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平成26年6月3日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2015年7月24日

ページID:59900

報告事項

  • 「環境デーなごや2014」の開催
  • 「名古屋市次期総合計画に関するシンポジウム」の開催
  • 民間登用について

会見動画

報告内容

◎「環境デーなごや2014」の開催

 おはようございます。6月3日(火曜日)ということで、始めたいと思います。

 

 まず初めに、「環境デーなごや2014」の開催について、ご報告します。

 

 「環境デーなごや」は、よりよい環境づくりに向け、具体的な行動を実践する「きっかけづくり」の場として、市民・事業者・行政の協働の下、平成12年度以降、毎年開催している環境イベントです。

 

 本日からバックボードをESDに替えたところですが、11月に名古屋市で「ESDユネスコ世界会議」が開催されることから、今年度の「環境デーなごや」は、広く市民の皆さまにESDについての理解を深めていただく機会にしていきたいと考えております。

 

 6月7日(土曜日)を中心に開催する「環境デーなごや 地域行事」では、循環型社会の構築、地球環境保全、生物多様性の保全など、ESDに関連するさまざまな取り組みが、市内全学区や全小・中・特別支援学校などで行われます。

 

 私も、6月21日(土曜日)に港区で開催されます地域環境イベント・環境バザーへの参加を予定しています。また、9月の「環境デーなごや 中央行事」では、ESDシンポジウムの開催も予定しております。

 

 さらに、環境デーの関連として、多くの皆さまにESDについて知っていただき、世界会議の開催機運を盛り上げていくため、6月7日(土曜日)・8日(日曜日)にESDユネスコ世界会議半年前イベント「あいち・なごやESDフェスタin名古屋」を、名古屋栄のオアシス21で開催いたします。

 

 エンターテインメントステージの他、NPO、企業等のブース展示、ワークショップなどが行われ、幅広い市民の皆さんに楽しんでいただける内容となっております。

 

 「あいち・なごやESDフェスタin名古屋」につきましても、6月7日(土曜日)に、私も参加する予定です。ぜひ、多くの皆さまに足を運んでいただきたいと思います。

 

◎「名古屋市次期総合計画に関するシンポジウムの開催

 次に、「名古屋市次期総合計画に関するシンポジウム」の開催について、ご報告をいたします。

 

 名古屋市次期総合計画につきましては、中間案公表以降、タウンミーティング、市民意見募集、有識者懇談会などを通じ、さまざまな皆さまより頂いた意見を参考に、策定作業を鋭意進めているところです。

 

 今回のシンポジウムでは、計画につきまして市民の皆さまに映像を通じて紹介するとともに、有識者の方々からご意見・ご提案をお聞きする場として開催するものです。

 

 開催日時は、6月8日(日曜日)の午前10時から正午まで、場所は本年4月1日に開設されました愛知学院大学名城公園キャンパスの講堂です。

 

 内容は、映像による総合計画の紹介や、日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さんに「人口減少時代! どうなる名古屋?」をテーマに講演をいただく他、中京大学教授の奥野信宏さんをコーディネーターとするパネルディスカッションを予定しております。

 

 市民の皆さまをはじめ、近隣市町村の方など、たくさんの方にご来場いただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。ということで、じゃあ、名乗って説明したってちょうだい。

 

(当局:今、市長からご説明いただきましたとおり、シンポジウムを6月8日の10時から2時間、開催いたします。

 

 内容は、名古屋市の将来像を分かりやすく映像で紹介するとともに、日本総合研究所の藻谷浩介さんによる基調講演をはじめとして、奥野先生をコーディネーターとしてお呼びいたしまして、子育てママを応援している矢上清乃さん、街の魅力を発信している青木奈美さんをお呼びして、パネルディスカッション等を行いますので、ぜひとも皆さま、ご来場をお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。)

 

 これは、総合計画、ずっと各区回ってきましたけれど、その中の意見でもありましたけれど、もうちょっと夢のあるやつはないのかという話もあったようなところです。割と基礎的な市民サービスが中心になっておりまして。本当に、どえらいおもしれぇ、言っとるいろんなことが、ここには入っとらんのが多いです。皆さん、ご来場の方が何を言われるのも、それは結構ですので、ぜひ来ていただきたいということです。

 

 そういうことだわね。

 

(当局:はい。)

 

 はい、ありがとうございました。

 

◎民間登用について

 それで、ちょっと、じゃあビラを配っていただきまして。あと、民間登用につきましてのやつを、今、配りますので。

 

 ちょっと読みますけれど、「民間登用について」ということで、「民間登用の概要」と。事業事務局に所属して、市長室にも勤務場所を設ける。縦割り行政の弊害を乗り越えるため、民間での経験と専門的知見を生かし、いわゆる横串として、事業局所管の職員と連携して各事業を推進するということで、何年も言っておりましたけれど、本当に、断じてやらないといかんということです。

 

 1つ、任期付き職員と。それから、課長級、常勤採用です。常勤ですから、こちらは。任期は1年で、再任可と。担当分野は次の3分野。当初、1分野1名。当初ですね。国際展示場、産業振興分野が1つ。それから、エンターテインメント分野、文化・観光。それから、行財政改革分野ということで、当初1名です。

 

 それから、公募採用ということにします。優秀な人材を公平に採用するため、公募とします。6月9日(月曜日)、来週ですが、公募要項公表を予定しております。

 

 大体、1、2カ月の公募期間を経まして、その後、審査。今秋にも。民間の方ですから、4月からしか出られん、行けんという方もおみえになるか分かりませんので、僕はなるべく早い方がいいんですけれど、きちっと何日ということで画一的にいかん場合がありますので、一応、今秋をめどに採用を開始する予定です。

 

 勤務時期については、ここに書いてありますね、柔軟に対応ということで。民間の方ですから、そういう趣旨です。

 

 業務内容等は、まず1つは、国際展示場、産業振興ということで、国際的に競争可能な国際展示場の整備を通じ、見本市・展示会の誘致・開催による、産業経済の活性化に係る企画、およびその実現に向けた調整等ということで、市民経済局の中に置くと。机は、私の市長室の横に置く予定にしております。課長級ということですね。

 

 これは何べんも言っておりますけれど、名古屋の非常に大きな課題として、この産業の部門と、次のエンターテインメントというか、まちづくり。今年はまちづくりの年になると思いますので。

 

 特に、上海に勝るとも劣らんぐらいの国際展示場を造って、今や、日本経済を牽引しとるこの地域ですね。名古屋ばかりじゃないですけれど。にふさわしい、ものづくりのメッカというのをつくっていくということになると、多分セントレアに匹敵するぐらい、それよりもっと大きな取り組みが要ると思いますね。

 

 政治的にもですね。政権のところにもアプローチしないといかんし。当然のことながら、三重県、岐阜県、愛知県、静岡、昨日集まっていましたけれど、まだ遠くの方も関係すると思いますので、専門で1人、飛び回らないといかんです。

 

 産業界の皆さんが、応援というより、主体的にみんなでやろうというふうになってもらうことが必要なもんですから、大きいところで言えば、自動車、航空宇宙、それから工作機械とかですね。世界のトップが名古屋に集まっとりますので、そういう皆さんのところを飛び歩いて、頭を下げるという役目です。

 

 ちょうど東京オリンピックに向けて、東京関係のこういう国際展示場が割とタイトになってくるという話は聞いておりますので、これは空前の、変な言い方だけれど、チャンスではあるんでね。

 

 私は、そこの、その上海クラスを目指して、取りあえず、初めは10万平米ぐらいでいくかどうか分かりませんけれど、30万平米なり、目指していって、その横に、日本版MITというんですか。マサチューセッツ工科大学というぐらいに言われるぐらいの。理工系を目指すなら伊勢湾へ行こうと、名古屋へ行こうというふうに世界から言ってもらえるような教育機関をつくると、面白いでといって。

 

 シンボルとして、名古屋大学がノーベル賞を4個も取ったというのは、ものすごいんですよ。本当に。なかなかないですよ、こんなの。世界中でまだ調べておりませんけれど。それと、名市大は医学部があって、名工大は工学系のですね。だから、その辺も一緒にやる。豊田工大もありますし。

 

 そんなところをつくっていくための、飛び回ってもらう人を、1人。まず1人です。取りあえず。1人では、当然、済まんと思います。

 

 次はエンターテインメントということで、文化・観光を通じた都市魅力向上と。業務内容は、名古屋の都市魅力向上施策に関する企画・調整・発信等。例えば、名古屋城木造天守復元とか、その周辺整備ですね。襖絵もそうです。

 

 それから、SL(蒸気機関車)の運行とか、熱田神宮さんにご理解を得て、ひとつやっていくとかですね。これはもう、数限りなくネタはあるわけで。

 

 これも、まちづくり。今のところ見とると、文化・観光部門が市民経済局にあるでしょう。それから、コンベンションビューローって、またあるじゃないですか。これはこれで、ほんでまた、まちづくりは、住都は住都で別個にあるわけです。緑土とか。

 

 だで、こないだうちも言っていますけれど、こういう視点で、「どえりゃあおもしれぇ」という言い方を言っていますけれど、片や無味乾燥の言葉で言いますと、文化・観光・芸術とかということになるんですけれど、それでまちづくりを引っ張っていく人は、これも僕は、1人では全然済まんと思いますよ。本当は。

 

 本来は、聞いてみると、観光コンベンションビューローというのが、そういう仕事をやる仕事だったようです。そもそも。ほんだけど、あまりめちゃくちゃ言うのも何ですけれど、コンベンションでも、あまり提案を、わしは聞いたことがないしですね。そんなこと、待ちの姿勢ではいかんもんで、これをやっていくと。

 

 それから、もう1つ、行財政改革と。これは、一番。後で質問が出るでしょうけれど、例えば市バスの問題なんかでも、これも、今日も来てもらっていろいろ話をしときましたけれど、こういう不祥事が続いて、士気が下がっとるんじゃないかと。そもそもね。それを、交通局にわあわあ、わあわあ言っとっても、しようがないわけですわ。何べんも言ったって。今日も今までやっていましたけれど。

 

 そうなると、ここにありますけれど、民間での経験と知恵を生かし、各局と連携し、地方公共団体における効率的な財政の在り方、組織の在り方等の改革を企画・提案・調整するということで、総務局に所管局は置きますけれど、私の部屋のすぐ横におってもらって、相当の決意で取り組んでいくと。

 

 一番シンボルが、今の交通局の話がええと思いますよ。基幹バスレーンを逆走しとるのに、いまだに、あほらしい話で、国道の上にペイントが塗れないと。今日も言っとったけれど。そんなのを見とると、市バスの運転手殿でも、何をやっとるんだと、上司は、こんな危ないこと、というふうに思うんじゃないの?

 

 士気が下がっとるということは、やる気が下がっとるということですけれど。よくあるのは、結局、現場の声をいろいろ言ったって上司が聞いてくれへんということですわ。

 

 ということなんかもやらないといかんということで、来週、要項を発表しますが、ぜひ皆さん、奮って応募いただきまして、ひとつ。

 

 せっかく毎年6兆円も、名古屋港で貿易黒字を毎年出しているという、この名古屋の街ですわね。これは名古屋だけじゃないですよ。名古屋港という名前が付いとるで、名古屋だけに見えますけれど、この地域、中部地区全体の力ですけれど、その中心にあります名古屋市がもっと輝くように。bright & shineという、これはね。

 

 そういうふうに、従来の縦割りを越えた取り組みをやっていく人材をお待ちしておりますので、ぜひご応募をお願いします。要項は、来週発表いたします。

 

質疑応答

◎民間登用について

 (記者)

 民間登用について2点、いいですか。特別秘書を既に設けていて、その役割との違いと、あと、今回、民間登用を、1人当たり幾らぐらいの給与で採用するのかというのを教えてください。

 

(市長)

 役割は、今そこにおりますけれど、特別秘書につきましては、こういうものの統括というわけじゃないけれど、連絡なんかをするのにも、1人どうしても要りますからね。そういう意味ですわ。

 

 この方は、それぞれ分野があるじゃないですか。今言いましたように。国際展示場なんかを1個やろうと思ったら、今の組織じゃできないんだわ。役所が持っている、これは宿命ですけれど、今までの計画に縛られると。30万平米の国際展示場を造るなんていうのはないですから、組織に。上海に勝つようなね。例えば、国際展示場で言えば。これはないですよ。

 

 それから、3年ごとに大体転勤されますので、みんな。だから、そういう転勤を大きく越えてやっていくまちづくりというのは、これは1人じゃ足らんです。当然、あってええんですよ。

 

 本当だったら、市長室に10人ぐらいおってですね。そういうチームが。市長は市長でちゃんと選挙で、新たに(選出されます)。これは憲法の制度ですから、市民の信託を得て出てくるわけです。行革でも、それをみんながやるようにしないといかんのですよ。

 

 市長が挨拶する係だったら、市長なんか要らんですよ。選挙なんかで。そうでしょう。そういうことで。まだ少ないぐらいですね。今度、やりかけると。

 

 今までの計画どおりおとなしくやって、感謝状を読んどるだけだったら、要りませんよ。そんなつもりじゃ、全くありませんので。特に今年は、「世界のナゴヤ 本物ナゴヤ ぬくとい市民」と言っていますけれど、世界に冠たる、ベルリン、ウィーン、名古屋と言ってもらえるような魅力のある大都市を目指そうとしとるんだから、当然要ると。

 

 お金の方は、課長級ですので、課長級だとどのぐらいかな。僕より高い給料になりますので、ぜひ応募される方は、市長より給料が高いですから、その誇りと責任感を持ってやっていただきたいと。

 

 幾らぐらいになるんですかね。大体、課長級は。1000万円ぐらい、あるんじゃない? 年収。ないか? 

 

(当局:年収、900万円超ぐらいです。)

 

(市長)

 900万円超ぐらい。わしは800万円ですから、市長より高い給料で働いていただきます。

 

(記者)

 今の民間登用は、縛りというか、民間企業にいた人でないと応募できないのですか。

 

(市長)

 いや、そんなことはないですよ。民間と書いてあるだけで、趣旨は、役所の組織でない人ですね。今、名古屋の市役所でない。

 

(記者)

 当然、新卒とかではないですね。経験。課長級ですし。

 

(市長)

 いや、新卒でも、もし申し込まれれば。

 

(記者)

 いいのですか。

 

(市長)

 いいですよ。市長より高い給料で。900万円もらえますよ。

 

(記者)

 これは、公務員になるから、籍を残していてはまずいんですかね。

 

(市長)

 それは、辞めてもらわないといかん。兼業はできんですわね。確か、できません。

 

(記者)

 これは、初めてですか。課長級で、民間。

 

(市長)

 初めてですね。

 

(記者)

 名古屋市としては、初めて。

 

(市長)

 名古屋市としては、いや、期限付き公務員はおった人があると思うけれど。あるでしょう。今まで、ありましたよ。だけど、もうちょっと専門的な分野でなかったかしらんと思うんだね。

 

 あれがいますわ。医者が。ちょっと特殊ですけれど、病院局にはいると思います。

 

(記者)

 そういうことですか。初めてというと、どういう初めてなのですか。

 

(市長)

 こういう分野で頑張るということが、そもそも初めてですよね。役所は役所で頑張っとるんですけれど、しようがないんですわ。そういう宿命がありますし、一応、縦割りになっとるんで。産業、今の国際展示場をやろうと思ったら、あれでしょう。まず、企業を回らないといかんでしょう。とにかくやりましょうといって。

 

 それから、政治も、行かないといかんですわ。政権政党にも。それから、各県の行政とかね。そういうところに行かないといかんし。当然、住宅都市局かどこか何か分かりませんけれど、まちづくりのいろんなのも、英知を集めないといかん。

 

(記者)

 今ちょっとお答えしていただいたかもしれないのですが、民間の人でなくてはできない理由というのは、何かあるのですか。組織改編するとかで対応できるような気がするのですが。

 

(市長)

 やっぱり縦割りのあれがあって、難しいですね。今までやってきましたけれど。上海クラスのものを目指すと。国際展示場でね。そういうことになると、今まででも、あそこの、ポートメッセの改造で一応対応していますので、対応しても、あれ、何平米だったかな。

 

 今、2万(平米)か3万(平米)で、何か、4、5万(平米)とか、そういうぐらいじゃないですか。10万弱(平米)ぐらいなら、あそこの金城ふ頭でできますけれど、それでも、今までやってきたことと違うことなんです。

 

 だから、そうなってくると、新たに入ってこないといかんし、それから、やっぱり縦割りのあれがあるわけですわ。市民経済局でやっていましたから、これは。市民経済局の方が、それなら、三重県へ行ったり、岐阜県へ行ったり、回っていかないといかんですわね。ずっと。一緒にやりましょうという話ですわ。たまたま名古屋でど真ん中だし、これは言っとるんだけれど、という話ですわね。

 

(記者)

 新卒でもいいということですが、新卒とすると、そもそも民間での経験と専門的知見を生かしうんぬんというのは、全く意味がないような気がするのですが。

 

(市長)

 自信がある方はいいですよ、別に。そんなことをまた制限するのも、おかしな話なもんで、言っただけのことであって、普通は、あまり新卒ではないですよ。

 

(記者)

 そうですね。

 

(市長)

 うん。新卒をわざわざはねるのも変な話なもんでね。だから、それは言っただけのことであり、普通は、まあ。

 

 僕は、あまり偉いさまよりも、本当は係長級ぐらいでとも思ったんですけれど。30歳とか、35歳とかね。40歳いくかいかんかぐらいの方のほうが、フットワークが軽くて。要するに頭を下げる人でないと駄目なんです。とにかく。一緒にやりましょうといって。従来の縦割りで全く関係なしに。

 

(記者)

 一応、任期は1年ですか。

 

(市長)

 任期は1年ですけれど、そうなっとるというだけのことであって、当然、再任は可能ということですけれど。そういうルールではないですけれど、一応、任期1年なら1年、頑張ってちょうと。まず。という話ですね。

 

(記者)

 そういった35歳から40歳ぐらいの年代で、任期1年で、応募してくる方はいらっしゃいますかね。

 

(市長)

 それは、やってみんと分からん。それは、会社が理解しとれば、また復職させるというのもありますしね。いっぺん名古屋で、こういう大事な仕事だからやってきて、戻ったらまた勤めてちょうよというのも、当然あると思いますよ。

 

(記者)

 今いる職員の方でも、名古屋市だと大勢いらっしゃって、いろんな才能や能力を持っている方がいると思うのですが、そういう方を登用するというのは、駄目なのですか。

 

(市長)

 それもまた、若い方をいっぺん併任か何かで公募したろうかしらんと思っているけれどね。内部で。これはこれで。幾つぐらいがええか分からんけれど。30歳か、35歳か、何かその、係長ぐらいの人で。それはそれで、またやろうと思っています。

 

(記者)

 民間をこのタイミングで採るというのが、いまいちよく理解できないのですが。

 

(市長)

 何で理解できんの。そんなもん、今だって、名古屋の文化や観光なんかが十分だと思う?

 

(記者)

 今の体制ではできないのですか。

 

(市長)

 できん。無理ですね。これは。

 

(記者)

 縦割りの弊害というのは、具体的にどういうことですか。

 

(市長)

 縦割りでいきますと、納屋橋の辺のまちづくりでもええですけれど、川は緑政土木局になっていまして、ああいうところも立派な建造物がありますけれどね。商業を盛り上げるのは、市民経済局ですか。それで、建物そのものだったら、建築、何だった。忘れましたけれど。忘れてはいかんけれど、みんなそうなっちゃっているじゃないですか。

 

 それで、地下鉄の話になると、交通局。今度、今、地下鉄でなくても、LRTもあり得るんですけれど、これも調査費が付いておりますけれど、そういうことでしょう。

 

 SLだってそうじゃないですか。蒸気機関車を走らせようと思うと、今、担当は住宅都市局じゃないですか。何と。あれはどういうことかといったら、あおなみ線をやっとるからそうなんですよね。

 

 どっちかというと、規制官庁なんですよ。あそこは。安全運行が中心なわけでしょう。だけど、そういう蒸気機関車なんかでまちを盛り上げるというのは、本当は、文化・観光部門がもっと乗り出してこないといかん。

 

 名古屋城でもそうですよ。俺は怒っとるんだけれど、何でコンベンションビューローや文化・観光部門が、「襖絵でも本物を出せ。1、2週間でも。」と何で言わないんだと。どうなっているんだと、一体。何で俺ばかりわあわあ言っとるんだと。名古屋城では、担当が違うので、言ったって聞いてくれへんと、こういう話ですわ。直接聞きましたけれど。

 

 そんなことだったら、文化的なそういう面白いまちというのは、進んでいけせんですよ。ということですわ。

 

(記者)

 縦割り行政の弊害を乗り越えるとあるのですが、基本的には、今、所管する局があるわけですが、横串というふうな目的があると思うのですが、どういうふうに横串をやっていくのですか。それぞれの所管する局でやっているイメージがあるのですが。

 

(市長)

 これはどうしても要るらしいんだわ。こういうのが。俺は、市長直轄でええがと言っとるんだけれど、それはまずいらしいですわ。一応、局にちゃんと置いていくというふうにしないといかんようです。だけど、おるところは、私の市長室の隣にテーブルを置いてやるつもりですけれど。

 

(記者)

 主な勤務場所は市長室の中ということですか。

 

(市長)

 そういうことです。

 

(記者)

 市長の任期とともにやるとして、1、2年だと思うのですが、結果は出せるのですか。

 

(市長)

 出せますよ、そりゃあ。そりゃあ出せますよ。零細企業の、わしも経営者でしたので。かつては。早いですよ。みんな、必死なんですわ。みんな、つぶれるから。零細企業だと。

 

 交通局なんか、要るんじゃない? こういうのが。行革担当で。交通局の市バス。こういう状況の中で、交通局に、「おい、いかんぞ、いかんぞ」「しっかり調査して、ちゃんとやれ」と言っとるだけでええんですか。本当に。いかんのでしょう。

 

 先がた言ったけれど、とにかく、お前さん、市バスが逆行しとるときに、その分離帯のペイントさえ塗れんのよ。国道だというだけで。そうでしょう。何べんも言っとるもの。俺が言ってやろうかといって。大臣でも。ええかげんにしてくれと。こんな危ないことはないもんで。

 

 本当に危ないんですよ、あそこ。赤塚と清水口の交差点。特に赤塚は危ないね。大きいで、交差点が。

 

(記者)

 これは、昨年の市長選からずっと言い続けている話ですが、実現に1年以上かかったというのは、何か理由があるのでしょうか。

 

(市長)

 それは、役所は嫌なんでしょう。役所は、自分たちだけでやりたいわけでしょう。当然、今まで決めてきたことがあるから。行革なんて、嫌でしょう。だけど、それはやり抜かないといかんじゃないですか。わしは、役人といいますか、一応行政になっていますけれど、だけど、やっぱり市民の皆さんのために選ばれて出てきたんだもの。

 

(記者)

 今回、9日にはもう要項を配りますけれども、何か抵抗があったのですか。

 

(市長)

 そりゃあ、いろんなことを言う人がいますよ。こんな長いことかかっとるのには。

 

(記者)

 市長室に勤務場所があっても、課長級で、結局、市民経済局や総務局に所属する、局長や部長の部下になるわけですね。

 

(市長)

 一応、職制上はそういうふうに置かれる。

 

(記者)

 特別秘書だと、市長直轄で、特別な地位があって、いろいろできるかもしれませんが、課長級で、局長の下に付いて、今まである弊害を乗り越えられるパワーが付くとは思えないのですが、どうですか。

 

(市長)

 それは、やり切るよりしようがないですわ。他の方法がない。国際展示場でも、上海クラスのやつを造っていこうと思ったって、動かんじゃないですか。もう1年、2年と。

 

(記者)

 直属の上司である、例えば何とか局長に、「まあまあ、その辺で」と言われたら、アウトですよ。

 

(市長)

 それは、市長の言う流れでやっていきますというふうに。それしかないんですよ。方法が。それか、10人ぐらいの、市長政策局というんですか、戦略室というのをつくって、そこで全く別にやるかですね。それもありますわね。そういうやり方もあります。

 

 やりながら変わっていくというのも、あるかも分からんし。だけど、まず、こうやってでもとにかく動きださんことには、従来を越えた分野って、できいせんでいかんですわ。曲がり角、名古屋。

 

(記者)

 最終的には、何人ぐらいでどういうふうにされたいのですか。

 

(市長)

 普通から言うと、10人ぐらい要るでしょう。普通から言えば。

 

(記者)

 最終的に目指しているのは、そういう組織をつくるということですか。

 

(市長)

 そういうふうなんだけれど、そういうことをやっとると時間がかかるで、まず取りあえずやれるところから進めていくということです。

 

 それで、喫緊の課題ね。産業部門で、大きい、国際展示場なんかを造っていくというのとか、それから文化・観光部門、そういうものをまちづくりの1つの指標にして引っ張っていくとか、それから行革でも、ちょうど市バスの話なんかでも。同じことばかり、背中の上からなでとるだけでは、どうにもならんがね。

 

 こういう人が1人おればどうなるかといったら、それこそ営業所へ入っていって、まずみんなの意見を、あんたら、役所ではしゃべれんだろうけれど、俺らに聞かせてくれと。という話を、いっぺん聞けるじゃないですか。そうやって、やっていかないといかん。という話ですわ。

 

(記者)

 例えば、市長はどういう人材をイメージしていらっしゃいますか。

 

(市長)

 30歳か35歳ぐらいの、どう言ったらええかな。飛んで回れる人たち。あんたたちぐらいの年で、ちょっとジャーナリズムは威張っとるでいかんですけれど、本当に頭の低い、ですね。頭の低いやつで。

 

(記者)

 例えばこういう職種とか、こういう仕事をやってきた人とか、例えば何かあるのですか。

 

(市長)

 産業なら、こういうようなことをやってきた人がおればええだろうし、エンターテインメントなら、エンターテインメントをやっとる人がようけおるじゃないですか。日本中に。観光業者もおるし、いくらでもおる。それで生きとる人たちが。

 

 失敗したら倒産して、路頭に迷わないといかん立場で働いとる人が、いくらでもおりますよ。そういう人にやってほしいな。それを言わないといかんですね。うまくいかなかったら路頭に迷うと。自分は。そういう人がやらないといかんです。

 

 名古屋にお客さんが、ちょっとでも来てもらうためにはね。1日40万人、新幹線で止まるんだけれど、その人たちに降りてもらうと。名古屋で。どうやったら降りてくれるかということを、考えないといかん。それはやっぱり、それで生きとるような人たちがやらないといかん、と思いますよ。

 

(記者)

 該当者がないとかという場合は、どうされるのですか。必ず採用されるのですか。

 

(市長)

 そんなことはないですよ。そんなことは。そりゃあ、おるでしょう。おらなんだらどうするといって、そんなことを言っとったら、挑戦できいせんが。

 

 名古屋城天守閣でもそうですけれど、今までの話だと、本丸御殿をやってからというような話になっとったでしょう。まだ、10年ぐらいかかるんですか。待っとるの? それまで。東京オリンピックもやると言っとるのに。

 

(記者)

 特別秘書の方は、市長が引っ張ってこられましたが、この人を採用するときには、市長が最終決定されるのですか。

 

(市長)

 最後はね。どうなるか分かりませんけれど、3回ぐらいは、2回ぐらいは試験があるか知りませんけれど、やっぱり面接はしたいと思いますけれど。

 

(記者)

 市長が決めると。

 

(市長)

 はい。

 

◎市バスの運行ミスについて

(記者)

 先ほどもお話が出ていた市バスの件ですが、運行ミス防止月間ということで、6月は取り組んでいますが、既に2日間で5件のミスがあったということですが、これにつきまして市長としてどう思われるかと、今後、交通局のトップではないのですが、名古屋市のトップの市長として、どういうふうにされていかれるかをお伺いしたいのですが。

 

(市長)

 要するに、士気が下がっとるんじゃないのかと。運転士さんの中にね。全員とは言わんよ。そりゃあ、やる気を持ってやっておられる方も、当然ですけれど、おると思いますけれど、ガス欠をしたり、逆走したり、朝、出発時刻を間違えたんですか。とか、何かどうもやる気が下がっとる方がおられるのではないかと思いますけれどね。

 

(記者)

 運行ミス防止月間にもかかわらず、こういう事態なのですが、何が改善されればいいですか。

 

(市長)

 やっぱり、今言った民間登用で1人別の人が入ってきて、それないし、僕は今日も言ったんだけれど、どこか運送業をやって、非常にパフォーマンスのええ会社はあるんですよ。そういう人に見てもらわないとしようがないぞ、もう、といって。例えば。

 

 内部でどれだけ言っとったって、しようがあらへんじゃないですか。特に僕は、基幹バスレーンの逆走なんてね。事故にならなんだでよかったですけれど、ものすごい危険ですよ。ほんでも一向に直らへんじゃないですか。いつだった? あれは、判明したのは。

 

 過去、いっぺんあったでしょう、確か。調べてみたら、何と、国道の上にペイントがなかったというわけでしょう。

 

 こんなこと、1日で改善しないといかんですよ。交通局長もやっとると思うけれど。こんなもの、国道事務所が言うんだったら、自分で国交省の大臣に会いに行って、塗らせてくださいと頼むのか、塗って当たり前だと思うんだけれど。こんな危ないことはないですから。乗客にとって。正面衝突ですよ、要は。

 

 だけど、そういうことができへんでしょう。それで、何べん言っても駄目なんでしょう。それなら、それこそ、こういう人が入るか。今日僕は言ってやったけれど、当局には。一番ええのは、運送屋で、非常に評判がええところもあるんですよ。そういうところへ、いっぺん頼んでみやあと。

 

(記者)

 そういう力も入れていきたいと。

 

(市長)

 そういうところに見てもらうと。いっぺん。そういうふうにしないと、無理だと思いますよ。無理だというより、危ないでいかん。早くやらんと。だから、今日言った行財政改革、民間登用というのも、そういうことなんですよ。

 

(記者)

 そのことですが、今、交通局で再発防止策を自らやっていて、専門家に意見を聞くとは言っていますが、自分たちで選ぶ専門家で、そういう中で、民間登用といっても、まだ秋以降の話だと思うのですが、もうちょっと市としても、交通局だけにやらせるのではなくて、外部の方をもっと引き込むというところにおいて、具体的に何か考えられていますか。

 

(市長)

 今日も当局に言いましたけれど、私がやるんだったら、運送業の方でですね。別に、バスとかいうのになりますと、みんな仲間ばかりになるもんで、運送業の方で非常に会社を伸ばしとるような人たちね。評判のいい運送屋さんって、あるんですよ。そういう人にいっぺん見てくれというふうに、僕なら頼みますね。

 

(記者)

 市長は頼めないのですか。

 

(市長)

 頼んでもいいですよ。だけど、一応、当局に相談した方がええでしょう。取りあえずは。

 

(記者)

 頼むように指示したというのではなくて、アドバイスしたと。

 

(市長)

 アドバイスしたと。今日の午前中ね。

 

(記者)

 現場の士気が下がっているとおっしゃったのですが、その原因は何だとお考えですか。例えば、いろいろコストカットをして、現場にしわ寄せが来ているというようなことも考えられると思うのですが。

 

(市長)

 僕は、駅西で、あれは10人来とったかな、みんなと一杯飲んだときには、いろんな意見がありましたわね。やっぱり、わしらが言っても上は聞いてくれへんとか、要するに、バスのダイヤがどえらいタイトで、着いたときにしっこする時間もないとかですね。例えばそういうのとか、という話はありましたわね。

 

 とかいうことなんだけれど、単発的に終わっちゃうもんで、あとフォローしとるかと聞いたら、しとると言っていましたけれど、今日。その聞いたときの話をコースターの裏に、ずっとメモしていましたから、全部聞いていっていましたけれど、大体の場合は、働く人たちの言う意見が、上の中間管理職のところで、話を聞いてくれえせんと。努力しても、努力せんでも、同じだがやというふうになると、士気が下がりますわね。

 

 だで、これからええか知らんけれど、例えばドライバーが、桜がきれいだったら、「桜がきれいだで、左側を見てください」だとか、そのぐらいのことを言うようにしたらええがやといって。例えばね。

 

(記者)

 先ほどの国道のペイントの件ですが、これは、市長は、国交省の方には。

 

(市長)

 まだ言っていないですけれど。やる、やると言っとるもんだで。言ってもええですよ、本当に。今日も言ってやったら、「もうすぐですから」と言っていましたけれど。

 

(記者)

 そうなるのですか。

 

(市長)

 いや、その結論は知らん。この間ちょっと聞いたところは、点々で、何か、破線でやると言ったもんで、「冗談じゃない」といって怒ってやりましたけれど。

 

(記者)

 国にやはり言うのは、首長が。

 

(市長)

 僕が言った方が早ければ、今日でも言ってもいいですよ。本当に。言わないといかんか、分からんわな。本当に。危ないのも、めちゃくちゃ危ない話ですから。正面衝突ですから。あれは。

 

(記者)

 市民の安全のために、早くそうなるなら、早めに。

 

(市長)

 本当だわな。時間がかかっとるで、いっぺんそう言いましょうか、それじゃあ。国交大臣かな、これは。国交大臣かね。わし、その仕事なら、やらないといかんですわ。思いますよ。ここでわあわあ言っとって、もはや何カ月たったですわね。

 

 これは本当に役所仕事の典型ですね。それほど国の役人って怖いのかね。市の役人からして。何なんですかね、これは。

 

(記者)

 上司として、利用する市民の方々に、今の市バスの不祥事が相次いでいる状況を何かしら言葉を掛けるべきだと私は思うのですが、その辺はいかがでしょうか。

 

(市長)

 それは申し訳ないことだと思いますよ。皆さんの交通の安全ということは非常に重要なテーマだし、特に正面衝突の危険性があるようなことが起こっとって、大変申し訳ないと思いますよ。だで、わあわあ言っとるんだけれど、それでいかんかったら、本当に、自分で指揮してやるかということになりますわな。

 

 税金も入っていますけれど、税金類似の公共料金でやっとるサービスですからね。税金と同じだと言ってもいいですよ。実際は。こんなことばかり繰り返しておって、市民の皆さんには大変申し訳ないということです。

 

◎児童虐待対策について

(記者)

 簡単で結構なので、2点お伺いしたいのですが、まず1点が、先週発表されました児童虐待の相談件数が過去最多だった件について、市長としてどういうふうに今後対応されるかということが1つ。

 

 あともう1つが、今年、伊勢湾台風から55年ということで、この後、大雨のシーズンに入っていきますが、伊勢湾台風ですとか、過去の水害の歴史などから、市民の人たちとしてどういうふうに対応していったらいいかを、一言ずつお願いします。

 

(市長)

 まず、児童虐待の数が大変増えているというのは、本当に残念なことでね。子どもさんの悲鳴に耳を傾けるというのは、政治の非常に重要な局面ですので、減っていくように、根絶するようにしたいんだけれど、当局から言わせると、皆さん関心が強くなって、気付く件数が増えたからということもありますけれど、しかし、それが本当かどうか。

 

 僕が言っとるのは、じゃあ、気付いて、通報数の中の、ガセネタもあるわけです。中にはね。本当のガセネタは外しとると思いますけれど、この中からは。思いますけれど、本当に虐待のひどい例だというものの入っとる密度の違いを見れば分かるじゃないかと。その密度が上がっとる場合は、やっぱり実数、増えてきとるということで、私はやっぱり、実数の増えはあると思っていますけれどね。

 

 多くは貧困だと。あまり貧困という言葉は簡単に使う言葉じゃないんだけれど、正直言いまして、民間の会社は競争が厳しいもんだから、弱いところから解雇していったりするわけですよ。そうすると、パートをやっとるお母ちゃんなんかは、どうしてもフラストレーションがたまりますので、そういう中から不幸なことが起こっとるのが増えとるんでないかと、僕は思います。

 

 だで、いっぺんちょっと、他都市との比較をちゃんと出してくれと。数字だけ出しても、分からんもんで。実際。名古屋だけ、もし多いと。児童虐待の通報数、それから、一時保護の数ですね。人口当たりの数がどの辺にあるのかというのを知らないといかんですわね。今そう言ってあるところですわ。

 

 五大都市比較をまず出してくれということでですね。それで、非常に実績がいいところのことは、正直言って、そこを見習う、勉強すると。どういう対策をしとるか。その都市で。そういうことが必要だと思いますね。

 

◎過去の災害から学ぶべき防災対策

(市長)

それから、災害ですか。

 

(記者)

 はい。過去に、昔、さんずいのある地名は地盤が緩いとか、そういうお話もあったかと思うのですが、そういう過去の教訓とか、伊勢湾台風の被害だとかを踏まえて、水害に対してどういうふうに対処していけばいいのか。

 

(市長)

 地震という、ちょっとまた別格の災害がありますけれど、水害で言うと、名古屋はやっぱり、何べんも言っておりますけれど、この伊勢湾台風というのはものすごかったと。何でかというと、1000年規模の浸水の予想で、この間出ましたけれど、あれで、伊勢湾台風の方が上ですからね。30センチ。

 

 だから、伊勢湾台風というのはいかにすごい災害であったかということなので、そのときのことがもう一回起きてはいかんですけれど、あの潮位がもう一回来たときに、今度は水を一滴も入れないという体制が、堤防だとか、水門だとかいうことで、きちんとできとるかということが、非常に重要だわね。

 

 だけど、この間ちょっと聞いたけれど、入り口に水門が、中川運河とかありますけれど、ああいうところが、仮に地震なんかが先にあった場合に、立て付けが狂った場合は閉まらんことがあるということらしいんですよ。

 

(記者)

 過去の地名とか、過去の災害から学ぶという点では、いかがでしょうか。

 

(市長)

 これも何べんも言っていますけれど、陸前高田の部長と話をした話でね。彼が言っとったのは、ちょっと2人になったときに、避難所でようけ亡くなっとるわけですよ。だで、「あまり言うと、感じ悪いわ。みんな努力しとるときだから。だけど」と、ちょっと話し掛けたら、「実は、浸水というか、そちらの方は消防になっていたから、70センチだったと思うけれど、70センチしか来んということになっていたんです」と。

 

 「県からもビデオもあるから見たってくださいよ」と。見たら、やっぱりそうですわ。平均ですけれどね。だけど、1000年さかのぼれば、貞観の地震にさかのぼれば、結局、15メートル来たわけでしょう。陸前高田で。そういう記録があったわけでしょう。実は。だで、「本当に残念だった」と。「縦割りで、そうなっちゃって」と。

 

 ということですので、名古屋でも、ちょこっとした小川に見えるところでもね。まちの。例えば江戸時代かその前に氾濫しとらへんかとか、地名が、だから、大事ですわね。池なんかがあったところは、液状化が当然予想されるし、それから、ちょこっとした里山みたいなところでも、(以前に)山崩れが起きとるところがあらへんかということをやるようにと。

 

 ということで、今度、吉川氏が(消防局防災・危機管理担当)局長になっていますけれど、そういう部局で、今度はやっていくということになっておりますが、本当に、ちゃんとやらないといかんぜと。寺の古文書なんか、読まないといかんのですよ。結局。ということが極めて大事ですね。

 

 考えてみれば、災害というのは国土の問題だから、消防は消防でありますけれど、やっぱり国土の研究をしないといかんじゃないですか。当たり前ですが。そう思いますね。

 

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