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平成27年12月7日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年12月17日

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報告事項

  • 第3回名古屋まちなみデザインセレクションについて
  • 名古屋城天守閣の整備にかかるタウンミーティングについて

会見動画

報告事項

◎第3回名古屋まちなみデザインセレクションについて

 はい。それでは、12月7日(月曜日)の定例会見を始めたいと思います。おはようございます。

 

 まず、第3回名古屋まちなみデザインセレクションお気に入りの風景募集について、ご報告をいたします。

 

 この事業は、市民の皆さんに魅力ある景観づくりに関心を持っていただき、名古屋のまちへの愛着と誇りを高めることを趣旨として行うもので、今回で3回目になります。

 

 市民の皆さんから、「好き」とか「大切にしたい」と思うお気に入りの風景を募集しまして、お送りいただいたものの中から、市民投票により「まちなみデザイン20選」を選定し、発表いたします。

 

 また、併せて、お送りいただいたものの中から、良い風景やまちなみに貢献している建築物、屋外広告物、まちづくり活動などを専門家の方とともに選定して、「まちなみデザイン賞」として、所有者の方などを表彰いたします。これは、かつて「都市景観賞」という名前で実施していたものです。

 

 名古屋のまちを少し意識して歩いていただきますと、しゃれた建物や看板、懐かしい路地、雰囲気のいい緑や花、水辺など、魅力的な風景やまちなみを見つけることができると思います。

 

 わしは今、だで、例の信長の道とか、そういうことを盛んに言っとるわけです。この尾張名古屋というのは、何もないところにつくったまちと違いますので。熱田神宮まで入れますと1,900年の歴史があるということですので。それと、戦争で破壊されたというところがでかいですわな。涙から復興したまちと。そうした風景をカメラに収めて送ってもらって、みんなで共有しましょうというものです。

 

 この「名古屋まちなみデザインセレクション」を通じて、市民の皆さんが自慢したくなる、語りたくなるような風景が増えていくことを期待しております。

 

 本日から募集を開始しまして、来年の8月3日まで募集と。どえらい長いな。募集しております。送っていただいた風景は、フェイスブックやツイッターで紹介していきます。「これはええがや!」と。「これはどえりゃあええがや!」と思った風景がありましたら、どんどん送っていただきますようお願いいたします。ここで、職員からもPRをさせていただきます。

 

(当局:本日より募集を開始いたしました「第3回名古屋まちなみデザインセレクション」。名古屋といえばここというところから、市内にこんなところがあったのかと思われるような穴場的なところまで、皆さんのお気に入りの風景、まちなみについて、たくさんの投稿をお寄せいただきたいと思っております。積極的にPRしていきたいと思っています。ぜひご協力ください。よろしくお願いします。)

 

 なかなか言葉に勢いがあって、結構です。ということですが、一応ちょっと、また後でご質問があったら。待機しておりますので。

 

(当局:ありがとうございます。失礼します。)

 

 はい、サンキュー・ベリーマッチ。

 

◎名古屋城天守閣の整備にかかるタウンミーティングについて

 報告は以上ですが、名古屋城天守閣の整備に係るタウンミーティングが、昨日の熱田区を皮切りにしましていよいよ始まりましたので、お話をさせていただきます。

 

 名古屋城天守閣は再建から半世紀以上が経過、56年たったところでして、ちょうど伊勢湾台風と同じ年でした。コンクリートの劣化、耐震性の確保などさまざまな課題が生じていることから、これまで、耐震改修や木造復元について検討・調査をしてまいりました。

 

 これは、具体的に言うとええんですけれど、昨日も、資料に入っておりますけれど、耐震診断といいますか、それが3種類ありまして、1(ローマ数字の1)が1種類、2(ローマ数字の2)が2種類と。1(ローマ数字の1)は、今の耐震基準に合致しているということですから、大丈夫だということです。2(ローマ数字の2)は合致しとらんと。

 

 2(ローマ数字の2)の1は、どっちかというと危ないよと。2(ローマ数字の2)の2は、震度6強程度の地震で倒壊又は崩壊する可能性が高いと。3種類になっておりまして、名古屋城は、その一番下のランク、2(ローマ数字の2)の2というやつで、震度6強程度の地震で倒壊又は崩壊する可能性が高いという建物に入っております。

 

 それで、何とかしないといかんと。昨日も締めくくりで言いましたけれど、皆さんのご判断ですが、何もせんでほかっておくという選択肢はないと。それはないということです。

 

 ですから、1つは、耐震補強すればええがねと。29億円だと言われておりますけれど、耐震補強でも29億円掛かるんですけれど、大体40年ぐらいと。平均的に言われておるのがですね。最近、コンクリートの中性化技術なんかも相当発達しておりまして、いろんな意見はあると思いますけれど。

 

 経済効果は、一応、こういうのはゼロだわね。お客さんが増えるという意味では、かえって減るんでないかと私は思いますけれど。失望の結果。ただ、29億円、工事が発生しますので、その分の、産業連関表によりますと、効果は発生します。

 

 それか、29億円掛けてそういうことをやるんだったら、この際、木造の本物復元にしたらどうかということを、市民の皆さんに考えて判断していただこうかと。そのために開いておるものです。正しい情報をお知らせしまして、市民の皆さんが判断していくということになると思います。

 

 そういうことで、このタウンミーティングは、天守閣の現状・課題・過去の調査結果、経済波及効果、現在の検討状況につきまして、市民の皆さんに丁寧に説明させていただくために、16区全てで開催するものです。

 

 昨日の熱田区では、約200名の方にご参加いただいて開催いたしました。来年1月17日(日曜日)の天白区開催まで、説明は同じ内容で開催させていただきますので、ご都合のよろしい時間帯でぜひご参加ください。

 

 ということで、区が一応なっとりますけれど、皆さん、いろんなご都合がありますから、当然、その区の方でない方でもウエルカムですし、名古屋でない方でも、昔は尾張名古屋でしたから、ずっともっと広い領域でしたので、当然結構ですので、いろいろご意見を言っていただいたらということです。

 

 私からは以上です。

 

質疑応答

◎名古屋城天守閣の整備にかかるタウンミーティングについて

(記者)

 タウンミーティングでもお話がありましたし、今日、幹部会でも話がありましたが、税金を全く使わない方法も市長としては考えていらっしゃるということで、ただ、今日、幹部会のときには、PFIというのはちょっと難しいかなということをおっしゃったのですが、そのあたりがよく分からなくて、市長が考えていらっしゃる税金を全く使わないやり方というのを、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか。

 

(市長)

 はっきり言えば、もうかるものなら、別に民間がやっていただいていいわけですわ。PFIも、考えている、選択肢の1つであることは確かです。あったといいますか、分からんけれど。時間がかかるんですわ、結構、いろいろ、あれは。

 

 ということで、それと、過去、たまたま名古屋市という公が、全部管理も運営もしとりますでね。何となく公的資金ということで頭から出ておりますけれど、分かりやすいのは、レゴランドが一番分かりやすいじゃないですか。

 

 レゴランド、300億円。正確に言いましょうか、レゴランドは総工費320億円。来場者予想が180万人。経済効果が640億円。駐車場が150億円。これは、地下から何やら出てきたということで19億円プラスで、今回補正だったと思いますけれど、合わせますと、490億円、ほぼ500億円の投資になります。あれは。税金も使っとるんですわね。こういう格好で。駐車場は税金です。駐車場は公でやっとると。

 

 そう言いますと、レゴランドだけじゃないと言いますけれど、これは、レゴランドが動機だったことは間違いないんでですね。やるわけですよ。どう思う? これ。名古屋城より高いですよ。

 

 私も零細企業をやってきましたけれど、これは大変ですよ。皆さんもぜひ応援してもらいたいんだけれど、レゴランドをね。何が大変かというと、大体5年から10年ぐらいたったら、もう建て替えていかないといかん。どんどん新しいものをやっていかないといかん。

 

 大阪のUSJがええ例じゃないですか。ものすごい金を使って。みんな、自分のリスクでですよ。自分のリスクで、膨大な金を使って、頭を下げまくってやるんですよ。大変です。で、どっちかというと、納税者です。こっちの方は。そうでしょう。お金をもうけていただくというのは、税金は、使う方じゃなくて、払う方です。

 

 ただ、レゴランドの場合は、この150億円、まあ170億円ですね。追加費用がありますから、170億円。こういうことでも、税金はええわな。本当にな。

 

(記者)

 そうすると、レゴランドを例に言っていらっしゃいましたが、今回提案して、優良提案が出てきて、それで金額が出ると思うのですが、今の現状だと270億円から400億円。その金額でも、うちにやらせてくださいという民間企業があったら、そこがそのお金を調達してやってもらうという方式を取るのですか。

 

(市長)

 それは、理論的じゃなくて、できんわけじゃないけれど、一応、法律的には、初めのところで、PFIと決めないといかんものですから、そういう考え方もあるよということですわ。1つの考えね。

 

(記者)

 今回としては、それはできない。

 

(市長)

 それはやらないですね。今回はね。そういうことですわ。

 

(記者)

 これまでの流れ、おっしゃっていたように、優良提案を決めて、市のお金。その中の内訳は。

 

(市長)

 市のお金なのか、仮に、全額というふうにはなりませんけれど補助金が出ると、9割までしか起債できませんので。9割って、ほとんどと考えてええんですけれど、9割、市の皆さんが起債を引き受けた場合、これですね。

 

 現実は何かといいますと、それは大体、公募でやりますから、普通のでかいやつは。市民債ってもう1個ありますけれど、そういうでかいやつは金融機関が買いますので、銀行とか証券会社とか、ああいうところがドーンと買うんですけれど、その場合は、微妙ですわね。民営化とも言えんことはないですわね。実際は。微妙です。民間のお金か、役所の市債かの違いだけで。

 

 これは、どこかの会社が民間で建てたら、銀行が投資しますわ。普通は銀行ですけれどね。それなのか、市民が直接投資するのかという違いで、あくまで投資だということですよ。大事なことは。

 

 直感的に言えば、レゴランドをみんなで応援してまいりたいからこそ、盛んに言っとるんですけれど、民間の経営というのはどれだけ大変かということを考えると、やっぱり名古屋城はここですから、レゴランドは港ですからね。でしょう。だから、それを考えたら、この名古屋城というのは。

 

 運営はいいんじゃないですか。すぐできますから。建てるのは、それじゃあ、市債が。市債は普通は税金とは言いませんので。公債は。普通は税金とは言わない。よく似ているという説もありますけれど。で、造った後は、民間に運営してもらえば、納税者になりますよ。

 

(記者)

 取りあえず、建てる段階での、私も勘違いしていまして、最初から民間にそのお金をやってくれるところを探すとか、そういうことはもう全くなくて。

 

(市長)

 それは初め言っとったんですけれど、ちょっと時間がね。せっかくやるなら、オリンピックに間に合わせたいということで。PFIだと、相当かかるんですよ。時間が。そういうことですよ。

 

 ようけありますよ。他に、もっと、高いやつだと。例えば言いましょうか。東京スカイツリー、これは650億円。ソラマチまで入れると。東京スカイツリーだけだと400億円、大体同じです。あれは、税金を1円も使っておりません。どころか、税金を払う方です。東京スカイツリー。

 

 東京スカイツリーと名古屋城をいっぺん比較してみやあ。どうですかね。名古屋城もようけの人が来てもらえますよ。それから大きいのは、時を経るごとに値打ちが出てくるということです。名古屋城の場合は。そうでしょう。20年、20年たったら、どんどん値打ちが出てきて、一番値打ちのピークにいくのは400年後ですわ。

 

 姫路城に勝つと言う感じが悪いか分からんけれど、姫路城もずっと残っていくと思いますけれども、やっぱり空襲で燃えたのをもう1回復元していったという、このすごさね。図面があったという先人のおかげですけれど、その価値は、数百年たつと、ものすごい語り継がれると思いますよ。

 

 空襲で残ったお城も大変立派ですけれど、焼けてしまったものを、あれだけの世界ナンバーワンの木造建築物を復元していったということになると、すごい値打ちになりますね。虎ノ門ヒルズ、1,200億円。あべのハルカス、1,300億円。渋谷ヒカリエ、1,000億円。東京駅丸の内駅舎保存工事、500億円ということです。

 

 そういうものと、ちょっと冷静に考えられると、この投資のチャンスを失ってはいけません。名古屋の福祉を充実させるためにも。分かる? 当然のことながら、福祉を、日本一を。今でも日本一だと、わしは自負しとって、これだけ言っとっても文句を言ってくる人はいませんから、多分、日本一だと思いますよ。私は。名古屋の福祉は。

 

 減税してもなお日本一なんだけれど、それをキープするには、やっぱり都市の力を落としてはいけないと。当たり前なんですよ。都市の力が落ちますと、東京、京都に吸い取られて、やっぱり福祉も弱くなってきますよ。今より。今が当たり前だという論理はないですからね。

 

 だから、これだけの魅力をつくって。それは、経済効果だったら、どえらいものですよ。大抵、今いろんな計算がありますけれど、30年かもうちょっとで、入場料だけで元本も返せるんでないかという説がありますね。元本もですよ。

 

 経済効果は、東京、江戸城だと、1,000億円だったんですよ。初年度で。これは500万人来るという予想ですわ。聞きましたら。江戸城、500万人。これは無理だと思いますかね。東京スカイツリーが630万人来とる。500万人。

 

 わし、ある学者さんに、「名古屋ならどうだい。500万人は」と言ったら、「何を言っとるんですか」といって。「名古屋って、めちゃくちゃ地の利がええんですよ」といって。東京と大阪のど真ん中、京都の真ん中。

 

 できたら、わしみたいな人間でもすぐ考えるのは、京都とジョイントしましょうといって。京都二条城とね。二条城。両方行きましょうと。二条城は国宝ですけれど。空襲がなかったで。襖絵もありますよ。両方お城じゃないですか。でしょう。

 

 とかやりますと、十分、実は税金を稼ぐところなのであって、間違えんようにしていただきたいんだわ。ということです。分かる? それ。

 

(記者)

 はい。ありがとうございます。

 

(市長)

 名古屋テレビでも経営してみやあ。もうかってしようがないのに。そんなの。それはすごいですよ。名古屋人は、自信を喪失しとるんですわ。実は。そもそも。そういうものに対する。名古屋城天守閣木造本物復元のインパクトは、ものすごいですよ。世界に対しても。やっぱり、空襲で燃えたということは。

 

 わしは、外人とよう話すときにいつも言っていますけれど。メルボルンに行ったときも、税金で行ったときに、飛行機の道をつくってくれというときに、「ところで、名古屋は何があるの」と外人さんに言われて、いったんシーンとしましたけれど、わしは「名古屋城のメーンタワーがあるじゃないか」と。「これは、戦争で燃えて、こうやって復元したんだ」と言ったら、「イッツ・エクセレント」と言いましたよ。

 

 お世辞かどうか知りませんけれど。その英語がちゃんと聞こえましたけれど。ぐらいの、実は、すごいインパクトがあるということです。

 

 だで、わしは怒っとる。こないだの、あんな、プロポーザルを取ったって、何で全国ニュースにならんのですか。もし江戸城だったら、今ごろ朝から晩まで江戸城の番組。松の廊下はどうやって復元するかといって。大石内蔵助はどうなるといって。

 

 昔、今もやっていますけれど、あそこの吉良邸から泉岳寺まで行く道ね。あれはものすごい道になりますよ。それと、赤穂浪士の、両国橋、何だしらんの別れとか、雪の何とかとか、たくさんストーリーがありますから。向こうには。毎日見ていないといかんです。江戸城の復元のニュースを。コンピューターグラフィックで、パーッとやって。

 

 名古屋城も、同じ以上のパワーがあるんですよ。自信喪失しとるけれど。

 

(記者)

 ありがとうございます。

 

(記者)

 先ほどのお話に関連するのですが、名古屋城の運営の主体についてなのですが、大阪城の今の20年契約の運営形態は参考になるのでしょうか。あと、昨日のお話でも、木造復元と耐震補強と対立するような議論もあったのですが、仮に木造復元された場合には、震度どのくらいまで耐えられる建物になるとお考えですか。

 

(市長)

 ちょっとわしも、その辺はプロポーザルでそれこそ出してほしいということですけれど、少なくとも濃尾大震災のときは名古屋城は壊れませんでしたからね。いろんな石垣なんか、ちょっと傷んだところがありますけれど、天守閣は壊れませんでしたね。それは十分。

 

 それと、有名な話ですけれど、三角ですから。名古屋城は。今のは全部そうですけれどね。三角ですから、割と強いんですよ。真っすぐの建物じゃないですから。お城は。火事にも遭わなかったんだよね。330年間。空襲で燃えちゃったんです。何と。人災でね。

 

 だから、人間はやっぱり、地震も怖いですけれど、人災が怖いですね。政治の誤りというのは大きいですよ。どれだけ人類に悲劇を及ぼしてきたかということです。そうならんように、平和のシンボルとして、いいじゃないですか。400年。名古屋のシンボルをね、世界中からようけ来てもらえるよ。みんなで大事にするんですわ。名古屋の人間で。400年。

 

 「Build the castle, and more four hundred years」と。これをテーマに、ニューヨークぐらいにポスターを貼るだがね。ワシントンでもええし。という話ですわ。外人って、そういうことはストレートですから。それで、空襲で燃えた写真も同時に貼っておくんだね。やっぱり、人類の悲しみというのを、みんな感じてくれると思いますよ。ああ、ここから名古屋って復興したんだという話ですわね。

 

(記者)

 基本的なことで恐縮なのですが、なぜ400年なのですか。1,300年、1,400年。これから先400年。

 

(市長)

 1,300年、木造だけなら持ちますけれど。法隆寺が1,300年ですから。やっぱり造ってからというのがありますので。名古屋城を。

 

(記者)

 前の那古野城になぞらえて400年。これから先400年。

 

(市長)

 そうそう。それも、次のという、「and next four hundred years」にするか、「and more」にするか、今、外人にちょっと聞いておりますけれど。言葉の感覚を。僕はやっぱり「more」だと。

 

 実は、戦争で燃えたことは、なくなったんじゃなくて、名古屋城の記憶というか、存在そのものの中の、生き続けるですね。あれは、名古屋城の存在そのものの中で生きとると思えば、ええんですよ。という感じで。

 

 となると、まず400年、寿命を、みんなで大事にしましょうと。戦争のない国をつくりましょうと。間違っても空襲なんかないようにという話ですわね。

 

 これは、しょっちゅう繰り返し言っときますけれど、本当に、居酒屋なんかで会ったときに外人さんに話し掛けると、名古屋城の焼けとる写真というのは、相当感動的みたいですよ。外人さんから見ますと。ないですからね。国会図書館の確認においては、今のところ、本当に炎上、燃えているそのものの写真は、名古屋城しかありませんといって。空襲のときに5つなくなりましたけれど。広島とか、有名な、岡山、和歌山とか。

 

(記者)

 タウンミーティングのことなのですが、参加された方が、かなり年齢層が高かったのかなと思うのです。名古屋城については、今、鉄骨になったのも、当時は市民が寄付金を提案しまして、子どもから大人まで1人10円集めていたと。

 

 多分、そういう背景のドラマがあって、初めてまちのシンボルと言えるのかなと思うのですが、今の状態だと、市民の中で、木造にしたいという議論は、市長がどれだけ言ってもまだまだ薄いのかなという感覚を受けてしまうのですが、その辺は、これからどういうふうにしていきたいと思っていらっしゃいますか。

 

(市長)

 その指摘もありましたね。若い人が来とらんと。それは、そこで言いましたけれど、大学でなくてもええんだけれど、今度、市工芸でいっぺんしゃべりに行きますけれど。名古屋市立工芸高等学校。一発。やっぱり、理科系の方が関心が強いんでないかなと思ってね。建築ですから。各大学にも行って話をしてきますし。

 

 しかし、僕が直接話している人はほとんど、「直すんなら木造にしよまい」と、みんな言わっせるけれどね。ほとんどですね。俺がおるでかね。知らんけれど。

 

(記者)

 でも、直すなら木造でというのは、どちらかというと消極的選択だと思うのですが。

 

(市長)

 みんなで造ろうというのね。「Build the castle」ね。それが一番ええですけれどね。そういう機運が。

 

 だけど、今の自信喪失というところが結構あるんじゃないの。名古屋人、わしも土着民ですけれど、もうなんかあれはコンクリートになってしまって、博物館になって、あれで終わってしまったという、1つの虚無的な感じがありますね。自分の心の中に。残念ながら。残念ながらですよ。正直に言うと。

 

 それを、もう1回木造に造っていくというのは、なかなか、心をそこから盛り上げないといかんもんで、この辺が、スッと出てこんというんですけれどね。これはしようがないんじゃないの。広い道路ばかり、ずっと造ってきたもんだで。戦後。鳥久も燃えちゃったし。

 

 だけど、分かってもらえると思いますよ。名古屋に住んどる人は、結構名古屋が好きですからね。みんな。やっぱり、その中の心の支えみたいな自慢をつくりたいという気持ちの人は、ようけござる。

 

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