の中に、これそもそも。入っとるんですよ。だから、天守をつくりながらでも、また上を取り壊した後でも、完全にできた後でも、いろいろさらにいろんな調査をして、全体の石垣ですね、よう言っておりますけど、わしはあそこの正門から入っていったすぐのところ、今だだっ広い広場になっておるけど、昔はあそこに石垣があったんです、中へググッと食い込んどる、あったんですよ。これは離宮になったときに馬車が通れんということで埋めちゃったみたいですけど、そういうのも復元していったり、いろんなことをやって、あの石垣自体も丁寧にやっていくということですわ。

(記者)

 また手続きの確認ですけど、そうすると復元検討委員会というものは一旦介さず、ぎりぎりまで石垣部会と調整を進めて、審議会でいきなり現状変更許可の申請をしていく、許可を得ないかんという感じですか。

(市長)

 そんなことならへんと思いますよ。文化庁に聞いてきてくれりゃいいですか、ほんなら。文化庁はできる限りのサポートをするということは、復元検討委員会もどういうふうにあれか知りませんけど、僕が勝手に言うのはまずいですから、やっぱり、文化庁はできる限りのサポートをすると言っておるんだから、それにお願いしながら、またこちら側もやるべきことはきちっとやってと。誠意を尽くすと、そういうことじゃないですか。世界ナンバーワンの歴史的建造物の復元をやり遂げると。1,000年も引き継いでいくと。

 だから、いろいろマスコミのあれ見とると、あの名古屋城は復元せんでもええと堂々と書いたらどうですか、ほんなら。そういうことになりますよ、これ。復元しなくても、新しい新築頼むんだと書いてあるとこあるがな。ひどいものですね、これ。

(記者)

 例えば、もうちょっと完成を遅らせてじっくり話し合おうという選択肢もあるとは思うんですけど、そういうことは。

(市長)

 そんな必要は別にないですよ。文化庁がそう言っておるんだから、それで誠実にやりゃいいじゃないですか。もう現にすごい調査やっとるじゃないですか、今も石垣だけでも。すごい調査を。

(記者)

 天守閣部会の指摘を受けて修正した、要するに文化庁に提出する書類自体はもうできたということですね。

(市長)

 今の段階ではほとんどできておりますよ、うちのほうで。だけど、より丁寧にいろんな作業をしとると、そういうことですよ。

(記者)

 書類自体はもうできて、出す状態になっている。

(市長)

 まぁだけど、それは完成品で、一切、いろいろ手を入れないというものじゃないですよ、それは。そうだろ。

(当局:基本計画書ですけれども、石垣部会、天守閣部会を経て、ものとしてはできて、それは文化庁のほうに持参はしたんですけれども、先程来ありましたけれども、石垣の保全等について、まだ地元の有識者と認識は一致していないというところがありますという指摘を受けましたので、7月につきましては提出を見送ったということになっております。)

(記者)

 ちょっと前半部分が聞き取れなくて。

(当局:7月13日の石垣部会、19日の天守閣部会を経て、その指摘を受けて踏まえて修正したものを文化庁に持参はいたしました。文化庁での、まだ地元の部会、専門有識者との認識の一致を見ていないとご指摘を受けて、7月の提出は見送ったというところでございます。)

(記者)

 その日にちは何日ですか。

(当局:ちょっと具体的なところはまだ今調整中ですので、すみません。)

(記者)

 持参したのはいつですか。

(当局)

 それもちょっとすみません、今まだ復元検討委員会等を含めて、ちょっとまだ今、こちらで出せる情報ではないので、申しわけありません。

(記者)

 文化審議会に諮ってもらうためには、前提として復元検討委員会に挙げる必要があるわけですよね。いきなり(復元検討委員会)なしで、直でというのは無理ですよね。

(当局:すみません、ちょっとその復元検討委員会自体が文化庁の内部の会議ということになりますので、そちらについては私どもは承知していないということで、手続についてはちょっと承知していないということになります。

(記者)

 本丸御殿のときとかにやってますよね。手続のことはわかっているじゃないですか。わかんないってのはありえるんですか。

(当局:一般的には復元検討委員会にお諮りするという手続だと私どもは理解しておるんですが。)

(記者)

 その表現なんですけど、持参はしただの、どういう表現なんでしょう。何か文化庁側の言い方と名古屋市の言い方に何かずれがあるんですけど、どういうふうにその表現するのがベストなんですか。

(当局:私どもといたしましては、指摘を受けて見送ったと言いますか、提出しなかったということになります。)

(記者)

 指摘を受けて見送った、提出を。

(当局:はい。)

(記者)

 名古屋市としては、持参したときにもちろん提出するつもりで持って行って、それを見せたら文化庁の方が、それはまだ石垣部会の了承を得てないでしょうと言われ、それで見送ったということですか。持ち帰ってきたということですか。

(当局:そうです。当日、その指摘を受けまして、まだ地元の有識者と認識が一致していないですねという指摘を受けまして、それを受けて判断したということです。)

(市長)

 文化庁さんも丁寧にやっとるいうことだわな、要するに。大変丁寧に、ということです。

(記者)

 持参した日をお話しいただけないのはなんでなんですか。

(当局:ちょっとすみません、それも含めて今、調整をしておりまして、出すべき情報というのを今整理中ですので、ごめんなさい。)

(記者)

 今月下旬ということにはなるんですか。

(当局:そうですね、天守閣部会終了後に当然なりますので。)

(記者)

 この前、市長が行かれたときではなくて。

(当局:はい。)

(市長)

 それは違うわ。文化庁としてはなるべくここでこうで、こういうふうでこうでというふうなことは言わんでほしいと。

(当局:具体的なところはちょっと今まだ。)

(市長)

 そういう意向があるからということです。

(記者)

 それは文化庁の意向ですかね。

(当局:すみません、まだ今ちょっと調整中の事項ですので、また明らかにできる状況に。)

(記者)

 別にいいですけど、何を調整しているんでしたっけ。

(当局:今後のことも含めまして。)

(記者)

 今後のことを含めて、何を調整しているんですか。

(当局:今後の手続ですとか、私どもがとるべき今後の内容については、今、まだ。)

(記者)

 文化庁は別に受け取ってもいないのに、来た日を言うなとか言わないと思うんですけど。

(当局:すみません、ちょっと今、ごめんなさいあの公表すべきものとそうでないものをちょっとまだ整理しきれてませんので。)

(記者)

 それはつまり文化庁との協議ではなくて、調整ではなくて、市内部の調整。

(当局:そうですね、私どものほうでまだということでご理解いただければと思います。)

◎障害のある人もない人も共に生きるための障害者差別解消推進条例(仮称)について

(記者)

 今、名古屋市でも障害者差別を解消するための条例も作成途中なので、先週、ある衆議院議員が、名前は直接は言いませんけれども、生産性がない者には税金を使わなくてよいというような趣旨の論調を掲げたと思うんですけども、こういった発言が市で作成する、今作成途上なので、条例でこういうことを、こういう不適切な発言をするケースに対して、何らかの対応を盛り込むべきだと思いますか。

(市長)

 具体的にどういう発言をするとどういうことになるというのは、なかなか難しいですね、実際のところは。一応、条文化するという立て方が、罪刑法定主義ですので、一応、不利益を課すときには、きちっとその要件をはっきりしてないと、いかんということがあるんでね、一遍考えてみますけど、発言そのものに対して、サンクションを与えるというのは、それはなかなか難しいことではあると思いますけどね、実際は。これ言っていかん、あれ言っていかんですね、差別的発言はいかんということぐらいは書いてあるんかどうか知りませんけど、そこんとこまだ見てないけど。

(記者)

 いろいろやはり市議会等で非難決議は必要だと思いますか、市長個人として。

(市長)

 非難決議。

(記者)

 はい。こういった一連の発言に対して。

 

(市長)

 そりゃ、市議会がやられるかどうかは、ちょっとようわかりませんけど、いかんですわね、それは。と思いますけど。

◎名古屋城天守閣整備事業について

(記者)

 結局、基本計画を復元検討委員会に提出するという意向はまだ続いているでいいんでしょうか。

(当局:もちろんできるだけ早いタイミングで提出できるように調整をするので。)

(記者)

 それは文化審議会ではなく復元検討委員会に出すということですか。

(当局:手続が一般的な手続であると復元検討委員会でお諮りいただくということになりますので。)

(記者)

 今ちょっと一般論というよりは、名古屋市としての今の現状を聞きたいんですけど。名古屋市としてはどうしたいんですか。

(当局:手続として必要な手続を踏んでお出しするということになりますので。)

(記者)

では復元検討委員会で諮ってもらう必要があると考えていますか。

(当局:私どもはそう考えております。)

(記者)

 ちなみに7月開催見込みの検討委員会がどうなったかは言えないんですか。

(当局:そちらはちょっと文化庁の内部会議ですので、私どもとしては承知していないです。)

(記者)

 把握してないんですか。

(当局:そうですね、具体的なところは私ども全く存じないです。)

(記者)

 復元検討委員会というのは、7月だけじゃなくて8月と9月も開催できるものという認識があるということですか。

(当局:ちょっとその辺もこれからご相談することになると思います。)

(記者)

 そこがなければ、何というか、頑張れないというか、そういう目途がないとできないと思うんですけど、そういうのは聞いてないんですか。

(当局:これから相談させていただこうと思っております。)

(市長)

 文化庁のことやからな。しかし、できる限りのサポートをすると言っておられる人に対して、こっちも精いっぱいやらないかんですけど、あれやこれはできんとか、そんなこと言ったら失礼ですわ、それはまず。

◎IR(統合型リゾート)について

(記者)

 IR(統合型リゾート)、この前、通りましたよね、法案がね。改めてちょっと、先週会見がなかったので、改めてちょっとご見解をいただきたいんですけど。

(市長)

 IR(統合型リゾート)については、やる、やらんは国が決めますので、手を挙げるか挙げないかですね。それも含めて勉強会はつくっていこうということは指示してありますけど。やっぱり市民の皆さんにわかりやすく、どういうものなんだと。各国において成功した例もあるし、失敗した例もありますので、そういうとこはやっぱりわかりやすくお知らせするということが必要なんだろうと思いますけど、そういうふうでやっていきますから。

(記者)

 勉強会というのは、庁内でそういう勉強会ができるんでしょうか。

(市長)

 庁内だけで、役人だけでやっとることでは、これはありませんので、役人は役人でやらなあかんけど、ホテル業界だとか、それから実際、そういう業者がいますわね。業者の実際やっておるとこが、世界中たくさんありますので、そういう方にも来ていただいて、どうなんだというお話を聞きながら、市民の皆さんの知る権利に奉仕させていただくということですわ。

(記者)

 そういうような勉強会みたいなものを立ち上げたいということですか。

(市長)

 それは前言った、そりゃ立ち上げないかんでしょう、法律が通ってまった以上は。やっぱりやったほうがええ言う人もようけおみえになりますよ。

(記者)

 時期はいつごろなんでしょう。

(市長)

 早いとこやります。

このページの作成担当

市長室広報課報道係
電話番号: 052-972-3136
ファックス番号: 052-972-3355
電子メールアドレス: a3136@shicho.city.nagoya.lg.jp

ページの先頭へ