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平成26年2月17日 市長定例記者会見

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このページを印刷する最終更新日:2019年10月29日

ページID:55809

報告事項

  • 名古屋市歴史的風致維持向上計画の国の認定について
  • なごや子ども応援委員会の職員募集開始について

会見動画

報告内容

◎名古屋市歴史的風致維持向上計画の国の認定について

 皆さん、こんにちは。2月17日(月曜日)の会見を始めたいと思います。

 

 本日は、まず初めに、「名古屋市歴史的風致維持向上計画」が国の認定を受けましたので、ご報告をいたします。認定証を持った職員が入室されます。

 

 この計画は、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」に基づきまして、歴史的建造物と伝統的な人々の営みが一体となった「歴史的風致」を維持向上させることを目的としております。

 

 市町村が計画を策定いたしまして、国から認定をしていただければ、国庫補助の拡充などを受けることができるという制度です。

 

 ちなみに、こんなことは余分なことですが、国庫補助は大変ありがたいんですが、毎年、名古屋市は1兆5000億円、国税を上納しておりますので、もともとは自分の金であったということも言えるわけでして。そこを間違えんように、ぜひしていただきたいということです。

 

 かといって、補助金を受けて、国と一緒にやることもええことですので、変な冷や水を差す気持ちは毛頭ございません。

 

 名古屋市におきましても、先週2月14日(金曜日)に、国土交通省、文部科学省、農林水産省の3省から認定を受けまして、私も東京での認定式に出席してまいりました。

 

 これまでに、金沢市、高山市、京都市などの名だたる「歴史都市」が国の認定を受けていますが、今回の認定で、名古屋市もこうした都市と並び立つ「歴史都市」といたしまして、国から認めていただきました。

 

 国から認めていただきましたというのは、何となく、下手にすぎるような感じがするな。それほどへりくだらないといかんもんか。

 

 この認定に恥じないよう、名古屋城や熱田神宮、歴史の里の整備を進める志段味地区など、歴史を大切にしたまちづくりや情報発信をより一層進めてまいります。同時に、市民の皆さまにも、自分たちのまちの歴史に誇りを持っていただきたいと思います。

 

 なお、「名古屋市歴史的風致維持向上計画」については、名古屋市公式ウェブサイトでご覧いただけます。

 

(当局:今回の歴史的風致維持向上計画には、名古屋の伝統的な人々の営みですとか、歴史的な建造物をたくさんまとめさせていただいております。

 

 一例を申し上げますと、「名古屋城と名古屋城下町を舞台に展開した祭礼に見られる歴史的風致」ということで、名古屋城やその周辺、本町通などで行われてきました東照宮祭、若宮祭などの祭り。もちろん、市長の地元の東区の山車祭りもまとめております。こういった歴史的風致を全部で6本の柱にまとめて、維持向上を図ってまいりたいと考えております。

 

 実際、計画をまとめるに当たりまして、私もかなりいろんな祭りに足を運んできましたが、非常に趣深い祭りが多うございまして、こういったものをより一層皆さんに盛り上げていっていただきたいなというふうに考えております。

 

 今年度中に印刷物にしていきますので、今はホームページだけの公開になっておりますが、より多くの皆さんに見ていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。)

 

 (名古屋市の)特色は、そのときにも国交省で言いましたけれど、同時に認定を受けましたのが、郡上八幡ですね。岐阜県の郡上市。それから、もう1個、奈良の斑鳩町ですか。法隆寺のあるところが一緒でしたので。

 

 郡上は、空襲が、確かいっぺんぐらいあれへんかしらと思いますけれど、なかったかな。ああ、空襲はないんだわ。大火があったんだわ。あそこは。

 

 ということですけれど、(同時に認定を受けたのが)奈良の法隆寺(のあるところ)ですから、名古屋からすると大変うらめしいと。何でかというと、空襲があるかないかは、どえらい違いなんですよ。つくづく思いますけれど、天災もひどいですけれど、伊勢湾台風も、この東北の震災もね。だけど、人災というのは、どえらいことですね。名古屋でも。

 

 名古屋のまちは中心を空襲されておりまして、熱田神宮も本殿を空襲されておると。草薙(くさなぎ)の剣を防空壕に移した次の日に、本殿を空襲されております。それから、名古屋城も、400年名古屋市民が大事にしたのを、昭和20年5月14日ですよね。(終戦まで)あと3カ月というところで空襲されて。

 

 そういう大きなものを失ったこの名古屋のまちが、こういう認定を受けたということは、非常にありがたいことだし、また、そういう歴史を大事にする、その在り方もね。名古屋ならではというのは相当強く出せるんではないかという感じが、わしはしとるということでして。

 

 法隆寺も当然、(木造建築物として)世界でトップ(最古)ですので非常にええですけれど、反対に名古屋でちょっとでも残った古臭いものを、絶対に壊したらいかんで、お前さん。この間、ちょっと見てきたところ、壊したところがあったでよ。

 

 とにかく、そういう空襲で全てを失った名古屋市民のおびただしい涙の上に築かれた、この名古屋のまちということを忘れんようにしないといかん。

 

 私の力では全然ありません。僕らの死んだおやじやおふくろの世代が、大正生まれの辺(の方)が必死になって働いてくれたおかげで、今の名古屋があるということの中で、こういう国の認定を受けたということで、大いに盛り上げましょうということですね。

 

(当局:はい。)

 

 よかったのは、熱田神宮が入っとるでいいですよ。わし、しょっちゅう言っていますけれど、名古屋のまちの中で、名古屋駅と栄とよう言いますけれど、もう1個、熱田神宮も。本物性の一番強いものが、熱田神宮なんですよ。草薙の剣がありますからね。あそこを大いに盛り上げて、伊勢神宮と競ると言うとあれですけれどね。

 

 そうすると、熱田だけじゃしに、名古屋の南の方がずっと、緑区の有松の方から始まっていって、瑞穂区の年魚市潟(あゆちがた)、熱田神宮、それからずっと、宮の渡しなり、佐屋街道の辺もええですけれどね。中川区、それから桑名に続いていくという。

 

 なかなかええ、もう1つの名古屋の魅力ができてくると思います。本物によってね。そのきっかけにしていただきましょうということです。

◎なごや子ども応援委員会の職員募集開始について

 次に、これは特に、わしも言っとるんだけれど、大変重要なことですが、新年度から新たに設置を予定しております「なごや子ども応援委員会」の職員募集開始について、ご報告をいたします。

 

 ジャーナリストの皆さんも、ぜひこれを全国ニュースでやっていただいてですね。全国から、今、公募しておりますので。3月4日(火曜日)必着で応募いただかないといかんのです。約30名。いわゆるスクールカウンセラーで、常勤ですから。日本で初めてです。常勤どころか正規採用、職員としての採用になります。

 

 それから、スクールソーシャルワーカーといいますけれど、子どもさんたちが学校におりますけれど、それを取り巻く家庭だとか、社会だとか、そういうところといろんな話をする人。それから、スクールアドバイザー。これも、いろんな環境の中でやるという方を、合計約30名、公募を既にしております。2月12日(水曜日)からでしたかね。これは繰り返しますが、日本で初めてなんです。

 

 もう11人、実はスクールポリスといいまして、警察官のOBを今のところ想定しておりますけれど、この方を11名。即、常勤でということも考えておりましたけれど、向こうの体制もありますので、取りあえずこの警察のOBについては非常勤になります。

 

 前、テレビでやっていましたが、ずっと昔からの論点で、学校の先生に非正規採用が非常に多いという話がありましたけれど、今度は、学校の先生じゃないのよ。

 

 スクールカウンセラーというのは、日本中、非常勤なんです。実は。ほとんどが週1回出てきて、子どもさんのいろんな話を聞いて解決策を考えるんですけれど、皆さん、非常にご苦労されて。やっぱり(週に)いっぺんですから。この子どもさんがどうやって人生を生きていくんだというところまでは、残念ながら、入れんですわ。

 

 で、何でこれをと言いますと、繰り返し言いますけれど、去年、名古屋市の南区で、中学生がビルの上から下りまして命を失ったという非常に悲しいことがありまして、彼が遺書の最後に、「来世」じゃなくて、どう言っとったかな。正しく言えば。

 

(当局:死後の世界。)

 

 ああ、死後の世界ですね。僕は、来世、来世と言っていましたけれど、「死後の世界があったら見ています」と、彼の遺言書の最後に書いてあります。私はこれを片時も忘れたことはないんですよ。(彼に)見とられると思ってですね。どうしようかなということで、去年の夏、ロサンゼルスへ行ってきまして。アメリカはこういうことが非常に熱心で進んでおるということは聞いておりましたので。

 

 そこで、繰り返しますが、アメリカのスクールカウンセラーがどう言っとったかというと。日本のスクールカウンセラーとアメリカのスクールカウンセラーって、名前はスクールカウンセラーで(同じだけれど)、中身は全然違うんですわ。びっくりしました。

 

 どういうことかというと、アメリカのスクールカウンセラーが、女の人ですけれど、言っとったのは、私たちは数学の授業は苦手なんですと。だけど、数学の先生は私たちのような仕事は苦手なんですと。両方、イーブンかイコールか、対等なんですね。こうやって(両)手を出してね、言っていました。名古屋の言葉でないです。ちゃんと英語で言っとったんですけれど。

 

 私はそれでびっくりしましてですね。誰も褒めてくれんで、しようがないで自分で言っていますけれど、これはやっぱり河村さんの長年やってきました感性の鋭さで、誰も褒めてくれんでね。「ちょっと待ってくださいよ。どういうことなんですか」と。

 

 スクールカウンセラーというのは非常勤ですから。日本では。イーブンとはどういうことなのか、組織図を見せてくれと言ったら、何人か来て、組織図をその場でです、見せて。

 

 アメリカの、いわゆるロサンゼルスのBoard of Education、向こうの教育委員会の中の、Health and Human Servicesという部署が担当しとって、それは、日本語でよく健康とか福祉とか(直)訳しますけれど、実はこれは違うんですよ。

 

 Healthというのは、一応、健康ということですけれど、Human Servicesというのは、人間の生き方というような、人間全般にわたってという意味なんですよ。この間、ちゃんと聞きましたら。

 

 だから、あまりに当たり前すぎて、なぜ俺もこれに感づかなかったんだろうかと。今まで国会議員を15年以上やらせていただいて、市長も大体20年、現職でやっていますので。

 

 要するに、アメリカの場合は、数学の授業や、社会や理科の先生がおるように、同じように、人生の応援団がおるんですわ。ちゃんとしたトレーニングを受けた人たちが。子ども250人から400人とか500人に1人おると言っていましたけれど、日本はないんです。

 

 ということで、名古屋のこの不幸もそうですけれど、日本中で、愛知県で、この間、体罰の話もありましたけれど、繰り返される子どもの悲鳴というか、に対して、同じように教育委員会のことをぼろかすに言ったり、教職をぼろかすに言って、また繰り返すと。

 

 コメンテーターが出てきても、大体同じことを言いますね。地域みんなで支えないといかんといって。だけど、それはそうなんだけれど、やっぱりこれは。

 

 名古屋は今度、110中学校がありますけれど、それを11に分けまして、そのブロックごとに3人ずつ、それからスクールポリスを入れると。4人ずつの、専門に「おみゃあ、大きくなったら何になるんだ」と。

 

 「親が離婚してよ、商売も生活も苦しいで、生活保護を受けてなんかでね。学校が嫌になって、投げやりに、やけくそになっとるか分からんけれど、おみゃあさんにはこういうええところがあるか分からんぞ」といって、「こういう人生を歩んだらどうだ」と。

 

 そういうようなことをちゃんと専門に言う人間を、いよいよ日本中で名古屋が初めてつくっていくという、大変に意味のあることなんです。ということですので。

 

 何でこんなことができなんだのかと、某文部科学省の偉いさまに聞きましたら、こう言いましたよ。実は、病院だと、医者がトップでないといかんと。実は、レントゲン技師とかね、放射線技師とか、医者よりもっと学歴も上というかトレーニングも上で、そういう人たちもおるんだけれど、どうしても医師がトップだと。学校も、教師がトップでないといかんと。

 

 アメリカを見とると、教師の職を終えた人がやるんです。2年間、教師を経験したうえで、専門的なスキルを身に着け、カウンセラーとなるんです。だで、嫌なんですわということを、某文部科学省の偉いさまが言っておられたということなので、なるほどと。

 

 そういうものかということなので、名古屋は、さまざまな教育関係者の抵抗があったかどうかよう分かりませんけれど。あくまで子どもたちの、将来立派になってちょうということ。あくまで子どもさんたちを見て、そこに大きな応援団をつくっていくと。人生の応援団をつくっていくと。

 

 これで全ていじめ問題が解決するとまでは言いません。当然のことながら。いじめで亡くなる子どもが全部なくなるとは言わんけれど、僕は日本中に相当大きな、そのためのアンサーを提供できると。名古屋から。

 

 そのために、3億円余り予算請求しておりますので、名古屋市民の皆さんにおかれましては、皆さんの血税を使いますので、この子どもさんの応援のために、ぜひご理解をしていただきたいし、繰り返しますが、(マスコミの)皆さんにおかれましては、ぜひ全国ニュースでやってほしいんです。

 

 広く人材を募るということもありますし、それから、日本(中)に広がっていってほしいと。こういうことがね。子どもの人生を応援するという意味で、お願いをしたいと思います。

 

 教育からエデュケーションへと。どうも、本当にそうですね。聞いてみると。本当にやられた方は数人しかおりませんけれど、アメリカでスクールカウンセラーの資格を取って、実際、アメリカでスクールカウンセラーをやった人は(あまり)いませんけれど。

 

 それは河村さんの言うように、教育の「教」の字の、これは僕が言っとることですけれど、右側は、むちの象形文字で、教育とエデュケーションは違うと。エデュケーションというのは、「エ」は「外へ」で、「デュース」で「引っ張る」ということですから。応援するという。いろんな子どもさんたちを。

 

 いろんな人がいるじゃないですか。体の不自由な人、元気な子、それから、経済的に豊かな子、そうでない子、それから、頭がええ子そういうことをすべからく応援すると。応援シティ名古屋と。

 

 だから、教育という言葉は、もうそろそろ時代的には死語にしていかないといかん。僕は、エデュケーション、ええ言葉がなかなかないかと思うけれど、応援が僕はいいと思います。応援すると。応援シティ名古屋と。

 

 こういう第一歩が始まるということで、それが応援ネーションといいますか、ジャパンというふうになっていくようなことができんかということですので、どうか、(申し込みは)3月4日必着でして。これは、何を見るとええのかな。

 

(当局:ホームページです。)

 

 ホームページですか。

 

(当局:本市ホームページのトップページです。)

 

 ホームページのトップページ。

 

(当局:募集要項に関しましては、本市ホームページのトップページに、募集の要項と定めたものが掲載してありますので、よろしくお願いいたします。)

 

 コンピューターをやれん人は、どうなるの。

 

(当局:そういう方は、本市の区役所とか、図書館とか。)

 

 区役所(などで申し込み書をもらっていただく)とか、電話をかけてちょうと。電話(番号)も言っときゃあ、一応。

 

(当局:電話番号は、052-972-3236になります。よろしくお願いいたします。また、各種報道機関の方には、積極的にPRの方をよろしくお願いいたします。)

 

 ということですので、ぜひ皆さんに、全国の人に知ってもらえますように。

 

 これで、子どもさんの命が1人でも助かってくれんかということですので、全国の皆さんに知っていただいて。こういう常勤、正規の採用として、子どもの人生を応援していくというのが日本にもできてきますようにという、名古屋のチャレンジです。

 

 以上です。

質疑応答

◎2月定例会の意気込みについて

(記者)

 間もなく始まる2月定例会の意気込みについて、お聞かせください。

 

(市長)

 まず、以前(報道の)皆さんにも言いましたように、やっぱり名古屋は曲がり角ですね。本当に。曲がり角です。どういう曲がり角かというと、東京の大きな衛星都市で静かにその都市の一生を終えていくのか、それとも、東京に匹敵する、また京都に匹敵するような、面白いというか、世界の人を引き付けてやまない魅力あるまちになっていくのかという、曲がり角だと思います。

 

 僕の場合は、東京の衛星都市ではいかんもんだで。稼ぎ頭は間違いない。何べんも言っておりますけれど。名古屋港だけの貿易黒字で約6兆円もありますから。日本中の稼ぎ頭は間違いない。だけど、世界の人たちが名古屋にいっぺん遊びに行こうかと言ってくれるようなまちになるように、いろんな調査費等、まず灯りをつけたという段階でして、重要なところに差し掛かっとるだろうと思います。

 

 大規模再開発の数(の違い)はショックですよ、しかし。あまりこういうところで言うことでないかもしらんけれども、ある資料によりますと、名古屋は最新が3つですね。大阪が11ですか。東京が53ですか。確か。大規模再開発。

 

 どういうことかというと、駅前にある大名古屋ビルヂングを壊した、ああいうやつです。当然、再開発をやりますと、そこにラーメン屋が入って、ジャズ喫茶が入ってと、こうなっていくわけですよ。雇用を生んで、お客さんも来るということですから。これはベースなので、これが乗数効果を生んで広げていくわけです。格差を。

 

 とにかく税金は税金できちっとやらないといかんけれど、ものすごい、7割近いお金を国に上納しとりますので。名古屋はですね、国と県にですけれど。上納しとる中で、民間の方々、民間の銭を持っとる人、不動産関係の人やら、銀行関係の人やら、いろいろいますけれど、名古屋でいっぺん金を使って投資しようかと。名古屋に。面白いまちになるらしいぞと。

 

 そういうふうになってもらえるかどうかということを、まずその呼び水をつくらないといかん。市は。これが非常に重要で、そういうことを決めていく議会がこの2月議会だということだと思います。それから、先ほど言いました、日本で初めて子どもの応援をしていく、子ども応援委員会。常勤のですね。

 

 それから、これはこの間(の会見で)も(質問が)あって、誤解せんようにしてほしいんだけれど、特別職の秘書ね。これはどうしてもやってほしい。これだけのね、名古屋駅もそうですよ。それから、今の子ども応援委員会もそうですけれど、名古屋の港の方に、それこそ上海と競るような大きな国際展示場をつくるといったら、セントレアに勝るとも劣らんぐらいの取り組みが要りますよ。

 

 それから、何々銀行、何々証券、何々不動産、何々地所とか、ああいうところを回らないといかんです。みんな。とにかく名古屋へ投資してちょうと。

 

 ということをやっていくためには、僕一人ではできんよね。私のためでは全くありません。名古屋市のため、必要ですわ。大阪にもありましたし、東京にもありますし。議会と話し合うことも必要でしょう。そうなってくれば。そうなってこんでもだけれど。

 

 私の私設秘書だといって、何を考えとるのかという話ですよ。私設秘書はいますよ。私だって。パーティー券で集めながら、ちょこっとずつ。だけど、市のいろんな方針を、いろんなことを相談してということは、できませんよ。守秘義務もあるし。できませんよ。全く意味が違うということでしてね。誤解されんように。名古屋のために、ぜひつくっていただきたいと思います。

 

 市役所の秘書もようけおりますけれど、やっぱり全部。あまり変なことを言う気持ちにならんけれど、どうしても(約)3年ごとに転勤があるし、今までやってきたことに縛られるわけです。市役所の(秘書の)場合は。しようがないですけれどね。今言ったことというのは、みんな新しいことばかりですから。みんな。そうでしょう。

 

 ということで、私は私で、別に働きすぎで死んでも何でもええんですけれど、名古屋市のためにね。じゃあ、政党の本部にも行かないといかんじゃないですか。いろんな役所も行かないといかんじゃないですか。そうでしょう。そういうのは、私設秘書じゃできませんよ。ということです。

 

 それから、不正採用の事件がありましたので、これはもう全国でやられておりますけれど、コンプライアンスをしっかりして、市民の皆さんに信頼してもらえる名古屋市にする条例。これはぜひ通してもらわないといかんです。二度とこういうことが起きんようにということでして。

 

 あと、大変たくさんありますけれど、その辺を中心とした、名古屋の曲がり角に立つ議会になってくるんじゃないかなと思います。

 

(記者)

 色々と、相生山の問題ですとか、敬老パスの問題ですとか、色々ありますが、定例会を通して、何かしら1つ、これは結論を出したいなという問題がありましたら、教えていただければと思います。

 

(市長)

 結論は、みんな出したいです。何かしら1つといって、全部出したいですよ。相生山だって、市民の皆さんがどう考えておられるのかね。本当に知りたいと思わん?意見が割れていますからね。住んどる人がどう思ってみえるのかと。それを聞くということは、政治のまず原点じゃないですか。

 

 それから、敬老パスは、とにかく大いに盛り上げないといかんけれど、路線は(今も)走っとるんだわね。市バスも、地下鉄も。空気を乗せて走るよりは、ようけ乗ってもらった方がええでしょう。ねえ。

 

 ようけ乗ってもらうにはどうしたらええかと。そちらの方に集中していけば、まだまだ行政改革はようけできると思いますよ。独占企業だもの。

 

 そういう流れの中で、なるべく、今、税金で。全部税金じゃないけれど、乗車料もありますけれど、維持しとる名古屋の市バス、地下鉄の公共交通網を、みんなの人にぎょうさん乗ってもらって、いろんなところに出掛けてもらって、買い物をしてもらったりして、楽しんでもらえるようにつくっていくということでしょう。

◎敬老パスについて

(記者)

 前も質問したと思うのですが、空気を乗せている時間帯、いわゆる人が少ない時間帯は、ご老人の方だけではなくて、誰が乗ってもタダという方針に転換するというようなことはあるのですか。

 

(市長)

 それはなかなかディープな話でして、「誰が乗っても」はいかんか分からんけれど、例えば、子どもさんを妊娠しておられるようなお母ちゃんなんかはどうだという議論が出てきますわね。確かに。出てきますよ。それを、1年もかからんですわ、大いに議論しようということですよ。じゃないですか。

 

 大抵、空いとる時間帯に乗らっせるわね。通勤、通学のときに乗るのは大変ですから。そこらの工夫もいろいろあると思いますけれど。

 

(記者)

 敬老パスに時間制限を設けるような考えというのは、あるのですか。いわゆる通勤時間帯は敬老パスを使っては駄目だというような時間帯を設けるとか。

 

(市長)

 そういうことをやると、せっかくやりかけてきたやつが、値打ちが下がると言われるわね。大抵。(使い方が)難しくなるしね。

 

(記者)

 でも、いわゆる現役層と高齢者世代を比べると、優遇というのが問題になっているというのもあるかと思うのですが。

 

(市長)

 確かにそうだけれど、この間言ったか知らんけれど、昼間の空いとる時間帯にようけ乗ってもらうために、そういう年食ったと言うとわしもそうですけれど、65歳以上の人に乗ってもらうというのは、確かに面白い工夫なんだね。それは言えるんだわ。

 

 かといってね。それこそ、定期券なんかがあるけれど、勤労学生の人たちだとか、いろいろいますからね。社会の中には。そういう人らにも喜んでもらう施策というのは、考えられるんじゃないの。と思いますけれどね。

 

(記者)

 そもそも論ですが、敬老パスの利用交通機関拡大というのがマニフェストにあったと思うのですが、来年度検討するのは、それも含めて検討するということですか。

 

(市長)

 その中で話が出てくるんじゃないですか。

 

(記者)

 現在、まず市営交通をどうするのかという話なのですか。今、市長が考えているのは、市営交通をどうするのかということですか。

 

(市長)

 最初は、今の市営交通ですね。公共交通網の市バスと地下鉄をどういうふうに、誰のお金で維持していくのかということでしょう。まず。ということが第一ですね。

 

(記者)

 それをまず。

 

(市長)

 そういう議論が今までなかったもんで。そっちの方は。そういう話をして、空いとる時間帯をどうするんだという話よ。今度は。ようけ乗ってもらうのがええもんだで。ということですわ。

 

(記者)

 2月議会まで、予算までに結論を出すとおっしゃっていたと思うのですが、初めは。どうして今年度、それまでに結論が出なかったのですか。

 

(市長)

 僕は、今みたいな考え方ね。要するに、130億円でやられたらどうなんだという考え方というのは、僕からすると、経済学上、プライスキャップ(上限)を考える理論ですから、そう違和感はないんだけれど。

 

 今のところは、乗車料金で(計算する)という仕組みになっとるから、それは、制度を大きく変えることになるので、すぐ考えがこうだというのは言えないよということもあるので、それじゃあ、議論を続けようかということです。

 

(記者)

 そうなると、名古屋市の交通施策というのは、乗る人が払うという大前提が崩れてくるかと思うのですが、どういう方向になるのですか。

 

(市長)

 乗る人が払うという…。

 

(記者)

 利用者の応分負担というのは。

 

(市長)

 今でも税金が入っていますからね。乗車料だけでやっていないですよ。

 

(記者)

 でも、それが原則から崩れることになるかと思いますが。

 

(市長)

 そういうようなことを言う人もおると。(私は)そうとも思わんけれどね。乗車料金ゼロと考えればええから。その場合は。

 

(記者)

 タダで乗る人が増えるわけじゃないですか。

 

(市長)

 だから、それは限定してやっていかないといかんでしょう。どうしても。全部タダという考え方もないわけじゃないですけれど。(市営交通の運営を)全部税金でやるというのもね。だけど、それは、普通は(そういう考え方は)取らないわね。受益者負担という考え方を普通は取っていくんだけれど、それは混ざりながらやっとるということです。税金か、受益者負担かというのは。現実は。

 

(記者)

 何でそこまで高齢者を優遇するのですか。

 

(市長)

 高齢者を優遇するって、空いとる時間に乗ってもらうのに、非常に便利ですね。元気になってもらえるし。

 

(記者)

 他都市と比べると、名古屋市は圧倒的に利用者負担が安くて、なぜそれをここまで守ろうとするというか、第三者委員会(今後の高齢者の生きがい施策のあり方検討分科会)ですら、引き上げが妥当だというような結論が出ている中で、なぜそこまで守ることに固執するのですか。

 

(市長)

 第三者委員会(今後の高齢者の生きがい施策のあり方検討分科会)の結論は、このままいくと、(敬老パスを使う)人間がようけ乗ると負担(敬老パス事業費)が増えるからという前提なんですよ。だから、(敬老パス)一部負担金を上げてもいいんじゃないかという考えだけれど。そうじゃなくて、ようけ乗ったって(敬老パス事業費が)同じだということになれば、話はまた別ですわ。じゃない?

 

 何で交通局にだけようけ金が行くのか、よう分からん。このまま、どんどこどんどこ(敬老パス事業費が)増えていって、交通局へばかりものすごく金が行くんだけれど、路線を増やすんですか。それなら。

 

(記者)

 高齢者社会なので、基本的には、現役世代が減っていって高齢者が増えていけば、投入する税金はどんどん増えてくるというのは、普通に考えれば分かることですよね。

 

(市長)

 それは単純な考え方で。

 

(記者)

 だから、利用者の負担を多くするというのは、ごく普通の考えのような気がするのですが。

 

(市長)

 ようけ乗ることによって、今、熱田神宮かいわいを盛り上げようとしとるので、そういうのにも参画してくれと。交通局に。

 

 それは、皆さんから言うと異常に見えるけれど、東京なんか、みんなやっているじゃないですか。そういうのを、まちづくりと一緒に。普通は、そういうことをやりながら乗車の客を増やしていくんですわ。乗車料金を上げることによって増やしませんよ。やるときもあるけれど。

 

 そういう方向で、経済全体を持ち上げる方向を考えたらどう?と言っとるんですね。僕は。

 

(記者)

 それと、いわゆる乗った人にお金を払ってもらうという原則は、別だと思うのですが。

 

(市長)

 そこのところは、どういうふうに考えるかだわな。今だって、(市営交通の運営費用は)全部乗車料金じゃないもの。敬老パスを除いても。幾ら(税)金を使っとるか、ちょっと思い出せんけれど。路線ごとに補助金を出しとるところがあるでしょう。あると思いますけれど。地方へ行けば、ようけありますわね。

 

(記者)

 公共交通の議論の中で、民営化というのは、選択肢に入っているのですか。

 

(市長)

 ありますよ、私。当然。何の悪いこともないという考え方ですよ。私は。民営化した方が、サービスは良くなると。何べんもいろんなところで、保育園(の民営化について)でも言っていますけれど。みんな必死に働きますから。

 

 どうも、たまに基幹バスに乗ると、あれは基幹バスの、市バスの運ちゃんがどうかな。名鉄バスもよう分からんけれど、はっきりものを言うのは、たまたまか分からんけれど、名鉄バスの運ちゃんの方が、はっきりものを言いましたけれど。次はどこといって。たまたまだったらいかんですけれど。人によりますかね。人によりますか、どうですかね。

 

 どうですか。全部は乗っとらんで。わしは、基幹バスの通りは、月に1、2回は乗りますので。

 

(記者)

 公共交通機関の在り方というのを議論するに当たっての、新たな仕組みづくりみたいなものをするのか。それとも、市内部で、市長と交通局とで話をするということなのでしょうか。あるいは、関係局との話になるのでしょうか。

 

(市長)

 関係局とまずやってですね。そう珍しい考え方ですかね、しかし。

 

(記者)

 では、抜本的に検討されると。

 

(市長)

 はいはい、そういうことですね。抜本的に検討し。基本的に料金を上げると、利用する人は減るんです。何でも。どういう社会でも。新聞もそうじゃないですか?よう知りませんけれど。

 

 企業局になっとるからね。料金を上げずというか、下げて、ようけの人に乗ってもらって、また経済を盛り上げて収支を合わせるというのが、民間の考え方だわね。それはできると思いますし、企業局だったら、本来そうしないといかんのじゃないですか。企業局という名前が付いとるんだもの。

 

(記者)

 市長のお考えは置いておいて、要は、今回プライスキャップ(上限)をかけるというところで、これは当然、議会からも出てくると思うのですが、約5億円の分を抑え込むというところで、対案がないことに対して、議会と市民にどういう説明をされていくのですか。

 

(市長)

 取りあえず3億円分については、過去の料金(平成26年度予算で計上されている、概算で計算した平成12年度予算)の修正(差額精算)分については、これはまたちょっと違う話なんだけれど。新しい仕組みで考えるかどうかということになると入りますけれど。だから、どうでしょうかね。

 

(記者)

 名古屋の郊外に位置するような路線としては、どちらかというと、特に市バスとかですと、生活に必要な路線だと思うのですが、あそこが赤字路線だとかというときに、廃線というようなことを考えると気が気でないですね。市長の今のプライスキャップ(上限)という考えは分かるのですが、それを補うだけの説明が足りないんじゃないかと思うのですが。

 

(市長)

 それがすぐ分かったら、実は、行政改革なんて一瞬のうちにできるんですよ。独占企業というのは、それが分からないから、みんな苦しむんです。どうしても説明せよと言うんだったら、この間も言ったけれど、今、営業所で民間委託しとるところ、3つでしょう。

 

 あれは確か、ルールで半分までということになっとるらしいんだけれど。この間、ちょっと聞いたら。まだだいぶあるんじゃないですか。

 

 それから、バスの乗務員というのは、1人で乗っておりますので、(減らすのは)なかなか難しい。地下鉄(の職員)は何人、どう全体におるのか、分からへんですわね。

 

 それから、車の修理なんかも、私がもし経営者だったらね。市バスの修理は、直営の工場を確か持っとったはずですけれど。今、外注になったのかどうか知りませんけれど、私も零細企業をやってまいりましたので、修理代を全部見ますね。がーっと、見ます。

 

(記者)

 実際に、要はプライスキャップ(上限)をかけたことで赤字路線の再編だとかが起きたときに、市民に市長から、これまでの市長のいろいろなご説明を聞いてくると、いわゆる政治選択みたいな説明をされるというので。

 

(市長)

 いやいや、そういうふうにならんようにね。市民サービスが落ちないように。だけど、今言ったいろんな維持管理費、人件費、そういうところの問題をずっと精査していくというのは、普通の考えなら当たり前ですよ。

 

 ただ、この間聞いたように、電力会社と同じで、総括原価方式なんだね。水道と、交通局も。原価はこれだけといって、順番に上に乗せていけばええらしいですわ。らしいと言っとってはいかんけれど、そうだげなぞ。

 

 そんなところのやつは、一個一個洗っていかないとしようがないんだけど、わし1人しかおらせん、特別秘書も何もおらせんし、どうにもならへん。だから、そういうときはプライスキャップ制度になるんですよ。この中で、あんたのところがまず考えやあと。

 

 減税でも同じようなことがあったわね。減税でも。市民サービスが落ちとるかといったら、全然落ちとらんと思いますよ。減税をやめて市民サービスをやれと言うんだけれど、そんなめちゃくちゃなのがいるんですね。なら、減税なんか一生できんですわ。お金ですから。

 

 減税をやらずに、(減税を)やる前に、その市民サービスを実現すればよかったじゃないですか。そういう人は。

 

 だから、本当に、もし何だったら、ちょっと見させてもらいたいけれどね。修理代やら、人員が何人おってどうだとか。ずっと。電気代は割と安かったように記憶するんだけれど、車両1台、1億何千万円というのも、あれもどうか、ちょっと分かりませんけれど。そういう話ですわ。

 

(記者)

 敬老パスの予算を減らして、交通局の経営努力を促していらっしゃいますが、敬老パスの額は減ったけれども、一方で、赤字路線を補填する補助金が昨年度より増えているそうなのですが、そうすると、削減の意味も少なくなってしまうのではないかと思うのですが、その辺はお考えにならなかったのですか。

 

(市長)

 それは、今、初めて聞きましたね。増えとるといって?

 

(記者)

 増えています。

 

(市長)

 そうかね。そっち(赤字路線へ)の補助金があるとは聞いていましたけれど。全部、当然、受益者負担だけではやれていないということは聞いていましたけれど。

 

(記者)

 そういう補助金があることをご存じだったのであれば、そこも精査した上で、経営努力を促すべきではないでしょうか。

 

(市長)

 経営努力を促しながら、補助金のことを考えるという方法もある。それは。総括原価方式だといえば、どっちかというと、そっちにならないといかんね。積み上げられると分からせんのですわ。積み上げられると。要は。

 

(記者)

 市長が敬老パスの伸びを、今回、抑えた関係で、その計算上、補助金が1億円ぐらい赤字路線を補填するのが増えているらしいです。

 

(市長)

 え?

 

(記者)

 敬老パスの伸びを抑えた関係で、1億円ぐらい、赤字路線を補填するのが、一般会計から増えていると。今年の。

 

(市長)

 1億円。

 

(記者)

 ええ。

 

(市長)

 敬老パスの、そうすると何ですか。そちらの金がそちらに使われとったということ?

 

(記者)

 いえ、違います。敬老パスが人の伸びを見込まないことによって、赤字路線の数がこれまでより多くなって、そのせいで1億円増えていると。赤字路線の割合。

 

(市長)

 まずはいっぺん調べてみますわ。

 

(記者)

 それはご存じなかったですか。

 

(市長)

 知らなんだ。その報告は受けておりません。そういう補助金があるということは聞いていましたけれど。

 

(記者)

 市長に説明したらしいと聞いたので、市長はそれに納得されたのかなと思ったのですが。

 

(市長)

 聞いとらんと思いますね。その話は。聞いとらんと思いますけれど。

 

(記者)

 市長の知らないところで、交通局への補助金を増やされたと。

 

(市長)

 補助金を削減したと。

 

(記者)

 いや、そうではなくて、増えていたということです。一般会計から、これまでよりも、その影響によって1億円ぐらい増えた。赤字路線を補填するためのお金が。

 

(市長)

 そうですかね。それはちょっと、あまり記憶にないな。その話は。何か紙に書いてあって、出したでと言うか分からんけれど。分からんですね。

 

(記者)

 全体として減らさないと、意味ないですよね。

 

(市長)

 それは、そういうことですわ。全体として減らすということと、全体として盛り上げるということですわ。両方。交通局自体を。

 

 熱田神宮が、お前さん、今、(年間参拝者が約)650万人でしょう。1000万人まで増やせば、ものすごく乗客が増えますよ。多分、それほど増便せんでもええと思いますよ。しないといかんぐらいになれば、うれしい悲鳴ですけれど。そういうところに、何で交通局が入らんのですか。市民経済局(の担当だと考えているから)?こっちは。観光とか何とかといって。そうでしょう。

 

 熱田神宮を盛り上げると、南区の方からバスで来る人も、ようけいますよ。あっちの方から。多分。そうやって、経済って盛り上げてかな。

◎市国際展示場「ポートメッセなごや」について

(記者)

 ちょっと話が変わるのですが、市長は先ほど、国際展示場のときに、港でとおっしゃいましたけれども、場所についていろいろ議論があるみたいなのですが、市長は、今のところ、国際展示場の場所について、現在の金城埠頭のままで、市長の思っている上海と競ってやるというのができると考えていらっしゃるのですか。

 

(市長)

 金城埠頭だけでは無理だわ、そんなの。そもそも場所がないがね。レゴランドもできるでしょう。(金城埠頭だけでは)できいせんもんで、それこそ特別秘書が要りますわ。名古屋だけじゃなしに、(ほかの自治体なども)回っていかないといかんじゃないですか。ずっと。名古屋だけで行っとれば、まあね。名古屋だけかも分からんし、名古屋だけでもないわけじゃないけれど、それは、土地は少なくなっとるわね。

 

(記者)

 では、市長の現在の認識では、金城埠頭では無理だと。

 

(市長)

 上海と競るようなやつをやるにはね。そこのサブグラウンドならいいですよ。でかいやつの。20万平米なり、30万平米のね。そこの中の、あれは何万平米だったか。6万平米とか、7万平米でなかったかしら。確か。ならええけれど、あそこだけでというのは、物理的に無理ですわ。

 

 それだけの大きい国際展示場をつくろうと思ったら、三重県やら、岐阜県やら、愛知県もそうだけれど、静岡県なんかの協力がいるでしょう。どっちにしろ。特に産業界の。どこかええ土地はないかといって、(そういったところを)回っていかないといかんのですわ。じゃない?

 

(記者)

 では、市長の構想の中で、金城埠頭は、あったとしてもサブ会場的なものなのですか。

 

(市長)

 上海クラスを目指すならね。

 

(記者)

 場所は新たに検討されるということですか。

 

(市長)

 検討しないといかんですよ。それから、それと同時に、日本版マサチューセッツ工科大学みたいなのをつくろうかと言っとるがね。理工系の聖地みたいなのをつくるんですよ、名古屋は。

 

 面白いのもあるけれど、ここまで産業のまちになったので、そちらのメインストリームだけでも、世界に冠たるというのをつくらないといかんのですよ。理工系で勉強したい人は、みんな名古屋へいりゃあと、こうならないといかんですよ。そういう動けるのをつくっていかないといかんわね。

 

(記者)

 具体的に言うと、来年度検討される予定はあるのですか。場所について。

 

(市長)

 それはだから、今、既存のお金(国際展示場の将来展望を検討する予算)が300万円(計上しているの)と新たに700万円、(産業振興施策全般についての基礎調査として)予算措置してあるがね。そういうお金でやるんですわ。

 

(記者)

 新たな設置場所について。

 

(市長)

 そうですね。今の金城埠頭をどうするかということもありますよ。ほかっておけば、今までどおりになりますよ。一応、プランがあるやつだから。その代わり、こういう、産業で日本のリーダーになっていくという構想は、今みたいな三男坊主義ならええけれど、世界の人らが産業技術だったら名古屋へ行こうかというふうには、なかなかならんわね。

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