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平成27年9月7日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年9月30日

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報告事項

  • 平成27年国勢調査の実施について
  • 「在宅医療・介護連携支援センター」の開所について

会見動画

報告内容

 はい。それでは、おはようございます。9月7日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 ちょっとこれは、初めての人もおります。何べんも言っておりますけれど、このわしの着とる服は、ハワイのアロハではありませんので。何べんも言っておかんと。本当に、この間も某会合で言った人がおる。これは有松絞りの本物でして、尾張藩が400年前に産業を奨励したということでして、ぜひ。

 

 非常にサラサラしとって気持ちのええ着物ですので、いっぺんどうぞ。(有松・鳴海)絞会館に行くといろいろ置いてありますので、皆さんも行ったってちょうだいということです。アロハではございませんので。

 

◎平成27年国勢調査の実施について

 それで、おはようございますと。平成27年の国勢調査の実施についてお知らせいたします。

 

 国勢調査は、10月1日を基準日といたしまして、日本に住んでいる外国人を含む全ての方を対象としまして、全国一斉に実施される国の最も重要な統計調査です。

 

 今、私が着けているこの腕章と身分証を着けた調査員がですね。腕章はこれですけれど、と身分証を着けました調査員。身分証はこれですね。着けました調査員が、9月10日(木曜日)から市民の皆さまのお宅へ調査書類の配布に伺いますので、よろしくお願いいたします。

 

 ということで、これはよう覚えていますけれど、うちの死んだおふくろと最後にしゃべったのが、うちのすぐ横でしたけれど、何かボードみたいなもので歩いとるで、「何やっとるんや」と言ったら、「国勢調査だがね」と言った。非常に、僕にとっては大変懐かしい。

 

 腕章はあのとき、なかったんでないかな。なかっただろう。なかったと思いますよ。「何をやっとるんだ」と聞いたぐらいですから。それから、ボードみたいなのを持ってやっていましたけれどね。おふくろさんが。ということです。

 

 先ほど言ったのがおっかさんとしゃべった最後でしたので、非常に、それからすぐくも膜下出血で突然亡くなりましたけれど、懐かしいものです。

 

 今回から新たにインターネットによる回答が可能になり、9月10日(木曜日)から20日(日曜日)の回答期間内には、パソコンだけでなく、スマホやタブレット端末から、24時間いつでもどこでも「スマート」に回答いただける「スマート国勢調査」となっていますので、皆さん、ぜひ活用していただきたいと思います。

 

 ということで、職員が回答方法について説明をいたしますということですが、真ん中へ、それじゃあ、おいでいただきまして。

 

(当局:国勢調査のインターネット回答について、こちらでご説明させていただきます。

 

 9月の10日から、調査員の皆さんがお宅を訪問して、このような封筒をお配りします。こちら、インターネット回答の利用案内となっていまして、中に、インターネット回答の操作ガイドと、利用者情報というのが入っております。利用者情報は、こちら、今、市長さんがお持ちの。)

 

 これは初めてじゃないか。

 

(当局:そうです。初めてです。)

 

 インターネットの回答は。

 

(当局:はい。こちらが拡大になっておりますが、インターネット回答の利用者情報という、ID、パスワードがこちらに書かれているような書類を、皆さんのお宅にお配りします。

 

 こちらのID、パスワードを、こちら、スマートフォンの画面を拡大しておりますが、このスマートフォンの画面のような、このID、パスワードを入れる欄があります。パソコン、タブレットも同じなのですが、こちらに入力をしていただいて、ログインをして、回答していただくという仕組みになっています。インターネット回答の仕組みについては、以上になります。)

 

 はい。ということですので、よろしゅうお願いします。

 

 インターネットで回答がなかった世帯へは、9月26日(土曜日)からあらためて調査員が紙の調査票をお持ちしますので、ご記入の上、10月7日(水曜日)までに必ず提出していただくようお願いいたします。

 

 市民の皆さまへの周知につきましては、スポーツの発信力を生かした名古屋市独自のオリジナルポスター等による広報を展開して、回答の促進を図ってまいります。これはどういう意味だ。スポーツの発信力を生かしたというのは。

 

(当局:こちら。)

 

 ああ、これがそうですか。この、周りが、プロスポーツですかね、の方の写真が付いておりますということです。

 

 最後に、調査員を装って調査票を持ち去ろうとしたり、電話で個人情報を聞き出そうとしたりする「かたり調査」にご注意ください。調査員は調査員証を所持していますし、電話で問い合わせすることもありませんので、不審に思われましたら、お住まいの区役所または市役所までご連絡いただきますようお願いいたします。

 

 報道機関の皆さんにおかれましても、市民の皆さまに対する周知をよろしくお願いします。ああ、ここからも職員にもう一回お出ましいただくようです。

 

(当局:皆さまも、ぜひインターネット回答をご利用いただければと思います。今回のインターネット回答で大きな利点が2つございまして、1つが、回答される方の利便性ですね。24時間いつでも回答ができるということで、ぜひ使っていただきたいと思っております。

 

 もう1点は、公表の迅速さが増したということでして、インターネットの回答を集計することで、今までよりも結果の公表のタイミングが早くなっておりますので、その2点、非常に重要な利点だと思っておりますので、ぜひこの場にいらっしゃる皆さんも、インターネット回答を勧めていただいて。

 

 意外と簡単でして、15分ぐらいで簡単に回答できる内容になっていますので、ぜひご利用いただければと思います。ありがとうございました。)

 

 これは何だ、そうやってやったときに、誰かにハッキングされる可能性はないのか。

 

(当局:そういったセキュリティーは、万全に組んでおりますので、問題はないかと思います。)

 

 常にそう言うんだけれど、そう言われながら情報が流出したのが、世界中、山ほどありますけれど。初めから「危ない」なんて言う人はおらんでね。マイナンバーが付くと、この上に付くんですか。

 

(当局:マイナンバーの制度を利用した仕組みも、ゆくゆくは考えていくというふうにはなっております。)

 

 国が言っとるということですが。

 

(当局:はい、そうですね。)

 

 そうすると、これ、全人口のマイナンバーが誰ぞかによってハッキングされる可能性もあるということになりますわね。こういうことをやりますと。ということですが、一応、法律でやっておりますので。

 

(当局:はい。)

 

 ということで、あまり職員を困らせてはいかんですけれど、ご承知のように、国勢調査については、いろいろ、そもそも論は大変あるところですね。何でか。要するに、地方自治体でいろんなことを今やっていますので、あらためて国がここまで、これだけ大きいシステムでやるということはどうなんだということはありますけれど、一応法律で決まっておりますので。

 

 ということですが、なかなかはなかなかと。マイナンバーという。それはまた、推進派だと「それがええじゃないか」と言うんですけれど、これはなかなかですよ。全人口のマイナンバーが同時に、インターネットで、全員とは申しませんけれど、流れて、セキュリティーが守られる、ああそうですか、イエス・アイ・ドゥーと言えるのかどうなのか。まあ、なかなかでしょうね、これは。

 

 という議論があるということぐらいは、ぜひご承知おきをいただきたいということです。ジャーナリズムの方は知っておられると思いますけれど。

 

◎「在宅医療・介護連携支援センター」の開所について

 次にですけれど、「在宅医療・介護連携支援センター」の開所についてご報告いたします。

 

 本市では、今後、急速に高齢化が進み、特に75歳以上の高齢者が急増すると見込まれております。こうした中、重度な要介護状態になっても、できる限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられますようにということで、医療・介護・介護予防・生活支援・住まいが包括的に提供される「地域包括ケアシステム」を構築するということが、喫緊の課題ということです。

 

 そのための方策の1つとして、在宅医療の充実とともに、医療と介護事業者が連携を深め、「チーム」として一体的に医療・介護サービスを提供し、高齢者の在宅での療養を支えていく仕組みが不可欠です。

 

 このたび、名古屋市医師会と協力いたしまして、在宅医療と介護の連携の拠点となる「在宅医療・介護連携支援センター」を、10月1日(木曜日)から、市内8区において開所する運びとなりました。

 

 同センターでは、医療・介護関係者や市民の方から相談を受け、かかりつけ医の在宅診療をサポートするとともに、市民の方からの在宅療養に関する不安に対応するため、夜間・休日の電話相談にも対応いたします。また、医療・介護関係者向けの研修等を通じて連携を深め、在宅療養を続ける高齢者とその家族を支援していきます。

 

 なお、この取り組みは、全国の先進事例として国に取り上げられておりまして、引き続き全国をリードしていけるよう、力を入れて取り組んでまいります。

 

 これは医師会が協力していただけんといかんものですから、医師会の皆さんの大変ありがたいご協力によって、こういうふうにできるわけです。

 

 つきましては、9月11日(金曜日)に、私も出席しまして、名古屋市医師会館において開所式典を行いますので、お知らせをいたします。

質疑応答

◎桶狭間の戦いと名古屋のまちづくりについて

(市長)

 昨日、ちょっと某マスコミには出ておりますけれど、行ってきましたが、桶狭間の、シンポジウムでもないけれど、おもしれえ討論会がありまして。今日、幹部会で言うと面白かったけれど、桶狭間は、1560年ですね。だから、450年ほど前にこの名古屋の地であった、いわゆる世界史上まれに見る大逆転劇というやつで。

 

 これは、井沢(元彦)さんがそういう言葉を使っておられましたけれど。で、どの教科書にも出てまいりまして、全国区でして、これを知らん人はおらんというようなことですが、今、これを私、日にちも時間も、5月何日だったな、忘れましたけれど、清洲城から信長が、「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を得て滅せぬ者のあるべきか」ということを、「敦盛」を一発舞って。

 

 馬6騎ですね。自分のも入れまして、馬6騎で清洲城を出てきて、名古屋のまちを、真ん中を通りまして、熱田神宮から桶狭間、緑区まで行って、そこで今川義元の首を取ったということで、これが、桶狭間へ行かれますと、「近世の曙」に書いてありますが、これは、単なる1つの戦争でどっちが勝ったという話じゃなくて。

 

 信長のころまでは、武士は台頭しとったけれど、やっぱり京都の貴族が圧倒的に支配しておって、誰もが商売を自由にできる楽市楽座やら、ああいうのはなかったわけです。信長がそういう勢力と対抗して、貴族の世界から武士の世界へという、1つの。

 

 これは、貴族の世界が中世ですけれど。人は生まれながらにして、おみゃあさんはこれをやって死んでいけという時代から、1つの、商売を大事にする時代ですね。「身分から契約へ」とも言いますけれど、そういう時代を開いた、非常に日本史上意味のある戦いでして、ぜひ。

 

 これで何を言っとるかというと、わしはいつも、最近ここを自動車に乗っていくとね、問題はどこを通ったかですわ。信長は。これは、名古屋市を縦断しておりますので、非常に興味がありますので。

 

 清洲城から名古屋城のところが、今の、枇杷島の、かいてあります新川の。あれも、もう1回ちょっと調べないといかんですけれど、大体あれは昔からあっただろうと。

 

 ポイントは、今の名古屋のまちづくりというのは、清洲越しで家康がつくったので、その前の時代ですから、こういう道がきちっとありません時代ですので、まあ、名古屋城。これも途中でちょっと分からんですけれど、それから熱田神宮までどの道を通って行ったかということを、名古屋の皆さんにも、新聞記者やマスコミの皆さんにも、ちょっと楽しみながらですね。名古屋のまちを動かれるときに、「どの道から」といって。

 

 ちなみに言いますと、舟橋(武志)さんという方が、郷土史家ですけれど、『めざすは桶狭間!織田信長が駆け抜けた道』という本を書いておられますので、確定はされておりませんけれど、なかなか、名古屋のまちを味わうのに大変ええことです。これは。

 

 具体的に言いますと、伏見通を。今のあんな広い道じゃないですけれど。昔の田舎道ですけれど、多分、今、大きい道というか道があるところには、昔、何らかの道があったというものでして。普通は。だで、伏見通なのか、本町通なのか。それとも大津通なのか。

 

 それから、武平町の通りも、昔は小さい道があったと言われとるんです。だで、武平町の通りを下りていった。で、途中でこうなったのか分かりませんけれど。これを考えていくと、わしは意外と大津通ではないかと。

 

 大津通だけ、通られますと、ずっと栄から、三越と、あそこの間を行くとええです。あの分離帯を取れとわしは言っとるんですけれど、やっぱり、割とくねっとるんですよ。大津通も。あとは真っすぐですね。どーんと。くねって、上下も、アップダウンも微妙にありますよ。だで、あそこを通ったんではないかと。

 

 織田信長、27歳です。青春の夢ということで、10倍の軍勢に、世界史上まれに見る大逆転劇ですから。生きて帰ってこられると思ったのかどうか、知りませんけれど。私は。そういう気持ちで、この名古屋の道をたどられると、なかなかのものですよ。

 

 下手すると、武平町説ですと、この前を通った可能性がありますしね。大津通説だと。この、中日新聞の北のところを通ったんでないかというふうに、舟橋さんの本では書いてあります。あの辺までは。

 

 というようなことがありまして、そのぐらいの想像力で名古屋のまちも味わっていただきますとですね。熱田神宮へどこから入っていったかというのが、結構ポイントなんですわ。東門なのか、西門なのか。本当の正門は南門ですけれど、戦争へ行くところですから、グルッと回って入るというのは、あまりちょっと想像ができんので、東か西かとなりますけれど。

 

 わしは今、最近、楽しみで、俺は大津通がええなと。あそこに、やっぱり生活感がありますね。あの通りは。ちょっとくねっとるんです。意外に。ほんだで、早う分離帯を取って、パレード通りにしようと。みんなが楽しめる、名古屋の原点の道だがやというふうにならんかということで、金みたい掛けんでも、まちの楽しみはいろいろあるということですわ。言いたいのはね。

 

 ということを、昨日、話をしておりまして。昨日も、中村区の、あそこの、珍しい、ちょっと寄席みたいなところですけれど、あそこでしゃべりまして。昔の道って楽しいよと。信長がどういう気持ちになって6頭の馬で走り抜けていったのかということですね。

 

 だで、それを実現をしようというのは、今、思っとる。向こうで、同じ時間だ、午前4時ですから、朝早いで。だけど、よう考えると、真っ暗ですからね。午前4時というと。当時、真っ暗の中を。月が。後で突然ものすごい雨が降ったと、桶狭間は言われていますから、多分、月は隠れとった。

 

 いっぺんちょっと月は調べてみますけれど、月明かりがないとなりますと、馬って分かるかね。昔の道。そのくらいの明かりはあるのかね。分からんですけれど。だで、ちょっとその辺もどうだやなということを考えながら、酒を飲みながら、毎日生きとりますということですが、一応、今日はそういうところです。

 

◎在宅医療・介護連携支援センターについて

(記者)

 認知症の方は、特に職員の方からご説明はないですか。

 

(市長)

 これは、職員はないようですけれど、医師会の協力を得ましてですけれど、これも一発言おうか。わしは。わしは昔から、介護保険って反対しとったんです。国会議員時代から。

 

 なぜかというと、そんなね、年寄りって悪いけれど、俺らでもそうですけれど、じいちゃん、あれですよ。例えば、戦争の話をしたい年寄りさんっておるんですよ。一日戦争の話をしとったって、ただですよ。言っておきますけれど。掃除するにも、この部屋は金が出るけれど、この部屋は金が出ないとかね。そういうふうなんです。

 

 要介護度1とか、2とか、3とか、4とか、形式的にやりますけれど、そんなの、問題があるわけですよ。それと、名古屋みたいな大都市部の介護と、それじゃあ北海道の介護と、同じ基準でやるわけ?

 

 だから、もしやるんだったら、お金だけは、それじゃあシステムとして、介護保険で出してもええけれど、あとはそのお金を、全部、65歳以上の年寄りに分けて。バサッと。市町村に、その使い方を任せると。完全に。とかした方が絶対ええと言っとるんです。これは国会議員時代に言っていましたけれど、これは僕だけじゃないです。そういう説はありました。

 

 こんな今みたいな介護保険をやると、どんどこ、どんどこ。当初幾らだったか知りませんけれど、これはわし、言っていますけれど、私が市長になったときに(20年度の介護保険給付額が)1,034億円ですよ。名古屋のやつが。今、千五百何億円ですわ。(全国の介護保険給付額総額が)9兆円を超えとるでしょう。どんどこ、どんどこ、増えていきますよ。

 

 増えていって、それじゃあヘルパーのお母ちゃんたちの方にようけ実入りがあるかといったら、違いますからね。言っておくけれど。現場の人たちは、腰を痛めて大変なんです。みんな。支えたりするの。で、途中で消えていってしまうんですわ。みんな。

 

 国が、共産主義でもあるまいと言うと、共産党が怒るでやめておきますけれど、とんでもない仕組みを作って、今、世界ではもう1個、ドイツがありましたけれど、ドイツもだんだん現金給付に変わってきております。こういうふうでですね。

 

 ということでして、わしは今、名古屋で何をやろうかと言っとるのは、区役所がようけおるじゃないですか。人が。その人たちがミニ区長みたいになって、ずっと、一小学校1人ぐらい、まあ、今でも担当になっていますけれど、そういう人らが回ってですね。ちゃんと。それで、年食った、例えばばあさんとかじいさんがおるでしょう。独居の人が。ばあさんが多いですけれど。そういう人たちに、「どうだ」といって。

 

 あまり最近言われんけれど、リバースモーゲージってありますけれど、例えばそれを抵当に入れて、そのお金で何かリニューアルして、近所の、グループホームの小さいやつですわ。言ってみれば。つくって、近所の人たちで介護をやった方が、どんだけええか分からんですよ。それはね、血の通うのができるんです。

 

 それをやろまいと言っとるんだけれど、それをやるには若干、わしが確認しとるところでは、一応特区申請が要るというふうに、国会議員時代にちょっと聞いたことがあるんですね。だから、法律違反になる可能性がある。すなわち、特区でOKをもらわないといかんと。本当にどうか知りませんけれど。

 

 そういう介護の体制にしていかないと。下から持ち上がってくるようなの。だけど、仕組みがありますで、その中で医師会がこうやって協力いただけるということ。

 

 介護で、ちょっと、何とか雰囲気が、要介護何か知りませんけれど、そこにもドクターが行って、介護保険と医療保険との接点のところをきめ細かくフォローしていただけるということで、これはこれで大変ありがたいことなものですから、これは、一応、介護保険という仕組みがありますので、その中ではええことだと思いますけれど。

 

 というお話で、ええと思いますが、何かありますか。ないのかね。ええですか。何か言いたそうだで、ちょこっと一言、言やあすか。

 

(当局:このセンターでどのような相談ができるかということにつきましては、実例といいますと、在宅療養の相談がしたいとか、往診可能なお医者さんを探しているとか、区内の在宅医療資源についての情報が欲しい。そういったことなど、在宅医療や介護の連携に関する相談であれば、何でも相談していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。)

 

(市長)

 はい。ということです。

 

◎人事委員会の給与勧告について

(記者)

 先週、市の人事委員会が、市の職員の給与の引き上げというところの勧告を行いましたが、あらためてこの受け止めと、今度どう対応していかれるかを教えてください。

 

(市長)

 ええ質問をしていただいたけれど、本当に悩み深いですね。これは。市民の皆さんに言うのは、民間並み給与と比較すると言っていますけれど、あれは実は違っていて、具体的に言いますと、1事業所50人以上、それもホワイトカラーがいる会社と比較しとるんです。

 

 そんなの、ほとんどありませんよ。普通の会社の中では。1事業所50人以上のホワイトカラーですよ。いわゆる運転手さんとか、そういう人たちでない人の事業所と比較しとるんです。だから、いわゆる民間並み給与と比較しとるんじゃないんです。

 

 だけど、これは、国がそうやってやっとる。だけど、実際、法律を調べてみますと、自治体でも別個、国のことは協力せんならんけれど、自治体は自治体で新たな基準を立てることは可能ですね。だから、はっきり言いますと、今の公務員は、大企業のエリート社員と同じ給与に準拠するということです。

 

 それは、はっきり言ったらどうだと僕は言っているんです。それなら。民間並みだと言うと、市民が誤解するじゃないかと。それがええのか、どうなのか。わしはいかんと思いますよ。やっぱり、パブリックサーバントで。ウイ・アー・パブリックサーバンツって、どうなったんですか。

 

 別に非常勤だろうが、現業だろうが、みんな平均して国税庁が統計を出していますので、あれに準拠するのが正しい考え方です。その中で、いろいろ、上の人はどうのこうのってあり得ると思うんだけれど、やっぱり納税者を大事にすると。とにかく、税金を払う方、ラーメン屋のおとっつぁんを大事にすると。社会は。そういうのが公務員の姿じゃないですか。

 

 それで、ちょうどNHKが今、質問してくれたけれど、NHKテレビを見るとしょっちゅう、子どもの貧困、シングルマザーの、要するに所得が下がっていっとると。この10年ぐらいで100万円ぐらい下がったと言っていますよね。大体。

 

 それで、その子どもの貧困にまつわるですね。お母ちゃんが夜遅くまで働かないといかんもんだで。みんな。9時、10時まで。それで、夜、帰れんと。子どもが独りぼっちになって、どこか遊びに行って悲劇が起こるというのを、しょっちゅうテレビでやっとるじゃないですか。実際に、そういうシングルマザーの所得は下がっているんですよ。本当に。

 

 そういうときに、堂々と公務員が給料を上げますわというのは。若干ね、僕がぎゃあぎゃあ言うこともあったか知りませんけれど、この月1000円ずつ給料を上げるのは、一応、新入社員。社員と言ってええかどうか知りませんけれど、役所に入ったばかりの人の辺を中心としてと書いてありますから、偉い様は、それは上げんということですけれど、ボーナスを上げますので。

 

 ということはね、わしも零細企業をやってきましたけれど、ええんかね。本当に。モラルハザードにならんですか。

 

 わしが話をしとるのは、皆さんもエリート社員ですわ。パートのお母ちゃんなんか、ものすごいようけおるけれど、そういう人たちはいないじゃないですか。いろんな話をしとるときに。じゃあ、栄でデモしますかといったって、忙しくてできんですよ。そんなの。シングルマザーのお母ちゃんがですね、できません。だから、こういうときに。

 

 さらに問題は、公務員はそういう格差社会をなくする仕事があるからですよ。問題は。関係ないならいいですよ。公務員って、そういうことに一番心を配って、社会で苦しんどる人たち、格差社会をなくするために努力するから、公務員じゃないの。パブリックサーバントとして。そうじゃない?

 

 だから、少なくともそういうトレンドが止まったとかなったときに、給料を上げてくれなら分かりますよ。私からしてみれば。

 

 前回のときもありまして、最終的に、課長級以上は上げるのは絶対駄目だといって。私が800万円で、課長の最低が880万円だったです。あのとき。「何を考えとるんだ、一体」といって。

 

 僕から言いたいのは、文句があるか分からんけれど、公務員からすれば残念ながらか分からんけれど、市民は河村さんみたいな零細企業出身者を市長にしたじゃないのかと。ということを、わしは言いたい。

 

 だけど、何べんも言いますけれど、周りは全部公務員しかおりませんので、外国みたいにデモは起きません。大変ですね、これ。

 

 NHKがしょっちゅうやっとる子どもの貧困とかシングルマザーの所得の低下というものに対して、それはおかしいぞと。そういうのを是正するのが公務員の仕事じゃないの。その人たちが、それをほかっておいて、上げるというの? 給料を。大企業のエリート社員と比較して。当たり前のように。公務員は優秀だからといって。何が優秀なんだと。そういうことを止めるから優秀なんじゃないの。子どもの貧困なんかを。

 

 というふうに考えると、非常に人生、疲れるんですわ。だから、そんなことを言わずに、悪魔の声はね、「まあそんな河村さん、そんな難しいことを言わずに、みんなよ、公務員と。まあ、そこが強いんだ、日本は。お上下々だ。それに従っていきゃあ」と。どっこも広がらんじゃないかと。河村さんの言っとる説は。

 

 じゃあ、人事院がその基準を変えたのかと。全然変えていません。だで、「そんな難しいことを言わずに、長いものには巻かれなさい」という、常に、天上から、織田信長でない方の声が聞こえますけれど。

 

 やっぱり税金を払う方が苦労して、税金で食っとる方が楽をしとる社会は間違っていますよ。少なくとも今、そういう流れに変えないといかん。ラーメン屋のおやじを大事にする世の中に変えないといかんです。

 

 その流れが子どもの貧困を救っていくと、子どもの不幸を救っていくということだと思いまして、僕は、本来は、あの数字が。子どもの貧困のパーセンテージ、6人に1人。今。出しとるがね。この間、NHKでやっとった。その数字が止まったら、僕は、公務員は公務員で上げたらどうと。なぜかって、それがあなたたちの仕事だからですよ。公務員の。そうでしょう。

 

 民間の企業が子どもの貧困を止めるということはできません。普通では。公務員は、やろうと思えばできるんです。と思うんだけれど、こうやって力みますが、大変な悩みですわ。本当に。

 

 だから、声が聞こえせんというと、悪いというの。本当に。公務員の声しかあらせんもの。周り。2万5000人もおりますし。この間だって、このくらい毎日ファクスが来ますから。「河村は間違っとる」といって。議会だって、共産党と民主党と自民党が同じ質問をしたじゃないですか。公務員の給料を上げん河村は間違っとるといって。そうでしょう。

 

 だから、いまだ団結せざる納税者を守ることが、非常に、実は政治をやる人間は大事なんですけれど、それは口で言いますけれど、大変に難しいということです。本当に、これは。

 

 僕の周りで、民間で給料が上がって喜んどる人は。僕はあまり某自動車会社の人とかね。ええところを上げるんなら、何も文句は言いませんよ。ええことなんです、それは。だけど、「給料が上がりまして」と言っとる本当の庶民の声は、皆無ですね。皆無。下がった方ですよ。いまだに。ということですので、ねえ。

 

(記者)

 そうすると、今の段階では、まだ結論は出ていないとは思うのですが、前回は、市長が難色を示されて、組合の反発もあり、最終的に一部勧告内容を受け入れるという形で決着したかと思うのですが、今回、どういうプロセスを経て結論に導いていきたいと思われますか。

 

(市長)

 そうですね。どういうふうに考えましょうかね。うちにもファクスが来ておりますよ。あるおばちゃんから。止めてくれといって。おばちゃんからね。ありますよ。

 

 だけど、公務員の方からは、「河村さん、そういうことをやると、みんな公務員が敵になって、うまいことならんよ」といって。「現在でもそうでしょう」といって。名古屋市役所で。そういう声の方が大きいわな。当然。ファクスもいっぺんに流せますから。公務員殿は。

 

 ということですので、よう考えさせてちょうというか、わしの生存そのものだからですわ。零細企業をやってきたから。僕は。悪いけれど、市の職員に言っとるんだけれど、「わしと生まれが違うでいかん」といって。わしは本当の零細企業を実際やってきて、「フォークリフトの運転なんか、名人だぞ、俺は」といって。

 

 いくら船の一番下のポンプのナットの、ボルトの削り傷にしかならんような仕事であっても、わしは納税者としてやってきたんだと。それが市長になったんじゃないかといって。選んだんじゃないのかと。市民の皆さんは。それに応えるのが俺のミッションじゃないかというふうに思いながらですけれど。酒を飲むと元気になるけれどよ、冷静になると、なかなかこれは、まあね、つらいもんです。正直言いまして。

 

 そういう根本的な、税金を払う方をみんなで応援しようという世の中に変えていきたいから、俺は、わあわあ、わあわあ。減税がその思想ですよ。減税って何かといったら、地方自治体は特に、総務省の許可が要りますから。財源をつくらないといかんので、端的に言えば公務員の給料をみんなで辛抱して、その分を毎年110億円減税しとるんですけれど、これは同じ思想ですわね。納税者を大事にしようという。

 

 経済効果もありますけれど、その思想自体が、ウイ・アー・パブリックサーバンツだわ。これ、大きく書いてくれるように、どこかないか、マスコミ。パブリックサーバンツというのは、どこへ行ったんだ、あの言葉は。「公僕」というのは、広辞苑でいっぺん引いたると、昔使われておりましたということで、今は消えうせましたとならへんか。

 

 NHKのテレビを見るたびに、最近、ようけやっていますがね。子どもの貧困を。NHKは本当に、やっています。それによる不幸が本当に多いです。ねえ、うん。大阪の事案は、ちょっと中身を、僕はちょっと個別的に分からんけれど、あとはみんなそうですね。みんなそうです。働くお母ちゃんの孤独な闘いのその声が、なかなか聞こえてこんね。

 

 ということで、もうちょっと待ってちょうだい。苦しんどりますわ。正直言って。正直に言った方がいいでしょう、苦しんどるの。ええかげんな、調子のええ話をしたってしようがないもの。それで、苦しんでおります。自分のミッションとの間でね。

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