名古屋市役所 郵便番号:460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話番号:052-961-1111(代表) 所在地、地図
それでは、12月26日(金曜日)でして、おはようございます。
今日が、今年最後の定例会見となります。1年間、市政記者クラブの皆さまには、本市施策を市民の皆さんに報道していただきまして、大変感謝をしております。ありがとうございました。
ESDユネスコ世界会議の開催や水道給水開始100周年など、市政の歴史に刻まれる出来事が数多くあった1年でしたが、あらためてこの1年を振り返りながら、私の思うところを述べたいと思います。
今年、最もうれしかったことは、日本初の取り組みになります「なごや子ども応援委員会」を、4月に設置できたことです。
これは幹部会でも言いましたけれど、私はいろいろなところで言っていきますけれど、私も34歳のときに県会議員に出てぶち落ちまして、もう1回衆議院に出てぶち落ちまして。今、66歳ですので、32年間、この世界で、ただし落選は10年ありますけれど、やらせていただいておりますけれど。
何といっても一番うれしかったことは、ロサンゼルスへ行きまして、ロサンゼルスのスクールカウンセラーの皆さんから、実はアメリカのスクールカウンセラーというのは、日本のスクールカウンセラーと全く違って。ちょっとくどいですけれど、代わった人もおりますので、英語で彼女らは、当然ですけれど言いましたけれど、私たちは、数学の授業は実は苦手なんですと。だけど、数学の先生は、私たちのような仕事は実は苦手なんですと。だけど、私たちと数学の先生なんかは対等なんですと。
これは、イーブンだったか、イコールだったかはちょっと覚えておりませんけれど、ということを聞きまして、「え?」と思って、なぜ対等なんですかと。日本ですと、非常勤ですから、対等じゃないんですね。残念ながら。スクールカウンセラーも努力されていますけれど、みんな週1回とか2回とかということで、数学の先生と対等だということはあり得ない。
ちょっと待ってちょうだいと。それは初めて聞いたけれど、アメリカの皆さんがどういう位置に置かれるか、おるのか、ちょっと組織図をこの場で持ってきてくれんかと言いまして、彼女たちが持ってきまして、あるディビジョンがあるんですけれど、そこに「Health and Human Services」というところ、ここなんですということで、「ん?」ということですね。
Human Servicesというのは、よく福祉と訳しますが、これは違っておって、人間全体のサービスということでね。その後、国会図書館にも連絡しまして、どうも日本のスクールカウンセラーとアメリカのスクールカウンセラーは、言葉は同じだけれど、全く違うらしいと。これについて何か書類はないかということで、もらいまして。
それから大変努力しまして、今の、名古屋で3億円、今年から予算を付けまして、国も5000万円だったかな、応援してくれておりますけれど、子ども応援委員会ということで、いじめなんかの悲劇が相次いで報道されますけれど、それに対して、これが全てとは申しませんが、圧倒的に基本的なというか、非常に重要な解決策の1つを、名古屋が日本中に示せたのではないかということで。
試行錯誤がありますけれどね、まだ。名古屋に子ども応援委員会としまして11ブロックの中学校に(職員を)4人ずつ、スクールポリスだけは非常勤になっていますけれど。
大きくなったら何になるのということですわ。うちが、あんたのところは大変だけれど、あんたは、例えば手先が器用だで、ノーベル賞を取れるか分からんぜとかね。それだったら、どうやって行ったらええかと。手先が器用だで、トヨタ自動車に入れるか分からんよといって。そのためにはどうやって、奨学金とかそういうのがあるのとかね。
そういうことを言って、未然的にですね。大きい違いは。日本のスクールカウンセラーは、どうしても、何か子どもさんが苦しんでいるときに、その相談に乗ることも大変重要ですけれど、その起きる前に、未然的に。
要するに、アメリカのスクールカウンセラーの経験のある人に聞きましたら、向こうのスクールカウンセラーは忙しくてしようがない。教科担当以外のことを全部やるということです。学校における。そういう制度が名古屋から生まれたということが、それが作れた、発見した自分と、それを実現に移して、予算を付けて、市民の皆さんの血税ですけれど、やれたことが、多分、人生で一番よかったことになるのではないかと。今後の中でもね。
そういうふうに思いますので、河村さんはこういうことを言っとったよということで、語り継いでいただきたいと。名古屋は日本で一番子どもが立派に育つと。いろんな環境の中でね。子どもの貧困の時代に。bright and shineといいますけれど、立派になってちょうという、日本で最大のそういう都市にしたいということで、したいじゃなくて、第一歩は踏み出しましたということです。
またずっと広げまして、中学校に(子ども応援委員会の職員)1人ぐらいを取りあえず目指しますので、今44人ですけれど、中学校に1人だと110名になりますので、まずそこへ行くと。ぜひ市民の皆さんも、中学生に限りませんから、ただ場所が中学校にあるだけですので、小学校の方やら、学校に行っとらん方でも結構です。そういう子どもさんの悩みがありましたら、ぜひ利用をしていただきたいと。もちろんですけれど、利用は無料ですので、利用していただきたいということです。
数字ですが、皆さんのところに、今日、あれが付いておりますので、後で見ていただくといいんですけれど、不登校や家庭の問題など相談対応件数も増えてきておりまして、11月までの8カ月間で、延べ1117件に上ります。着実に手応えを感じているところです。
私たち大人が、人生の「針路」ですね。これは繰り返しますが、「進む」じゃなくて「針の道」と。大きくなったら何になるんだという。どこの高校へ行くんだも含みますけれど、大きくなったら何になるんだという針路を応援することで、1人でも多くの子どもたちが立派になっていく、輝く人生を送ってもらうためにも、引き続き体制を強化してまいりたいと考えております。
そんなことで、皆さんの血税を使わせていただきましたので、ぜひ納税者の皆さんにもご理解をいただきたいと思います。
また、同じく4月には、国の定義に基づく待機児童ゼロの達成や、指定都市で初となる水ぼうそう予防接種費用の全額助成の実施などもございました。待機児童ゼロにつきましては、ものすごくあったところからゼロまで行きまして、来年も、やると断言はしてはいかんと言われていますけれど、2年連続待機児童ゼロになるように。
そうなると、これはなかなかないんですよ。日本でも。これだけの大都市で。今、全力を傾倒しておりますので、ぜひ、乞うご期待をと。働くお母ちゃんの皆さんについては、乞うご期待をということです。
それから、予防接種につきましては、誰が何といいましても、名古屋が日本の予防接種の政策をリードしておりますので、喜んでいただいとるのではないかと思います。今後も、若い世代や子育て世代の住まいの地として選ばれるまちづくりを最優先に進めてまいります。
それから、災害に強いまちづくりということで、今年も、8月の広島市土砂災害や9月の御嶽山噴火、11月の長野県神城断層地震と、多くの大規模災害が発生しました。御嶽山噴火事故では救助活動について、長野県神城断層地震では被害状況調査等について、それぞれを支援するため、職員の派遣をいたしました。
災害ですからあまり言ってはいけませんけれど、御嶽山のときに、名古屋の消防はよう頑張ってくれまして、テレビで「名古屋市消防局」と書いてあるのを見ると。災害に遭われた方にも、早く元気になっていただくようにと思います。
その一方で、10月には、被災地支援を続けております岩手県陸前高田市と兄弟姉妹のような関係となれるよう、友好都市の協定を締結いたしました。これも本当によかったですね。もう4年になるようですけれど、日本初で、これも繰り返しますが、これは市の職員が初め言い出したことでして。
「市長、大名古屋だで、水道やら、消防やら、福祉やら、住民票やら、税制やら全部できるで、ミニ市役所みたいなのをつくって、どこか都市を、ここへということでずっと将来応援すると行くと、えらい喜んでもらえるよ」ということで始まったということで。
その後、子どもさんの修学旅行のことやら、旅行のことやら、市民の皆さんの寄附でできておりますし、日本で初めてだと思いますけれど、陸前高田との仲が、本当に兄弟都市となって、長く続きますように努力していきたいと思います。
言うまでもなく、名古屋市でも南海トラフ巨大地震をはじめとする大規模災害がいつ発生してもおかしくはありません。4月からは、防災・危機管理担当局長の新設をはじめとする防災体制の強化を実施し、6月には「国土強靭化地域計画策定モデル調査実施団体」に、愛知県とともに選定されました。
また、10月には、南海トラフ巨大地震の被害想定に基づいた総合的な対策である「名古屋市震災対策実施計画」を策定するなど、災害に強いまちづくりにも着実に取り組んでまいりました。
もちろん震災対策や風水害対策は一朝一夕で成し得るものではなく、今後も地域と一体となって、防災・減災、そして発災後の迅速な復旧・復興を見据えた継続的な取り組みを進めてまいります。
それから、魅力と活力にあふれるまちということで、いよいよ今月17日(水曜日)にリニア中央新幹線建設工事の安全祈願式が執り行われ、翌18日(木曜日)には、JR東海と愛知県、そして本市の三者で、名古屋駅周辺のまちづくりや用地取得などに関する基本合意をしました。
リニア開業により、名古屋にとって東京が身近になるだけではなく、東京から名古屋へ人を呼び込むためには、とにかく名古屋を盛り上げていくことが肝要です。今年は、6月に、2017年の開園を目指している「レゴランド・ジャパン」の開発事業者と建設着手の合意を交わすことができました。
7月には、東山線が日本で一番遅い終電が走る地下鉄となり、9月には、旧ランの館が久屋大通庭園フラリエとしてリニューアルオープンいたしました。10月には志段味古墳群が国の史跡に指定され、今月には、今皆さんがここにおられます市庁舎が、県庁舎とともに重要文化財に指定されました。
これは、来月号の「広報なごや」。何べんも言っておりますけれど、冒頭に書いてありますが、私が本当に書いておりますので、ぜひ市長コラムを読んでほしいんですけれど、来月号のテーマは、この重要文化財の指定のことです。そこの中で働ける職員というのはありがたいことだわなということですので、記者の皆さんもありがたいことだわなと。同じ気持ちですので、ちょこっとそういう気持ちを味わっていただけたらということです。
また、11月から12月にかけましては、久屋大通公園北エリアで東西道路を車両通行止めにしたり、テレビ塔エリアで観光バス駐車場を閉鎖してイベントを行うなどの社会実験を実施しました。そして、国際的な競争力を有する展示場の整備構想や名古屋の都市魅力向上施策の企画などを担う任期付職員の合格者も決定いたしました。
リニア開業のストロー現象によって、東京都名古屋区になってしまうのではないかという「ピンチ」を「チャンス」に変えまして、東西から人口や経済活動を逆に吸い取るような国際都市へと大きく飛躍させていくためにも、引き続き、こうした魅力と活力のあふれるまちづくりにしっかり取り組んでまいります。
それから、市政運営につきまして、今月から「名古屋市職員の公正な職務の執行の確保に関する条例」が施行されました。平成24年4月に市長ホットラインにて発覚した嘱託職員の不正採用問題がきっかけとなり、事実上機能していなかった不正な要望のみ記録する旧来の記録制度を改め、市政に関する要望等について、原則として全て記録に残し、誠実かつ公正に対応していくこととなります。
言うまでもなく、市民の皆さまからの要望に耳を傾け、これに誠実に対応することはわれわれの仕事です。一方で、透明性の高い市政を推進して市民の信頼を確立することは喫緊の課題であり、当制度が有効に働くよう、適切に運用してまいる所存です。
そして、引き続き全市一丸となって、10月に策定した「名古屋市総合計画2018」に掲げる施策を着実に進め、「世界のナゴヤ、本物ナゴヤ、ぬくとい市民」の実現を目指してまいります。
それから、相生山について、結論を私なりに出しましたので、ただ今からプリントを配りますので、受け取ってください。
それでは、熟慮に熟慮を重ねまして、あくまで住民の皆さん、そして名古屋の皆さんにとっていい結論を出すようにということで、皆さまとのお約束どおり、今年、一番最後ですけれど、自分の考えをまとめさせていただきましたので、ご報告させていただきます。それでは、文書を、正確を期すために作ってまいりましたので。
12月26日、相生山について、名古屋市長、河村たかし。以下の考えに基づき、速やかに名古屋市都市計画審議会に諮問し、ご審議いただくと。
1番、弥富相生山線の道路事業は廃止する。2番、近隣住宅地への通過自動車の入り込みについては、住民の安全のため、例えば近隣住民には通行許可証を発行して、住民の自動車通行を確保しつつ、一部区間の道路を通行止めにするなど、住民にとって最も使いやすい措置を、愛知県公安委員会、警察に要請する。
3番、相生山緑地は、(1)道路部分を含めて、都市公園および緑地として都市計画決定し、例えば世界から「AIOIYAMA」と呼ばれるような、名古屋の新しい名所となる公園として整備する。
(2)建設済みの道路部分は、壊すことなく、公園施設として活用する。(3)子どものキャンプ場や障害者のリハビリや活動の場として活用できる、ユニバーサルデザイン都市公園として整備する。ただし、都市公園の管理のため、公園内に1車線相当の園路ですね。これは公園法の中に規定がありますが、園路を設けて、下山畑口から相生口までつなげ、救急車などの緊急車両は通行できるようにする。
ちょっと説明ですけれど、米印の1番、建設済み道路の公園施設としての活用。名古屋市が推進します「みちまちづくり」や、ニューヨークの「ハイレーン公園」などの考え方を生かし、建設済み道路の上にキャンプ場や遊歩道などを造ると。
これは、みちまちづくりというのを名古屋がやっていますけれど、名古屋は、かつて戦災復興事業で大変でかい道を造ることを熱心にやってきまして、道路で必要な分は必要ですけれど、それを生活の場として楽しく使えるようにやっていこうという計画をやっていますので。
今度の場合も同じようなことでして、当時の道路計画ですね。といって作ったものですが、今の状況の中では、野並交差点の渋滞も、ほぼといいますか、解消されておりますし、その他道路もいろいろできまして、それを。
ニューヨークのハイレーン公園というのは、今、世界の名所になって、テレビでよくやっていますけれど、鉄道の使われんようになったところを壊すことなく、その上で、結局、日光浴をやったり。飲んだり食ったりはあまり印象がないですけれど、そういうところで活用していると。そういう公園のようなものに、相生山の道を生かしていくと。
それから、米印の2番、ユニバーサルデザイン都市公園ということで、これは何をやるかといいますと、ユニバーサルというのは、誰でも使えるというか、普遍的なということでして、障害者を含めて誰でもが利用しやすいように設計されている、ユニバーサル都市公園のことということで、平成20年1月に国土交通省から、「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」が出されております。
ということで、障害者の皆さんが、特に私がぜひ期待して。これから審議会でご審議いただかないといかんですけれど、名古屋は西部医療センターで、重症心身障害児者の皆さんのとてもええ施設ができます。そちらはそちらで大いに充実させて、車椅子で外へ出られるような方は、車椅子で木の上に上がったり、そこからヒューッとこういうふうにロープで行ったり、そういうのができるんです。
そういうところの日本のメッカのようなものにして、ホタルなんかも車椅子の上から見えたりするから、大変名所になるのではないかということを言っておられた方もおみえになりますけれど、そんな公園にしてきたいということです。冒頭にありましたように、速やかに名古屋市都市計画審議会に諮問して、ご審議をいただくという手続きを取るということです。
あとは、子ども応援委員会の相談等対応につきましても、ぜひ実数を見ていただきまして。そのまま持ってまいりましたので。1番、相談等対応件数は、やっぱり先生からのが多いですね。結構。498名とか。これが実数ですけれど、一番多いのが先生から、教職員から498件、生徒から398件、保護者240件、関係機関47件、1117件の相談等をいただいております。
対象となる児童・生徒数は、実数で、360人。小学生は、どうしても(子ども応援委員会が)中学校にありますので若干少ないですけれど。繰り返しますけれど、名古屋市民の皆さんはぜひ、これは中学校にありますけれど、たまたま場所が中学校と言っとるだけで、小学生でも当然結構ですので、ぜひご相談をいただきたいということで。
内容別件数で、11月末現在で、不登校が一番多くて471件、いじめ54件、大きい数で言いますと家庭の問題159件ということがあります。
これは、子ども応援委員会の中にスクールソーシャルワーカーというふうに分けてありますけれど、ぜひ市民の皆さんも、今度は、家庭の中まで入っていきまして相談しますので、いろいろな悩みがありましたら、どうぞご相談ください。学校の先生に言っていただいて、要するに学校の分業みたいなものですね。
今度は、子どもの人生の、悩みだけじゃなくて、大きくなったら何になるのという専門の先生が、皆さんの市民の税金のおかげで、日本で名古屋で初めて登場したと。
この4月からで1117件の相談をいただいて、来年度も大幅にまた拡張していきますので、ぜひご利用いただきたいということです。
以上です。
(記者)
この道路事業廃止ということですが、廃止を決めた理由を教えてください。
(市長)
やる方の理由といたしまして、この間、討論会があったじゃないですか。あそこからもちゃんと聞きましたし。1つは、野並交差点の渋滞。もう1つは、通り抜け交通の解決。それから、あとは、やる方で言いますと、災害への対応とかいうところがありましたが、大体大きいところだと、そういうことだと思います。
野並交差点につきましては、私も何べんも行きまして、役所と一緒に行ったのもありますし、自分で別に行って、あそこを通ってやりましたけれど、ほぼ解消しているということ。
それから、通り抜け交通の解決について、PTAの方からとか、いろんな要望をいただきましたが、通り抜け交通を解決するため、相生山の道路を通すということは、どれだけ効果があるか分かりませんけれど、別の方法があることは確定的でして、今の7-9禁止だとか、いろいろありますけれど、あれに付加するということではなくて、抜本的に住民の人の一番使いやすいもの。
これは私、繰り返し言っておきますけれど、うちの古出来町の自宅の辺が、ナゴヤドームができたときに、実は通行禁止だったんです。あそこはずっと。しかし、僕ら住民は通行証をもらえまして、それを示すと、自由に通れる。今はもうやっていませんけれど。
これは警察と相談しないといかんですけれど、ここの地域においては、全部通行禁止でなくても、多分、僕のところの調査によると、例えば1本とか、例えばもう1本とか、ある区間とかを通行禁止にしてしまえば、その代わり近隣住民は通行証で自由に通れるとすれば、通過交通はストップできます。ということによって、その問題は解決できると。
災害については、いろんな見方ができますけれど、水害については、どちらかというと広島の水害で明らかになったように、ほとんど道路が造ってあるというか分かりませんけれど、山を崩すとそこから水が来るのであって、野並の水害というのは、実はポンプが動かなかったからじゃなくて、要するに相生山から水が大量に流れてきたわけです。排水能力を超えてしまったということですから、反対に、道路を造る方が危ないんですわ。ということでね。
それから、救急車とか消防車とか、そういう問題については、ここにありますけれど、園路を整備してですね。普通の車は通れませんよ。それらも通れるようにしてということですけれど、僕は、ある消防関係の人に聞いたら、それもあるけれど、相生山の東側とか西側で、それぞれそれなりに救急でも完結できるように、ちゃんと持っとるんでね。ネットワークを。
それは、じゃあ、大規模公園はみんな大変なことになるかといったら、そういうものじゃないよといって。それは、そちら側でやれるようにはなっています、ということですけれど、内部での火事が起こったとか、いろいろ。火事が起こったとき、山の中でどうかというのはありますけれど、それはどちらにしろ、通したとしても、下りていけませんから。そこへは。
ですから、本当にやっていくなら、これからになるんですけれど、防火水槽みたいなのを作ってね。どこかに。可搬用のポンプを置いていくということとか、ないし、この道路が園路になれば、そこは消防車なりが通れますので、そういうことでそういう火災にも対応できるということでして、そんなところですかね。
それと、ここまでいろいろあったところですけれど、時代は変わって、当時はあまり道がなかったですけれど、今はたくさんいろいろ道ができてですね。それと、東側へ行っても、豊田工大がありますけれど、あそこもどん詰まりなんですわね。西側は桜台高校がありますが、あそこも若干交差点改良をやっていますけれど、そういうことがあって。
もともと大量の交通というのはええかどうか知りませんけれど、それより、ぜひ名古屋の名所として、特に車椅子なんかの皆さん、子どものキャンプ場と。そういうことで、皆さんが公園として使えるところになれば、今までの近所の人も必ず喜んでもらえるし、世界のAIOIYAMAと。
車椅子の、そういう、何とかいうんだ。忘れちゃったな。障害のある皆さんが木の上で泊まってみたり、その上をビューッとターザンみたいにやれるというのは、世界では結構あるらしいんですけれど、日本でこういうことをやると本当の名所になりますよと。
名古屋は、西部医療センターとこちらと相まって、非常にこういう障害者の皆さんに、disabled peopleに非常に温かい町だというふうに言ってもらえるようになると、自信がございますけれど。だで、地元の人に一番喜んでもらえる解決策になったんではないかと思います。
(記者)
渋滞解消とか通り抜けは方法があるということですが、要するに、道路を造る意味がないというか、効果がないという判断ですか。
(市長)
道路を造れば、全く意味がない道路というのはあり得ないので、最低限のものはあるかもしれませんけれど、それをもっと上回る、住民の人やら名古屋の皆さんにとっていい、あそこを使える方法があると。
(記者)
それは要するに、今ある自然を大事にすべきだという判断をしたということですか。理由は、要は、そういうことでいいのですか。
(市長)
理由は、根本的には、ESDもありましたし、どっちかというと産業優先で道路をバカバカ造ってきた名古屋のまちに、自然を大事にしようという精神でいこうと。それが根本です。
(記者)
つまり、効果が全くないとは言わないけれども、そう言われるほどではないし、それよりも自然を大事にした方が有益だということですか。
(市長)
そうそう。造ったときの問題点も、こういう方法をすれば解決ができるから、喜んでもらえるんじゃないかという結論です。
(記者)
それと1点、細かいことですが、公園内に1車線相当の園路というのは、今ある道路の一部を使うことなのか、あるいは全く新しく造るかもしれないし、そこははっきりしていないのですか。
(市長)
多分、今あるところを使ってですね。2車線とちょっと幅がありますので。
(記者)
相生口というのは、あそこの下山畑ですか。
(市長)
下山畑というのは、西側です。
(記者)
今、予定されているルートに沿って、1車線は。
(市長)
1車線は通すと。そうですね。2車線ちょっとありますから、1車線通して。グニャグニャ行くのか、どうなるか分かりませんけれど。
(記者)
片道1車線ではなくて、両方で1車線ですか。
(市長)
はい、両方で、ただ1車線通るだけです。
(記者)
のみ。
(市長)
のみです。公園なんかにありますがね。日比谷公園なんかにも、アスファルトの敷いた、ちょっと道路みたいなものが。車は通れないけれど、商売をやっとる人が荷物を運んだり、それから、維持管理用のいろんなあれがあるじゃないですか。剪定したり。ああいう車が通ったりして、ああいうイメージです。
(記者)
つまり、計画されていた道路の計画ルート沿いに、1車線だけは通すと。
(市長)
沿いというか、その道路そのもののところにね。
(記者)
道路そのものに。
(市長)
の方に1車線分は、そうやって通れるようにすると。普通の車は駄目よと。緊急車両とか、そういう維持管理用のやつやらということですね。キャンプ場なんかにした場合に、ものを運ぶのを入れるかどうか、そういう議論をちょっとしないといかんですけれど。
(記者)
今日、市長のこの紙は「河村たかし」としか書いていなくて、問い合わせ先の課も書いていないのですが、要するに、緑政土木局との今後どういうふうに練っていくかというのは、これから議論するということでよろしいですか。
(市長)
ええ。あまり言ってはいかんですけれど、副市長にはお話がしてありまして、今後は緑政土木局、それから健康福祉局と、僕は特によく話をしたいと。車椅子の皆さんを、こういう空を飛ぶ車椅子と言うと怒られますけれど、そういうことをやって、西部医療センターと両方で障害者の皆さんの温かいまちをつくっていこうということですね。
(記者)
そうすると、1車線を、道路を、途切れているところをつなぐということですよね。
(市長)
そういうことですね。どうやってつなぐかは、これからですね。
(記者)
そうすると、例えばホタルへの影響とかも言われている中で、1車線その場所に通すというのは、その辺の影響への懸念はどうされるのですか。
(市長)
そこは、よほど配慮しないといかんですね。だけど、車がビュービュー走りませんので。通るという問題もありますけれど、道路にするのとは圧倒的に違いますから。まずね。普通、車はもう通らないですから。全然。
(記者)
今、2車線になっているところは、そこも1車線に。
(市長)
1車線にしてしまう。
(記者)
するのですか。
(市長)
はい。
(記者)
そうすると、余りますよね。
(市長)
そこでキャンプ場を造ったり。
(記者)
道路沿いにキャンプ場を。
(市長)
道路の上にですね。
(記者)
上に。
(市長)
うん。
(記者)
では、新たに幅を広げて開発するような必要はないということですか。
(市長)
ないですね。そこでそのままやるということで。道路じゃないですよ。イメージは。1車線ということが書いてありますけれど、いわゆる日比谷公園なんかの中にある、よう公園にあるじゃないですか。アスファルトをちょっと敷いた。大体平地が多いですけれど。リヤカーか何かを引いたり、たまに軽四輪や何かが走っていくとか、ああいうやつです。ああいうイメージです。
だけど、そこをつながないといかんもんで、それをどうやってやるかと。何メートルだった。あれは。270メートルじゃない。何メートルだった。そこのところの、これから、審議会でいろいろ議論させていただいて、こちら側からも提案させていただきたいと思いますけれど。
そういう部分を造るだけでも、ホタルの影響のないようにも重要だけれど、普通は通りませんから。車は、全然。管理用の車両と、多分まれになると思いますけれど、消防に聞いたって、両方に病院がありますから、みんな。まれに横断するのが、仮にあるかもしれないという。
(記者)
都市公園というのは、相生山の全体を指しているのですか。全体を再整備するということですか。
(市長)
そこら辺は、「私」の土地もようけありますので、どこまで広げるかということだけれど、少なくともあの道路については、今のようなまず構想と、それから、車椅子のところの、キャンプ場とかですね。
キャンプ場も、できたら道路の上に造りますので、そこらはちょっと考えないといかん。どこに車椅子の、そうやってターザンみたいに行くあれを作るかというのは、ちょっと考えないといかん。それはこの審議会で提案もさせていただきますし。
(記者)
手続きとしては、審議会に諮問して、審議会で結論を出して、あと、返ってくるということですか。
(市長)
また、あとは議会があると思います。それから。
(記者)
では、次の2月議会で。
(市長)
まだどのぐらいかかるか、ちょっと僕はあまり、そこはプロじゃないもので。審議会の時間がね。早い方が楽しいですけれど、慎重にやって。今まで時間がかかりましたので、やっていただいてとは思いますけれどね。
(記者)
では、必ずしも次の2月議会に出してということでは。
(市長)
ということではないですけれど、予算があるもので、できれば部分的にでも。今までの予算をどうするかというのもありますしね。
(記者)
都市計画審議会に諮るときは、どれぐらい具体的な絵を描いてから諮るのですか。例えば図面に、ここはこうする、ここはこうするというような。
(市長)
ちょっと、アイム・ソーリー。すみません。ちょっと知らんものですから、どなたか、緑政土木局か住宅都市局の方。
(記者)
道路の上でキャンプをやっていて救急車が通るというと、キャンプをやっているときに救急車が。
(市長)
横をね。
(記者)
横を通るのですか。
(市長)
仮に行くならですよ。ほとんど通らないですよ。実際は。両側でやれますから。
(記者)
例えば、今ある道路の脇に駐車場とかのスペースを整備するというのは。
(市長)
それもこれからですね。あまり外に出ると下りられるようにしないといかんしね。だけど、若干はあってもいいかなとは思いますけれど。
(記者)
駐車場とかは、新たに造るという。
(市長)
そこもこれからですね。どうするかは。
(記者)
キャンプしている横を救急車が通るという。
(市長)
ということは、ほとんどないと思います。実際は。通れますよ。
(記者)
通るとしたら。
(市長)
通れますけれど、そんなビューッとは、当然、サイレンを鳴らして、鳴らさないといかんか分からんけれど、よっぽど注意してですね。そうなれば、一応、マイクですか、ああいうやつ。どういうやつ? 電信棒に付いとるようなやつを付けないといかんわね。「ただ今から救急車が通りますので」ということですけれど、よっぽど注意して走っていってもらうということになりますので。
だけど、日比谷公園の真ん中を救急車が猛烈に走っとるというのは、聞いたことがありませんので。ほとんど道路管理用の車です。ほとんど。
(記者)
当然、全部で、固まっていないから幾らぐらい掛かりそうだというのは、これからですよね。
(市長)
これからですね。維持管理に金が掛かるということを言う人がおるか分からんけれど、道路を造っても、維持管理費が要りますのでね。道路を造るのだと、7億円ですね。大体。
(記者)
市長の任期中にできますか。
(市長)
それは、やるように努力すると。それは。ええことだと思いますよ。
(記者)
2月議会だとか、そんな話ではないですよね。絵を描いて。
(市長)
それでも、早う、一応出しまして、そこで一定のこういうのの調査費など、まで行くのかどうか知らんけれど、やっていかないといかんわね。
(記者)
では、都市計画審議会の手続きとは別に、こういう構想について調査する調査費みたいなものは2月定例会に上げたいと。
(市長)
上げたいですけれど、そこはこれから相談です。
(記者)
役人の人が止めるかもしれない。
(市長)
まあ、それは。そういう、初めから縁起でもない話はいかんですけれど。
(記者)
現実の話ですが。
(市長)
現実の話は、しかし、やっぱり市長がこういう結論を出させていただいたので、それはちゃんとやってもわらないといかん。
(記者)
調査費など、何らかの予算措置はしたいということですね。
(市長)
したい、そうそう。地元の皆さんにとって、やっぱりこの方が魅力的だなと思えるものにならないといかんですね。僕はこっちの方がいいと思いますけれど。
(記者)
この相生山道路は、住民からの意見も聞きながら今までやられて、検討されてきたと思うのですが、今回の案は、住民からもそういう公園にしてもらいたいというニーズがあったのか、市長がこういうことが一番住民にとっていいだろうという1つの決断を下されたのか、どういう形で今回の案を出されましたか。
(市長)
私は今でも、住民投票をやるのが一番いいと思いましたけれど、こういうのだと、折衷案じゃないけれども、ちょっと違う案になりますので、それはまたあれですけれど、こういう公園にしたいという人もたくさんありましたよ。
(記者)
たくさんあったのですか。
(市長)
たくさんありましたよ。何もするなという人もいましたけれど。それは、たくさんありました。
(記者)
一方で、道路の建設を求めていた住民の方々もたくさんいらっしゃったと思うのですが、その住民に対して、市長が何か説明とかはされるのでしょうか。
(市長)
どうしましょうかね。やらせていただいてもいいですけれど、だけど、先ほどちょっと質問があったように、造る理由の大きいのは、野並交差点のことは意外となかったですけれど、議論の中では。ないわけじゃなかったですけれどね。やっぱり通過交通の方ですね。通り抜け交通についての、児童の、子どもの安全なんか。これが非常に多かって、私もこれは大変に心配に思っておりまして、地元の皆さんのご苦労は、本当に、何べんも行きましたから、分かっておりますので。これにつきまして、愛知県警に、速やかに、僕はこういう方法がいいと思いますけれど、一部ですけれど通れんようにして、その代わり住民だけが通れるという方向を、皆さんで。
県警に言いますと、地元から、みんなのあれで要請してくれんとできんと言うんですわ。7-9禁止というのは、あれは維持するかどうか分かりません。7時から9時まで禁止という方法をそのまま維持しますと、地元の人も通れんですよ。あそこを。
ということもありまして、ぜひ地元の皆さんにも、県警に対しては、ええ案を出してくれるのが当然いいよと。それはぜひ言っていただきたいと思いますね。
(記者)
渋滞の解消の件は、ほとんど解消されたと先ほどおっしゃっていたのですが。
(市長)
野並ね。
(記者)
野並。それは、地下鉄が通ったからという。
(市長)
やっぱりそうなんじゃないの。わしも某活動で、あそこへよう行ったことがありますけれど、交差点、早朝活動に。昔は確かにズラーッと並んでいましたよ。今は、野並から北側、市バスの営業所がありますけれど、あそこまでは並んどるように見えますけれど、それは信号が3つぐらいあるので、信号によって止まると。これは当たり前でして、もうちょっと時間帯が過ぎると、すきすきですね。今。
(記者)
調査したというのは、どこかにお願いして調査してもらったのではなくて、自分でずっと見ていたということですか。
(市長)
自分でも見てきましたし、市役所と一緒にも見てきましたし、自分らの仲間と一緒に、交通量調査までやりまして、通り抜け交通はどこを通っていくか。それから、一軒一軒回ったのも相当回りました。どうですかといって。
(記者)
近隣の方に声を聞いたということですか。
(市長)
そうです。
(記者)
それは、討論会の後の話ですか。
(市長)
討論会の後もありますし、討論会の、前の方が多いですけれど。
(記者)
討論会の前ですか。
(市長)
前が多いです。
(記者)
あと、今後の流れですが、都市計画審議会に諮問、審議とあるのですが、それは、最終的に都市道路として計画決定されているものを廃止してもらって、都市公園の指定を受けなければいけないからということですか。
(市長)
そういうことでしょう。そこのところは、あまり、本当の法律的なところは若干詳しくないので。そういうことですから、議会の議決が要ると思いますけれど。大抵。
(田宮副市長:都市計画に関しては、議会の議決は不要です。)
(市長)
不要ですか。すみません、不要。
(田宮副市長:ただ、もちろん議会にご理解を得て、都市計画の審議会にかけたり、決定はしていきますが、議決事項ではないです。)
(市長)
そうですか。そういうことのようです。
(記者)
道路建設に、これまで税金がかなり投入されてきたではないですか。そういうことに使ってきたことに対して、こういう結論を出したということについては、どういうことを感じていますか。
(市長)
30億円だったかね。
(記者)
二十数億円です。
(市長)
二十数億円。さらに生きると思いますけれど。私は、こういう方法の方が。それこそ「みちまち」計画であって、時代に合って。時代が変わったから二十何億円は、本当の道路だったけれど、今度はこういう、それこそ生活で市民が楽しむところに変わったということは、(二十何億円は生きると思いますけれど。
相生口というんだったかな。あそこは。相生口といったんだな、確か。こっちの久方というのがあるんですわ。久方というのが東側の入っていくところで、相生口でよかったと思うけれどな。いっぺんちゃんと見て。相生口でいいね。相生口でいいです。入っていくところは相生口というんです。
(記者)
リニア中央新幹線についてですが、12月、先ほどおっしゃったように、協定をJRさんと結ばれたと思うのですが、市として何か具体的なプランというか、提案していくようなプランというのは、今、お考えがあるのでしょうか。
(市長)
今のところ、まだ始まったばかりだで、ええかげんなことは言えませんけれど、ちょっと抽象論で申し訳ないということだったら、ぜひ、JRは民間事業者だでといって、ちょっとヘジテイトというのか、ちょっと下がった格好で取り組むんじゃなくて、一肌も二肌も三肌も脱いで、お金はJRに出してもらわないといかんけれど、どっちかといえば名古屋市が全部やるわというぐらいの気持ちで取り組んでもらいたいと。名古屋市職員の皆さんに対してはね。そう思います。
やっぱり空前のチャンスで、他の都市から考えれば、こんなうらやましいことはないですよ。名古屋・東京のリニア新幹線。何べんも言いますけれど、別に名古屋を通らんとって、中津川からそのまま西へ、関ケ原を通って京都へ行く可能性もあったんです。明治時代はそうだったですから。そういう案があったと。
だで、ありがたいことなので、空前のチャンスとして生かすと。東京の人に名古屋へ来て遊んでもらって、夜11時名古屋発、品川着の最終のリニアに乗って帰っていってもらうと。面白いまちをつくるのに、空前のチャンスですから、もう名古屋市役所は、変なことは言わずに、わがことということで。
(記者)
面白いまちをつくるということで、来年、このようなことをやりたいとかという市長のお考えはあるのですか。
(市長)
それが名古屋城の天守閣の本物復元であり、それから、港に最低10万平米、将来は35万平米になる、世界的な規模の国際展示場であり、1000メートルタワーでありですね。
それから、やっぱり文化が要るもんで、本当に名フィル、名古屋フィルハーモニー交響楽団に熱を相当入れまして。ベルリン、ウィーン、名古屋と、世界三大オーケストラ。そういうような楽しいところとか。
それから、柳橋は鳥久がなくなっちゃって痛恨の極みですけれど、あの辺一帯に屋台を作ったり、名古屋城にずっと連ねていく、庶民の、一杯飲む楽しい場所を作っていくとか、いろいろあります。
1000メートルタワーだってええですよ。この間、名鉄さんに言いましたけれど、名鉄、近鉄を上にバーンと作ったら、またいで、めちゃくちゃもうかりますよ。ちょっと構造的な話は別としてね。下のいろんなものがありますから。とか。
(記者)
よくそういう計画が話されるのですが、具体的になかなか進んでいかない部分があると思うのですが、来年は、具体的に進める自信みたいなものは。
(市長)
だから、今の民間登用したわけでですね。それで強烈に引っ張っていかないと。動かないわけじゃないけれど、名古屋市の従来の公務員さんのやってきた計画と、ちょっと違うのがありますので、それは能力とかいう意味ではなくて、役所はそういう仕組みですので、それを引っ張っていかないといかんですね。この民間登用も入れて、そういう視点でガンガン引っ張っていくということです。
(記者)
冒頭で今年を振り返られましたが、今年1年を漢字一文字で例えると、何になりますか。理由も教えてください。
(市長)
漢字一文字は、突然来るとあれですけれどね。なかなか、これは。やっぱり、子どもの「子」じゃないかと思いますね。子どもの「子」ですね。やっぱりストレートに一番うれしかったのは、子ども応援委員会です。子どもがbright and shineという、立派になって、子どもを励ます、応援するまち・名古屋が登場したと。日本で初めて。それですね。自分の気持ちからすれば。
(記者)
細かいのですが、相生山の件で、今後、都市計画審議会にかけるために絵を描くというお話が出たのですが、それ自体は、緑政土木局と健康福祉局に指示を出してやらせるということなのですか。
(市長)
その辺は、副市長にはお話ししましたので、ちょっとそこらで、どうしたらええか。
(田宮副市長:今日、先ほどお話をいただきましたので、これから相談したいと。)
(市長)
子どものキャンプということになると、子どもさんだということになると、市民経済局ですか。子ども会だと。
(田宮副市長:子ども青少年局。)
(市長)
ああ、子ども青少年局か。失礼いたしました。子ども青少年局、健康福祉局、それから当然、緑政土木局、住宅都市局はあるんですかね。よう分からんですけれど。かなり広範囲になると思いますね。消防だとか。
(記者)
局自体は、例えば緑政土木局なんかは道路を造ってきた立場で、あまり前向きにこれを受け止めるかというのは分からないところがあると思うのですが、そこら辺は。
(市長)
それはちゃんとやってもらわないといかんですよ。一応、市長になっておりますよ。一応市長で、私が責任を取って、政治的に、選挙で選ばれて、本当は住民投票だったんだけれどちゃんとやってもらわないといかんですよ。
(記者)
ちゃんとやらせると。
(市長)
やらせるというか、指示します。
(記者)
地元の方も、かなり道路建設に賛成の声が多かったと思うのですが、こういった方には。
(市長)
いや、そうとは言えんでしょう。人数で言えば、反対派の方が多かったですよ。あのときに来た人数だけで言えば。そこも、いっぺん相談しますけれど、いっぺん説明に上がるというのもいいことでないかと思います。こういう見方というのもね。
(記者)
今回の道路は、もともと都市計画の、まちづくりの道路として造られたわけですが、沿線に例えばマンションが建っていても、なかなか入ってくる人が少ないだとか、そういった問題もあると聞いているのですが、まちづくりがこれで変わることになるわけで、当然問題も出てくると思うのですが、こういったことにはどういうふうに対応していかれるおつもりでしょうか。
(市長)
それは、きめ細かく相談してやっていかないといかんけれど、喜んでもらえると思いますけれど。わしがよう言っとったのは、あまり古出来町の例を出してはいかんですけれど、古出来町みたいになってはいかんよといって。あまり自分のうちだで何ですけれど、要するに、車がピューピュー、ピューピュー通ってですね。
古出来町も、居酒屋はかつてぎょうさんあったんですわ。ただ、三菱重工もありましたけれど。それから、パチンコ屋さんも3軒もあったんです。それが、道路が通って、ピューピュー、ピューピュー通過交通の町になってまっては、せっかく相生山というええのがあるのに、何か、すぐ、1、2カ月たったらみんな忘れるよと。それで、こういう世界のAIOIYAMAと。
特にここは、車椅子で上に上がって、木の上でキャンプしたりですね。車椅子で。そういう専門家がおりますけれど、そういうところが、立派なのができると、本当にええなと。西部医療センターと相まって。ということですね。ユニバーサル公園ということでね。世界の名所にして。その方が喜んでもらえると思いますけれど。
それで、通過交通だけはきちっとやると。これはご心配なくと。絶対警察さんにはきちっと言いますから。前から言っているんだけれど、言いますから。通学の子どもさんの安全は、絶対守ると。
(記者)
今回の決断で一番悩んだところは、どんなところですか。
(市長)
結局、いろんな時代の流れの中で、今言いましたように、通過交通のことは別の方法があるというのは、わしはたまたま古出来町に住んでいましたので、通行証システムを知っとったであれだけれど、新しく、じゃあ、やめた場合に、どういうイメージのことができるかなということですね。
それを出さないと、ただやめてまって、ようありましたけれど、今までの橋脚を壊してしまうのかと。とか、そんな話になるわけです。そのままほかっておけばええがやとか、そういうことがありまして、どういうイメージかなということを悩みましたね。
その中で、某有名な先生なんかもおりますけれど、そういう車椅子の皆さんの、森で楽しむというのを知ったのは、大きかったです。そういうところにしたらええなと。それから、道路を、今のニューヨークの公園ですね。ああいう道路そのものの上でみんなが楽しめるものができたら、これもええなと。その辺のところから、だいぶイメージができてきましたので、納得していただけるのではないかと思いますけれど。
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