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平成28年1月4日 市長年頭記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2016年1月18日

ページID:77834

報告事項

  • 市長の新年あいさつ
  • 議長の新年あいさつ
  • 副議長の新年あいさつ

会見動画

報告内容

◎市長の新年あいさつ

 

 はい。それでは、市民の皆さまというか、記者クラブの皆さま、おめでとうございます。ハッピー・ニュー・イヤーということで。

 

 熱田神宮は、割合と混んどったですね。いつも知事と一緒に、正月に。正月に街宣をやるというのは、何年続いとるかな。30年ぐらい。気合を入れないといかんもんで、元旦からやっていましたけれど。

 

 熱田神宮は、真ん中の参道のところが並ばないといかなんだで、そのまま横切って、遠方からお参りしてまいりましたね。初めてなので、あれはどういうことなのか。いずれにしても、人がぎょうさん集まっとるのはええことだなと思いました。

 

 名古屋の政治というか、行政というか、という話ですけれど、本当に、わしはかねがね言っていますけれど、相変わらず報道でも、日本は借金だ、借金だという間違った報道が多いですけれど。国債は借金だというのがですね。今の国債は、借金ではありませんので。「今の」を付けておけば、間違いないですけれどね。

 

 だから、名古屋なんかは、本当に。貿易黒字でよう言っていますけれど、貿易黒字の場合は輸入が少ないという説もありますので、製造品出荷額が一番ええんですわ。愛知県で44兆円と。それから、第2位が神奈川の17兆円と。これは40年ぐらい続いとるはずですよ。幅は大きくなっていますけれどね。

 

 膨大な、これは、貧富の差が激しいでいかんですけれど、お金を稼ぐところでして、従って、膨大なお金が余っとると。実は。愛知県で貯蓄過剰が、確か17兆円だと思いましたね。この間、ちょっと調べたら。1年で。17兆円ですよ、実は、お金が、国民のお金が余っていると。今のままだと、全部と言っていいぐらい国債に投資されて、東京の方へ向かっているというのが現状でして。

 

 日本一の減税をして、なお日本一の福祉だと言っておりまして、今のところ、1,700市町村からどこも抗議が来ておりませんので。日本一の福祉だと自画自賛してもですね。日本国からも来ておりません。厚生労働省から、言われておりませんので、多分それで間違いないと思いますけれど、そういう政治をやっていくというのが一番基本的なことでね。

 

 市民の皆さんからすれば、河村さん、大きいことを別に言わんとっても、暮らしええ、福祉のええ市をつくっていってちょうよというのが、それはお気持ちだと思います。

 

 名古屋の場合は、空襲の大変な悲劇を乗り越えて、今や、世界一の地域だと言ってもいいんじゃないですか。多分。ものづくりという言い方をしますけれど、産業のところになったということで、膨大なお金を、この地域の方は国へ打ち出させていただいております。

 

 ということでして、それは堂々と言った方がいいですよ。それは、空襲の大悲劇を乗り越えてというところが、またすごいんですよ。だけど、本当は、この名古屋界隈で投資されるように、その力を落とさんように。日本一の福祉をキープするためにも、それはやっぱり、一番必要なことだと、僕は思っております。

 

 ちなみに、製造品出荷額44兆円のうち、55%ぐらいが自動車関係。だから、ものすごいということでして、そういう産業の方には、本当にサンキュー・ベリーマッチということだと思います。

 

 そういうことで、あと、政治的な課題は、やっぱりその中で、産業はそうなんですけれど、文化的シンボルというのが非常に重要なので。都市の場合。名古屋城の天守閣を木造で復元できるかどうか。これは、将来の名古屋の持つ力に必ずつながってきます。

 

 せっかく名古屋工業大学を中心として、昭和7年ですね、空襲の13年前に詳細な図面が残ったのは、どうも、今のところ、調べたところでは、戦争でこういった壊れた建物を復元するものでは、世界で名古屋城1個です。ワルシャワの市街地とか、ドイツのドレスデンの聖母教会とか、有名な復興がありますけれど、図面というか、きちんとした、寸法がきちんと入ったのは、ないですね。今のところ。

 

 ということですので、そういう名古屋のシンボルをつくって、名古屋の皆さんの自慢のネタといいますか、「名古屋へ来たらよ、名古屋城へいっぺん行ってちょう」といって。「空襲で燃えちゃったけれどよ、400年前にわしらが大事に造った建物が、また復活したで」と。

 

 空襲で燃えたときには1万人ぐらいの人が亡くなったよと。名古屋の市街でね。実は。そういう悲劇を乗り越えて、名古屋はここまで来ましたということが言えるようにしたいなということで、大変重要だと思います。

 

 それから、次は、やっぱり子どもの話を。去年、大変な悲劇がございましたものですから。日本一子どもを応援するまちということで、いろんな、多様な選択があると思いますけれど、子ども応援委員会の仕組みも、去年4月からもう3,000件を超しておりましてですね。相談件数が。人数じゃありませんで、件数ですけれど。

 

 残念ながら、そこに声が届いとらなんだんですけれど。去年の場合は。それをさらに拡充して、しっかりしたものにしていきたいと。

 

 先生の分業というか、分業と言うとやらんみたいですから、協業ですけれどね。教科の先生と、もう1つ、子どもの人生を応援する先生をちゃんと専業でつくって。日本で名古屋だけですけれど、これはしっかりしたものにしていきたいということです。

 

 これだけで解決するとは思っておりません。しかし、1つの大変重要な方法であるということは、間違いないと思います。あとは子ども同士で。子どもさんは、子どもさんには相談するんだね。自分が苦しいと。大人には相談せえへんのですわ。子ども同士では、苦しいとか、やっぱり言っとるんですよ。それに気付いた子どもさんが二十何人もおってですね。

 

 やっぱり、どう考えても子ども同士の間で。暮れにも言いましたけれど、わしは浄土宗ですから仏教ですけれど、キリスト教で言うと、「汝の隣人を愛せよ」というやつです。そういう精神を子どもさん自身が持つように。実は、これは非常に大きな、そういう子どもの悲鳴を救う道になると思いますけれど、そういうのも含めて、強い、道を開いていきたいということです。

 

 そんなことでして、ぜひ、名古屋の皆さんに喜んでいただけるというのか、日本の皆さんに喜んでいただける名古屋といいますか、をつくっていきたいということですので、産業の力をより強くと。

 

 またもう1つは、こういう文化的なといいますか、人間。文化と人間ですけれど、をどえらい大事にするまち名古屋ということでいきたいと思いますので、大変優秀なジャーナリズムの皆さんには、お世話になると思いますが、何分よろしゅうお願いしたいと思います。

 

 それで、本日は最初の記者会見ということで、議長さん、副議長さんにもおいでいただいておりますので、どうぞ、一つ、お言葉をお願いしたいと思います。では、よろしくお願いします。

 

◎議長の新年あいさつ

 

 それでは、皆さん、あらためまして、明けましておめでとうございます。テレビカメラの向こうの市民の皆さん、明けましておめでとうございます。穏やかなお正月でしたので、皆さんもいい気持ちで1年のスタートを切ることができたんじゃないかなと思います。

 

 今、市長からもいろいろ話がありましたけれど、これから、リニアの開業に合わせて名古屋駅前も大きく変わりますし、さまざまな開発も行われます。それからまた、港の方は、今、製造品出荷額のことも話がありましたけれど、製造品出荷額以外にも、例えばレゴランドでありますとか、水上交通の整備なんかによって、非常に港のにぎわいということも、これから創出をしていくことになります。

 

 そしてまた、MRJですね。少し延期報道等もされていましたけれど、MRJなんかに基づく技術の結集ということで、非常に名古屋が大きく羽ばたいていける、あるいは羽ばたいていかないといけない、そういう1年じゃないかなと、私自身は思っています。

 

 特にリニアのことについては、東京-名古屋間でまず開業ということで、大阪や関西地区に対する大きなアドバンテージですので、大阪の方では副首都というような話もあるようですけれど、名古屋が副首都になるんだというぐらいの気持ちで、これから名古屋地区も盛り上げていかなければいけないんじゃないかなと、こんなふうに私自身は思っております。

 

 それからまた、名古屋城の話も、今、市長さんから出ました。市長は400年先を見据えてということですけれど、やっぱり400年後に評価されるだけのものを、造るのであれば造らなきゃいけませんので、そこは議会として、本当に、これから出てくる案で、400年後、これから400年間評価に堪え得るようなものなのかどうかということを、きちんと議会としても判断して、市長さんにとにかく協力するとか、とにかく足を引っ張るというのではなくて、お互いにいいものをつくれるように努力をしていきたいなと思っています。

 

 市長さんの提案がよければ賛成をして、足らざる点は補わせていただいて、出過ぎた点は削らせていただくと。しっかりチェックをしていくというのが議会の役割ですので、今年1年、またしっかり議会としても判断をしていきたいなと思っています。

 

 それからまた、今、2016年ですけれど、2017年の4月になると市長選挙がございますので、市長さんがやられるかどうか、私は直接聞いたことはありませんけれど、3年前の、私も出た市長選挙では、隣で、権力は腐敗するから2期8年で辞めるとおっしゃっていましたから。何回もおっしゃっていましたので。

 

 そうなると、あと1年ぐらいで候補者を探さなきゃいけないということになりますので、市長さんは市民との約束を重んじられる方ですから、そういった点も、これから議会側としては大きな重要な課題になっていくのではないかというふうに思っています。

 

 そういったことで、今年1年が名古屋市にとっても、名古屋市会にとっても、非常に大きな節目となると。こういうふうに思いますので、市民の皆さん、あるいはまた行政の皆さんと、しっかり協力をさせていただいて、少しでも笑顔が増えるように。そういう名古屋市をつくれるように、議長として努力をしていきたいと。こんなふうに思いますので、どうぞ皆さん、よろしくお願いいたします。

 

◎副議長の新年あいさつ

 

 皆さん、明けましておめでとうございます。市政記者の皆さんには、旧年中、大変にお世話になりました。私は、若輩ながら、昨年、サポート役でありますので、補佐役として自分なりに一生懸命できたのではないかなと思っています。

 

 市長からも、議長からも、非常に前向きな今年の年頭の辞でありましたが、一方で、先ほど市長からもお話があった、どこの神社に行っても人が多かったという理由を1つ挙げてみると、恐らく、これだけ暖かい年末年始というのは、今までなかったんじゃないかなと。

 

 そう考えると、何か天変地異が本当に起こってしまうんじゃないかなと。そんなことを頭に入れながら、南海トラフの問題であったり、また一方で、人口減少にも転じる。今、目の前にそういった課題もあります。

 

 そういったことを、議会としても円滑に進められるよう、そういった課題に取り組めるように、今年も議長のサポート役として取り組んでいきたいと。そんなふうに思っておりますので、市政記者クラブの皆さんには、また今年、大変にお世話になりますが、よろしくお願いを申し上げて、挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。

 

 

質疑応答

◎スポーツ大会の誘致について

(記者)

 去年の年末、大村知事の方から、アジア大会など大きな国際大会を誘致していくというような考えが、確か議会で出まして、年末、名古屋市の方でもパロマ瑞穂スタジアムの改修計画、整備計画が出てきたということで、県の方がアジア大会誘致の意向を示すのではないかという一部報道もあったのですが、名古屋市として、今後、そういう大きなスポーツ大会に向けてどんなふうに考えているのか、お答えいただけますか。

 

(市長)

 具体的にアジア大会は、確か、瑞穂グラウンドをどうするかという話のときに、説明のときにあった記憶がありますけれど、これはまあ、ええがやという話でね。ええんじゃないですか。

 

 報道によると、300億円とか500億円とか書いてありましたね。それを考えると、名古屋城の400億円がいかに値打ちかって分かるでしょう。ということを分かってもらいたいけれど、ええと思いますよ。過去のオリンピックのトラウマがありますけれど、それはそれで、いろいろ楽しみで、ええと思いますね。

 

 スポーツも、今のところ、教育の中に入っておりますけれど、他の都市でもあれは出ているのでね。教育の中でスポーツをやるというのは、昔の軍事教練に通じるものがありまして、もっとプロスポーツをみんなやって、ハーフタイムショーもみんなで見て、周りで一杯飲んでと。そういうエンターテインメントと一緒になったスポーツというのを都心でやるというふうにできんかと、いろいろ考えています。

 

 半日ぐらい行って。ダーッとおるじゃない。アメリカの野球場って、比較的そういうことがあるらしいですけれどね。

 

(記者)

 今後、協力、県とも連動して進めていくということですね。

 

(市長)

 はい。

 

◎名古屋市の今年1年について

(記者)

 いろいろ課題もあり、片付けないといけない施策もある中で、今年1年は名古屋市にとってどんな年にすべきかという市長のお考えを教えていただきたいのと、あと、子ども応援委員会についてさらに拡充をということですが、具体的にはどの程度の拡充を、来年度に向けた今の予算編成の中でお考えか、教えてください。

 

(市長)

 今年1年、やっぱりBuild the castleでしょう。Build the castle、城を造ると。これは、シンボルをつくると。日本のシンボル。ということと、本当に繰り返しとりますけれど、名古屋は、昭和20年に地獄を見たんです。空襲で。お城と一緒に、大体1万人ぐらいの方が亡くなっておりますわね。

 

 ゼロ戦を造っとったこともあって、ものすごい空襲だったんです。どうしても東京大空襲が、亡くなられた方が多いもんだから、よく出ますけれど、そこから立ち直ってきた、そういうシンボルというのかね。えらいことですよ。こんなことが可能だったんだということですよ。

 

 図面があるということ。それから、その後の産業の発達によりまして、努力によりまして、自動車会社がマスキー法にめげずに必死になってやったということが大きいんですけれど、その力によって、こういう復興ができるという。人生大逆転の道という。織田信長の道も、今、整備しますけれど、ソフト的に言うと、名古屋城を建てるというその精神が、人生大逆転ということだと思いますね。

 

 あと、子ども応援委員会については、私が若干批判された記事もありましたけれど、直接その中学校へ行ってまいりまして、10人の先生とお話をしました。あのときに、大変参考になりまして。

 

 内部だけで処理するというのが、まず原則だったんです。指導室に相談するということになっとったんですね。それは違うよといって。病気でも救急車対応が要るときがあるでしょうがといって。「そうだったんですか。すみません」と謝られた方もいますよ。そのときに、専門家としてのね。

 

 いじめ問題というのは、やっぱり、結構困難なんですわ。先ほど言いましたように、子どもは子どもには相談しとるけれど、大人には相談せえへん。全てがそうだとは言いませんけれど、になっていたということで、今話があった、子ども応援委員会の専門家を、今、110校中学校がありまして、仮に中学校だけだとしますと、11校にありますので、あと100校ですね。100校全校、1人は、常勤でですよ。

 

 ここはちゃんと書いておかないといかんで。非常勤はいますから。あの中学校でも、火曜日にはおいでになっとったんです。その方も努力されておりましたけれど、週1日でしたからね。だから、全校に配置するとなるとどうだといったら、大変に助かるということを皆さんが言っていましたのでね。

 

 先生を助けるためだけではありませんけれど。本来。子どもさんを助けるためですけれど。全校に設置しますと、100人ですね。お金で言いますと、1,000万円。大体、人件費で言うと、公務員の場合、1,000万円見ないといかんのですわ。高いでいかんの。給料が。とにかく。

 

 昔は公務員って安かったんですけれど、今、官民格差が大体1.5倍はありますので、1,000万円だとしますと、ちょうど10億円ですね。ぐらいのところは、この専業のスクールカウンセラーでも。

 

 それから、もう1つ分かったのは、養護教諭ってみえますわね。昔で言うと、保健室の先生です。わしも仲がよかったですけれど、昔。話しやすいもんだで。この方も結構相談に乗っておってですね。こういう方とか、それから発達障害の相談をする方とか、いろんなことを含めて、1中学校に1人は専従でいると。子どもの悲鳴に耳を傾ける人が。その体制をぜひともつくっていきたい。そういう予算編成をしたいと思っています。

 

 これも繰り返しますが、私があそこへ行ったから分かったんですよ。10人の人に直接聞いたから。第三者委員会の独占物じゃありませんから。市長は予算編成なんかをしないといかんから、どういう体制で予算編成をしないといかんかということを考える義務があるんです。こんな悲劇が2回連続で起きたときに、放置して人任せにする方が、よっぽどいかんですよ。

 

◎市長選挙について

(記者)

 先ほど、議長が市長選のことに触れられましたが、次、市長は、現時点でどのようにお考えになっていますか。

 

(市長)

 突然のご発言でと。だけど、まあ。

 

(議長)

 約束を守る人なので。

 

(市長)

 いやいや。前の市長のときの3期目のときに、そういうようなことを言っておったことは事実ですので。

 

(記者)

 前の市長とおっしゃるのは、河村市長の前の松原市長のことですね。

 

(市長)

 そうそう。3期目に向かわれるときに、私もいっぺん出ようかと思ったときがあったんです。そういうときに、あまり長いことやるもんじゃないと言っとったことは事実です。

 

(議長)

 2年前も言っとった。俺の隣で言っとったのは間違いないですよ。

 

(市長)

 どこで。

 

(議長)

 あちこちの討論会で言っとった。

 

(市長)

 そうか。

 

(議長)

 権力が腐敗するでと。

 

(市長)

 それは言っております。だけど、完全に断言したという記憶はないです。その2期8年でということを断言した記憶はない。

 

(議長)

 忘却のかなたに。

 

(市長)

 何じゃ、それは。

 

(議長)

 それで、どうされる?

 

(市長)

 それはまあ、日々。天守閣をちゃんとやらないといかんで、毎日やっておりますわ。日本一の福祉もやらないといかんし、子ども応援委員会もきちっとしないといかんし、日々、当たり前ですけれど、市長として真面目に行動しております。当たり前です。ねえ、議長。

 

(議長)

 だいぶはぐらかしていますので、それが答えじゃないかということですね。

 

市職員のPR動画について

(記者)

 ちょっと話が変わるのですが、採用のPR役に、東山動植物園のシャバーニを使うという。

 

(市長)

 何か出ておりましたね。何かしらに。テレビか新聞か、分からんけれど。

 

(記者)

 一部そういう報道があったのですが、これについてはどんなふうに思われますか。

 

(市長)

 それは、sounds goodでしょう。ええがね、ということで。年賀状で、あの写真は無断かどうか知らんが、付けてきた人がおって、じっと見ますと、なかなかええ男ですね。確かに。ええんじゃないですか。幾つにならっせるかね。ええ男だ。何を考えとらっせるか、よう分からんけれどな。

 

名古屋市の今年1年について

(記者)

 先ほどの質問とちょっと重複するところがあるのですが、2016年で何が変わるのかということについて、ちょっと単刀直入にお伺いさせてほしいのですけれども。

 

(市長)

 それは、お城が変わる。お城攻めでいかないといかん。

 

(記者)

 もう少し具体的に。

 

(市長)

 お城がコンクリートから木造に変わる。今年中には変わりませんけれど、そういうことを決めるということは、変わるということで、今年はお城が変わる。名古屋人にとって、それほどお城というのは大事なもんだし、日本にとっても、戦争から立ち直ったシンボルなので、そういうことではものすごく大きいです。世界に対するアピールが。

 

 ほんだで、東京オリンピックまでに造らないといかんと言っとるけれど、本当に気を付けてちょうだいよ。誤解があって、ゆっくりやればええという。俺は昔、そう思っとったんですわ。だけど、某新聞なんかは、2週間ぐらい前だわな、夕刊ですけれど、東京ですけれど、こっちはないもんで、1面トップですからね。江戸城の再建が。どえらいでかい記事ですよ。学者がこう言っとるというだけの記事で。

 

 だで、先にやられると、やれませんよ。木がなくなりますから。今度の新国立は、集合材でええらしいですけれど。木をようけ使いますけれど、集合材で。

 

(記者)

 今年で言うところの、大きな判断をする節目の年というところでしょうか。

 

(市長)

 そういうことですね。やっぱりシンボルが要るんで。何々がといって抽象的なことを言っとるより、お城が変わるということは、名古屋が変わるということですよ。自慢のできるまちになるということですよ。ということは、福祉に強いまちになっていくということです。そういう力をさらに付けていくということなんでね。自信を持って書かないといかん。

 

 だけど、わし、年末によく聞きましたけれど、「河村さん、お城のことをやってちょうよ」といって。「みんなよ、お金のことで誤解しとるでいかんわ」といって。「マスコミが、借金だばかり言うもんで」といって、言っていましたよ。

 

 それで、「何を言っとるの」といって。「大名古屋ビルヂングは500億円だぜ」と言ったら、「ええっ」といって。「本当ですか」といって。今日の、アジア大会で言えば、300億円から500億円と書いてあったんじゃないですか。確か、某新聞に。そうでしょう。レゴランドは320億円ですよ。言っておきますけれど。そのほか税金が190億円ですよ。税金って、駐車場ですから、ちょっとややこしいですけれど。

 

 という、まあ、ええまちになるのは。わしはそういうまちになってもらいたいわ。名古屋が。土着民として。400年住んどる土着民としましてね。本当に自慢のできるまちになってもらいたいね。

 

伊勢志摩サミットについて

(記者)

 今年はサミットが伊勢志摩であるのですが、名古屋市はまだいろんな取り組みが前面には出てきていないと思うのですが、名古屋市としてどんなふうに関わっていって、どんなふうにPRの機会としていけるかとお考えですか。

 

(市長)

 本当は、蒸気機関車を走らせてよ。B6を。ドイツ製の、1904年の。熱田神宮から伊勢神宮まで行けんかしらと思っとったんだけれど、うまいこといけせんがね。メルケルさんに乗ってもらおうかしらと思ったの。全線は大変だで、一駅でええと。実感、本物のね。そういうのがやりたいわな。

 

 それか、本丸御殿に来てもらっても、もしやるんだったら、襖絵を全部本物にしないといかんです。全部。一部屋だけでも、グルッと。できますのでね。そういう、やっぱり本物の持つ楽しみというのを。名古屋のまちの深さですね。というのを味わってもらいたいんですけれど、これがちょっといかなんだで、あとどうするんですか。

 

 名古屋でフランス料理を食ってもらっても、しようがないもんな。「なごやめし」がええすけれど。本当に、あのB6が動いたら、メルケルさんは涙を流して喜ぶんじゃないの。1904年の、KRUPPという刻印が車輪に打ってありますので。本物に。世界に1個しかない。

 

(記者)

 県とか三重県との連携とかは。

 

(市長)

 それはそれでさせていただきまして。やっぱり、熱田神宮をクローズアップしたいわね。多分、今の政府のメンタリティで言いますと、伊勢志摩が選ばれたのは、伊勢神宮が大きかったと思いますので、伊勢神宮と熱田神宮と、これは両横綱ですので。

 

 草薙(くさなぎ)の剣は、ちょっと見てもらうわけにはいかんようですけれど、そういう日本の原点といいますか、を味わっていただくというのが、ええですわね。古事記といいますか、日本書紀といいますか。

 

◎名古屋市の今年1年について

(記者)

 先ほどの質問で、一番大きく変わるのはお城という答えでしたが、その他に変わるものは何ですか。今年について。

 

(市長)

 今年、変わるものですか。

 

(記者)

 または、変えるでもいいですが。

 

(議長)

 市長。

 

(市長)

 えらいこだわるな。何ぞ恨みでも持っとるのか。

 

(議長)

 来年の話です。

 

(市長)

 来年か。

 

(記者)

 今年について言うと、お城以外で。

 

(市長)

 変わるものかね。

 

(記者)

 または変えるでも、変わるでもいいです。

 

(市長)

 名古屋市役所の体制を、もうちょっと戦闘的にしたいわね。悪いけれど、部下を非常に大事にするというのは、世の中、非常に大事ですけれど、どういうかな。もったいないですよ。予算で言うと、水道局なんかも入れると2兆6,000億円でしょう。2兆6,000億円の予算を、2万5,000人の名古屋職員に預けとるわけです。市民は。企業会計も入れてですよ。

 

 それはね、もっとね、例えばトヨタ自動車であったり、例えばカレーのココイチであったり。ちなみに、名古屋が生んだ世界一というと、やっぱりトヨタ自動車とカレーのココイチですから。大変なものですよ。だから、そういう精神ですね。そういう精神で、2万5,000人、全部までいかんでも、動いたら、ものすごい市ができますよ。ということを思っとるので。

 

(記者)

 名古屋市職員に、もっと戦闘力を持ってもらう、力を付けてもらうということですか。

 

(市長)

 どうしたらいいかね。普通の企業は、競争相手があるから、やむにやまれずやる。トヨタ自動車だって、マスキー法ができて、最近ですけれど、ホンダがCVCCエンジンを作ったと。負けると倒産するから、必死になってやって、世界一の企業になったと。だけど、役所の場合、倒産しませんので、どうするかですね。

 

 そういう場合は、普通、目標をつくるんですよ。明確な。一応、東京圏への流出、年間3,000人を食い止めるという目標になっておりますけれど、それは、みんな目標として意識しとるようには、あまり思えませんけれど、一応つくりましたけれど。普通なら、その目標で、全局に伝達して、そのために何をやったらいいかということを1つずつ挙げないといかん。

 

 例えば、それだってでかいですよ。東京への人口流出をストップする。だで、わあわあ、わあわあ言っとるけれど、政治漫談みたいなもので。大須演芸場も盛り上げないといかんで。面白くしないといかんですわ。わし、ただでええで、30分ぐらい出たると言っとるんですわ。政治漫談で。

 

(議長)

 2人で出ようか。

 

(市長)

 いえいえ。そのくらいのことをやらんと、いかんでいかんわ。そのくらいのサービスは、いつでもさせていただきます。税金で793万円もらって暮らしとるんだもの。やらないといかん。本当にやろうか。いっぺん。どうだでゃ。

 

(議長)

 ええよ。

 

(市長)

 ちゃんと申し込んでくるでよ。盛り上げないといかん。

 

◎子ども応援委員会について

(記者)

 先ほど、子ども応援委員会の拡充の話がありましたが、これは、単年度、新年度でそれだけの大幅増員をするという。

 

(市長)

 はい。今、予算で指示しております。そのぐらいの気持ちを持って取り組まないといかんですよ。わし、言っとるの。こんな2年か3年のうちに2人の子を亡くしちゃって。大変な問題ですよ。実は。ここで力んでもしようがないけれど。

 

 ちょっと例えはよくないけれど、零細企業か何か、企業でも、工場の中で人が事故で死んだと。それを2年か3年で繰り返したら、やっとれんですよ。上は。上の方が問題ですよ。それじゃあ、あんたらの、新聞社の中で、輪転機か何かで、事故で死んだと。仮に、2、3年で、同じようなところで2人死んでみやあ。止められますよ、大抵。

 

 わしはそのぐらいには思っておりまして、繰り返すのは、わしも国会議員時代からそうだけれど、いじめで子どもさんが亡くなると、テレビでわあわあ、わあわあやって、評論家がわあわあ、わあわあやって、結局、学校の隠蔽体質。あと、結局、ちゃんと関心を持ってみんなで気付くようにしようという議論になって終わりですけれど、具体的なことが、本当に見えなんだもの。今まで。

 

 アメリカのことばかり言っちゃ何ですけれど、ええところは吸収しないといかん。みんな、全員洋服を着とるじゃないですか。今日。和服を着とる人はいないじゃないですか。そうでしょう。いいところは吸収しないといかんですよ。そういう先生の分業というのをやっていこうと。先生を楽にすることにもなりますし、子どもさんだって、去年でもう3,000件を超えているんだから。今の11校体制でですよ。

 

 だから、まだまだ見えていないところで、子どもの貧困にまつわる悲劇って、すごいんですよ。

 

 それと、ついでに言っておくと、今日も言いましたけれど、減税して、企業の法人税だって32億円減税しとるんですよ。毎年。法律でやっていますから。シンプルという選択をしましたから。5%。そうすると、大きいところでも減税されていますので、そこにちょこっとでも、そういう子どもの貧困の、地域の中で、子ども食堂だとか、無料塾だとか、それに参加してくださいよと。

 

 そうするとそれは、1人の参加者だけじゃなくて、企業の人が参加すると、うちに勤めにこいということができるわけですわ。俺の友達でこういうことをやっとるんだけれど、今だったら働けるよと。そういうこともできるんで、今日、言いますわ。全部、年賀がありますから、企業の方に。減税分を、頼むで寄附してくれと。社会的な寄附に、特に子どもさんを応援する寄附にしてくれと。全額でなくてもいいから、半分でも。

 

 そういう方法で子どもたちを、名古屋の子どもが一番応援されとるというか、チャンスがあるなというふうにしたいわね。67歳になってきたら、こうですよ。いつ死ぬか分からんで。

 

 

◎名古屋城について

(記者)

 名古屋城の建築費、総事業費、最大で400億円という件ですが、昨年、全額起債でやるというようなお話もされたかと思うのですが、市会の皆さんにそれについて正式にご提案されるのは、いつごろですか。

 

(市長)

 ちゃんとやらないといかんけれど、一応、ご心配になった方には直接電話しまして。皆さんにね。藤沢さんにも言いましたけれど、実はこうであったと。75%しか起債できないのが、実は100%できるんだと。起債してもなお寄附を求めるのか、それはまた別の選択なので、それにするかもしれませんけれど、実は全額できますと。だから、当初に現金は要りませんということです。

 

 ものすごい大きいですよ、これも。これについては、正直言いますと、私もびっくりしまして。驚愕しました。驚きましたわ。悪いですけれど。普通の会社で、資金計画の4分の1のスキームが違っとったら、もう終わりですよ。その方は。言っておきますけれど。

 

 あんたらの会社で、新聞で輪転機なんかを入れるときに、4分の1の、その導入のスキームが違っとってみやあ。もう担当者はおれませんよ。絶対。自分から辞めますよ。当然のことながら。で、議会には大変申し訳なかったといって、関係の偉いさまには電話しました。全員に。すみませんということでね。だから、全額起債でやることもできます。

 

(記者)

 それについての。

 

(市長)

 特別会計をつくってくれと。

 

(記者)

 もちろんそうですが、それについてのご反応は、前向きに受け止っていただけたというご認識でしょうか。

 

(市長)

 受け取ってということは、議会ですか。

 

(記者)

 議会。

 

(市長)

 議会の幹部の方は、「そうですか」といって。「はあ」といって。

 

(議長)

 議会としては、そういう仕組みがあるということは受けましたけれど、じゃあ、それでやるからなとか、それでいくよということではなくて、そういうことができるよという報告だったので、「そうですか」ということですね。

 

 だから、まだこれから、最終的にどういうスキームで市長が提案されてくるかどうかということとは、また別な話。そういう方法もあるという。そういうことだったと受け止めていますので、これから、今、プロポーザルでやって、これから2万人のアンケートをやって、そういった後に、こういう形でやりたいという市長さんからの思いが提案されると思いますので、それを受けて、議会としては最終的な判断をするということなので。

 

 市長の思いは、十分受け止めていますけれど、あとは400億円使って、400億円以上、市長もさっきから言っていますけれど、そういうもうけが出るような仕組みにしなきゃいけませんので。

 

 例えば、じゃあ天守閣だけでいいのか、周辺の整備はどうするのかということも、当然考えなきゃいけないでしょうし、あとは、2020年をどうクリアするのか、できるのかということも含めて、そういったものを見た上じゃないと、議会としては判断できませんので、今の話は、スキームとしてこういう方法も新しく見つかったよということだったというふうに、議会としては受け止めています。

 

(市長)

 ちゃんと報道したってちょうよ。400億円、初め、ぼかんと30年債で借りたとしますと。30年債で。だけど、普通、そんなものは持っていませんから。庶民は。30年債だったとしても、それは銀行で売ったり証券会社で売れば、直ちに換金できますので。30年後に、名古屋市はその分、仮に返してくれと言われたら、返してくれと言われんでも、返さないといかんと。

 

 そうしますと、市も持っていますけれど、大体。それで、5年間は元本を返さんでもいいという。それで、あと2年だったか、3年だったか、全額じゃない。7年後か8年後ですから。全額、22億円返さないといかんのは。金利6億円、それから元本16億円。

 

 7年後ぐらいの間に、仮に、400万人。何人お客さんを呼べるかです。これは努力しないといかんですよ。言っておきますけれど。400万人おいでになるとすると、30年間に、元利とも全部、入場料だけで、500円で値上げせず。姫路城は、ちなみに1,000円に値上げしましたけれどね。値上げせずに、そのお金だけで全額返せるということになります。

 

 10年債だと、もうちょっと金利が低いですから、大体300万人来ていただければ返せることになります。ただし、今まで来た分も、民営化して、税金を使う主体から、税金を稼ぐ方の団体にするという、そういうような経営の条件ですね。今までの数がありますから。

 

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