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平成28年8月22日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2016年9月2日

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報告事項

  • 愛知県弁護士会と名古屋市との「災害時における法律相談業務等に関する協定」の締結について
  • 学生共同活動拠点「N-base」のオープンについて

会見動画

報告内容

◎愛知県弁護士会と名古屋市との「災害時における法律相談業務等に関する協定」の締結について

 それでは、28年8月22日(月曜日)ということで、定例会見を始めたいと思います。

 まず、おはようございます。

 本日は、愛知県弁護士会と名古屋市との「災害時における法律相談業務等に関する協定」の締結について、ご報告します。

 南海トラフ巨大地震の発生が懸念される当地域ですが、大規模災害が発生した場合、被災された方々は、さまざまな法律上の問題を抱え、不安を抱かれていることと思います。

 このたび締結する協定は、大規模災害が発生した場合に、被災者等に対する無料の法律相談などを実施するため、愛知県弁護士会と名古屋市との役割分担等を定めるものとなっております。

 愛知県弁護士会におかれましては、東日本大震災が発生した際に、現地で相談に応じるために弁護士を派遣したり、県内に移住された被災者の方を対象とした無料法律相談を実施するなど、さまざまな支援をしてこられたと聞いております。

 大規模災害時に特徴的な相談内容としては、二重ローンや建物の滅失などの不動産にかかる相談、行方不明者や相続に関する相談、行政給付や各種支援制度についてなどが挙げられます。

 30日(火曜日)、ここ第一会議室において協定書締結式を行います。多くの不安を抱えた被災者の方々にとって、法律の専門家からのアドバイスは、大変心強いものとなっております。少しでも不安を解消し、なるべく早い生活再建につなげるための一助になるものと考えております。

 

 ということですが、これは本当にぜひ、災害の報道を見ておりますと、官民格差が最も鮮烈にあらわれるのは、災害ですよね、やっぱりこれ。民間の場合は、建物がなくなったりしたらもう、商売ペケになります。道路が通れんだけで、これ、商売ペケということで、要するに解雇したり、雇用を失うというのに、すぐなる、なりかねんというか、なるんですけれども、役所の場合は、雇用は完全に守られますので、これ。私、いつも、ようテレビ見とって、自分で零細企業やってきましたんで、これ。これほどひどい差はないわなと。思わん、そういって。本当に強烈ですよ。この、商売やっとった人が災害で、自分とこの商売の設備を失う、道路が通じん、お客さんが来うへんと。その場合、全部自分でかぶらんならん。

 一方、ここに書いてありますけれども、二重ローンって書いてありますけれども、銀行のローンについては、これは厳然と生き続けますので、これは、道路が、お客さん、誰も来んでも。全部までいかんでも。この間、熊本でまた何かやってましたがね。どこかの会社が。残念ながら閉めざるを得ないと。ということを、つくづく思っておりまして、普通はハイリスクハイリターンといいまして、給料というのは、やっぱりリスクが高いところが給料高いんですよ。だけど、あまり言うと、これがみんなぎょうさんおるで感じ悪いですけど。これ。明らかにこれほどまでにリスクが違うのに、なぜ公務員の給料が1.5倍あるんだと。民間のね。平均でだいたい。民間400万、公務員600万台だとしますけど。私は零細企業やってきましたから、本当、つくづく感じますね、これは。

 そういう相談をぜひ、弁護士会の方がやっていただけるということは、困っておる皆さんの力になることだと思うのでね。しっかりやっていただければ大変ありがたいということでございます。

 

◎学生共同活動拠点「N-base」のオープンについて

 それから次は、報告は以上ですが、本日午後2時から、名古屋市教育館3階において、学生共同活動拠点「N-base」がオープンしますので、お話しします。

 

 「N-base」は、学生が自由に利用でき、学生が集える場所として、ミーティング機能、インフォメーション機能、コーディネート機能と、英語を使えという問題じゃないんですけど、三つの機能を有しております。名古屋市は、学生の地域貢献活動などの支援を目的に、この場所を通じて、学生が自由に活動し、学ぶ環境を提供していきたいと考えております。

 まず、ミーティング機能として、学生が会議・作業するミーティングスペース、インフォメーション機能として、学生活動に関するさまざまな情報を提供する情報発信コーナーを設けています。

 また、コーディネート機能として、まちづくり、ボランティア、イベント企画など、さまざまな分野で活躍する連携コーディネーターを毎日入れ替わりで配置し、学生からの相談に応じます。

 30日(火曜日)には、オープン記念セミナーとして、愛知淑徳大学の林准教授をお招きし、「学生が輝けるまちなごやをめざして」をテーマに講演していただきます。

 異なる大学や団体の学生が出会い、語り合えるような交流の拠点になるとともに、コーディネーターからの専門的なアドバイスを生かしたよりよい企画がこの「N-base」から生まれてほしいと考えております。

 

 ということでございまして、なかなかどういうふうになるか、ようわかりませんけど、なかなか、微に入り細に入り、大変結構な世の中ですなという感じがしますけど、まあこれで、学生の皆さんも、名古屋は3番目だそうですね。東京、京都、名古屋か、学生の数は。でございますので、これで、恋人の1人でもつくっていただければ、大変ありがたいかと思いますけどね。

 ということでございます。私からは。

 

質疑応答

◎ごみ分別について

(記者)

 今、ちょっと全国のごみ分別の件で取材をしていまして、その観点でお伺いしたいんですけれども、今の名古屋市って、燃えるごみとプラスチックの容器包装と分けて出していると思うんですけど、例えば和歌山市とかだと、この間の4月から、全部一緒くたにして。

 

(市長)

 プラスチックは一緒にしとんじゃないですか、今、名古屋は。容器リサイクル法のやつは別か。

 

(記者)

 それも全部一緒に出せるように、和歌山市はなっているようなんですけれども、そうすると、もう一気に処理もできて、リサイクルのコストとかも掛からないし、市民も分別が減る分、楽かなと思うんですけれども、そういうところって、今後、名古屋市としても検討していくのか、やるにはちょっと課題があるのか、少しお伺いしたいのですが。

 

(市長)

 別に課題は何もあれへんと思いますけれども。いったん決めたことを変えれんだけだと思いますけど、私は。

 

(記者)

 可燃ごみを処理する施設が、機能が向上しないとダイオキシンが発生してしまったりとかして、そういう設備を整えてでも、和歌山市は今年4月にできるようになったという話だったんですけど、そういうところも必要かなとは思うのですけれども。

 

(市長)

 まあもともと、あんまりこれ当局の方針がどうなのか、ようわかりませんけど、もともとはダイオキシン問題もいろいろな説がありましてですね、これ。それで、かえって焼却炉の温度も下がって、助燃材を使っているところもあるぐらいで、私は別にプラスチックだって、全部燃やせばいいじゃないかと、前からそういう立場でしたけど。だけど、あんまりいろんな関係もあって、そのごみ関係もいろいろ言うと、ややこしくなって変なこと言われるもんで、一応あんまり言ってませんけれども。それは、プラスチックを燃やすと温度が上がりますから、そうすると、発電効率がようなるんですよ。だから、電気がもっとよく売れるようになる。これ実は相当すごい金ですよ。それに対しては、炉が傷むとか反論する人がおるけれども、そこについてはちょっと検証すりゃええんであって、だいたい流れとして、そうなっていってるんじゃないですか。

 

(記者)

 できるようになれば、そっちの方向でやっていったほうがいいということですね。

 

(市長)

 私はそう思ってます。前から思ってましたけれども。

 

(記者)

 わかりました。ありがとうございました。

 

(市長)

 もっとあるのは、レジ袋ですよね、これ。レジ袋も有料化でいろいろやってますけれども、あれもあんまり言うと感じ悪いけれども、いったん決めたことを変えれんだけですけれども、あれはどういうことなんだと。あれもプラスチックの、余分なプラスチックですから、あれは。だから、それは必要なものは焼却して、炉の温度を上げて、発電効率を上げたほうが、はるかに市民のためになると。電気が売れますのでね、これは。ということだし、この間ちょっと質問もありましたけれども、その分別、別個に分別して置いておくやつで、相当、市民の皆さんにも大変な手間をかけとるし、道路占用はええのかという情報もきておりますしね、これ。いっぺんちょっと、どうなっとるか、今、(担当者がここに)おりませんけど。そういう流れが多いんじゃないですか。今の言ったような。

 

(記者)

 ありがとうございました。

 

◎視覚障害者のホーム転落について

(記者)

 先ほど、幹部会でも話があったんですけれども、15日にメトロ銀座線で盲導犬を連れた方の事故があったんですが、改めて名古屋市の市営地下鉄があるという立場の中で、あの事故を受けて、何か今後対策、これから動くこと、検討されていくことがありますか。

 

(市長)

 まず一つ、大変悲しい事態でございましたね。あのあと、あの盲導犬のワンちゃん、どうしたんだろうなというふうに、ずっとその場におったらしいという話でしたかね、これ。主人をなくしたワンちゃんがというのは、あれは忠犬ハチ公のときもそうだったですか。渋谷の。名古屋のあそこのサーブか、あれもそういうような話がありまして、なかなか非常にかわいそうな話ですわね、これ。

 僕もテレビを見とって、名古屋は地下鉄があるし、たまたま地下鉄ですけど、これ、基幹バスとか、そういうのだと、同じような問題ありますでね、やっぱり。盲導犬がいる場合といない場合と、いろんなパターンがありますけど、きめ細かい対策ができているのかなということで、僕も指示したところでございますけれども、当局からの連絡によりますと、8月19日の駅務会議で改めて指示したと。日ごろから視覚障害のお客様へは、従来どおり声かけ、見守りを行っていますが、現在は東京メトロの事故を踏まえ、積極的に声かけを実施するよう指示していますと。これは、8月19日の駅務会議で改めて指示ということになっておりまして、テレビを見ておりますと、ワンちゃんが、盲導犬がおったとしても、やっぱりそれを見た人が、あのときも女の方が声をかけたというような報道がありましたけれども、危ないよということ。なかなか日本人、手を差し伸べるということをやりませんので。私も、だからといって、そのときに、本当に狭いホームの柱のあるところと、それから乗るところとの距離、狭いところを仮に目の不自由な方が歩いとったときに、自分で立ち上がって、手で、危ないからそこのところをずっとガイドするということを、すぐ、自分でできるかというと、なかなか正直言ってできんかもわからんね。それだけの精神性というか、何となくそういう雰囲気があるじゃないですか、日本人の中に。

 なので、そういうことも含めて、やらなあかんし、私が今日でも言ったのは、まず盲学校へ行かなあかんじゃないかと。千種公園の隣にありますけど、盲学校が。盲学校へ行って、まず御用聞きに行ってこいと、まず、これ。となると、そこの中には盲導犬のある人やら、ない人やら、それから盲導犬協会も行ってりゃあと、今使っている人が、そもそも、そんなものすごい数じゃないですから、その人らに1人ずつ電話してでも、何かできることはありませんかということをしやあと言って、先ほど指示したところですわ。まず行ってこいと。まずね。という話で。当たり前やないか、そんなこと言ってと言ってますわ。

 まずそれで、ニーズというと変な言い方ですけれども、商売とはちょっと違いますけれどもね。お困りな状況に対して、何がどういうことで困ってみえて、どういうことができるか、できんかとか、どういう困難があるかとかいうことを、早速指示したところでございます。とりあえず盲学校と盲導犬協会ですね。盲導犬協会は、使っている人がそう数ないから。1人ずつ全部聞けばいいんです。名古屋市中、電話かけるなりして。何かできることはありませんかと、御用聞きをしなさいと。といったところでございます。

 そういう中から、一つ、いい方法が生まれてくるんでないかと思いますけどね。

 可動式ホームについては、いろいろここに書いてあるところによりますと、これは今までのですけど、ホームに設置している点字ブロックか。これは、東京メトロ青山一丁目駅のような点字ブロック上の柱はないと。それから、桜通線、東山線、上飯田線に可動式ホーム柵を設置と。名城線は平成32年に設置予定。鶴舞線については、相互直通運転を行っている名鉄と調整中ということでございます。

 転落事故防止の取り組みは、高齢者、障害者及び酩酊のお客様の動向に注意し、必要な場合は声かけを促すといった、あんまり聞いたことないですな、私。結構、地下鉄乗りますし、東京におったときも、よう千代田線にしょっちゅう乗ってましたけど、駅員の方が、おれもよう酔っぱらって歩いておりましたけど、あんまり近くはホームのほうは寄らんようにしてきましたけどね。危ないよというのは、声をかけたとあんまり聞いたこと、実際はないですね。

 駅構内及び車内でのスポット放送による注意喚起の実施。それから、駅LED案内表示器による注意喚起の実施ということがありますので、大至急そういうことをやらないかんし、繰り返しますけど、盲学校と盲導犬協会に行っていただいて、お1人ずつというか、個別の非常にきめ細かいフォローをするようにというふうに指示がしてあるところでございます。

 地下鉄だけじゃないですよ。本当あれ。地下鉄がああなったけど、基幹バスなんかでも、僕のとこ、古出来町で盲学校が近いので、最近あんまり見かけんけど、前は横断歩道をようけ白い杖を持った方なんかが、ようけ渡っておられたですね、あれ。それで、信号にも、音の出る信号がついておりまして。最近あんまり気づかんけど、割と関心があるんですわ、古出来町が盲学校の近くということで。いっぺん行って話を聞いてくるというふうにやりまして、またそれを報告したいと思います。その結果は。

 

◎利用停止中の公園遊具について

(記者)

 ちょっと、市民の方から連絡をもらって取材しているんですけれども、緑区のこの鳥澄西公園というところのこの複合合体遊具で、けがをされた方が去年の11月におりまして、その後、現在に至るまでこうした状態で利用停止になっていると。そもそもこれ、今年の4月から利用停止になっていて、今に至るんですけれども、この先、修理されるその予定も今のところ決まっていない、それは予算がついていないからということなんですが、これについて、まず、どう思われますか。

 

(市長)

 先ほどですけど、こういう質問があるからということで、当局から伺いまして、どういうふうだ、それは一体と聞いたところでございまして、これ、公園の、私は名古屋城の天守閣のことで調べておりますのでわかっておりますけど、都市公園法という規定があって、都市公園法9条だったか、22条だったか忘れましたけど、管理者は市長であると。あと、都市公園条例というのがあって、市長はその遊具とか名古屋城の天守もそうですけど、都市公園内の施設が危険な場合は、利用を制限することができるという規定がありますので、これ。一応、利用を制限したんだな、これ。それは市長名でやってると思います、その条例に従うと。だで、知らなんだということはどういうことだと。全部知ってるということはありませんけど、これ。名古屋城の天守の問題がありますので、これ。言わなんだんでないかというようなこと、ややもすると、勘ぐりたくなるようなことでございまして、もう一方、法律でいきますと、国家賠償法2条によりまして、公の営造物に瑕疵があった場合は、これは賠償責任を負うと。国ないし地方公共団体は。これは、無過失責任とされておりますので、大変にこれは重たいというのが、よっぽど注意せないかんということになっております。責任者がわかっておる場合は、そこへ求償できるという、その求償規定まできちっとしておるということでございますので、その辺の経過をはっきりさせて。それと、あと入れるわね、まず。問題は、これ。危ないと思ってるなら、本当に入れんようにせないかんのだわ、これ。ガキんちょが使うやつなもんだで。それとポケモンGOもあるじゃないですか。そういうのが。あるというもんだでよ。だから、まあちょっと(遊具の利用を制限する柵が)不十分だったですな、これは。

 

(記者)

 取材の中では、これ1個だけだと300万円以上ぐらいかかると、新しくするのにですね。だけども、公園全体が古いので、その施設一体型で直して、もうちょっと大きい予算にして一気に直したいという発想が当局にあった、土木にあったみたいで、そういう場合なんですけれども、さっき言った市長が言ったように、すぐ入れそうな状態で放置しておくということと、その一気に直すためには来年度にかかるわけですね、予算が。その予算を圧縮する、安全よりも予算圧縮のほうが何か意見が勝っている、返答が来たというのに驚いたんですけれども、そういうことについて、どういうふうに考えておられるんですかね。

 

(市長)

 それはいかんですね。それは。そんなの、入場制限できるというのは、中村区の中村公園の中の古い建物、入場制限してるんですよ。制限ということは、禁止のことだから、間違えんでほしいけど、大正天皇がおみえになったところね。それは安全を最優先にして、それは入場制限するなら、本当に入れんようにせないかんですわ。本当に、こんな柵で、トラ柵、ちょこちょこっとやっただけで、これはガキっちょなら、かえっておもしろいで入っちゃうことってあるじゃないですか。男の子なんかだったら、おもしろそうだで、どこが危ないかなとかですね。やらなかんで、それは最優先で安全を重視してやるべきだと思いますよ。そのぐらい、予備費みたいなもの、ちいとでもあるでしょう。

 

(記者)

 とはいえ、ない袖は振れないじゃないですか。予算だって。

 

(市長)

 そんなことはありませんよ。そんなもん、名古屋市は2兆6,000億もあるんですよ、これ、予算って。総予算。ものすごいですよ、これ。本当に。名古屋がこんなとこでないって言ったら、日本中どうなるんですか、一体、これ。

 

(記者)

 ちなみに、あと、今、公園は1,456カ所ぐらいありまして、現在使用禁止になっている遊具は13基まだある。

 

(市長)

 遊具で13基もあるのか。

 

(記者)

 年間3億円ぐらいの維持更新費みたいな形で持ってはいるんですけれども、それが多いか少ないかという物の考え方でいいんでしょうか。ちょっとその辺はどうですか。

 

(市長)

 それは、ちゃんといっぺん、検討というか、当たってみないかんな、これ。本当に。むちゃくちゃ高い値段でまたやっとらせんかということですわ。問題は。競争はあるような、ないような、わからせんもんだで。これ、ほんで大体3年ぐらいたつと、担当が変わっていくわけでしょう、また。

 名古屋城の天守はどうするんですか、これ。同じですよ、全く。都市公園内施設ですよ、あれ。全く同じですよ。

 あれ、今日テレビ見とったら、国土交通省が(木造住宅の)耐震改修の補助をさらに上げると。昔の耐震基準で建っとったやつをもうなくすと、ぐらいまで言ってましたわね、これ。

 そのまま、外人なんかでも、ものすごく来るやつ、あれはほったらかしじゃないですか、これ。今の専門家のアドバイスをもらうように指示しましたので、そうなってくると思うけど。あれ、いっぺん、危ないですから、それは人命第一、特に子どもさんだもんだで、よっぽど注意してあげんと、入っていっちゃうでね、これ。

 

(記者)

 気になるのは意識の問題なんですけど、さっきのお金と安全、予算と安全というところをてんびんにかけた質問をさせてもらっていますけど、土木事務所では、基本的には月2回の点検が決まっているのだそうです。手引書では。なんですけど、取材すると、土木事務所では、ちょっと回れないという、月1回ぐらいしか回れませんみたいな感じなんですね。その答えは、緑区だけでも200個以上あって回り切れないということなんですけど。

 

(市長)

 何で回れんのですかね。土木事務所って何人おるんだ、全部で。区役所もいるじゃないですか。まちづくり推進室あるじゃない、300人ぐらいおる。これ。考えられんですね。

 それと、きょう指示したのは、点検してると、点検簿があるだろうと。これ。それをいっぺん持ってりゃあと。これは、現物を。何が言いたいかというと、もう何年前になりますかね。4年ぐらい前かな。あそこの栄だったか。地下鉄のところに雨が入り込まんように、防水の一つの止めとる板があるんですが、大雨が降ったときに地下へ流れ込まんように。それを点検することになっとったの。それで、点検しとります言うもんで、そしたら、点検した人がつけるわけ、ぱって。あれを持ってこいと言ったら持ってきましたが、みんな同じ方向で判が押してあるんだ、だーっと。もうこういうことをやめろと。こういうの。ということになりましたけれども。

 そのときに、全部そういう、特に防災関係の危ないやつは、全部これを機会に、(全庁的に)本当にチェックしろと、ちゃんと、と言いまして、それ以上返事はありませんでしたけれども、同じようなことで、チェックの原簿を今持ってくるように指示したところです。月に1回、2回、年に何回だった。ルールによると、ルールがちょっと違うんだが。毎月1回程度の日常点検と、年1回複数の職員でより詳細な定期点検を行っていると。こっちはこう書いてありますけどね。

 

(記者)

 日常点検は月に2回行うことを基本とすると定めている。

 

(市長)

 それは何で違うんだ。

 

(記者)

 日常点検の手引なんですけどね。はい。

 

(市長)

 これと何で違うかが、ようわからんですけどね。私のやつはここに書いてあるで。

 

(記者)

 あと、じゃあ最後に、これは一応問題だと僕らは思うんですけれども、これは何で起きているかというふうに、市長は、どういうふうに考えられますか。何でこういうことが起きるのか。こういうふうにたまたまでずっとあるのか、どこに問題があるのかを教えてほしいんですけど。

 

(市長)

 だから本当に、自分の任期中に誰かに被害を加えて、子どもさんが特に中心になって、危ないことは自分の責任だと、本当にという、やっぱり責任意識が希薄なんじゃないですか。そう思いますけれども。

 何年かやったら転勤になるだろうと。だいたい民間のこれ、公園なんかたくさんあるじゃないですか。いろんな、テーマパークみたいなとこ。ああいうとこでもこういうことがあるかわからんけど、もっと必死にやると思いますけどね。自分の責任になっちゃうで、みんな。下手すると、その民間の業者がものすごい批判を受けて、賠償、まるっきり自分の金払わなあかんでしょう。これでも、税金で払うことになると思いますけれどもね。国賠法2条で。

 だから、そこの、どういうかな。なるべく民営化する方向に、いろんなものを持っていかなあかんのですよ。逆なのよ、みんな。公務員だとしっかりした公共の福祉に適合することであると言うてますけど。私は悪いけど、零細企業やってまいりましたけどね、変なことやったら倒産しますからね、これ。自分のことだもん、必死ですよ、みんな。これ。だから、そういう体制を、持っていかんことにはいかんと思うな、これ。自分の責任になると。ということですわ。

 

(記者)

 ほかの13基に関しても、多少お金がかかっても、それはじゃあ直していくという。

 

(市長)

 それは大至急、全部点検しますよ。それで、とにかくもう、本当に使用制限しとるんだったら、本当に、本当に使えんようにしないかんですわ。こんなトラ柵で、ちょちょっと入っていけば入っていけるようなことではいかん。

 

(記者)

 わかりました。

 

(市長)

 そのくらいの人間の数は十分あると思いますけど。

 私は市民の味方のほうで、役人をかばう立場ではありませんので。聞いとらなんだというのがいかんな、しかし。これ。いや、何でかというと、名古屋城の天守のこと言っとったから、同じなんですよ。都市公園条例の。全く。これ。都市公園条例上、名古屋城の天守はおれの責任になっちゃう、ということですね。国家賠償法2条の求償権の発令を読んでくれればいいんですわ。何べんも言っとったもんで、実は名古屋市内の都市公園で、実はこれだけ利用制限してますという話は、来ないかんわな、ほんだでこれ。1個だけは来ました。中村公園の、今言った大正天皇が寄られた、あの木造建築物。あれ、きれいに今、直しましたけれども、あれについては利用制限をしているという話は来たけど、こっちの公園のほうの、全然何の情報もなかったですね、そのときに。はい。

 

◎有松地区の重要伝統的建造物群保存地区選定について

(記者)

 7月末に有松地区が、官報の告示を経て、正式に重伝建になったんですけれども、改めて、有松地区への期待を教えていただきたいのと、あと、(市長は)毎日有松絞を着ているんですけど、お気に入りのポイントを教えてください。

 

(市長)

 それは本当に、あれも目玉事業の一つでね。有松。これは鳴海絞りって。同じですけどね。の一つで。毎日着させていただいておりまして、大変に男物のシャツの売り上げがものすごい増えたと。直接聞いております、私。ありがたいと言って。だいたい、有松絞りというと、みんな浴衣ですね。女性の浴衣が多いですね、今までは。大相撲なんかでも、有松絞りの浴衣を、あれは男ですけれども、相撲取りにプレゼントしますけど、そんなことで、ぜひこの有松絞りに関しましては、非常にさらさらしとって気持ちいいですから。河村さんの着てるやつないかいうて、よう聞かれる言うとったで。お店の人が。

 これは、何べんも言っとってもいかんですけど、名古屋城築城の折に、400年前、要するに30万人来たと言われております。だいたい天下普請で、日本中から。そのときに、九州の絞り職人が入っとって、それで尾張藩が、それはいいじゃないかということで、ちょうど鳴海とそれから知立の間が、ちょっと距離があるもんで、あそこの間に宿をつくろうということで、減税までして、減税をしまして、誰も皆さんほめてくれんけど、日本中で市民税を減税してるのは名古屋だけですわ。それでなおかつ(国の定義による)待機児童3年連続ゼロも、名古屋だけです、この間まで。京都が追随しましたけど。

 ということで、産業を守ったのがこの絞り産業ということでございまして、有松地区は、特に四つの宝。Four Treasuresということで、四つ、この絞り、それから古い町並みね。今度重伝建になりましたけど。あれが、あれだけの距離、都心部で残ってるのは、日本中で名古屋だけと。地方の場合は空襲とか、そういうのがないもんで、あと区画整理ってなくて、そのまま残ってるやつがありますけど、都心部で残ってるのは、一番長い距離残ってるという、伝統的建造物群が一つ。これで二つ。それからもう一つは、山車祭りがありますわね。あそこに、1600年代の本物の一番古い山車があります、一つ。幕が今、ぼろぼろですけど、これはどうしようかという話があって、あれはどうなったかな。補正(予算)でも出せって言ったんですが、これ直すんだったら。だから、本当はああいうのを使ってるのはいいわなと言って。ぴかぴかでなしにということで。この幕は、いつごろになるかな、あれ。ちょうど幕末のころに、徳川慶勝さんが写真を撮っとりまして、そこから。お城の中から、山車祭りの写真を撮った、その幕。だから、そこの山車からまた写ってあるんですけど、その幕そのものも、そのとき写っております。柄がきちっと写っております。なかなかのもんですよ。それから四つ目は桶狭間の古戦場があると。織田信長27歳、青春の夢をかなえたというので、人生大逆転街道という、清須から始まって、清須を4時に出て、熱田神宮に8時ぐらいに着いて、それから桶狭間、大体1時か2時ぐらいじゃないかと言われてますよね。今川の首をとったのは。ということで、あれは世界史上まれに見る大逆転劇ということで、皆さんが女に振られたとき、選挙に落ちたとき、それから子どもさんがあるいは受験に失敗したとき、それから名古屋市役所を受けたけど、落ちた人たち、そういう人たちがぜひそこを歩いてもらって。、三説ありますけどね、どこを通ったかは。両方三説あります。熱田神宮まで来るところで三つあります、説が。熱田神宮から桶狭間へ行くところでも三つある。これ。本物ですから、これ。こんなものを持ってる都市はないですよ、そう。

 だから、この四つの宝をみんなで大事にしようということで、きちっとこの間、補助金も交付して、今、名古屋の一つの、南の名古屋城みたいなことで、ずっとあと千年でも、皆さんの人生傷ついたときに歩こみゃあという中の一つが、この有松にもなるでしょうということで、すごい楽しいですよ、これ、できると。歴史の、小学校、中学校の生徒がこういうところを歩くといいんですよ。普通の名古屋の都会の中にあると、またすばらしいんですよ、旧街道というのは。なるほどという。信長を初め、自分を含めて馬6騎でここを走ったのかと。

 きのう、古渡のあそこの東別院の盆踊り行ってきましたけど、あそこは織田信長がほぼ確実ですけど、元服したところですね、あそこは。普通15ですけど、13でなかったかと。それで書いた記憶はあるけど。そういういいところですわ。名古屋のイメージとですね。私、よう外人に言われるけど、名古屋はデスティネーションがないとか、何とか言われるじゃないですか。名古屋って何があるっていったら、City of Dreamsだと、City of Restartだと。空襲でむちゃくちゃになった町が、日本一、世界一の、こういうふうに稼げる町になったと。トヨタ自動車のおかげが大変大きいですけど、これは。というのもシンボルに、有松界隈はできるのでないかと思いますよ。本物だから、本当に。

 旧鎌倉街道なんかも、楽しいですよ、ちょっと歩くと。これ。こんな中川区露橋の辺でも、こんな道があるのかいって思いますから。戦後の都市計画で、みんな路地をつぶしてきた名古屋ですけど、もう残ったものは本当に大事にせないかん、これ。

 

(記者)

 ありがとうございました。

 

(市長)

 珍しくいいことを言っていただいて、これは本当、花形の一つなんですわ。本物だから、ちゃんと残して、名古屋城もそうですけれども、400年、千年ってみんなで大事にするといいですよ。人生大逆転街道と。名古屋の。これ。

 

◎「世界の山ちゃん」創業者の死去について

(記者)

 世界の山ちゃんの創業者の方がですね。

 

(市長)

 そうだね。きょうびっくりしましたけど、私。

 

(記者)

 亡くなられまして、それに対してお気持ちを。

 

(市長)

 大変悲しいことでよ、これ。本当に。よく私、いただいたがな。1号店、東京ホテルの南側にあって、これ本当にあれか言ってね。行って。よう会いましたよ、私。社長とは。いろんなとこで。それで、山ちゃん、おしっこしに行くと、便所の中に社長の瓦版みたいなのが張ってあるんですわ。おもしろいですよ、あれ読むと。社長のイラストが書いてあって。私は特に伏見の「山」という、山ちゃんのちょっといいあれがありますよ。山ちゃんの中で。あそこ、よう行きますけど。残念ですね、これ。こういうゼロからたたき上げた商売やっとった人が、早く亡くなるというのは、本当に悲しいことですわ。これ。もっと大事に、大きく取り上げたってちょうよ。役人ばっか、あれせずに。役人と政治家をやった人だけ亡くなると、勲何等でどえらいけどね。

 やっぱり実業家で、実際、ゼロから特にスタートして、やっぱり納税者として金を稼いできて、名古屋めしだ、名古屋めしだとそのシンボル的なものをつくっていたと。大変重要な人ですよ、名古屋の中で。これ。民間で金を稼いだ人。大変重要ですわ。本当に。今、ものすごいあるでしょう、山ちゃん。駅裏、駅表の裏だけど、名駅、あの辺もようけあるもんね。ちょっと歩くと、駅西にもようけあるわ。しゃべってもおもしろい人だったで。ゼロから見とる限り、ようやってこられたで。すごい努力があったと思いますけど。

 風来坊をまねてやったと言われておりますけど。風来坊の1号店が金山の辺にあって、それはお母ちゃんが頑張っとったらしいけど、それをまねてやる。まねてやりゃあええんだって、書いてあったがな、新聞で読んだところでは。人生。ええことです。あれ、商売のあれ、よう真髄いってると思いますね。やっぱりなかなかお互いにノーベル賞とったような頭はありませんので、やっぱり人のええところですね。これ。図太いという言葉はおかしいですけど、まねして、ちいとでも喜んでもらうと。会社の利益を上げていくと、経費を削減して、売り上げ増やして、人の倍、頭を下げて、人の倍働いたって、時間を。それが商売の原点で、それが社会をつくっていく原点でしょう。公務員だって偉そうなこと言ってるけど、みんなこう山ちゃんやなんかの稼いだ金で、その払った税金で成り立ってるじゃないですか、これ、全部。そうでしょう。大変残念なことで、いっぺん、大きいパーティー、観光ホテルか、ヒルトンだったかな、いっぺんやられたことありますけど。河村さん、挨拶してちょう言うて、ようけみんな集まってわあわあやってましたけどね。山ちゃんとか、カレーのココイチさんだとか、すばらしい。私はどっちかといえば、零細企業をやってきたから、そちらのほうの味方ですので。商売やっとる人の。

 

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市長室広報課報道係
電話番号: 052-972-3136
ファックス番号: 052-972-3355
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