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平成30年1月15日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2018年2月1日

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報告事項

  • 消防出初式の感想
  • インフルエンザについて
  • 名古屋城天守閣木造復元「シンポジウム」について
  • 名古屋市博物館特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展の開催について

会見動画

報告内容

◎消防出初式の感想

 それでは、1月15日(月曜日)会見を始めたいと思います。皆さん、おはようございますということで、まず最初は、昨日ですか、消防出初式を観閲してまいりましたけれども、そのご感想をということでございますが。必ず言っといてほしいというのがありまして、市内における火災発生件数は年々減少の傾向にあるものの、昨年、火災によって亡くなられた方は前年より6名増えて24名ということです。そのうち高齢者は21名と非常に多いという。

 火災は減っておるイメージがあるんですけど、どうも特に高齢者で亡くなられる方が非常に多いということでございますので。また、住宅火災で亡くなられた21名のうち14名は住宅用火災警報器が設置されていない状況にあったということでございますので。これは皆さん、報道いただいて、市民の皆さんにそうかと、火災が減っとるかしらんと思ったけど、やっぱり亡くなった方は多いんだなと。高齢者が24名中21名と。21名のうち14人の方が住宅用火災警報器が設置されていないということであれば、これは付けないかんなあと思っていただけるように報道いただくと大変ありがたいということでございます。

 それから、出初式でも言いましたけど。順番に行きますと、修復中でありますけど、昭和10年製のドイツ製ベンツのはしご式の消防車が、これは名古屋市が持っておって、この間まで使っとったわけですよね、ついこの間まで。それが大変珍しいことに、古い家をぼんぼん壊して道路ばっかりつくっとった名古屋人にするとですね、そりゃあグッドジョブだと。英語では言いませんでしたけど、立派なことだということを、出初式でも申し上げまして。本物ですから、なかなかええですよ、あれ。

 そのときに出初式で言いましたけど、同じように、こちらのほうが古いですけど。これが1935年製ですわね。30年前の1904年製の蒸気機関車、世界に1個しかないB6型蒸気機関車というのを名古屋市科学館が所有しておりまして。これを名古屋のまちを走るようにすると、世界で1個しかありませんので。ドイツの方は喜んでおられましたよ、おみえになりまして。

 これは、車のほうも世界で1個しかないと言ってましたけどね、当局は、ドイツ製ベンツのこれは。ドイツの大使館にちょっと言うとよかったなあいうことでございまして。また、これを直すのは岐阜の坂祝の学校の若い人たちがやってくれとるということで、大変それもなかなかビューティフルな話ではないかということでございますので、楽しみにしております。

 こういう古いものをなくすというのは、税金がどうのこうのって言ってインタビューした某マスコミの人がいますけど、何を言っとんだ言ってですね、そんなこと言ったら文化財なんかみんなやめてまえいうことになってしまいますよ、これ。こういう古いもんいうのは、今日も幹部会で言いましたけど、それは生きとると考えないかんのです。それを使った運転手の息づかいとかですね、いうもんですわ。そういう何か無機質な考え方ではなくてですね、やっぱり昔からのものを大事にするということは、昔からの人間も大事にする、年寄りを大事にするということと同じなんです、これは。そういう気持ちで見なかんですよ。

 名古屋のお城もそうですよ、これ。それから、B6型蒸気機関車でもそうです。それから、いよいよ来年の秋から8年越しになりますけど、名古屋城の本丸御殿の襖絵が本物の400年前に描いたやつや。戦争前はあれは国宝だったんですけど、70枚、表裏で140面残っておりました、ありがたいことに。避難しとってくれたと。それが展示されることになりますけどね。年がら年じゅうでなくて、一旦の期限を区切って、そういうのでも、そこで徳川家康が絵画を見とったと、そういう気持ちでぜひ見てちょうだいよ。歴史上の建造物というのは。

 本物の襖絵だと、そこでですね、徳川家康と、よう言っとるがなわしが、九男の義直さんが、いよいよ大坂夏の陣で攻め入らないかんなあと。NHKではしょっちゅう真田丸やっとるけどよう言って。真田幸村強いんかなあとか言って、孫の千姫が嫁に行っとるけど、秀頼殺してまってええだろうかということを、本物の本丸御殿にある虎ちゃんたちが、その会話を聞いとるんじゃないかと。家康のつばきの一つでもかかっとりゃせんかと、こういう話ですわ。そういう気持ちでぜひ見とってもらうとありがたいということでございます。それとベンツ製の車もね。

 それから、出初式で言いましたけど、世界で一番今、尊敬される職業いうのは、昔はファイヤーマンと言ったんですけど、女の人も多くなりましたので、今はファイヤーファイターと言いますけど。特にニューヨークでのテロを契機にしまして、世界で一番尊敬される仕事は、今、ファイヤーファイターですわ。そりゃあ、大変ええというか、立派なことで、何で尊敬されるかいうと、これも皆さん、覚えておかれるといいけど。危険な4大公務と言いまして、自衛隊、それから警察、それから、この消防、それから刑務官と、この4つが危険な4大公務と言われておりまして。その中でも本当に実際に身の危険が大変あるのは消防だと言われております。

 実にそうなったのは、ニューヨークでのテロ事件だということで、みんなで拍手しようと。自分のそういう危険を顧みずというか、市民の命を守るために働いてくれる消防の皆さんに拍手しようというのが、これが歴史的に相当強かったんじゃないの。江戸時代もやっとったでしょう。何か一心太助か何かでやるじゃないですか、あれたしか、出初式みたいなやつ。はしご上っていろんなことをやったりするということでございまして。そういう気持ちで見ると、またなかなかですわね。

 それから、あまりこればっかり言うとったらいかんけど、ようけ子どもさんがおるのでびっくりしましたね、わし、改めて、出初式。子どもの皆さんがぎょうさんおると。ああいうの好きなんだな、やっぱり。1人のお子さんとしゃべりましたけども、Tシャツが消防のTシャツがありまして、はしご車のやつが、なるほどなあと。どういうふうで好きなんかわからんけど、やっぱり勇敢な姿に憧れるんじゃないですかね。to be braveという、勇敢たれということのシンボルが消防だということと。

 これはしょっちゅう言っておりまして、もう一つは、もともとは火事から命を守る。それから、発展してきまして、災害から守ると、地震とか台風と。それから、もう一つは病気になりましたね、救急車のほうへ今度は。病気、交通事故もそうですけど。もう一つ社会の命の中で今、大変な重要なのは、やっぱり子どもさんと親ですね。その悩みですわ。成績がちょっと悪いとか、それから、いじめもそうですけど、発達障害があるとか、そういうことについての日本の教育は国連からたしか3回だと思いますよ。警告を受けてますからね、これ。あまりにtoo much stressだということで。

 だから、そういうことの力を借りれんかということを今ちょっと頼んでおりまして、消防長はうーん言って、ちょっと待ってちょうと言ってますけど。夜、多くの場合は、お母さんのとこへ訪ねていくということですわ、要は、夜8時とか。パートで頑張っとるお母さんが、子どもが学校へ行っとらんと、1日、2日、例えば。そういうときに、何かわしらで力になれることないかねと言って。その相談相手にまずなったってもらうということを誰がやるかいうのは大問題で、名古屋はこれをやっていこうと。

 これ日本で初めてになりますけど、子ども応援委員会もありますけど。親も含めて総合支援をするということで、やっぱり消防の皆さんいうのは、命を守るということで。そもそもそういう使命感を非常に強く持っておられる方だしね。ただし、いろんな研修が要りますので、これは。ちょっと若干違う分野になるということだけど、救急のほうをやってもらっておるでな、これ。既に、よう考えたら、救急。いうことでございますので、それはちょっとお話をしたということでございます。


◎インフルエンザについて

 それから、インフルエンザについて、お話をさせていただきます。

 わしはインフルエンザの予防接種を受けておりまして、今年のやつよう効くんでないか、これ。なかなか効かんときもあるみたいですけど、なかなか調子ええですよね、これ。年くうと1,500円で受けれますので。ありがたいもんで。今から予防接種打ったってどうなるか、ちょっとようその辺わしは医学が専門でないのでようわかりませんけど。

 しかし、体調管理に気をつけていただいてと、石けんによる手洗いと、予防に努めていただきたいと。マスクの着用もお願いしたいということでございます。どんだけそれで効くのかは、私はわかりません。

 ですけど、ワクチンも自分のあれといたしましては、どうも今年のは当たったんではないかということで、なかなかええですねと。ワクチン、インフルエンザの予防接種を応援するという説もあるんですよ。今のとこどこもやったことありませんけど、毎年やらないかんね。いろいろこれは検討中でございますけど。

 皆さん、誰も書いてくれんけど、名古屋のワクチン行政は圧倒的に日本でナンバーワンでございます。ナンバーワンどころか、名古屋がやったことを厚生労働省がそれに追随しているというのが状況でございます。

 この間、国際論文で、まだページのついていない論文を、英語の論文を読みましたけど、いわゆるロタウィルスにおけるCity of Nagoya の対策ってすばらしいと。どうもまだゼロになったとは、数値的には。名古屋の医者でないんで良いんですよ、それを書いておる人たちが、これが。数値的にはゼロと出ておりませんけど、名古屋の多くの医者、ドクターに言わせますと、名古屋ではロタウイルスって子どもの下痢なんですけど、数年前では亡くなった人がいますよ、言っておきますけど愛知県で、これ。そういうもんだったんですけど、先んじてロタウィルスのワクチンをやりまして、名古屋ではどうも撲滅したんでないのかという話もあるぐらいでございます。その旨が外国の英語の論文に出ておりまして、英語の医学の論文で、City of Nagoyaと出てくるのは初めてではないか、と言っとった人がいました。ということでございます。


◎名古屋城天守閣木造復元「シンポジウム」について

 それから、名古屋城天守閣木造復元「シンポジウム」ということをやりますので、ご報告いたします。

 先にお伝えいたしました1月28日(日曜日)開催の名古屋城天守閣木造復元「シンポジウム」につきまして、徳川美術館学芸部の原 史彦さんに「名古屋城築城の歴史」をテーマにご講演をいただくことになりました。

 原さんは、徳川将軍家と尾張徳川家の研究を行っており、今回は名古屋城の築城の経緯や名古屋城に豊富に残された資料など、名古屋城に関する総論的なお話と少し専門的なお話を織りまぜてご講演いただけると聞いております。

 このシンポジウムにおいては、講演の後に、名古屋城天守閣木造復元事業について現在の進捗状況をご説明させていただきますので、ぜひご来場ください。

 ということで、名古屋城をやっていく上に木造化を進めていくというのは、あれは引き金ですから、全体的なものに、江戸時代の名古屋城の縄張りといいますけど、あれ全部戻すようにやっていきますけど。徳川美術館もきょうだいでございまして、これはですね、徳川美術館とジョイントしてちょっとでもようけの方が徳川美術館へ行っていただけますように、お願いをしたいと思います。近世武家文化の最大のコレクターということですわね、徳川美術館。

 なお、このシンポジウムに先立ち、市民向けの説明会を、明日1月16日(火曜日)から24日(水曜日)にかけて、市内5カ所の文化小劇場で開催いたします。こちらもあわせて広報のほど、よろしくお願いいたします。これはわしが行く予定になっております。

(当局:市長は行かないです。市長が行くのはシンポジウムの28日だけで、16日から24日のほうは私(担当者)が行きます。)

 何で行かんのだ、これ。

(当局:ちょっと市長はお忙しいかなと。)

 何を言っとる。こんな大事なことは行かないかんで、そうでしょう。責任者という偉そうなことより、一応、市長をやっとるんだで、これ。その辺のとこで、行くと思っておりましたけど、ぜひ行かせてもらいたいですけど。いろんなしゃべりたいことぎょうさんありますので。わしも400年これ名古屋におりますのでね、やっぱり。


◎名古屋市博物館特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展の開催について

 ということで、次に、名古屋市博物館特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギャアーリ」。「アンギアーリ」でなかったか。「アンギャア」か。名古屋の言葉ですねこれ。「アンギャアーリ(アンギアーリ)の戦い」展の開催について、お知らせします。

 これは私も先んじて行ってまいりましたが、博物館に。イタリア中部の都市フィレンツェの中心部にあるヴェッキオ宮殿には、かつて、レオナルド・ダ・ヴィンチが描きました「アンギャアーリ」と、これは名古屋の人間なら正しく発音できると。「アンギャアーリ(アンギアーリ)の戦い」という大壁画がありました。

 残念ながらこの壁画は完成しないままに失われてしまいましたが、その中心部を木の板に描いた絵が残っております。この絵は、「タヴォラ・ドーリア」と呼ばれ、今回の展覧会は、この「タヴォラ・ドーリア」を手がかりに、失われた壁画の謎に迫ります。

 またヴェッキオ宮殿には、ダ・ヴィンチと並ぶ巨匠、ミケランジェロも「カッシナの戦い」という壁画を描く予定でございました。

 この展覧会では、ミケランジェロの「カッシナの戦い」についても、イギリスから重要な資料を取り寄せ、ルネサンス二大巨匠による競演を実現することを目指します。後世に絶大な影響を与えた天才の大壁画構想。美術史上に刻まれた一大スペクタクルをご体感ください。

 開催期間は、既に始まっておりまして、3月25日(日曜日)まででございます。ぜひ、ご観覧くださいますよう、お願いいたしますということで、職員からの説明がありますけど、私はあのときに言いましたけど、これアンギアーリの戦いというのは1440年だったか。その頃は日本における。ああいう絵を見とるとね、何か外国人はどえらい残虐で、日本人は平和だなあとすぐ言う人がいますけど、1440年頃といったら応仁の乱が始まったのが、これは受験のときに覚えましたけど、ひとよむなしと、1467年ですわ、応仁の乱。それからあと、どえらい血で血を争う戦国時代があって、それがようやく終わったのが元和偃武ということで、1615年のいわゆる大坂夏の陣です。これ大坂の夏の陣もNHKがやっていましたように、大殺りく事件でございまして、これは。それに出陣していったのが、先ほど言いました名古屋城ということでございます。

 だから、ちょうどこのアンギアーリの戦いの1400年、中世ですね、そのころは秩序も形成されておらんかったし、当然、議会もありゃせんし、刑事訴訟法もありませんし、経済学の情報もありませんし、だで、ちょっと何かまずいことがあったら、みんな殺してしまうと。それによって秩序を形成していったということで、このあれはミラノから、要するにイタリアも各都市で日本の戦国時代と同じですわ。ミラノ、それからフィレンツェに攻め入って、そこで戦争が行われているということで。

 日本も同じですよ。桶狭間の戦いだってそうなんだから、今川とこの尾張と戦ったんだから。その何か日本人だけ突然どえりゃあ平和な国民というわけではないんだけどね。そういう悲しい時代を経て、近世というか、これもまた2つの大世界大戦で1億近い人が死んだというんですから、近世になっても大きい。昔は封建時代って、中世ってばらばらになって、みんな必死になってそれぞれが殺し合って秩序をつくっておったんだけど、一定の国家的なものができて、それで統一的になって、江戸時代に160年続いたけど、元和偃武が。その後に何と2つの世界大戦を人類が経験したと。それもつい70年前だと。それで徹底的に破壊されたのが、この私らの名古屋のまちだということでございまして。そういうことも思いながら、ちょっと見ていただくとありがたいかなということでございます。人類は悲しみに満ち満ちているということでございます。

 ということで、職員からも説明をしていただきますので、お願いいたします。

 (当局:よろしくお願いいたします。こちら、市長のほうからありましたように、戦いの絵を描いております。一見しますと、少し、何だという感じかもしれませんが、この絵があることで、レオナルド・ダ・ヴィンチが、それ以前は何となく平凡であった、形式的であった戦闘の画を生々しく描くようになった。そして、これがその時代、後の時代に伝わって、さまざまな作家に影響を与えています。そういったことがわかる、レオナルド・ダ・ヴィンチが天才である、美術史に影響を与えたということが非常によくわかる作品となっております。

 展覧会を通じても、レオナルド・ダ・ヴィンチが天才であるゆえんというのは、お伝えする、わかるような展覧会となっておりますので、ぜひ皆様にご観覧いただければと思っております。よろしくお願いいたします。)

(市長)
 そういうことでございますけど、それからまあ1つついでに、ダ・ヴィンチとミケランジェロの話が出ましたので。トリノは名古屋と姉妹都市になっておりまして、トリノへ行きますと、トリノにある王立図書館だったと思いますけど、たしか。この間、ちょっと見せてもらいましたけど、有名なダ・ヴィンチの自画像がありますね、本物が。これ目の前で見ることができます。同時に、ちょっと、すぐ近くですけど、ミケランジェロの、あれも自画像でなかったかな、違うかな、自画像だなと思うけど、見ることができると、トリノにありますのでね。そういうことでございます。

 どうぞ皆さん、博物館までおいでいただきたいと思います。


質疑応答

◎愛知県精神医療センターから鑑定入院中の患者が逃げ出したことについて

(記者)
 先週末、土曜日に千種区にある、県が持っている精神医療センターから鑑定入院中の方が逃げ出したっていう件で、昼に逃げ出したのに、県として発表があったのは午後9時なんですね。

(市長)
 夜の。

(記者)
 夜の9時。一応、千種区って名古屋市内ということなんですけど、県のこの発表が遅くなったっていう対応について、この方、傷害事件で一応逮捕されている方だったんですけど。その対応に対してどういうふうに思われますか。

(市長)
 そうですか。ちょっと申し訳ないけど、わし、ちょっと、その情報は知らんかったですけど。今、初めてお伺いしまして、ちょっと申し訳ないですけど。それはあれですか。傷害事件で逮捕されて。

(記者)
 不起訴にはなってるんですけど。

(市長)
 不起訴になって、ほんで、施設へお見えになったと。

(記者)
 そうです。その方が病院入院中に逃げちゃったという。

(市長)
 逃げたと。発表に、何。

(記者)
 時間が遅かった。

(市長)
 9時間もかかったと。

(記者)
 そうです。大体それぐらい。

(市長)
 大体、それぐらいじゃないかということですか。それはそれはまあ、はよう言わないかんと思いますけど、それは。いっぺんちょっと県に聞いてみますわ、その辺のとこは。推測でええかげんなこと言ってかんもんで。いろんな事情が、実はあったのかとかですね、いろいろあり得るんで。ちょっと、すみません。一応、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。その後というか、まずね。


◎敬老パスの利用状況について

(記者)
 市長は、敬老パスについてなんですが、拡充をお考えだということだと思うんですけれども、その前提になるのは適切な使い方だと思いますが。他方でですね、半年間で2,357回。1日平均で13回近くが最も多くて、10位の方でも半年間で1,898回使っているという例があるようですが、適切な使い方かどうかは調べないとわからないと思うんですけど、今後、調査をされるお考えがあるかどうかなんですけど。

(市長)
 まあ、それは当然、本人しかいかんでな、あれ使っては。本人しか。だけど、いろんなうわさがあることも事実ですわ、これは。だで、ご報告いただいたもんで、僕からすると、一応、個人の名前は健康福祉局はもっとらん言ってました。

 だから、わしも感じ悪いんだ、今これ。敬老パス、タクシー、名タクが1割引きになったで、敬老パス使っていろいろバスや地下鉄にも乗ることにしてますけど。地下鉄やバスに乗ってって全部わかるとなると。ええかどうか知りませんけど、これは。

 とにかく、そしたら、健康福祉局の担当者が言っとったけど。ただし、一応、個人が完全に不正で使ったということが分かったわけじゃにゃあので、ちょっと、慎重にやらなあかんというふうにありましたので。

 わしが言ったのは、個人情報何とか審議会(名古屋市個人情報保護審議会)ってありますわ、名古屋で。そこで、その個人の情報を明らかに、って、皆さんに公開するわけじゃないですよ、そりゃ。まず、アクセスして、そこへあなたは13回乗ったと言っとるけど、これ本当ですかというふうに確認したらどうだと。ただ、プライバシーと言うんだったら、それは名古屋市の今の審議会ですか、個人情報の。そこへいっぺん聞いてみたらどうだと。ほかっておくのはよくないよと、いうふうに、そう言ったところでございます。

(記者)
 市長として報告を受けている回数というのは何回かというのは。

(市長)
 報告いうのは何。

(記者)
 最も多かった方が何回利用しているかっていうことは、回数の報告は受けてますか。

(市長)
 いや、この13回が初めてですわ。まだようけあるのかね。

(記者)
 10位の方でも10回ぐらい使ってるということで。

(市長)
 10位で10回。

(記者)
 はい。

(市長)
 往復だと5往復ということになりますか。

(記者)
 はい。

(市長)
 まあ、いっぺん、そこはほかっといてはいかんと思いますけど。一応、個人情報で丁寧にやらないかんということも思いますので。いっぺん、審議会でどうですかいってこれ。ええと言うんだったら、その方に連絡とって、いっぺん、ヒアリングしてみると。ということでしょう。

(記者)
 実際、5往復、10回ですね。使うということは市長としては可能かどうかって、お一人の方で。毎日ですよ。

(市長)
 毎日、よっぽどマニアでないとやらんわな、普通は。分かりませんけども。病院行く言っても、5回も行けれえへんでな。毎日365日かね、300日かね。

(記者)
 半年間の乗車実績で割るとです。

(市長)
 半年間の乗車実績で割るとですか。土日も入れて。

(記者)
 そうです。

(市長)
 これはだから、どっち。バスか地下鉄かどっち。

(記者)
 それは個人情報なんで、我々は。

(市長)
 分からんかな。よう数字はわかったな、その割に。

(記者)
 それは出てきてますから。

(市長)
 それは分かるんきゃあ、ほんだけど。あんたらの方が早いがね、これ。どうなっとるんだ。まあ、まあ、個人名が特定されとらんかったら、まあええと。本当にええかどうか知らんけど、まあ。うわさもあるしね。誰かよう使う人に譲るとかね、使い回しするとか。そんなんいかんでね、それは。やはり、一応、そういうステップを経て、ちゃんと調べやあって今日言っときましたけど。


◎改元に向けたシステム改修について

(記者)
 先日予算の大枠の説明がございまして、その中で、改元ですか、元号が変わるという、システムに関する費用を計上されるということで。それはそれであると思いますけども、その中で80のシステムを30社で今、名古屋市の場合は運用されているということで。この80というとかなり膨大なシステムになると思うんですが、この件について、例えば、今後、廣澤副市長等が中身について検討するというお考えはあり得るんでしょうか。

(市長)
 これはあれかね、80システムで。

(記者)
 30社がそれをいろいろ契約しているというご説明があったんですけど。

(市長)
 その平成と、打ち込んであるシステムに30社が関与していると。

(記者)
 今度、新しい元号が何になるかわかりませんけれども、新しくシステムを変える際に、その費用が4億3,700万円かかるという、結構小さな額ではないので。

(市長)
 よう知っとるな、あんた。えりゃあもんだ日本中だったら、どえりゃあことだな。それの60倍と見るといいですからね。それは丁寧にやりますよ、やっぱり。いっぺん調べてみないかんわね。なるべく、経費のかからんように、しかし、それは必要なこったもんでやらないかんわな。

(記者)
 そこで、副市長のご知見を生かすということは、今のところはお考えで。

(市長)
 そりゃ、ご知見生かしてもらわないかんわね。そういう、ソフト会社を設立された人ですので。

(記者)
 分かりました。じゃ、すみません。

(市長)
 そう言っときますわ、ほんなら。

(記者)
 じゃ、すみません、ありがとうございます。

(市長)
 いっぺん早速、調査検討してちょ言って。

(記者)
 わかりました。一応、専門家の方は妥当だというようなご見解のようで、言われているとは聞いてはいるんですけど。

(市長)
 よう知っとるな、しかし。わしは知らん、聞いとらんで、それまだ。

(記者)
 すみません。

(市長)
 いや、それは聞いてみますよ。せっかくござったんだで。

(記者)
 ありがとうございます。

(市長)
 800万、給料もらっとんだでな。そりゃ。


◎中学生の転落死について

(記者)
 名東区の中学の1年生の子が亡くなって、10日経ちましたが、これまでに市長のところにどういった報告が上がってきていますでしょうか。

(市長)
 生徒さんたちのアンケートのね、あれは来まして、全部読みましたわ、これ。ようけありますけど。それと、学校の方のやつはまだもらっとりません、これは。それと、学校長が、法律上の権限持っとりますんで、一応、学校長がやるということは、そりゃまあそうですけど。とにかく、世間上ですね、要するに、いじめの問題やら、何かあったときに、学校側の対応に問題があったというのは、よう報道されとりますんで、副市長と教育長に、まず、自分で行ってきてくれということを、ご家族にね。

 本当は、わしが言っとるのは、わしは前、緑区であったときに、同級生の親に直接会って聞きにいってきましたけど。なんでかというと、同級生には何かしゃべるんですよ、私の10年ぐらいの経験で、子どもさんというのは。俺は苦しいと、これ以上生きていけるかわからんぐらいのこと、言うんです。だから、同級生というのは、親にもまたしゃべりますんで、そういうとこへ本当は行かなあかんぞと、いうことを言ってありまして。まあ、今のところは、そういう状況でございます。はい。

 だけど、それは学校側に何があったかということは、今のところ、世間見てますと、第三者委員会までも中立でにゃあというのは、問題になっとるぐらいでしょう、今。だで、それは十分私も配慮しまして、やっぱり調査せないかんですけど。やっぱり、結局はねえ、せっかくだで皆さんにお願いしとくけど。いじめは法律ができましたんで、いじめについては、皆さん、相当紙面も割いて、大々的にやりますけど。

 いじめも一つの大きな悲しみの原因ですけど、いじめじゃなくて、成績が悪いとか、ちょっと、不登校になったとか、発達障害があるで苦しいとか、親が離婚して苦しいとか。そういういじめと一くくりにできんようなものの、子どもと親、おっかさんの苦しみというのはどえりゃあですよということです。先ほど言いましたけど。

 そういうことを消防の皆さんとか、あるいは、子ども会は何とか力になりたいということで、もう6回ぐらい講習会やりましたけど。いうほうは、ぜひ、目を向けたってもらわなかんよ。いじめだけで狭めますと、問題がちょっと間違って捉えてしまう可能性があるね、これ。だから、まあ、そういうちょっと広い目で見たいと思いますけど。悲しいことだわね。

(記者)
 教育長に、両親のところだとかに、ヒアリング行くようにという話は先週も市長おっしゃられてましたけど。その後、進展はないんですか、1週間で。

(市長)
 行きましたね。副市長と。

(記者)
 そこで何か、原因に結びつくようなことっていうのは。

(市長)
 また、ちゃんと聞いてみます。実際は、こういう悲しい出来事というのは、表に出てくる数字より多いという説もありますしね、これ。日本中で。

(記者)
 まず、今回、今のところの調査ですが、これは学校現場に何らかの問題があったというふうに見てらっしゃるんでしょうか。完全に家庭の問題ではなく、学校に何らかの問題があったのでしょうか。

(市長)
 まあ、それは今んとこ、ちょっと分からんね。今の情報量では、分からんですけど。よくそういう場合がありますんで。それは注意せないかんと思います。

(記者)
 市長、今おっしゃられるように、いじめの問題以外にもいろんな悩みがあるということで、そっちの方に目を向けてほしいということでしたけども。まさに、市長がこれまで取り組んでこられて、子ども応援委員会でカウンセラー派遣したりして、まさに、そういうところの悩みを聞いて、事前にそういう悲しいことが起きないようにということで、小・中とこれまで力を入れて進めてこられたと思うんですけども。そうした中で、やっぱり、こういう事案が起きてしまったということについては、何か足りなかったこと、こうしておいた方がよかったなとかですね。そういうことを、今、率直に思うことありますか。

(市長)
 それはありますね、これは。それは責任感じておりますよ、私からすれば。去年は高校生ですけど、高校生の悲しいことも複数ありましたしね。そんだで、学校の問題もそうだけど、やれることはあったんじゃにゃあのかという中で。あんまり言ってかんけど、後学のために言いますけど、学校の問題いうのは学校の人が調べても出てこやせんのですわ、はっきり言って。絶対とは言いませんよ、それは自分の失敗を表に話せる人もあるかわからんけど、勇気のある人は。

 アメリカのええことは学ばないかんでしょ、アメリカだって。この間、ある話を聞いたのは、アメリカだと学校も三権分立になっとるんです言って。何それ言ったら、一つは校長、もう一つは教員、もう一つはスクールカウンセラーですよ。それがそれぞれ独自の責任と権限を持って、対応しとるわけです。だから、学校のいろんな問題も表へ出てくるということだわね。

 それと、子どもさんのいろんな問題があったときに、そういうのを受け付けるところが、今だと教育委員会になるんでしょう、普通の場合は。だけど、向こうは、いわゆる、そういうもののコミッショナーというか、ヨーロッパではオンブズマンといいますけど。そちらのほうがやっていると。学校とまた別にして。協力もするんだろうけど、別にしてやっとると。そういう仕組みをつくらんと、これ、いかんなあというのは今思っとるところです、これは。

(記者)
 その責任を感じている、やれることはあったということですけども、それは具体的にどういうことがやれたんじゃないかなということですか。

(市長)
 もう一つ有名な東京のある小学校の校長さんがいるんですけど。これは、そこばっかりじゃなくて、オルヴェウス方式というんですけど、子どもさん自体が自分たちが自警団といったら、ちょっと変な言葉んなりますけど。自分らでいじめとか、そういう子どもの苦しみというのを、自分らで解決していこうと、見過ごしちゃいけないと。それは親の責任もありますけど、自分らの責任であるというふうに捉えるやり方というのは外国では主流だと言ってました。これはシドニー行ったときに、シドニーの方が言っていました。それやりかけてから、ものすごい減りましたと、そういう悲劇が。

 子どもさんら、自分でやるわけ。何でかというと、先ほど言いましたように、僕の10年ばかりの経験では、まず、自分らは友達に話すんですよ、苦しいときに。子どもは。親を安心させようと思っとるんで、言やせん。それから、教員に言ったって相談になりゃせんということになってですね、そういう仕組みをもっとはよ導入せにゃいかんと。いうことで、東京でこれやりかけた先生がいて、この間、会ってきたんですけど。それを早く導入すると。お金も要らへんじゃないですか、こんなもん。

 自発的に手を挙げてもらうけど、部活みたいな格好で、みんなで、仲間で自分らでまず、そういう悲劇が起きんようにというのをやるグループをつくるということ。これをやっぱり、はよやりゃよかったなと。ほぼ1年ぐらい前に聞いとりましたけど、これ。教育委員会も見に行っとりますけど、見に行っとるだけじゃいかんわな、これ。わしがあんまりわあわあ言うと、何ですけど、思っとることを言うのが仕事ですので。これは小・中で、小学校261、中学校110、合わせると371。高校も全部入れると400校ちかくありますけど、そん中で1区に1個だったら16校なら16個で。

 校長がやる気になってもらわないかんですわ、やっぱり。そういう新しい仕組みというのに。そういうちょっとやる気のある校長紹介してくれって。いうのを言ったのが、もう1年ぐらい前になるんじゃないですかね、これ。その人に、そういう子どもさんの中の、消防団みたいなもんですよね、自発的なやつです。それをまずつくろうじゃねえかと。東京の、その小学校か。それやりかけてから、数字が出てますけど、半分になってます。こういう子どもさんのいじめとか、そういうなの。数字で出てます、これは。

 だで、それももっとはよやっぱりやっていかないかんということで。今度の4月以降に向けて、いろいろ言いますけど、やっぱりね、生徒の自発的なやつ。それからやっぱ、ちょっと外部というか、本当の外部ですよ。子ども会のOBの皆さんが、俺やろうかと言ってますわ。夜8時ぐらいに家へ行って、お母ちゃんの、お宅んとこの子どもさんが学校へ出てきとらんけど、何か悲しいかわからんけど、あったらしゃべってちょうと。で、1時間、2時間、喫茶店で話し込むことですよ。

 これをやる人間をはよやらなかん、これは。いうことで、予算措置もちゃんとしまして。こういうためにお金を使うのだったら市民の皆さん許してくれると思いますよ。使ってくれと言いますよ、そういうことだったら、これは。税金を。今、そういう体制で組んどるとこです。子どもさんの今の言ったやつは、1年ぐらい前に知りました。1年なっとらんかな、10カ月ぐらいかな。なぜかまだ、名古屋ではできておりません。

(記者)
 関連して、その新しい仕組みをつくりたいということの中で、先日、財政局から、各局の来年度予算の要望についての、財政局の考え方ということでのレクチャーは受けたんですけども。その中には、まさに、今市長おっしゃった、おっかさんの悩みまで含めた総合的な支援というものが、具体的に教育委員会から要望、施策にはあまり見えなかったような印象があったんですが。これは今まさにやってらっしゃる査定のほうで、市長の考えを盛り込んでいくということですか。

(市長)
 怒っとります、わしは本当に。何をやっとるんだという話ですよ、これ。待ったなしじゃねえかと。まあね、今回の子どもさんは、中1の子どもさんもそうだけど、去年の高校生とか。そりゃもう、とにかく、要するに誰がやるんだいうことになって、今までの仕組みも、決まったもんだと安心できるけど、ちょっと違う仕組みだと、それ。まだ資格試験もありませんので、ということになりますけど、これ。

 だで、それでためらう。そりゃあんたたち、自分らの組織の中でためらっとるだけで、やっぱり、子どもさんとおっかさんの方を見てやらにゃいかんじゃないかと。そうでしょう。それにわしも怒っとりまして。まだ予算編成ありますけど、絶対やりますよ、これ。こんなとこに全力投球できんかったら、それこそ、市長やっとって何なんだいうことなりますよ、これ、本当に、そういうことですよ。

 どうしても待っちゃうんです、これが。スクールカウンセラーって、実はそうだったんですよ。常勤にするときに、アメリカは資格があるけど、日本はないですからね。臨床心理士というのありますけど。ほんでわあわあわあわあ反対だったんですけど。冒頭のとき、3億円だったけど、押し切ってやりまして。やっぱり、試行錯誤してきますけど、それはそれでええ結果を導き出しといて。

 名市大なんかは、今度大学院で11人、愛教大は学生で50人だったか60人始まってきますわね。なら、子どもの将来についての、そういうもっと包括的なん、まあ英語でアウトリーチってよう言いますけど、家庭まで行って、相談相手になると。そういう人間をチャレンジせないかんですよ、やっぱり。チャレンジしないと。ということで、疲れますわ、正直言いまして。ええ、これは。大変に、責任感を感じないかんとこだと思いますよ、私は感じてますけど。ほんとに。


◎藤井聡太四段について

(記者)
 市長すみません、話題が変わるんですけれども、藤井聡太四段が、先日、名古屋市内で行われた将棋の大会で名人に勝ったと。佐藤名人に勝ったということがありまして。以前から応援されている市長は、藤井聡太四段の、とうとう名人に勝ったということをどういうふうに思われたか。

(市長)
 わし、ちょうどネットで夜、お風呂から出てきて見てまして。午前中はある方に勝って、その後が今の名人だということになって、夜だったかな、勝ったというのは。そりゃグレイトですよ、Good jobというか、Great jobですけど。名古屋の人間からすると大変うれしいし。これ日取りは決まっとんじゃなかったきゃ。名古屋城本丸御殿で、今度やりますので、こども王位戦いうの。そんとき、藤井さんが来ますんで、これもなかなか、かえっておもしろいんじゃないかって言ってますけど、対局したらどうだと、せっかくだで。

 ここで言っときますけど、どういうやつか言うと、小学校6人、中学校3人で、9人のチャンピオンを選びまして。その9人が、本当は藤井氏と対局するというのが一つあったんですけど、そりゃまあちょっといろいろありまして。一応、佐藤さんか、将棋連盟の会長とやって、そこで、藤井氏が9人のチャンピオンに。ここは仕組みをつくらないかん、アドバイスをする、こういうふうに指すって。ここはこういうふうに指したらいいよ、ということで、9回チャンピオン戦を本丸御殿で行うと、なっとりますんで。

 子どもさんにとってすりゃ、まあ、なかなかみんな喜ぶんじゃないですか。やっぱそりゃ、チャンピオンと、こういうところで、アドバイスをもらって指せるいうことは。そりゃ、瀬戸の生まれということになっとりますけど。まあ、これは瀬戸の市長にちゃんと仁義は切ってありますんで。ご安心いただいて。瀬戸の市長もぜひ来ていただいて。予選は某新聞社のとこでやりますけど。

 大変うれしいことだと思います。AIの申し子ということでございますので。大変、興味があるのは、将棋と碁の世界でAIはついに人類に勝ったと。確実に。勝ったんでにゃあかと言われておりますけど。まあ、その申し子である藤井氏がこういうところで、近くで出てくれてですね。名古屋も、そういう将棋のメッカになってくれるとええわな言って。東京と大阪ばっかですけど、今。

 王将みたいなのつくってくれたらどうでゃあ。王将、紅白歌合戦で歌っとる。阪田三吉、端歩もついたって言ってよ。これ通天閣の下で将棋を指す大阪のムードね。あれはええですね、ああいう雰囲気が。女房の小春がよお、「愚痴も言わずに女房の小春」言って。名古屋はまあ藤井君だわ、これ。何ぞ歌でもできんかと。本当に、子どもの夢を叶えると。さっきのいじめの話の、まあカウンターパートみたいなもんで。そのかわり、すさまじい努力が要りますけどね。


◎固定資産税について

(記者)
 市長、すみません。先日ちょっと、うち書かせてもらったんですけど、固定資産税がですね、名古屋市が、いろんな自治体であるようですけれども、取り過ぎているミスが結構あると。3年間で1,000件ぐらいでして。他の政令市とか、東京都の場合ですね、独自に要綱とか要領を定めて。地方税法では5年分しか返せないことになってるんですけど、地方税法の定めを超えてですね、独自の要綱、要領を定めて、場合によってはお返しするということを、他の政令市とかはとってるようなんですが。名古屋市は、その要綱を以前は持ってたんですけれども、無くしてしまったと。今は、実質、裁判で訴えてもらって、司法の場で、そこはちゃんとやってもらいましょうというスタンスらしいんですけれども。まず、そもそも市長、常々納税者のことをと言っている立場からして、こういったミスで、名古屋市がこういった対応をとっているということについて、どうお考えになっていますか。

(市長)
 まあ、そりゃ、税法の時効が5年ですか、今。

(記者)
 5年。

(市長)
 これはですね、やっぱし返さないかんですよ、そりゃ。常識的に。ただ、固定資産税の評価いうのはものすごいようけあるもんで。

(記者)
 確かに。

(市長)
 ええ。反対にいろんな陳情が出てくるところですけど、あれはですね。だけど、結局、あれどうしたんだったかな。あのときに、そう言っとって何か対応したはずだけどね、これ。

(記者)
 何か、以前、日比さんが議会で質問されてて、5年ぐらい前ですかね。あのときは、結局あのまま、多分変わってはいないと思うんですね。基本的に要綱はなくしたままなので。対応は変わってないと思います。

(市長)
 そうかね。

(記者)
 変わってない。

(市長)
 そりゃ、やっぱり、そんなもん時効で持ってって名古屋市が取るいうことは、それは不当利得でしょ、そんなの。法律上の不当利得とは言いませんけど。日本語でいう不当利得です、そんなの、と思いますよ。そんなことで名古屋市は金儲けしていかんですよ。金儲け言ってはいかんけど。

(記者)
 まあ、あのときもたしか議会では、名古屋市が返さないっていうのはおかしいんじゃないかと。

(市長)
 そう言ったはずですよ。

(記者)
 指摘だったと思うんですけど、現状は変わってない。

(市長)
 他の都市どうなっとんの、これ。

(記者)
 他のところは、要綱、要領はそのまま持っています。ただ、イコール全部返すわけじゃないですけど。過失とかを吟味した上で確認できる分はお返しすると。ただ、名古屋市の場合は、それは司法の場でやりましょうというのが今のスタンスです。

(市長)
 なるほど。司法の場で言ったって、裁判訴えるほうも金かかるしな。

(記者)
 実際、僕たちが取材した人は43年間でミスされたということで、結局5年分だけ返してもらったんだけど、それじゃ、納得いかんということで、12月に提訴すると。だから、その人が言うには、市長は減税、減税って言ってんだけど、減税する前に、税金の取りミスはやめてほしいとおっしゃっとった。

(市長)
 そら確かに。おっしゃるとおり。そりゃ、その人の言うとおりですわ。だけど、今もあったように、自分も何か、こんだけ取られてしょうがにゃあと思っとった場合はどうかいうんだけど、多分、過失相殺だったら。その場合でも、そんな個人には責任にゃあわな、何の。区役所にようけおるやろ、2万5,000人おる全部の職員。

(記者)
 まあ、賦課課税なので。

(市長)
 これは、賦課課税ですか。ほんなら市の責任じゃないですか、それは。申告じゃにゃあいうことでしょ。ということでございますので、固定資産税の全件数どれぐらいか知らんけど、2,500億ぐらい(正確には平成29年度当初予算額で2,067億円)あるでしょ、たしか税収。

(記者)
 3割か4割ぐらい。

(市長)
 もうちょっと少ないか。

(記者)
 市税収入の。

(市長)
 そら、いっぺんちょっと、勉強させてもらういうか、僕はそうしたいと思いますよ。過失相殺できますかね、これ。

(記者)
 なかなかその判断をなかなか、だから司法の場でっていうのもあるとは思うんですけど。

(市長)
 司法の場でいうのは、自分は無責任でええですけど、これは。ちょっと時間頂戴。すみませんけど。


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