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平成26年8月4日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2018年2月5日

ページID:62030

報告事項

  • 市長の海外出張について
  • 「名古屋城宵まつり」の開催について
  • 「東山動植物園ナイトZOO‐復活 夜に再会‐」の開催について

会見動画

報告内容

◎市長の海外出張について

 それでは、5分ほど遅れまして申し訳ありませんが、おはようございます。

 

 まず最初は、私の海外出張について、ご報告を申し上げます。

 

 名古屋市とロサンゼルス市は、今年で姉妹都市提携55周年ということになります。現地での各種公式行事などに出席するため、8月6日(水曜日)から12日(火曜日)までの7日間、ロサンゼルス市へ出張いたします。

 

 主な予定といたしましては、ロサンゼルス市への表敬訪問や、名古屋をPRする行事でございます「名古屋デー」に参加をします。

 

 また、4月に、名古屋で3億円、市民の皆さんの血税を使わせていただきまして創設いたしました「なごや子ども応援委員会」につきまして、ロサンゼルス統一学区へ報告をさせていただくとともに。統一学区というのは、教育委員会のことだわな。とともに、現地の高校のスクールカウンセラーとの意見交換を行ってまいります。

 

 二世週祭をはじめとする各種行事を通じて、ロサンゼルス市との友好関係を深めてまいりたいと思います。

 

 子ども応援委員会は、繰り返し言っておりますけれど、日本で初めての試みでして、先日、テレビでも全国放送されましたけれど、大変ありがたいことですが、動機が、去年の7月でしたかね。南区の中学生が、大変残念なことですけれど、1人亡くなってですね。

 

 その遺書に、「もし死後の世界があったら見ています。さようなら。ありがとう」というのが、彼の最期の遺書でしたけれど、その来世があったら見ていますということのオブリゲーションといいますか、私は、それを忘れたことは実はないので、検証委員会もありましたけれど、自分で、見ておられると。彼にですね。あの世から。だで、何かこういう不幸に対する具体的な方策を考えないといかんということで。

 

 アメリカは、こういうことは非常に優しい、ハートフルな国だというふうに、世上、言われておりますので、ロサンゼルスへ去年行ったときに、向こうの教育委員会の、向こうのスクールカウンセラーですね。

 

 何で言うかというと、記者が代わりますので、初めての人がおるか分からんで、繰り返して、2回目になる人がおるか分からんで、言っておきますけれど、アメリカの、ロサンゼルスのスクールカウンセラー。女の人が、確か3人か4人だったと思いますけれど、アメリカ人のスクールカウンセラーがおりまして。

 

 日本にもスクールカウンセラー。名前が同じなものですから、同じようなものだと思っとったんですが、質問しまして、どういうもんだということを言っていましたら、よう覚えていますけれど、アメリカのスクールカウンセラーの、ちょっと昔のお嬢さんですけれど、私たちは、数学の授業は苦手なんですと。だけど、数学の先生は、私たちのような仕事は苦手なんですと。

 

 私たちと数学の先生というのは、こうやって手を挙げまして、イーブンかイコールか、どっちか言ったんですけれど、同じなんですわと。と、彼女たちが言ったのを聞いておりまして、びっくりしてですね。

 

 なぜびっくりしたかというと、名前は同じスクールカウンセラーですけれど、日本の場合は、スクールカウンセラーというのは非常勤で、大体週1回ですね。ほとんど。2回のところもあると聞いていますけれど、(学校へ)来て、メンタルとかいろんな面で、どちらかというと事後的になるんですね。

 

 どちらかというと、何か子どもさんが苦しいときに相談に乗ってあげるということで、派遣されておるんですけれど。だから、数学の先生とイコールというのはあり得ないわけですね。日本では。

 

 ちょっと待ってちょう、それはどういうと。その場で言いましたけれど、いっぺん組織図を見せてもらえんですかと。向こうのスクールカウンセラーの。教育委員会の中で、どういう位置付けがあるか。

 

 ということで、ちょっとバタバタしとって、確か、その場で。その場でなかったかな。その場だろう?

 

(当局:はい。)

 

 その場ですわ。その場で、持ってきたんです。だけど、英語で書いてあるもんで、よう分からせんしですね。これは何なんだと。「この場所です」と、外人が言っておりました。ここに位置付けられとると。Health and Human Servicesというんですけれど、そのセクションがあるね。Health and Human Servicesってあるんです。

 

 それで、「おお」と思いましたけれど、これが何じゃということになりまして、全体がよう分からんもんで、とにかく、そのときに教育委員会から2人、おとっつぁんが名古屋の方から来ておりましたので、あんたら、ちゃんと、私は次の用事に行かないといかんで、ちゃんとフォローして。アメリカのスクールカウンセラーと日本のスクールカウンセラーと、言葉は同じで、どうも中身は全然違うようだということで、ちゃんと調査して報告してくれと。

 

 間違いないわな。

 

(当局:はい)

 

彼女が、一応、付いて行っておりましたので。そういう話になって、帰ってきたと。

 

 ところが、あまり言うと感じが悪いけれど、レポートが全然あれへんもんですから、何なんだ、これは、ということになって、自分で国会図書館に連絡しまして、どうもアメリカのスクールカウンセラーと日本のスクールカウンセラーは、中身が全然違うようだと。

 

 だから、アメリカのスクールカウンセラーについて、何か書いたものはないのかと言ったら、送ってきました。その中で、名前が、具体的にバーッと見ていった中で、日本人で、アメリカでスクールカウンセラーの資格を取って、なお、アメリカでスクールカウンセラーをやって、今、日本におる人が、多分2人しかいなかったですね。私が見て。その2人に、直接自分が電話しました。直接。

 

 1人は、勤め先が分からんもんだで、書いた本の出版社から電話してくれと言いまして、この2人にかけて、2人とも来ていただいて、両方の説明を受けて、その中の1人の方が高原さんと。今、スクールカウンセラーのチーフ、主任として、じゃあ、名古屋へ行ってやりますということを言っていただきましたので、今、来ていただいておりますけれど、それで初めて構造が分かったと。

 

 それは、高原さんの本がありますので。アメリカのスクールカウンセラーの何だったな。何とかいう。

 

(当局:『アメリカのスクールカウンセリング』。)

 

 『アメリカのスクールカウンセリング』という本がありまして、それもわしが二度ほど熟読をいたしまして、これを日本で入れないといかんということで。

 

 いじめの悲しい事故については、本当に毎年のように繰り返されておって、マスコミの皆さんもよく報道されますけれど、わしもよう見ていましたけれども、国会でもいろんな議論がありましたけれど、何でこんなことに気付かなかったんだというですね。

 

 大体、同じパターンですわ。いじめの事故が起きますと、まず担任ないしその学校長が出てきて、初めはあまり、そんなことは分からなんだようなことを言って、それから1週間ぐらいたつと、いやいや、実は分かっていたんじゃないかということで、ペコペコ、黒板の前で、みんな同じ記者会見の姿ですけれど、頭を下げて。

 

 それから、マスコミのものすごい集中砲火が始まって、いわゆる隠蔽体質であると。教育委員会の。教育委員会というより学校側の。ということで、いろんなテレビの番組にもよく出てきてですね。いろんなコメンテーターさんもぼろかすに言うと。

 

 この辺で、今度は教育委員会が出てきまして、教育委員会も、申し訳なかったと頭を下げる。結局は、みんなが早く気付いて、みんなの力で総合的にフォローするしかないというのが、延々と繰り返されとるんです。この報道が。

 

 それに対して、僕も、どうもおかしいなと。何か名古屋でできることがないかということは、常々思っとったことは事実です。そこで初めて気付いたと。アメリカのスクールカウンセラーは、実は常勤であって、後の調査で分かったんだけれど、普通の教科担任より上なんですね。担任はないですから、教科ですね。

 

 数学の先生、社会の先生、理科の先生なんかより上で、それだけの資格を得た人が2年とか4年とか、向こうでトレーニングをして、その子どもの人生の、そればかりじゃないですけれど、大きくなったら何になるのということも含めてフォローしているという人たちが、子どもさん250人に1人。できれば。だけど、現実は500から600人に1人ということで、アメリカにはちゃんといるんだということが分かりまして。

 

 名古屋でそれを導入しようということで、このたび、市民の皆さんの血税ですけれど、3億円、使わせていただいて、33人、常勤でですね。日本で初めてですけれど。11のブロックに分けて、3人。それから、警察のスクールポリスがテレビに出てまいりましたけれど、スクールポリス、今、OBの警察官がこの11ブロックに。

 

 これは、初めは常勤でと思っていましたけれど、いろいろ警察の事情もありますので、現職をする方とかOBとか、いろいろありますから、ここは非常勤でスタートしまして、ただ今、11人入れて、44人。大変、スクールポリスの皆さんは評判がええという状況です。

 

 それが、このロサンゼルスの、本当のちょこっとした会話ですね。誰も褒めてくれへんですけれどね。しようがないで、やけくそで言っていますけれど、なかなかこれは、感性と、日ごろ考えとらんと分からんのです。そのロサンゼルスのスクールカウンセラーの女の人たちがポッと言ったことが。

 

 私たちはイーブンなんですと。教科の先生と、イコールなんですと言ったところから、自分なりにずっと発見してきまして。

 

 私も政治を、34歳のときに県会議員に出てぶち落ちまして、選挙に2回落ちて、だからもう30年やっていますけれど、いろんな悲しいことも非常に多かったですけれど、大変うれしい発見でしたね。これは。

 

 こんなことがなぜ分からなかったんだということで、文部科学省の某幹部に言いましたら、それは河村さん、医者の世界があるでしょうと。医者は、レントゲン技師とか、心電図の技師とか、血液検査とか、ドクターより優秀な人がたくさんいるんだと。学歴ばかりじゃなくて。ただ、やっぱりドクターがリーダーでしょうと。学校も、実は教師がリーダーになっているんだと。

 

 河村さんたちの考えだと、これは教師でない人もその上に立って(いくということになる)。(日本では教師が)みんな、校長になっとるんです。校長なんかに。それが(今の学校の体制にとっては)いかんのじゃないかなということを、某文部科学省の方も言っておられまして、文部科学省としても精いっぱい応援するので、ぜひ、注目していますからやってくださいよということで、ここまで来たと。

 

 ロサンゼルスのスクールカウンセラーは、同じ人が出てくるかどうか知りませんけれど、そのときに、いっぺん名古屋へみんなで行ってあげるわとは、言っていました。その外人のお嬢さまがね。そういう話もできたらええかなということで。

 

 ロサンゼルスは、これは何回目ですか、税金旅行で、税金で行っておりますけれど、その分ぐらいのお返しは、名古屋の皆さんにできたんではないかというふうに自負をしております。

 

 そういうことで、二世週祭をはじめとする各種行事を通じて、ロサンゼルス市との友好関係を深めてまいりたいと思いますということで。

 

 質問に出るか分かりませんけれど、今回は、いつもはリトルトーキョーというところでパレードしたり、そこのパレードもやりますけれど、主に行事をやっておりまして、あそこはあそこで1つの固まりの地域ですけれど、いわゆる本当の、名古屋で言うと栄みたいなところかどうか知りませんが、ロサンゼルスの方が、一般の外国人がと言うと怒られるか分かりませんが、が来るところではないよと。いわゆるですね。

 

 という話がちょっとありまして、そういうところでやろうかということで、今度はショッピングモールのザ・グローブ(The Grove)ですか。ザ・グローブというところで、初めてやらせていただきます。

 

◎「名古屋城宵まつり」の開催について

 そして、次に、「名古屋城宵まつり」の開催について、ご報告いたします。

 

 夏の名古屋の風物詩でございます「名古屋城宵まつり」を、8月8日(金曜日)から17日(日曜日)まで開催をいたします。

 

 「名古屋城宵まつり」は、今年で8回目を迎えますが、昨年5月の本丸御殿玄関・表書院の公開後は、初めての開催となります。今年は天守閣とともに本丸御殿のライトアップも行い、日中とは違った表情の名古屋城をお楽しみいただけます。

 

 場内では、盆踊りやビアガーデン、縁日など、宵まつりならではのイベントを開催いたします。また、名古屋めしを堪能できる屋台や、名古屋城や本丸御殿に縁のある自治体・企業のブースも出展されます。

 

 なお、浴衣で来場された方には、観覧料の割り引きの特典がございます。夏の夜の夕涼みがてら、ゆっくりと夜の名古屋城をご堪能ください。ということでして、職員からPRをさせていただきますが、どうぞ。

 

(当局:それでは、宵まつりのご紹介をさせていただきます。今年の宵まつりですが、開園時間を午後9時まで延長して開催をいたします。通常の観覧料で、朝から夜まで一日楽しんでいただくことができます。天守閣の観覧時間も、通常の午後4時30分までのところを、午後8時30分まで延長いたします。)

 

 浴衣で来ると割り引きって、幾ら割り引きになるんだ。

 

(当局:浴衣で来ると、通常大人が500円のところを400円に。)

 

 400円に。

 

(当局:男性の方は、甚兵衛とか作務衣も大丈夫です。)

 

 なるほど。割と最近は、がきんちょで、小さい子が、女の子なんかが浴衣を着とるけれど、あれも当然、子どもさんも2割引きになるわけか。

 

(当局:もともと中学生以下は無料なので。)

 

 無料か。

 

(当局:はい。)

 

 これはええと。はい、OK。

 

(当局:また、8日には、オープニングセレモニーを開催いたします。式典の前には、子ども狂言を行います。本丸御殿が木曽のヒノキで復元されていることを記念して作られた森と川の新作狂言となります。皆さん、お越しください。その他、「おもてなし武将隊」や「はち丸」も、毎日、名古屋城の方に出陣をします。

 

 イベントが、この期間、盛りだくさんありますので、また家族やカップルの皆さんでご来場いただきたいと思います。よろしくお願いします。)

 

 はい。名古屋城がもう1、2年で本物の木のやつに変わりますもんで、ぜひ最後、コンクリートのを見たい方は、ぜひ来ていただいてと思いますけれど。

 

(当局:はい、ありがとうございます。)

 

 はい。じゃあ、ぜひお越しいただきたいと思います。

 

◎「東山動植物園ナイトZOO-復活 夜に再会-」の開催について

 それから、最後ですが、「東山動植物園ナイトZOO(ズー)-復活 夜に再会-」について、ご報告いたします。

 

 東山動植物園では、夏の人気行事でございます「ナイトZOO」を3年ぶりに開催いたします。開催期間は、8月9日(土曜日)、10日(日曜日)と、14日(木曜日)から17日(日曜日)までの計6日間です。期間中は、開園時間を午後8時30分まで延長します。

 

 昼の暑さで動きが少ない動物たちも、夜、涼しくなってくると活発に動きだします。スポットライトで照らされた園内では、昼間とは違った雰囲気で動物を楽しむことができます。また、植物園では、国の指定重要文化財の温室のライトアップや、ご当地グルメが味わえるキッチンカーが出店するなど、さまざまなイベントを開催します。

 

 名古屋の方ならご存じだと思いますが、植物園へ入っていきますと左側にあります温室が、円形というか、半円状というか、ありますけれど、あれが大変古いものでして、国の重要文化財になっとるということです。

 

 なお、今回の「ナイトZOO」では、初めて遊園地の夜間営業も行いますので、イルミネーションで彩られた夜の遊園地を楽しむことができます。散策や夏の夕涼みを兼ねて、皆さんお誘い合わせの上、ご来園いただきたいと思います。

 

 夜でもビールは飲めるんでしょう?

 

(当局:はい。飲めます。)

 

 ということで、ビールが飲めるようになりまして。まあええですけれど、それじゃあ、職員の方からPRをさせていただきますので、お聞きください。

 

(当局:皆さま、大変お待たせいたしました。「東山動植物園ナイトZOO」が3年ぶりに復活いたします。ただ今、市長の方からもご紹介いただきましたが、今年は、動物園、植物園、遊園地、スカイタワー、園内の各飲食施設、皆が協力し、一致団結をして、市民の皆さま、お客さまをお迎えしたいと考えております。

 

 私ども現場レベルでは、恐らく「東山動植物園ナイトZOO」は、日本一のナイトZOOであると考えておりまして、お客さまの期待に応えられるよう、準備を進めております。今年の夏の思い出づくりに、皆さまお誘い合わせの上、ぜひお越しいただきますよう、よろしくお願いいたします。)

 

 3年間やらなんだというのは、何でやらなんだの。

 

(当局:新アジアゾウ舎の整備を中心に、園内を工事しておりまして、通路の確保と、お客さまの安全を考えまして、夜間の営業を中止していたところです。)

 

 なかなか、えらい固いご答弁で。ありがとうございました。

 

(当局:すみません。緊張しています。)

 

 いやいや。私からはそんなことで、ビールも飲めると。焼酎はいかんわけだな。

 

(当局:申し訳ないです。ただ、カクテルですとか、ワイン、シャンパンといった洋酒の方は、種類豊富に準備をさせていただいております。)

 

 そうすると、初めて聞きましたけれど、焼酎だけないというのは、これは差別じゃないですか。

 

(当局:リクエストをお伝えさせていただきまして。)

 

 日本酒でもええですけれどね。日本酒もないんだろう。それなら。

 

(当局:そうですね。)

 

 それはちょっと問題があるな。大変なことが、ディスカバー・東山ですけれど。

 

(当局:ご要望がありましたことを、持ち帰らせていただいて、伝えさせていただきます。ありがとうございます。)

 

 そういうことでして、どうもご苦労さまでした。ありがとうございます。

 

(当局:ありがとうございました。)

 

 ということで、私からは以上です。

 

質疑応答

◎名古屋ことばについて

(記者)

 今日、県庁の方に、京都の京丹後市長が訪ねてきていて、丹後弁と名古屋弁が似ているということで、今後、大学が似ている理由を調査するという話がありますが、似ているという話はご存じでしょうか。

 

(市長)

 誰やしらんから聞いたな。丹後というと、ずっと城崎の方へ行く、今やちょっと秘境的なところですわね、雰囲気から言いますと。名古屋のことばと。

 

(記者)

 具体的には、「お前」のことを「おみゃあ」とか、「赤い」ことを「あきゃあ」とか、あと、「何々しとる」とか、そういう市長がよくおっしゃられるようなことを。

 

(市長)

 何を言っとるんですか。まあ、ええですけれど。

 

(記者)

 似ている方言があるということに関しては、いかがですか。

 

(市長)

 まず1つ、大ジャーナリズムに申し上げますけれど、何とか弁というのは、差別用語なんですわ。何とか弁と標準語という言い方は差別用語ですので、正しくは、共通語と何とかことばと言っていただきますように。

 

 それを受け入れていただいたのが、わしが国会議員で初めてやった仕事で、NHKに質問しまして、それ以後、大河ドラマ等、何でもええですけれど、見ていただきますと、NHKの表示も、何とかことばと書いてあります。何とか弁というのは、使っていません。だで、それは、丹後ことばと名古屋ことばというふうに、ぜひ言っていただきたいということです。

 

 ことばを標準化するというのは、おかしいことだということなんですね。だけど、共通語は要ると。何度も言っていますけれど。それじゃあ、沖縄の昔のお嬢さんと津軽の昔のお嬢さんがしゃべった場合、仮に通じなんだと。意味が分からなんだというときに、通訳を使うのもええですよ。かえって面白いけれど、一応日本人であるなら、何か共通することばをつくっていこうじゃないかというのが、共通語の意味なんです。

 

 ということで、一応、うんちくを述べさせていただいて。これについては、わしはどえらいうるさいんですわ。河村さんのしゃべる名古屋のことばがきれいとか、汚いとか。とろいことを言っとるなといって、怒っとるんですわ。そんなもの、そもそもないと。ことばに、きれい、汚いは。

 

 政治的な勢力が強いところのことばを、きれいなことばだと。それを標準語化すると。特に戦争に一番近いんです。戦争で一番大事なことは、同じことばを使うということが非常に重要。撃てとか、逃げろとかになりますので。

 

 だで、平和な時代というのは、共通語と何とかことばというふうに言っていただきたいということでして。まあ、面白い話ですわね。いっぺん行って。どこがええの。丹後といっても、ずっと森ですから。

 

(記者)

 どこがいいか。

 

(市長)

 まちとか、何かよ。そこの市長さんなんかとアプローチを取って、いっぺんちょっと行ってしゃべってみて、本当に似とるかどうかよ。

 

(記者)

 「だがや」とは言わないらしいです。

 

(市長)

 「だがや」はないかね。

 

(記者)

 は、ないみたいです。

 

(市長)

 「どえりゃあうみゃあがや」は。

 

(記者)

 どえらい、「でら」とか「どら」というのもないとは言っています。

 

(市長)

 ないかね。「あきゃあ」とか?

 

(記者)

 は、そのままみたいです。

 

(市長)

 「うみゃあ」とか。「あおええ」はどうだね。

 

(記者)

 ごめんなさい、そこまで詳しくは知らないです。

 

(市長)

 そうですか。「あおええ」というのは、大変独特の言葉だといわれとって。「おええ」という音がね。フランス語に似とるといわれていますけれど。まあ、ええですけれど。

 

 多分、京都からの距離が結構影響しておりまして、昔は。昔は、東京、江戸じゃないですから。京都ですから、京都からこういうふうに離れとるというのが。だから、名古屋と広島のことばが若干似とるという説がありますわね。

 

 何かその辺のところで、どうして似てくるのか、ちょっとよう分からんですけれど、いっぺん研究してみますわ。面白い話だと思いますが。何か歴史的に、ことばですから、意味があったか分からんですよ。

 

 京都の昔のことばの人たちが、何かの政治的ないろんなもので、何かで左遷させられたか何かで、同じところへ、距離感があるところへ逃げていって、だから、本当の昔の日本のことばで、名古屋のことば、古いことばが使われとったという説もありますわね。こういうのは。可能性もあると。じゃないでしょうか。間違いなく、研究させていただきますので。

 

◎名古屋港水族館飼育のシャチの死亡について

(記者)

 土曜日の日に、名古屋港水族館のシャチが死亡しましたが、どういう感想を持っていらっしゃいますか。

 

(市長)

 3頭連続で亡くなられましたので、子どもさんの中には、よう名古屋港水族館へ行くと、シャチの帽子をかぶってくる男の子がおったんです。いつも。大ファンがおりまして、悲しんでおられへんかしらと思いますけれど。

 

 2頭目が亡くなったときに、調査委員会をつくりまして、石をだいぶ誤飲というか、飲んどったということがありましたけれど、その他の情報も、実はちょっと寄せられておりましてですね。前から、こういう原因があるのではないかと。

 

 今のところ、あまり確認されておりませんで、ガセネタになってはいかんもんだで。ですけれど、ちょっと何かね。僕も、ちゃんともう1回、ちゃんと調べんと、名古屋の子どもさんに申し訳ないなと思っていますけれど。再発せんように。

 

(記者)

 最初のシャチが5年で、次が7カ月ぐらい、今回は2年半ぐらいですが、結構短期間でという気がするのですが。

 

(市長)

 何か理由が、普通から言えばね。何か他の理由があらせんかと思うのは、市長の仕事だわね。そういうことを、やっぱり疑いを持って、市民の皆さんのためにやるというのが。だで、ちょっといっぺん指示をしたいと思いますけれど。原因として、何か、意外と気付かれとらんことがあらせんかと。事故みたいなことがあれへんかということです、要は。

 

(記者)

 この間、2頭目が死んでしまったときも、検証委員会で、管理体制の不備みたいなところを指摘されたところもあったかと思うのですが、そのあたりで、また検証委員会を立ち上げて。

 

(市長)

 やらないといかんでしょう、それは。お金もたくさん使っていますし。しかし、がっくりしますわね。せっかく。確かこれで、名古屋がトップになるはずじゃなかったですか。シャチの(飼育数で)。もう何匹か来るとだったかな。確か。どういうふうだったかな。ねえ。トップ、世界の。あと五十何頭。確か。

 

(当局:飼育数で言いますと、鴨川が4頭、名古屋が4頭おりましたのが、亡くなりましたので、名古屋が3頭ということになりました。)

 

 

(当局:このほど亡くなった「ビンゴ」につきましては、飼育している中では、一番長命、寿命が長かったということで、名古屋に来てからは数年ですけれども、鴨川と通算すると、28年の飼育をしているということです。)

 

(市長)

 やっぱりこれだけ、3頭続くと、一応ちゃんと調べないといかんで。管理体制に問題がなかったかと。

 

(当局:4月から調子が悪くなってきましたが、鴨川の獣医さんに来ていただいて、28年、当初から面倒を見てみえた主治医の方にも来ていただいて、最善の治療をしてきたということですので、一応、やれることはやったと。最新技術の治療もやってみて、多少効果があったということですが、結果として、残念なことになったということです。)

 

(市長)

 こんな、ほぼ連続してと言ってええと思われるけれど、3頭も飼育中のシャチがなくなった例というのは、あるのかね。世界で。

 

(当局:そこまでは、ちょっと調べがないですが。)

 

(市長)

 そういうことを調べないといかんですよ、本当に。役所は、当然、事故はないと言いたいだろうけれど、やっぱり調べないといかんと思いますね。

 

 これは、生きとらして、子どもができて、あれか。何か、世界一になるんでないかと、誰か言っとったけれどな。4頭というのがトップかね。違う、世界はもっと。

 

(当局:世界では52頭、飼育していますが、各水族館でそれぞれ何頭飼育しているというデータは、今は持ち合わせていませんので。)

 

(市長)

 まあ、ええですわ。ええかげんなことでは(いけませんので)。そんなことで、ちゃんと調査しますので。

 

(記者)

 シャチで、新たにもう一度導入するというお考えは。

 

(市長)

 それは、ちょっとまだ、わしは聞いていませんけれど。せっかくだでね。3頭というのか、もうちょっと何かできると、世界トップクラスになると言っていましたので、1つの名所として、ぎょうさんおるのは面白いと思うけれど、しかし、こんな連続して3頭亡くなるというのは、やっぱりちゃんと調査しないといかんですね。まず。

 

(記者)

 市長がおっしゃったみたいに、お金も結構かかる。

 

(市長)

 お金も、相当な、何億円というやつですから。事故でないとええんですけれど。ちゃんと調べますけれど。

 

◎名古屋城天守閣の木造復元について

(市長)

 それから、名古屋城を見に来てちょうよ。記者で見に来た方がおりますけれど、模型が今、市長室にありますので。これは本当に、よっぽどの気持ちになって名古屋はやらないといかんですよ。

 

 某新聞に、東京江戸城の話が出ておりましたけれど、あれはしかし、江戸城は図面があるようなことが書いてありましたけれど、1枚はありますよ。見取り図みたいなのが。そんなようけありますか。

 

 何か、しっかりした図面がちゃんと残っとるような書き方だったけれど。某新聞によりますと。確か、見取り図みたいなのはあるんですよ。漫画みたいな。わし、見たことがあるけれども。名古屋は279枚かな。本丸御殿も入れてですけれど、完璧な実測図があるんだけれど、そうではないはずなんですわ。

 

 名古屋城が天守閣の本物復元をやりますと、いわゆる本物復元とはっきり言えるということになるんだけれどね。そこは、決定的に違うと。そこが。というふうに私は聞いとるんだ。だで、今、市長室に、中部大学の片岡先生だったかな。作っていただいた木造の復元の模型がありますけれど、あれはもうすぐ名古屋城に移しますけれど、皆さんに見てもらわないといかん。

 

 もうちょっと大きいのを作って。本当は。ちょっと機運を盛り上げないといかんです。大至急やらないといかんですよ。あまりここで言うと、東京の人が見とると、やる気になるといかんけれど。

 

 江戸城は、松の廊下があるもんで、問題は。やっぱり「忠臣蔵」のストーリーと一緒になるわけですよ。ここで言うと、塩を送ったことになるといかんですけれど。

 

 やっぱりオリンピックなんかのああいう祭典と同時に、日本の侍というか、武士道というかね。その1つのシンボルが忠臣蔵ですので、あそこが、松の廊下が復元されると、いわゆる吉良邸ですわね。下町の。それから泉岳寺だとか、両国橋の別れだとか、いろんなストーリーがものすごいありますから。「忠臣蔵」は。そういうことになりますね。

 

 名古屋(市)は、何かとんでもないアンケートをやって、わしも許し難いんですけれど。名古屋城を本物復元する(とよいと考える)人が何%おるかとね。それも、事実に違ったアンケートをしたと。コンクリートの再建ができるかのようなですね。コンクリートの再建はもう認めないと文化庁が言っていますので、あんなことをやってですね。

 

 どう言ったらええのかね。名古屋のまちをもっと日本の中で強烈に盛り上げていくという気持ちを持たないといかんです。東京都名古屋区でええという気持ちが、根本的にあれへんのかと。場所がええもんだで、それだけでも食えるもんで、名古屋は。東京と大阪の真ん中にあるから。それでは、情けないと。

 

 御三家筆頭尾張藩ね。江戸幕府をクーデターで一発戦おうとしたと言われております。そういう尾張藩の人たちと、みんな、情けながるじゃないですか。

 

 熱田神宮が一番古いですけれど、一番、典型的に言えば、やっぱり「尾張名古屋は城でもつ」という、この名古屋のたどってきた悲しみとですね。空襲で全部失った。それから、もう1回、リストアしていくというか、復元していく強い意志と、それは両方早く見えるというふうにしないと、いかんですよ。

 

 お金が、お金がと言いますけれど、350億円とか、某新聞には350億円になっとったか。江戸城で。400億円か。オールヒノキでね。名古屋城も同じぐらいだと言われていますけれど、400年、1000年もつと考えないといかんのですよ。400年。

 

 400年で、名古屋城は国宝になったんです。国宝1号は、名古屋城でしたから。江戸城はだいぶ昔に焼けてありませんでしたし、そういうことで、400年のカウントダウンをやればええんですよ。名古屋は。東京オリンピックがあと何日って、やりますわ。もうすぐ。名古屋城は、国宝指定あと400年ということでですね。あと399年265日かとかいってやるわけですよ。本物を。

 

(記者)

 市長、もう、すぐにやりたいのですか。

 

(市長)

 そりゃ、もう、すぐやりたいです。

 

(記者)

 木造復元を。

 

(市長)

 はいはい。造ってきた人の、寄附した人の意思があるから、その人たちに早く連絡して、亡くなられた方もあれば、ご遺族にね。皆さんに。僕は、古いものは一切取り壊さない主義なんですけれど、50年もたったものを。名古屋城の場合は、取り壊すというより、本来50年前にコンクリートで建てたときに、もし木で建てておればですね。図面があったから。皆さん、OKと言ったはずなんですよ。まず、寄附した人は。

 

 絶対コンクリートで造ってくれというやつは、まず、いたかどうか知りませんけれど、ほとんどいなかったと。だから、本来の寄附者の心に戻すんだと。普通の取り壊しは、取り壊した後、違う建物ができますから。

 

(記者)

 連絡を取って、何をするのですか。今のコンクリート造りの建物を造るために寄附した人に連絡を取って、何をするのですか。理解を求めるのですか。

 

(市長)

 理解を求めると。

 

(記者)

 今造ったものを、一部でも中を残すとか、そういうのは考えないのですか。

 

(市長)

 やっぱり。

 

(記者)

 そこまではしない。

 

(市長)

 それはしませんね。やっぱり木で建っとったやつですから。木曽のヒノキで建っとったやつですから、ということですよ。

 

 理解を求めると。もしお父さんが、寄附者がご存命だったら、きっと賛成してくれると思いますよと。取り壊すのではないと。もともとの意思の建物に戻すんだということで、その代わり、400年。最低400年。400年後に、一応の大修理をすればええと言っていました、プロが。

 

 あと50年か100年後に修理しながら。法隆寺は1300年ですから、1300年は、木造はもちます。ということで。

 

(記者)

 仕組み上、寄附した人の了承は必要なのですか。どうしても反対する人がいるということですか。

 

(市長)

 いるかもしれませんけれど、ご理解をいただくということでしょうね。

 

(記者)

 そのレベルの話なんですね。

 

(市長)

 はい。

 

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市長室広報課報道係
電話番号: 052-972-3136
ファックス番号: 052-972-3355
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