名古屋市役所 郵便番号:460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話番号:052-961-1111(代表) 所在地、地図
(市長)
それでは、4月23日(月曜日)の会見を始めたいと思います。
皆さん、グッドモーニングということで。本日は、児童虐待防止推進月間の取り組みについて、ご報告いたします。
バックボードが、児童虐待防止のシンボルマークであります。「オレンジリボン」のデザインに変わっております。
名古屋市では、5年前の平成25年4月「名古屋市児童を虐待から守る条例」を施行いたしました。条例では、毎年5月と11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、特に5月は名古屋市独自の「児童虐待防止推進月間」でございます。
実施内容といたしましては、「とだがわこどもまつり」など、親子連れが多数集まる機会でのキャンペーン活動や新入学児童と保護者向けの広報・啓発、名古屋グランパスと連携したポスター、リーフレットなどによるPRなどの取り組みを行ってまいります。
また、5月7日(月曜日)には、増加し続ける児童虐待相談により迅速かつ的確に対応するため、新たに本市で3カ所目の児童相談所となる東部児童相談所を緑区に開設いたします。
名古屋市でも更なる体制強化に努めてまいりますが、市民の皆さんに条例と、名古屋市独自の「児童虐待防止推進月間」が広く浸透し、すべての人が困っている子どもや保護者を見かけたときに積極的に声かけをして、相談機関へとつなげていただけるよう、積極的なPRを進めてまいりますということでございます。
来月号の広報なごやには、この虐待の問題を取材してまいりまして、わしの市長コラムみたいなことで出てきますけど、いろいろありましたけど、とにかく早く気づいてほしいというのは基本的なことでございまして、特にくぼんだところに痣のある子どもを見つけるのが非常に重要。歯が結構重要らしいですね。歯にいろいろ表れる。でこに傷がある場合は、本当に自分で転んだという場合がありますけど、特に首の顎の下なんかにあざがある場合は、やっぱりいわゆる転んだ状況ではないということでございますので、何らかの暴行を受けている可能性がありますので、それを早く地域社会で気づくことが重要だということと、それからある方が言っておられたのは、河村さん、とにかく父兄に虐待したらいかんぞということを言ったってなくならんのですわ。そりゃそうだわねて、そんな簡単な問題ではないということで、その方が言っておられたのは、やっぱりお母ちゃんに夜、帰ってきてからですね。7時、8時みんな働いてらっしゃるので、大体。学校に来てちょとか、どこか相談所に来てちょ、ではいかんのですよ、これは。みんな働いているので、夜7時か8時に。まあ、なかなかお悩みかもわからんと。それは、ちょっとやっぱり不自由なところがある子どもさんがいるわけです。そういう中で、いろいろフラストレーションがたまりますので、そういうことについて、やっぱり家に行って、隣のコメダ珈琲でもいいけど、1時間ばかり一遍よう話を聞かせてくれへんと言って、まず話を聞いてあげるということがやっぱりどえらい重要だということは言っておられましたですね。
それを誰がやるかと、英語でいうたら「アウトリーチ」といいますが、アウトリーチいうたらわけがわからん。余り英語をやたらに使うのは問題点をぼかせるのでいかんでしょう。やっぱり「家庭訪問」と言ったほうがいいでしょう、これは。家庭訪問をして、そのお母ちゃんの悩みを1時間、2時間よくまず聞くんだという、誰がやるかということが最大の問題でございまして、今でもやっとる人はないわけじゃないですよ。まだ数が圧倒的に少ないです。それを今、名古屋としては、当然のことながら物すごい勢いで取り組みを開始しているということでございます。
それから次に、環境学習センター“エコパルなごや”のリニューアルオープンついて、ご報告いたします。
環境学習センター“エコパルなごや”は、身近な環境から地球環境まで、楽しみながら環境問題を考え、自分のできることから取り組んでいくための環境学習の拠点施設でございます。
この度5月3日(木・祝)にリニューアルオープンいたします。
今回のリニューアルでは、センターの目玉であるバーチャルスタジオと展示室が大きく変わります。
バーチャルスタジオでは、マスコットキャラクターのコパとのおしゃべりやクイズを通じて、また展示室ではパネルやタッチモニターなどを使って、より楽しく、よりわかりやすく環境問題を学べるようになりました。
明日24日はオープン前の特別招待としまして、地元の市立栄小学校が来館いたします。私も明日の午後2時頃に子どもたちの学習している様子を見に、施設にお邪魔させていただきます。
新しくなった“エコパルなごや”で、環境問題を学び、将来の世代や海外の人たちとのつながりも考えながら、美しい地球を守っていくため、自分のできることから取り組んでいただきたいと思います。
ここで、職員からも説明させていただきます。
(当局:市長からもお話がありましたけれども、“エコパルなごや”は環境について楽しみながら学ぶことができる施設となっております。
こちらのバーチャルスタジオ、展示室、ワークショップのほうに館内三つ分かれております。
バーチャルスタジオでは、こちらのマスコットキャラクター、コパの案内のもと、大型スクリーンに映し出されました映像を見ながら、今回新しく導入いたしましたタブレットを使いながらクイズに答えたり、自分にできる取り組みについて発表していただきます。コパとリアルタイムで会話をすることもできます。
また、ワークショップでは作品づくりや実験などをしながらエコライフの大切さについて学ぶことができます。どちらも土日、祝日、夏休みなどは定時上映となっております。
また、真ん中の展示室では、公害などの地域の環境問題から温暖化などの地球規模の環境問題まで、よりわかりやすく解説をしております。
5月3日(木曜日)から6日(日曜日)までの4日間におきましては、リニューアル特典といたしまして、“エコパルなごや”にご来場いただきました方、各日先着100名様に対しまして、コパがデザインされましたオリジナルグッズを差し上げます。
“エコパルなごや”は無料の施設となっております。家族や友達とぜひお越しいただければと思っております。お待ちしております。ありがとうございました。)
(市長)
このコパとは何なんなの。boy or girl、どっちですか。
(当局:男の子になります。)
(市長)
男でございますか。何のあれなんですか、由来は。
(当局: こちらの“エコパルなごや”のコパからも名乗っているんですけれども、こちら「環境を考えるかわいいおばけ」というようなことになっております。)
(市長)
なるほど。男の子ね。
はい、結構でございます。内容はわかりました。ええですか、ご質問は。
はい。それじゃあ、待機しておりますので、何かありましたら、どうぞお願いします。
それからですね。報告は以上でございますが、先日、AKB総選挙の名古屋初上陸が決まりまして、大変にありがたいことでございます。
日本中、世界中から名古屋へ来てもらい、金シャチ横丁、6月8日に一般公開になる本丸御殿も、ぜひお寄りいただきたいと思っております。
私としましては、今をときめく松井珠理奈さんの「パレオはエメラルド」と、「パレオはエメラルド、腰に巻いた夏」という話でですね、歌いながらモーターショーで、11月23日だったようでございますけれども、そこで珠理奈さんと「名古屋でこの総選挙やろみゃあ」と、「絶対ものにするので努力するわ」と約束したことが実現されまして、どえりゃあありがたいと思っております。
これにつきましては、マスコミのそれぞれ雰囲気があると思いますけど、中日新聞さんが大変ご努力をされたということは言っておかないと、どういう反応になるか知りませんけど、事実は言っておかないといけないということでございます。大いに盛り上げたいと思っております。
(記者)
ちょっとかたい話題にはなってしまいますが、市長は先日、市内の中学校において、前川前文部科学省事務次官が講演された件について、教育現場不当介入問題に関する野党ヒアリングというものに出席されまして、終了後、野党側に「さらなる真相究明を求める要望書を出すことも考えたい」ということを口にされていましたので、実際出されるのかどうかという点と、あとはもし出されるとしたら、どういった内容で出されるのか、検討しているものがあればお聞かせください。
(市長)
はい。先週のヒアリングが終わってから記者レクみたいなものでお答えしましたけれども、しかしこれ出さんといかんでしょう、これ。三つありまして、あのときに何遍も言いましたけど、一つは政治的ではありますけど、本当に誰がつくったのかと、この文書をですね。まあ課長が自分の責任でむにゃむにゃ言ってましたけど、大きいのは名古屋に送ってきた課長補佐のお名前お二人、係長1人、それからあと女の人だったと思いますけど、その名前を文部科学省は「出すことはいいとは言えない」なんて言ってきたんです。「何を言っとるか」と言って、「個人情報だ」と言った。何が個人情報なんだと。法的文書で、それもちゃんと、いわゆる地方教育行政法53条に従って出した文書、言ってみれば住民票と同じようなものですよ、これ。住民票の発券者の名前を出さないというのと同じであってですね。何を言ってるんだ一体と、これ。これは税を使って、みんな給料をもらってやっとるわけでですね。当然、国民の皆さんの知りたいことに奉仕せないかんということで、誰があの文書をつくったのかということは、堂々と言えばいいじゃないか、適法だったら。メールを送ってきた人から、だんだん上に上がっていけばいいわけですよ。
メールを送ってきた人が、例えば、私はメールの送信ボタンを押しただけで、一切文書に関わっとらんなら、関わっとらんとか、そんなことはあり得ませんけど、そういうなら言うと。課長さん、ほれじゃあなた、こう言っとるけど、あなた全部つくったんですかということで、今までの財務省なんかとは違うお話ができると、あくまで適法だと言っとるんだでね、これ。加計学園とかああいうのと違いますから、これ。これは、堂々としゃべってもらって、こういうようなご忠告をですね、名古屋にされたというのは、どういう経過をもって文部科学省文部科学省が本当につくったのか。ほとんどの日本国民の人はそんなことやるにゃがやと、そんな文部科学省の役人が。そんな戦後、ほぼ明示して、明示って後づけですけど、これ。地方教育行政法53条に従って、質問するというようなことは初めてですから、こういうの。そんなのつくるはずないけど、そんなもん政治がいろいろ圧力かけてやったに違いないと思ってる疑惑があるのは事実です、これほとんど、マスコミにも。ちゃんと話してもらわなあかん。そのためにちゃんとせっかく、名前を言っていただくことは適当とは言えない、だったと思いますけど、要するに名前を言ってもらっては困るというのをこちらが国民の皆様のために公表したんですから、ちゃんと読んでもらわないかんですよ、これ。
あの時は、その旨頼んどったよと。本当に出てきてくれと言うて。それであそこに入っていって、行く直前に文部科学省から一人、役所の人が、「やっぱり出席させれませんので」とやってきましたけど、そんなところで折れとってはいかんですよ、そんなの。そうでしょう。まあ、そういうことでこれをはっきりさせてもらいたいというのは、どっちかいうと大変政治的というか、社会的、国民全体の話です。
名古屋市単独から言いますと、まず一つは、はっきりさせてもらわんと、市長としても困るじゃないですか、これ。本当に校長さんが過去の前川さんの経歴をちょっと「てにをは」がややこしくなるのであれですけど、文章になってますので後でチェックしてもらえばいいですけど、前の校長さんがその前川さんの過去について調べずに呼ぶということはよいことではないと、「てにをは」は別ですよ、と言ってきた解釈は維持されるのかどうか、これまず。
それからもう一つは、出会い系のバーに出入りしたような人をこういうところに呼んできて、話を聞くのは、まあ「てにをは」は別ですけど、いわゆる道徳的ではないと、そういうことを婉曲に言っとったんです。それは維持されるかどうか、はっきりしてくれんとやっぱり困りますよ、これ。非常に忠実な河村さんとしましては、これは。
具体的にいうと、前川さんに5万円払っておりますので、市の血税を。新幹線のお金も含めてですけど、これ。それについて、もし適当でないというなら「返してくれ」と言わなあかんでしょ、これ。5万円ばかりと言ってはいけないですよ、これ。これはパートのお母ちゃんやそういう苦しんでいるお母ちゃんの血税が入ってますので、はっきりさせないかん。
ただ、文部科学省が大臣に「もっと丁寧にやれと言われました」言うて、それはあんたたちの関係だけのことであって、名古屋市に対して、ちゃんとはっきり文書は、例えば、間違っておりましたと解釈が。校長さんも「3カ月停職相当であるということは知らなかったけれども、いろんな文部科学省の天下り問題の責任をとって辞職されましたということは知っておりました」と言っておりますのでね。それだけ知っておれば、僕は十分でないかと思いますけど。
何遍も言いますが、私も3カ月停職相当処分になったということは知りませんでしたから、これは。そうなると過去相当厳しく一個、一個チェックせないかん。普通は、3カ月停職相当よりも辞職のほうがでかいんです、これは。だから大きい事象を知っていた。ただし、退職金が違うけどね。退職金は事前にやめておりますともらえますので、ちょっと違いますけど。それは維持されるのかどうか、これは。
それからやっぱり出会い系バーに出入りしたということは、ご本人も反論されとるし、まあ当時おった女の子たちも言ってるでしょ、これ確か。「いろいろ相談に乗ってくれたんだ」と言ってますわね。だからそういうことでもだめなのかと、仮にね。本当の真実は何かようわかりませんけれども、これ。しかし普通は疑わしくは被告人じゃありませんけど、「In dubio pro reo」と言うんですけど、そういう場合は、それは嫌疑をかけられる人については無罪の推定。無罪ではない、罪の問題ではないけど、非道徳的ではないというふうに考えるのが普通ですよ、それ。それをああいう格好で、ほぼ断定したような言い方で言ってきたのは、維持されるのかどうか、言ってもらわないといかん、これ。ねえ、間違っておりましたと、こんなこと聞きましてと、すみませんと、全部取り消しますと言えば、それは一つです、これは。
だけどあれだけ強烈、おどろおどろしい戦後初めてのような文書を送ってこられて、「大臣から言われましたんで」と言ってるだけでは、あれはどうなるんですか、有効なのか無効なのか、何なんですか、これ。困るじゃないですか、市長さんも、これ。ということで、そういうことをほかっていくことを非道徳的というんじゃないですか、これ。そう思いますけどね。という気持ちでございますので、役所に、文部科学省に今言った三つですけど、出すか、それともこれは別に党派どうのこうの、そう余り関係あるのか、ないのか知りませんけど、別に与党の方でも言われれば、私も行きますし、委員会なり議長かどっちかわかりませんけど、どっちかちゃんとはっきりしてくださいと、言ってきた以上はけじめをつけてもらわないかん、あの文書について、と思いますけどね。そうじゃない。
そう悪いこと言ってるとは、余り思えんのですけど。当たり前のこと。責任感のある人間だったらこう言うと思いますよ。どうしたらいいんですかと言って、僕は。
(記者)
市長、ちなみに要望書をもし出される場合は、時期的なものと、それを出した場合は公表されるような予定になるんでしょうか。
(市長)
そりゃ出したら公表せなあかんでしょ、それは。教育委員会とも相談をしないといけないのでね、これは。教育委員会が出すと言っても、この間のヒアリングのときも言いましたけど、やっぱりこれは何だかんだ言っても、余り正直なこと全部言うのも何ですけど、そりゃ文部科学省には世話になってますのでねと、こうなるわけですよ。穏便にお願いしますわということになるんですよ、常に。だからああいう格好でちゃんと東京へも行って、国会のヒアリングも受けてきましたし、そういうことで大体精一杯、名古屋の教育委員会も努力してると、その中で、何か最後に何か言ってたな、教育長が。何か「一番最後のところはこれどういう意味なのかな」とか何とか言っとったわね、確かに。そういって言っとる以上は、それはそれで質問されてもええと思うけど、まあ当然のことながら、おどろおどろしい、道徳的かどうかは判断する、どうも機関のようでございますので、文部科学省は。そこに、ちゃんと言うことをドンドン言っていくというのは、わしらも国会で長いことでやってきましたので、いろいろ。そりゃあ国民の皆さんのためには、ちゃんと自分のことでなくて、保身のためじゃなくて、ドンドン言いますけど、なかなかと思うところはあるけど、言わないとね。教育委員会もここまで頑張ってきたので、と思います。まあ相談してやります、教育委員会とね。
(記者)
時期については未定という形で。
(市長)
まあちょっと未定ですみません。まあ国会の方にも連絡して、今度どうなるのかと言って。
名古屋城の関係で質問させていただきます。約2週間後の5月7日をもちまして、名古屋城天守閣のほうが閉館、閉鎖という形になります。今回は、倒壊の危険が天守閣にあるということを基本にしてまして、あとは天守台の石垣の詳細調査を実施することを見込んで閉館されるというような部分もあるんですけれども、その見込んでいるであろうという石垣詳細調査というのが大体いつごろに実施できるものなのかという見通しについてと、あと調査自体はもう大体半年は現段階で遅れておりますけれども、この2022年の復元完成の全体のスケジュールへの影響はないのかについても合わせてお願いいたします。
(市長)
石垣というのは、まずこれは意外と知られとらんけど、本当はどこかにちゃんと書いてもらわないかんのだけど、実は天守の荷重というのは石垣の上に乗っていないということです。中には7,000トンぐらいあると言われておりますけれども、ケーソンというコンクリートの塊が入っておりまして、これは江戸時代にはありません。その上に、上から天守の荷重を受けているということでございまして、表現はちょっと適切でないかもわからんけど、今の天守の石垣はパネルのような状況であるということ。
熊本城も同じです。熊本城天守も中に8本だったか、6本だったかと思いますけど、コンクリート、あそこはケーソンじゃなくて、コンクリートパイルを打ち込んでありまして、そこから受けているということでありまして、熊本城も熊本城の天守の荷重は石垣には直接のっておりません。したがって十何センチだったか、沈んだだけです。実は、大天守の石垣は無傷なんです、あれ。内側は傷んでおります。天守の内側は傷んでおりますけれども、無傷でございます。それをみんな知らんでね。わしも実はテレビを見ていて、石垣が崩壊しているでしょう。と思って天守の石垣もそうだと思ったけど、それは違うんです。
名古屋も熊本も何でこんな無傷だったかというと、やっぱり石垣には荷重がのってない。ただ名古屋は濃尾震災のときはのっていたんですけど、のっていたと言ってもそれなりに下のあれは取ってありますけど、荷重は。それでも無傷なんです。
これはちゃんと言わんと、意外と皆さん知ってないですよ。今回は、外側はほぼ大丈夫だと言われております。濃尾震災のときもよかったですから。だから内側のところを見る必要があるので、1月から始まって5月です。穴蔵という地下室のことですけど、根石と背面調査を実施する予定で進めておりますということでございます。
予定に遅れることはありません。
(記者)
全体のスケジュールについても影響はないというふうに。
(市長)
はい。早いほうがええには違いありませんけれども、ありません。
とにかくそこは誤解されていたらいかんので、市民の皆さんに。石垣の上にはのってないんです、荷重は。熊本城もそうです。ちなみに早う言うておかないといかんので言いますけど、熊本城は今回6階までエレベーターをつけますけど、熊本城は。この間、直接電話して確認済み、図面ももらいました。今までエレベーターはなかったけど、6階まで。これ言っておかないと。何でこういうことになるかといったら、熊本城の場合は、もう何年前かな、市長さんと話をしたときに「木造復元の話は出ませんでしたか」と市長さんに聞きましたら、いやそれはないことはなかったけど、熊本城は名古屋城と違ってそんな図面はないんだと、西南戦争のときに燃えてますけども。その後、コンクリートでつくったものであって、ここから僕の言葉ですけど、いわゆる博物館、名古屋城もそうです。博物館ということなので、ようけの人に早く来てもらって見てもらうという趣旨ですから、名古屋城とは、これは僕の言葉ですが全然、木造かどうか、図面があるかどうかについては、熊本城と違うということでございますので、そこはちゃんと書いておいてもらわんといかんですよ、これ本当に。ということです。
(当局:今、市長のほうから名古屋城の穴蔵石垣の調査について、説明していただきましたけれども、穴蔵石垣の調査をするに当たりましては、手続として文化庁から現状変更の許可をいただくという手続がありますので、私どもはそちらをまず早急に進めさせていただきたいというふうに思っております。早ければ5月に実施できるように進めているところになります。)
(市長)
内側が問題なんですね。
(当局:中側です。)
(市長)
中側です。石垣の幅はどれぐらいあるか、2メートルぐらいあるか。
(当局:はい。)
(市長)
2メートル、ちょっと不正確ですけど、外から見える石垣の中に当然ですけど土がつめてあって、それから内側の石垣がある。
(当局:内側の石垣の根本と、裏側を調査すると。)
(市長)
裏側を調査するということですけど。繰り返しますけど、本当に書いといてちょうよ。石垣の上に天守の荷重はのっていませんと。熊本城も同じです。熊本城の大天守の石垣は、内側は若干傷んでおりますけど、外側は十何センチ沈んだだけで無傷でございます。
テレビで何回も放映されましたのは、大天守の石垣、外側ではないということですから。やっぱり近代工法を使っている、あそこは。名古屋城はその近代工法はない、濃尾大震災のときでも無傷だった、大天守石垣。内側はちょっと知らんけどね。
(記者)
では市政一般について、各社さんからお願いいたします。
(記者)
石垣の関係ですけれども、文化庁への現状変更手続とおっしゃいましたけど、申請はされたということですか。
(当局:文化庁に申請するに当たりまして、名古屋城の石垣部会というところに、学識の方にお諮りする必要がありますので、今、そちらの手続を進めているところでございます。
(記者)
もともとの予定では、申請そのものはいつごろ、2月、3月と聞いた記憶があったんですけど、いかがですか。
(当局:5月に調査を始めるためには、4月には文化庁に申請する必要があるかと思いますので、それに今向けて調整しているところでございます。)
(記者)
2月、3月と聞いたのは間違いでしたか。もともとの予定で。
(当局)
そうです。もともと1月から事前の測量調査や現況調査をしておりますので、それがまとまったところで手続に入っていくことになりますので、もともとそれほど早くはできないという前提ではあります。
(記者)
4月中に申請はするという目標であると。
(当局:できるように今、調整しているところでございます。)
(記者)
それ申請後に手続を経て、許可が出ますね。それをもって調査を始めるんですか。5月にできそうなんですか。
(当局:今できるように調整は進めております。)
(記者)
はい、わかりました。
(記者)
すみません、関連して。石垣部会に諮るということですが、部会を開くんでしょうか。
(当局)
こちらも正式な部会を開いて、お諮りする予定にしていますので、併せて今調整しておるところでございます。
(記者)
では、月内に。
(当局:できるだけ早くというふうに思っています。)
(記者)
部会の先生方からはいろいろ意見聴取は多分水面下ではされていると思うんですけど、今のところうまくいきそうな状況なんですか。
(当局:穴蔵石垣の調査自体は、昨年の9月の石垣部会でお諮りしておりまして、そのときには事前の測量とか現況調査をしっかりやって、それで発掘調査は最小限にするようにというご指導をいただいておりまして、それにかなうようにということで案をつくっておりますので、お認めいただけるように進めていくというふうに思っております)
(記者)
先ほど、石垣は無傷だという話だった。
(市長)
どっちのですか。
(記者)
名古屋城の。
(市長)
名古屋城は、内側は知りませんけど、無傷だというのは濃尾震災において。
(記者)
濃尾震災において。今の石垣もそんなに傷んでなくて、修理する必要はないという意味での、ご発言ではないですか。
(市長)
外側は無傷なので、まあ外側についてはいいじゃないかという説があります。
(当局:外側は今、調査をしておりますので、それを見て判断していくことになってます。)
(記者)
外側の今回、やっている調査を踏まえて特に問題はないので、そこまで手を入れる必要がないという、現状ご判断されているということではない。
(市長)
それはやってみんとわからんですけど、それは火なんかも入っておりますので、だけど火が入っている石垣については、私は前に聞きましたけど、かえってそれは歴史的な遺産の、大変大きな遺産の一つであると、変えてはいかんという説もあると、この火が入っておるということもね。歴史的事実ですから、そういう話がある。何でもええで、ぼんぼんぼんぼん新しいものに変えてまえというものではないというふうに聞いています。
それはちゃんと調査するということだけど、ほとんどの人が、市民がですよ。誤解されとるのは、石垣の上に7,000トン、8,000トンあると言われているけど、荷重がのっていると。したがって、石垣をきちんとしないことには危ないと思っている人は大変多い、熊本でもそうです。それは違うんだと。
(記者)
石垣のはらみというかですね。きれいに、ちょっと膨らんでいる部分があるというのも話題には出ているんですけども、それはそれで直す必要があるという。
(市長)
それはそれで直さんといかんね。どういうふうに。上からで何とか言うとった。土がさがって押し出したという話がなかったですか。
(当局:そうですね。北側とかがはらんでいるところは、前からしっかりと。その原因も含めて現況の調査を今進めておりますので、それを受けて判断していくことになります。)
(記者)
昭和20年代に石垣が倒壊した写真というのが有識者会議でも示されていると思うんですが、あれは天守台の石垣は、そういった倒壊は全くないというご判断ですか。そういった意味で解釈すれば無傷だという認識は理解できるんですけど。
(当局:はい、現在の天守閣をつくるときにも若干手が入っておりますので、そういったところで今、調査を進めておりまして、どこまでが手が入っているのかというところを現況調査というところで今しているところです。)
(記者)
現段階では無傷ではないというご判断ですか。
(当局:手が入っているかどうかという意味では、手が入っているんですけれども、それが今後どうしていかないといけないかというのは、また今後の判断でというところだと思います。)
(記者)
じゃあ無傷ではないという理解でよろしいですね。
(当局:手が加わっていることは間違いないです)。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(市長)
それは無傷でないでしょう。また、ようめちゃくちゃ壊れているように書いたらあかんよ、本当に。誤解させるで、本当に。熊本の城なんかみんな誤解してますよ。天守の石垣からみんな崩壊したかのように、これ。13センチだったか、あれ熊本は。12か3かぐらい下がったんです。内側は傷んでますけど。だから近代工法ってすごいんですよ、実は。外から見えせんでわからせんわな、これ。あんな中にコンクリートの塊が入っとって、天守の荷重を支えてる。熊本は熊本で8本だったと思うけど、コンクリートパイルで支えとるって、わからへんでしょ、これ。という話ですわ。
(記者)
すみません、ちなみにケーソンの安全性の確認はするんでしたっけ。
(市長)
まあ、それはそれで、せないかんわな。
(当局:ケーソン自体の安全性とそれからケーソンを支えている地盤の安全性も課題というふうに認識しております。)
(記者)
ケーソンとかいつ、方法とか決まりますか。
(当局:こちらに今、ケーソンのほうも文化庁との調整が必要になってくる事項ですので、調整を進めているということです。)
(市長)
熊本はパイルをやるんかね、聞いてないか、これ。
熊本も聞いてみないといかんでしょ。8本だか、コンクリートパイルどうする。一般的にはコンクリートパイルよりケーソンのほうはやっぱり意味はでかいと、普通は言われとるわね。全体の塊だもんで。コンクリートパイルだとその地点だけで押さえている。という話でケーソンのチェックはせないかんけど、ケーソンをやめないといけないという議論はさすがにないですね。ケーソンをやめて江戸時代の前に戻せという議論は今のところないです。
(記者)
他にはありますでしょうか。
(記者)
先ほどの幹部会でちょっと言及になりました名古屋城の民間委託、あれは今どんなふうに考えてらっしゃいますか。
(市長)
いや、もうこれは何年前やったかな、もう7、8年前じゃないですか。もう早くもっと人より倍、頭を下げれる人たちにやってもらいたいと、私は「いらっしゃいませ」と一言言ってまいたいと言ってましたけど、それをやると入場料が高くなるとか、何かわけのわからんことばっかり言ってですね。延々と延びているということですわ。本当に情けない限りです。自分に言っとっていかんけど。
(記者)
そうすると、それから特に進んではいないということですか。
(市長)
何や知らんけど、とりあえず天守が木造になったら始めたいというようなことは言ってますけど、木造になったら人が来るのは当然でございますので、今のうちからやっていかないかんですよ、やれるものは。名古屋城ばっかりじゃないですけど。
(記者)
具体的にどの部分を任せたいとかそういうのはありますか。
(市長)
そりゃ一番ええのは全部任せるということですよ、ええ全部。民間と役所とでは、どちらが文化財に対して努力すると思います、まずこれ。それを考えないかんですわ。どっちとは余り言いたくはないけど、民間もすごいですよ。民間の美術館てどれだけあるんですか、世の中に。徳川美術館は、なぜ自分の力で耐震改修したんですか、あれ徳川美術館。そうでしょ、国宝も持っているでしょう。えらいものですよ。何か間違っているんじゃないの、役人神話で、これ。
(記者)
本格検討するということでいいですか。
(市長)
いや、前から検討している。さらに力を入れると。最後、契約は民間の場合はどこでやるかということで、若干コンペというかどういう方式を取るのか、ソフトも相当入ってますので、今回の場合はわかりませんけど、しかし本丸御殿フォーラム、かつてのね。今は本丸ネットワークですが、二十何年間の、昨日しゃべってたら、みんな泣いてござったがね、女の人たちも。そりゃすごい努力だもん。補助金や委託事業費なしで、これだけ進めるのは。本丸御殿は、夢童由里子さん、並びに本丸ネットワークの力がなかったらできなかったですよ、はっきり言いまして、これ。
これが(春姫道中の)ファイナルということになってしまって、「ありがとう、ご苦労さん」言うて、本当にそれだけで済むものかと。僕なんかは思ったんだけど、歴代の名古屋城の所長なんか、全部そろって「ありがとう」と言わないかんですよ。がん首そろえて。本当にそうです。何て水臭いことだと思いましたよ、これ。すごい努力だもん。初め「夢童さん、何やっとるんだ」と思ったぐらいだもんね、これ。
(記者)
春姫道中が終わったじゃないですか。来年は何か名古屋市としてコミットするとかそういう考えってありますか。
(市長)
いや、それはもともと例の(市教育委員会作成の)ナゴヤ歴史探検にはずっと徳川さんが出とって、その中で春姫道中が始まったって、書いてありますよね。やめるって書いてませんでね、これ。もう本当に。まあ、やめんようにというか、若干違う方法をとってもええんだけど、考えないかんと思います。せっかく始めたので。ねえ。
(記者)
それは名古屋市としてどうかしたいというか、それとも向こうの団体に引き続きをお願いしますというのか。
(市長)
お願いしますと言ったって、大変だもんで、やっぱり補助金も何もなしでずっと続けるのは。そうでしょう。補助金、委託事業、いろいろありますけど、どうやってやるか、よう相談しましょうと昨日言っておいたけど。大至急、相談したいと。本丸ネットワークから、ちゃんと文書で要望書が来てますから。要するに、これ議会にも出てますけど、名古屋城のいろんな管理の委託をさせてほしいというのはね。
(記者)
天守閣が閉館する前後に市長は天守閣に行かれるご予定なんかはあるんですか。
(市長)
一遍は、さようならとサンキューベリーマッチと何か儀式くらいやらないかんでしょうかね、やっぱりね。
(記者)
セレモニー的な。
(市長)
50何年ですか。名古屋の皆さんも、わしも子どものうち、何遍かは上がったことがあります。一つの役割を果たしていただいたということは事実ですから。お礼のために行かないかんでしょう。
(記者)
閉館するにあたっての改めてになるかもしれませんけれども受けとめと、その役割についてどういう役割を持って、今の天守閣があったということについて市長の感想をお伺いしたいんですけど。
(市長)
私の小さいときの印象からすると、やっぱり名古屋は尾張名古屋は城でもつということで、天守閣がなしではいかんと。やっぱりシンボルとして、甦らせるということの意義は大変大きかったと思いますけどね。
当時、実は調べてみますと、建築基準法の除外規定ってできとって、木造でもできたんです、実はあのときに。だけど、いろいろ議論しているときはその規定がなかったと言われてますけど、ちょっと調べてもいいけど。そもそもコンクリートでしかつくれないという状況の中で、議論が進んでいった中で、除外規定ができたと。だで間に合わなかったと、木造はね。と聞いておりますけどね。議論はあったらしいですよ、やっぱり木造にしようという。
(記者)
先程の熊本城のエレベーターの話をしていたと思うんですけれども、熊本城はいわゆる博物館だから、今回復元する木造のものとは違うというご発言があったと思うんですが、今の発言を受けると認識として、エレベーターを市長は、やはりつけたくないのかなという受けとめ方もできると思うんですけども。
(市長)
それは私、前から言ってます、議会でも。
(記者)
5月につけるか、つけないかというのを市としても示すとは思いますけれども。
(市長)
市としては、一定の相談をして専門家の話も聞きながら決めるというのが大事ですけど、僕はもう当初から、それとあれはコンペを一遍見てみるといいけども、技術提案交渉方式で手を挙げてもらうときに木造復元と、はっきりそこでピリオドを打って、はっきりしておりますから。木造復元という前提で、安藤・間さんと竹中工務店さんが手を挙げていただいたということですので。そうなると、普通の場合はですよ、あと100年もたって物すごい技術のエレベーター、空を飛ぶようなエレベーターができるか知りませんけれども、それは。普通はエレベーターはなしです。ということは前から言ってたでしょ、私。
なるべく人力も使って、人力のほうが。エレベーターで上がって、もし火災が起きたときにどうするんだと、それじゃあ。これおりてこられないですから。いろんな言い方はありますけど、バリアフリーデー何かつくって、中にたくさんの人間がいて、いろんな補助器具もつけてですよ。みんなで上がるようにするというのも一つの方法だわねと言って。確か、バリアフリーデーをつくってというのは、その議会ではそのときはしゃべってないと思いますけど、前から言ってました。もともとこのコンペをすると考える前提において、木造復元が前提なんです。何ていうんですか、あれは。仕様書にはっきり明示してありますから、木造復元って。
だから復元のスパンがどのぐらいあるかということはないわけではないですよ。釘一本まで全部昔のものかというと、そうではないですからね、やっぱり。
(記者)
すみません。ということは、市長の考えとしては、復元という言葉の意味として考えた場合にエレベーターをつけると復元にはならないという。
(市長)
それは考えようですけどね。竹中工務店さんの中には、一つの復元ではあるけれども、エレベーターのない場合とつけた場合のやつを二つ提案がありましたからね。現に、全くないわけではないということではありますけど、まあイメージはやっぱり江戸時代の徳川家康が上ったそのままのお城をもう一回つくり直そうと、なぜならば昭和実測図とか金城温古録等が全て残っているということだと思いますよ。
だけどバリアフリーに最善の努力をするというのは当然の務めですから、それはもう最高のチャレンジをやっていくと。まだ4年ありますし、それからそのほうでも大体、法隆寺で1,300年ですから木造は。名古屋城も、法隆寺は法隆寺で延びていきますけど、さらに。今の現状でいうと1,300年は大事にしないといけないでしょう、これ。みんなで雑巾でもかけに行くだわね、名古屋市民で、木造ですから。そのときにやっぱりいろんな技術がさらに出てくることも考えられますので、とにかくちょっとでもたくさんの人が、車いすばかりじゃないけど、目の不自由な人だとか、子どもさんだとか、年くって足が悪い人たちだとか、一人でもたくさんの人が上がれるように最善の努力はすると、そういう意味でもすばらしい名古屋のお城だと言ってもらえるようにしないといけないですよ、それは。と思いますよ。
(記者)
市長としての希望としては、よくおっしゃっている2カ月に一度バリアフリーデーになるんですか。そのお考えは変わられてない。
(市長)
2カ月に1度か、1カ月に1度かわかりませんけど、毎日かもわかりませんけど、まあそういうような上がれる工夫をさせていただくということは大事じゃないですか。その技術は僕も直接、ようけ電話しましたけれども、関係やっている人に。みんな努力しようということはほとんどの方が言いますよ。だけど一方、やっぱり本当の昔のせっかく図面をつくってくれてたんだから、名古屋のお城は。やっぱり本当に昔のお城を再現してくれという声も物すごく強いですよ。
金返してくれと言いましたね、この間100万円寄附した人が。エレベーターもつけ方もあると思いますけど、江戸時代の昭和実測図に基づいた「昭和実測図に基づいた本物復元」というのが契約の技術提案交渉方式のところに書いてあります、ちゃんと。「そういうのが言えない場合は、100万円返してくれ」という人がいました。
今、2億円ちょっとですけど、熊本と比べると熊本のほうが多いですけど、やっぱり熊本の場合は地震というものも大きいですし、まあ余り言っておってはいかんですけどね。お城の価値も大変重要だと思いますけど。
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