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平成26年9月1日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月24日

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報告事項

  • 「なごや市民総ぐるみ防災訓練」の感想
  • 「名古屋市職員の公正な職務の執行の確保に関する条例」の施行について
  • 高齢者見守り協力事業者の登録制度の開始について

会見動画

報告内容

◎「なごや市民総ぐるみ防災訓練」の感想

 それでは、9月1日(月曜日)になりましたが、会見を始めたいと思います。おはようございます。グッドモーニングということでですね。

 

 8月30日から9月5日までは防災週間でして、名古屋市におきましても、昨日8月31日(日曜日)に「なごや市民総ぐるみ防災訓練」を実施しました。

 

 私も中川区と中村区の訓練に参加してまいりましたが、東日本大震災から3年半がたとうとしております。市民の皆さまが真剣に取り組まれている姿を拝見し、あらためて防災意識の高さを感じることができました。

 

 私からすると、確かに東日本大震災から3年半たっておりますが、やっぱり伊勢湾台風の記憶が。55年か。

 

 昭和34年、私も小学校5年生でしたので。東区で、水害はなかったんですけれど、ものすごい風で、木造でしたので、壁が、2階建ての分が全部抜けまして半壊になりましたのでね。

 

 どえらいおそがかったですわ。瓦がビュービュー飛んできて、ドドドドッという感じでね。壁が抜けたもんだで、2階の家具がひっくり返って、すごい音がしまして。食卓の下に兄弟3人で、ブルブル震うぐらいうずくまっとったのをよう覚えていまして。次の日の抜けるような青空ですね。本当に。ものすごいええ天気だったですよ。次の日は。

 

 まさかあの青空の下で、名古屋の南部を中心として、名古屋でない人も含めてですけれど、5000人以上の方が亡くなったという大悲劇があったということは、夢にも思わなんだですね。テレビが庶民だったでなかったか知らんけれど、一切分からなんだ記憶がありますね。何が何やら、あれは。

 

 という記憶がありますので、その体験のことから、いろいろ防災訓練に行きましても、それとリマインドしながら、ああ、あのときはなと思って、ああいうことにならんようにですね。

 

 話の途中ですけれど、油断してはいかんですけれど、これもよう言いますけれど、1000年以上の、想定外も含む想定による水害ですね。地震ではないんだけれど、水害で、(浸水の予想が)伊勢湾台風浸水時より、何と30センチ下なんですよ。

 

 これは覚えやすいで、皆さん覚えておいていただくとええんだけれど、油断してはいかんけれど、名古屋は、伊勢湾台風が、来ん方が当然ええですけれど、もしもう1回来たときに、1滴も水を堤防の内側に入れないという決意を持って当たれば大丈夫だということは、一応言えるわけです。

 

 ということは常に考えておりまして、訓練で学んだことや体験したことを、万が一の災害のときに、ぜひ生かしていただきたいと思います。この地方には、南海トラフ巨大地震による大きな影響が予想されています。今日は、日ごろからの災害への備えとして、市民の皆さんに3つのお願いをしたいと思います。

 

 1つ目は、家の中で地震が起きたときに備え、自分たちの命を守るため、「家具の転倒防止」を実施してください。皆さん、わしのところは大丈夫だわと、まあええわ、起きたらしようがないわと、こういう人が実際多いんですけれど。うちも完璧にできとるかというと、突っかい棒は幾つかは立ててありますけれど。

 

 2つ目は、避難所に避難するときのために、「非常持出品」を準備しましょう。避難所で用意できる食料や日用品は限られているため、自ら備蓄しておいてください。

 

 この点に関しましては、よう言われるのは、水害のときの話だけれど、地震とまた違って、慌てて外へ出たら絶対いかんよと言う人がよういますね。避難所へ逃げようとして、いかんというわけじゃないけれど、それはどっちがええかは(状況によって)分かれるだろうと思いますね。

 

 「きんさん、ぎんさん」の、ぎんさんの方の娘さんが言っておられたけれど、「河村さん、絶対よ、水が来たら、外へ出たらいかん」と言って。上へ逃げないといかんで、上へと。屋根板を突き破って。今はコンクリートだと破れへんでいかんけれども、屋根板を突き破って、上に逃げないといかん。そのまま水で、あのときは浮かんどったと言っていましたね。プカプカと。外へ出た人が、みんな、いかんようになっちゃったと。

 

 ということを言っていましたので、避難所は万能的に、今言われておりますけれど、ちょっと皆さん、それぞれで考えた方がええと思いますね。避難所まで、小学校まで、ちょっと遠い場合は、自分の家があれば一番ええんだけれど、近所の3階建てなり4階建てのところに逃げると。

 

 この間のあれは、何のときだったな。あれは、市長になってからですけれど、北区の味鋺で、川が1個決壊しまして、ちょうど春日井側が決壊して、名古屋側は決壊しなんだんだけれど、あそこを自分で何軒か回ってきたら、ばあさまがござって。

 

 「私は直感で分かっとるから、小学校まで遠いもんで、避難所まで。すぐ近所の、3階建てか、4階建てだったかな、コンクリートの家があるもんで、あそこへ頼んであったで、そこに逃げたんですわ」といって。

 

 ということを言っておられた、昔のお嬢さんがみえましたけれどね。そういうことも、皆さん、よう考えられないといかんなというふうには思っております。

 

 3つ目は、電話がつながらないときなど、どのようにして連絡を取り合うのか、どこに避難するかなどの具体的な内容について、事前に家族で話し合い、決めておいてください。

 

 また、今回の訓練の実施に当たっては、さまざまな参加機関にご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。訓練を通じまして、関係機関の連携を確認することができまして、大変有意義な訓練になったと思います。この場をお借りしまして、あらためてお礼を申し上げます。

 

 なお、本日は名古屋市災害対策本部の運営訓練を実施しておりまして、私も午後から本部長として訓練に参加します。各訓練を通じて課題を見つけ、着実に克服していくことで、名古屋市の防災力向上につなげてまいりたいと存じます。

 

 今日、幹部会のところでは言いましたけれど、何べんも、これもくどいですけれど、災害は繰り返すと。忘れたころにやってくるということでして、過去の災害の歴史を忘れんようにするということと、それを思い起こすようにすると。

 

 嫌がるもんでね。今のところ、そういうことをやると。地価が下がるだとか、そういうことをよう言ったもんですわ。しかし、ハザードマップのときも、わしも覚えとるけれど、あれをやると地価が下がるでいかんという説もあったんです。だけど、今や全戸に配られておりまして。

 

 そういうようなことで、この間、広島の土砂災害を見るについて、やっぱりあれでも、50年後ぐらいに繰り返しとるということを、テレビでやっていますわね。盛んに。

 

 だで、名古屋の、特に東部丘陵ですね。守山からずっと下りてきまして、緑区までかな。南区はどうだ。ということですけれど、そこにおいて、過去の災害の歴史を探究するということですね。お寺やなんかの古文書とか、割と古い家が、結構緑区なんかはぎょうさんありますので、蔵の中にある昔の古文書ですわ。そういうのをいっぺん読んで。

 

 新しい危険箇所が発掘されるかも分からんし、今までどおりのところだったとしても、例えば、江戸時代なら江戸時代にこういう水害があって、土砂崩れがあったということを知ることは、大変重要なことなもんで、やってちょうということを指示しましたところ、今日、あれは防災監ですか。

 

(当局:防災・危機管理担当局長。)

 

 長いですけれど、防災・危機管理担当局長から、この間、プロジェクトチームを発足させたと。消防、住宅都市局、緑政土木局、市民経済局、教育委員会と、このメンバーでプロジェクトチームを始めたということですので、近いうちにいっぺん、本当にやっとるかどうかよ。変な言い方ですけれど、歩かないといかんですわ。ずっと地域をね。

 

 昔の古い蔵か何かあったら、何ぞ古いあれ(古文書)はないですかとかいうことをやっていただいて、いっぺん、早いところ、どこかの時点で中間報告みたいなものをしたいと思っております。

 

 そんなことで、ぜひ市民の皆さんにおきましても。本当に、そういうことですわ。ちょうど忘れたころになるんですね。ちょうど伊勢湾台風も、これだけ時間がたちまして、55年ですか。

 

 昔は、ようけ立っとったんですよ。伊勢湾台風浸水水位というやつが、電信棒やなんかにぎょうさん貼ってあった覚えがありますけれど、今は本当にないわね。

 

 反対に、コンクリートの建物が、この間も白水小学校、南区なんかに行ったときに、ずっと車でグルグル、グルグル回ると、4階建てとか、市営住宅もでかいのがありますので、当時とはだいぶ違うとは思いますけれど、まだ、しかし、ないところが、港区なんかも結構ありますんで、市民の皆さんにおかれましては、過去の災害の歴史ということで。

 

 あのとき、伊勢湾台風のとき、よう言われましたわね。結局、浸水したところを見ると、何のことはない、昔の地形どおりだということを、よう言われたもんですわ。だで、ぜひ、名古屋市も、お一人お一人ではなかなか市民の皆さんもできんもんで、全力を挙げて過去の災害の歴史を発見するというか、やりますので、皆さんと一緒に。またそれができましたら、皆さんにお知らせをしたいと、こんなふうに思っております。

 

◎「名古屋市職員の公正な職務の執行の確保に関する条例」の施行について

 本日は、まず初めに、「名古屋市職員の公正な職務の執行の確保に関する条例」の施行に向けた取り組みについて、ご報告いたします。

 

 この条例は、平成26年5月臨時会において全会一致で議決されましたが、議決に当たっては、附帯決議としまして、「条例の目的や内容について市民に十分に周知すること」などが附されております。

 

 附帯決議を踏まえまして、本日9月1日(月曜日)より、ご覧のチラシやポスターを、配架というのは、難しい言葉を使ったな。どういうことだね。

 

(当局:チラシなどを置くところに置かせていただく。)

 

 置くというのを、配架という、大変、高尚な人ですね、あんた。ハイクラスですな。配架・掲示するとともに、今後、「広報なごや」10月号にも掲載しまして、市民の皆さまへの周知を行ってまいります。

 

 この制度は、お手元のチラシにもございますように、市民の皆さまからいただきました要望等を真摯に受け止めまして、組織として適切に対応するために、きちんと記録することとしたものです。市民の皆さまの正当な要望を妨げるものではございません。当たり前のことですが。

 

 市民の皆さまの政治的な言論の自由は、あらゆる自由の最高位の自由でして、何でも結構ですから、名古屋市役所に。「ばか野郎」と言う必要はありませんけれど、かくかくしかじかであるということは、どうぞ遠慮せずにおっしゃっていただきたいということです。

 

 しかし、その場合に一定のルールがございまして。一定のですね。めちゃくちゃ、本当に脅すようなことは、言ってもらってはいかんということだと思いますけれど、市民の皆さんにおかれましては、とにかく民主主義の世の中ですから、遠慮せずにガンガン言ってきてもらうということで結構かと思います。ただし、12月15日(月曜日)からですか、全件記録されるということをご承知おきいただきたいと思います。

 

 市民の皆さまへの周知を経まして、12月15日に条例を施行いたします。市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。ここで、立派な職員から、ご説明を申し上げます。

 

(当局:先ほど市長からもご説明させていただきましたが、今お手元にございますチラシを、区役所、生涯学習センター、図書館など、市民の皆さまがご利用される施設へ配架させていただくとともに、こちらのポスターを市内の各課・公所において掲示させていただきまして、制度の趣旨を市民の皆さまに周知していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。)

 

 それじゃあ、結構です。

 

◎高齢者見守り協力事業者の登録制度の開始について

 次に、高齢者見守り協力事業者の登録制度の開始について、ご報告します。

 

 少子高齢化の急速な進行と近所づきあいの希薄化、過度なプライバシー意識等から、高齢者の孤立などが大きな社会問題となっております。そうした中で、名古屋市におきましても、一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯が増加しておりまして、平成26年度における一人暮らし高齢者は約9万人で、高齢者のみの世帯は約2万5000世帯に上ります。

 

 男の方が多いんだろう。違う?

 

(当局:はい。だったと思います。)

 

 だったと思うわけですか。この間、老人会長とちょっと話をしましたら、やっぱり男の。あれは男の孤立がいかんと言っとったのかな。どっちか分からんけれど。

 

(当局:男性の方が殻に閉じこもりやすいと。)

 

 男の方だろう。男の方が殻に閉じこもりやすいというふうに、市職員は申しております。ということで、確かに危険ですので、特におとっつぁんにおかれましては、ご注意を。この孤独というのが一番いかんらしいですわ。とにかく。ということです。

 

 高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した生活を営むことができるよう、身近な地域での見守りの体制を整えることは喫緊の課題となっております。

 

 高齢者が65歳以上で、大体50万人と覚えるとええんだな、いつも覚えようとするけれど。50万人おりまして、一人暮らしの高齢者が約9万人、10万人ですから、2割か。ということだね。なかなかすごい数ですよ。65歳以上の高齢者の2割が一人住まいだということです。

 

 名古屋市では、平成25年3月に名古屋市内の新聞販売店と協力協定を結び、孤立死の恐れのある世帯を発見した場合などは、各区役所に連絡をしていただいております。平成25年度には延べ93件の通報がございました。実際に救助に至ったケースもありました。

 

 こうした高齢者の見守り活動の裾野を広げ、より多くの民間事業者の皆さまにご協力いただけますように、本日9月1日(月曜日)より、「高齢者見守り協力事業者」の登録制度を開始することといたしました。

 

 ご協力いただける事業者の皆さまには、登録届を郵送させていただきます。また、登録後には、名古屋市公式ウェブサイトや各種印刷物で紹介させていただく予定です。詳しくは、健康福祉局地域ケア推進課、電話972-2548、電話972-2548までご連絡をください。

 

 これは、自分自身では(なくて)、まあ、自分自身もかけてもらってもええけれど、企業とか、事業者と書いてありますね。事業者の方で、一人暮らしの見守りを手伝ってあげるわという人は、電話してちょうということですね。972-2548です。

 

 高齢者の見守りの輪を広げていくことで、地域全体で助け合おうという機運を高め、「安心して暮らせる福祉のまち」を築いてまいりたいと存じます。ということでして、それでは、職員からご説明をお願いしたいと思います。

 

(当局:高齢者の方が住み慣れた地域で安心して生活することができるよう、見守りの輪を広げるため、ぜひともご協力をお願いします。事業者の方にお願いしたいことは、業務中に郵便物や新聞がポストにたまっているとか、同じ洗濯物が出しっ放しになっているなどの異変に気付かれた場合は、各区福祉課へご連絡をお願いします。連絡いただきましたら、救助や、職員が駆け付けるなどの対応に結び付けることができます。

 

 このたび、お手元にお配りしましたが、冊子を新たに作りました。異変を感じるためのヒントなどを記載したものですので、ご協力いただける事業者さまがいらっしゃいましたら、ぜひご覧いただきまして、見守り活動とはまずどういうものかということも知っていただいて、実際に活動を始められたら、参考にしていただきますよう、お願いします。

 

 あと、このたび、こちらのステッカーの方も作成しました。登録いただきましたら、こちらのステッカーも配布させていただきます。ぜひ事業者の皆さまには、目立つ場所に貼っていただきまして、このステッカーが多くの方の目に触れることで、高齢者の方をみんなで見守るんだという機運を高めていければと考えております。

 

 登録での手続きを導入することによって、事業者単位でも簡単に見守り活動に参加していただくことができるようになりました。ぜひ協力していただける事業者の方がいらっしゃいましたら、健康福祉局地域ケア推進課までご連絡をお願いします。高齢者の方の、少しでも安心につながりますよう、ご協力をよろしくお願いします。)

 

 ステッカーを、ちょっと持ってりゃあ。せっかくだで。

 

 こういうやつね。こういうやつを、事業所に貼ってもらえるということだけれど、質問ですが、これは、自分で気付く方は気付くんだけれど、一人暮らしの人って分かっとる分があるがね。民生委員さんなんかが持っとる。その情報を提供してやってもらうわけではないわけだな。

 

(当局:情報を提供したりはしないです。)

 

 まではしないですか。はい。これは、プライバシー上、なかなか悩ましいテーマになりまして、一応、それはしないと。

 

(当局:はい。)

 

 そういう面で、義務化的なものではないと。若干ね。

 

(当局:そうですね。業務中に気付いた場合。)

 

 業務中に気付いた場合ということですね。はい、分かりました。ありがとうございます。

 

 私からは以上です。

 

質疑応答

◎地域委員会の新たなモデル実施の検証について

(記者)

 3点ほどお願いします。まず1つ目ですが、地域委員会の新たなモデル実施の検証について、進捗状況をお聞かせください。

 

(市長)

 地域委員会におきましては、地域のことは住民自らが決めるという、私からすると大変大きなテーマなんです。学者さんとかそういうところでは、大変に評判がいいということで。

 

 皆さん、地域委員会という名前は全国で聞かれると。何でかというと、(記者が)全員替わりますので、何べんでも同じことを言わないといかんけれど、記者クラブで。地域委員会という、類する名前のところは、ぎょうさんあるんです。どこが名古屋は違うかといったら、選挙をやっていると。前回は、全部信任投票になりましたけれど、ここが決定的に違う。立候補していただいとると。オープンな場で。ここが名古屋の大変特色でありまして。

 

 この中で、立候補の立会演説会みたいなのを見に行った人はいますかね。記者の中で。おれへんだろう。こうなってくるもんで、わしも大変なんですわ。署名運動をやったときの記者はゼロですから。

 

 わしは、何べんも言うけれど、別にみんなが悪いわけじゃないので。社会のシステムがそうなっとるというだけのことで。わしはいつも言いますけれど、行って、立候補しとるところを見ると、感動しますよ。何か、異様に。

 

 私は34歳から政治をやっていまして、2回落選して、今まで30年間を超える年月、やっていますけれど、プロの話というのは、なかなか感動せんですね。同じことばかり言うで。民主党だったら、政権交代したら良うなるって。政権交代して良うなるなら、女房を替えりゃあ良うなるのかって、言っとったでしょう、私。まあ、そんな話は別ですけれど。

 

 だけど、地域委員会の立候補の演説というのは、本当に自分で、じいさん、ばあさんたちが。結局、地域で骨を折った人がほとんどです。が、自分で小さいパネルみたいなのを持ってきて、こういうまちをつくりたいと、自分でしゃべるわけですわ。ぜひ私に投票してくれといって。

 

 あれは、異常に興奮というか、エキサイトというか、感動しますね。ああ、これが本物の市民の自立だと。ということがありますので、どなたもどうも見たことがないようですので、ひとつそこらを。

 

 どう言ったらいいのかな。やっぱり見んと分からんのですわ。ああ、なるほどなと。一方、地域の学区連絡協議会とか、区政協力委員会、その他、民生委員さんとか、たくさん地域で骨を折ってもらっとる方が、ぎょうさんおみえになりますので、すぐ報道で、同じようなことだで、どうのこうのとやるわけでしょう。それで、怒っとるんですわ。全然違うよ、それはといって。

 

 実際、地域委員会をやった人たちは、やっぱり学区連といいますか、学区で骨を折ってきた人たちがほとんどです。結果。やった人に、私、ずっと、ほとんど全部聞いていますけれど、「課題はぎょうさんあるけれど、よかった」と、皆さん言いますね。「やっぱり、立候補して、選挙というか、ああいうもので選ばれるというのは、ええことだな、河村さん」といって。そうでしょうということになっていまして、ぜひこれを。

 

 ちょこっとずつでもいいですわ。日本の長年続いたこの仕組みの中で、市民の自立というふうに大きく舵を切っていく方向ですので、時間もかかりますので、別に、手挙げ方式で、やりたいという方がやっていけば、僕はいいと思いますけれど、今まで、初めの年度が8学区、次が7学区で、15学区行われて、検証作業を、今、役所の中でやっていますけれど。

 

 それも1つですけれど、この間、今、区政協力委員会の議長会というのがありまして、各区の学区の委員長さんが集まって議長を選ぶんですけれど、議長会の中で、今、実際、その学区で地域委員会をやった人は千種区の議長さんお一人だけで。その方にもお話ししまして、また、議長会の議長、南区の方ですけれど、にも電話しまして、「ああ、そうか」といって。「1人だけなら、まあそれでええわな」ということで、いっぺん、やられた当事者から(話を聞いて)ね。

 

 この間ちょっと話しましたら、今の学区連、既存の組織においては、町内会長の、実はなり手がないとかですね。そうなってくると、どうしても同じ人ばかりになって、しかし、お金を大変扱うので、いろんなもめ事が起きたり、それはそれで大変なんだと。だで、こういう地域委員会みたいに、やっぱり立候補して、手を挙げて、新しい人たちがようけ(入ってくるとよい)。

 

 公開と参加ですわ、大きい違いは。学区連と区政委員会、入っていって、「見せてちょう」と言った場合、断られるかどうかは知りませんけれど、わしも学区連に何回かは出たことがありますけれども、一般的には、パッとどっちかと言えば、(学区連は)非公開ですよね。非公開と決めたことはないと言われるかどうか、わしも知りませんけれど。

 

 だで、大きい違いは、地域委員会は公開されております。それから、ようけの人に参加していただくということですので、やられた当事者の方と、区政の今までやっておられた学区連協とか、そういうところと、やっぱり納得して話を進めないといかんもんで、この間、ご本人に言いまして、そういうご意見を伺いながら進めていくということで、そういうステップで。

 

 プロジェクトチームを作っておるようですけれど、やっぱりやった人に、わしはちゃんと聞きたいと。しかし、何とかこれは日本中に広がらんかと。こういうのがね。というのが願いですわ。私の願いです。そんな段階です。

 

(記者)

 2つ目ですが、モデル実施の認知度不足というのがあると思うのですが、これについてはどういうお考えを持っていらっしゃいますか。

 

(市長)

 しかし、これをちょっと見ますと、(地域委員会のモデル実施の認知度が)モデル地域で46%、地域以外で31%というのは、どえらい高いんじゃないですか。こういう、1つの、どういうんですかね、民主主義と、住民自治とかいう、非常に理想論的なものですから。だで、これだけ知っていただいとって。初めのうちは、テレビでも相当やっていましたので、非常に高かったということですけれど、私は、これでもじわじわと進めていくということが大事だと思いますよ。

 

(記者)

 今後の地域委員会制度の在り方ということについては、何かお考えはありますか。

 

(市長)

 よう言われとったのが、「30人、推薦人を集めないといかんで、大変なんだわ」といって。という人が言われまして、やっぱり、これはいくら何でもハードルが高すぎると思っておりますので、やっぱり僕が思うのは、学区連協の皆さんも課題を抱えとらっせるの。正直言って。今の、町内会長のなり手がないとか、そういう話ですわ。結局。それから、町内会への参加する人が、どうしても少ないと。そんなもん、嫌だがやということでですね。

 

 そこの中で、ひとつ、そこの皆さんの納得した格好でやっていくというのは、わしはええことだと思いますがね。

 

 そういうもののベースとして、ちょっと話が飛ぶけれど、まだやれせんですけれど、3年か4年前、ロサンゼルスへ行ったときに、ロサンゼルスの記者クラブで、向こうの方が、「あのね、河村さん、ロサンゼルスの学校では、3分間か5分間か忘れたけれど、ノー原稿で、みんなの前で、生徒が出てきて、自分の意見を言うと。それをやっているんだよ」と、しょっちゅう、と言って。

 

 日本は、そういうのは、僕はないと思います。あるという人もおりますけれど、そう日常にはない。そういうような政治教育、いい意味でのね。そういうベースがないところでこれをやっていくんですから、苦労はありますよ。大変に。

 

 苦労はありますけれど、将来、日本国が自立する上において、日本国の自立の前提として、市民の自立が要りますので。市民が右へ倣えばかりになっとって、国が自立したら、どうなるか知らんけれど。そうならんようにということでね。

 

 一番今までで大きい課題というのは、やった人にすると、予算が昔は1000万円、これは今、300万円ですか。付いていますと、こうやってやろうとしても、それは、そういうことでは使ってはいけませんという(制約があって)。役所が出てきて、あれはいかん、これはいかんと言って、制約が多すぎていかんというのが、一番多かったですね。だけど、これはなかなか難しいところで。

 

 ロサンゼルスなんかを見とると、専従の事務局のお金にしとるみたいですね。どうも。どういう連区だったか忘れましたけれど、地域委員会のこのブロックごとに専従の人がおって、専従の給料を税金で賄っていると。やっぱり予算要求なんかは、自分らで、議会なり、市長なり、直接なりですね、役所に。というふうで、要求するというふうになっとるようですね。ないし、自分らで、民間でやると。それこそ。

 

 ということだけれど、専従がおるというのが、実は決定的に、結構違うんですわ。専従の、まちづくりの、ちょっとよう知った人が。そういう運用の課題なんかもあるね。

 

 だけど、役所の縦割り的な決まった構造を打ち破っていこうと、お上下々社会を、という仕組みを考えるのに、役所がそもそもその案を作るということはできるのかという問題がありますね。他のことでも、たくさんそうですけれど。というふうに、悩みながら、もだえながら、進んでおりますけれど。

 

 やった人は、僕が聞いた話では、課題はあるとみんな言っていますけれど、ほぼ全員良かったと言っています。

 

◎災害対策プロジェクトチームについて

(記者)

 冒頭に話された、先週もおっしゃっていましたが、災害のプロジェクトチームを発足させたということですが、いつまでに中間結果とか最終結果を出すお考えですか。

 

(市長)

 いつまでにって、今日、言わなんだけれど、ほんでも、どうですか。取りあえず、まず1カ月で、どういうチームになったか教えてもらわないといかんな。

 

(当局:はい。)

 

(市長)

 大丈夫か。

 

(当局:はい。)

 

(市長)

 はいと申しておりますので、なら、1カ月で、どういうふうにスタートしていったかというのを、1カ月以内に。まあ、1カ月後ぐらいに、報告しますわ。

 

(記者)

 1カ月後に、何か中間報告が出てくるということですか。

 

(市長)

 区役所なんかと、地域を回らないといかんもんだで。1個ぐらい回ったところの。1カ月あるで、全部バーッと行かんでいいけれども、守山なら守山、志段味地区、でなくてもええけれども、ところの何とか地区をいっぺん回りましたと。お寺、ないし昔の土蔵とか、えらい様のところですわね。とか。

 

(当局:どこにどういう資料があるかというところから、まず入らなければいけないので、具体的なものがすぐ出てくるかどうかというのは、まだ分からないですが。)

 

(市長)

 ちょっと出てりゃあ。せっかくだで。防災のことは、当たり前ですけれど、どえらい重要だで。

 

(当局:今、市長の方からありましたように、一応、5局。消防局、市民経済局、緑政土木局、住宅都市局、それから教育委員会というところで、それぞれプロジェクトを。立ち上げというか、会議自体もまだこれからなものですから、そういうことをやっていくという意思表示をさせていただいたということです。

 

 まだ具体的に、どの程度、どういうところまでというところが、1カ月以内で、結果というものはなかなか出せないとは思いますが、どういう形でプロジェクトを立ち上げるということについては、またご報告させていただきたいとは思っております。)

 

(市長)

 何や知らん、自信なさげにいくと、市民の皆さんがビビるぞ。大丈夫かしらと思って。

 

(当局:自信は、ないというのではないです。)

 

(市長)

 ないか。だけど、1カ月後に、一応、どういうふうにきちっと、ということでですね。一応、ちょっと報告してちょうすか。ここでね。

 

(当局:はい。では、どういう形で進めるということだけは。)

 

(市長)

 できれば、第1回、どういう、会合はやったんだけれど、どこの地区のこういう調査が開始されたと。できればね。これはできればでいいです。

 

(当局:分かりました。)

 

(市長)

 ええかね。あと、ご質問はある。

 

(記者)

 今のチームのメンバーについて、詳しく聞きたいのですが、5局で何人ぐらいですか。

 

(当局:今のところはまだ、それぞれの総務部門のところで話をしていますので、具体的にはまだこれからということになります。)

 

(市長)

 他にどうですか。はい、どうぞ。

 

(記者)

 先日の会見で、1000年程度さかのぼることというのを市長がおっしゃっていたのですが、チームとしては、どのぐらいの目標というか。

 

(当局:結構、地盤というのは非常に難しいところがありまして、1000年たっていると、地形もかなり変わっているということですので、1000年前の状況が必ずしも当てはまるというものではないし、むしろ100年でも今は変わっていて、宅地造成とか、いろんなもので変わっているかと思います。

 

 古文書とか、古い資料に関しましては、確かに、今、まだ、未整理の資料というのが、例えば図書館だとか、そういうところにございますので、こういうところのものは、かなり古いのもやっていく必要があると思いますが、むしろ土砂災害だとか地形のことを考えると、比較的新しいところの方が重要なのではないのかなというところも考えておりますので、その辺、両方含めて考えていきたいなと思っています。)

 

(記者)

 市民経済、住宅都市局、緑政土木局、教育委員会、それぞれ入っている理由を。

 

(当局:住宅都市局、緑政土木局に関しましては、地形の関係なものですから、そこの地形の部分ということで関係します。消防で、現在、先ほどちょっと言った古い文書、まだ未整理の文書の整理、発掘というか、調査に取り掛かったところです。消防はそちらの方と。

 

 市民経済局に関しましては、これはまだこれから相談なのですが、区史というのを作っていると。区史、区の歴史、というのが実はありまして、そういうのを作っているという経緯もございますので、そういうところの資料があるのではないかということです。

 

 それから、教育委員会に関しましては、先ほども申しましたように、もう既に図書館とは一緒に、作業にこれから取り掛かるところですので、そういう意味で、資料があるというところで、協力をいただいているというところです。)

 

(市長)

 古文書ばかりでなしに、年を食った人の話を聞くということだわね。行って。喜ばっせるで。80歳、90歳、100歳を超えたような人に、昔、どうだったといって。という話を聞きに行くということだわ。

 

(当局:ピンポイントではなかなか行きにくいところもありますので、まずそういうところを発掘しないと。)

 

(市長)

 そんな遠慮しとってはいかんがね。区役所とか役所だったら、行くとよ、みんな喜んでくれるに。かえって。取りあえず、名古屋市役所の職員だというと、立派な人かしらんとみんな思うもんだで。「ああ、よう来てちょうた」といって。「昔の話を覚えとらん」といって。話し相手になるだけでも、喜ぶがね。年寄りって、あまり言ってはいかんけれどよ。存外。そうでしょう。

 

 楽しいと思ってやらないといかんぜと言っとるんですよ。まず、発掘作業を。ずっと一軒一軒回っていったり、バーッと、まあ、何ですか。年寄りに聞くと、意外と、もう一つ分かるわね。古文書の所在みたいなものが。結局。と言っとるところです。

 

 それで、そういうのを探しに行くと、災害の歴史もありますけれど、地域のいろんな歴史的な楽しい話も出てくる可能性があるわけですよ。まちづくりなんかの。これも非常にプラスですよ。出てきたら、ちゃんと。それは、本当は市民経済局が、その辺も、何ですか。教育委員会、これ歴史部門は。

 

(当局:歴史部門ですね。)

 

(市長)

 そういう縦割りになってまっとるもんで、どうしようもならんけれどよ。まあ、いずれにしろ、一番基本は、防災は消防になっとるんですよ。とにかく。日本中ですけれど。だけれど、実は、国土なんですわね。実際の目の前の防災は、あんたらがやらないといかんけれど。これはやらないといかんです。土のうを積んだり、火事を消すとか、そういう話ですわな。

 

 だけど、実際は国土の中で繰り返しますので、その原点に戻ってやるということですわ。名古屋で言えば、緑政土木局と住宅都市局が本気になって取り組まないといかんということです。ということですわね。

 

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市長室広報課報道係
電話番号: 052-972-3136
ファックス番号: 052-972-3355
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