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感染症対策・調査センターだより
感染症及び衛生害虫等の情報を定期的にわかりやすく発信しています。また、感染症対策・調査センターの業務についてもご紹介しています。
感染症対策・調査センターだより最新号(第12号)
令和7年5月に発行しました。
感染症対策・調査センターでは、私たちに病気を媒介したり危害を加えたりする衛生害虫等の調査を行っています。今号では、昨年度実施したマダニと蚊の生息調査結果の一部をご紹介します。
感染症対策・調査センターだより(第12号)



マダニの生息調査

当センターでは市内でマダニの生息調査を継続して実施しています。昨年度に毎月6地点で調査を行ったところ、8種類のマダニが捕獲されました。ヒトへの吸血性が強く、SFTSを媒介することがあるタカサゴキララマダニも捕獲されました。

マダニに刺されないように気を付けましょう!
マダニはイノシシやシカなどの野生生物に取付いて行動範囲を広げ、草むらの葉裏や積み重なった落ち葉の中などに隠れ、近づいてきた人間を含む生物に取付き刺咬・吸血します。
春から秋にかけては、マダニによる刺傷被害が増える季節です。キャンプや山歩きなど野外で活動するときは、肌の露出を少なくし、適宜虫よけ剤を使用するなどしてマダニに刺されないように気をつけましょう。

フタトゲチマダニ(左上)、ヤマアラシチマダニ(右上)、
タカサゴキララマダニ(下)の成虫。1目盛りは1ミリメートル。

マダニは、産卵のため吸血する他に幼虫から若虫、成虫と成長するときにも吸血します。1目盛りは1ミリメートル。
- マダニに咬まれないように注意しましょう-(名古屋市健康福祉局環境薬務課) 東海地方出身のタレント「さばいどる かほなん」さんが、動画でマダニの生態と対策についてわかりやすく説明しています。
蚊の生息調査

蚊はデング熱などの感染症を媒介し、ヒトを吸血する際に病原体をうつします。当センターでは、毎年独自に蚊の生息調査を実施しているほかに、本市の他の部署と共同で蚊の生息状況とウイルス保有状況の調査を市内8地点で実施しています。
蚊の生息調査(CO2トラップ法)

調査地点のうち6地点ではCO2トラップ法で月2回24時間調査を実施しています。令和6年度は11種類の蚊が捕集され、ヒトスジシマカとアカイエカ群がその内の約9割を占めました。
アカイエカ群の捕集のピークは6月で、8月下旬以降はあまり捕集されませんでしたが、ヒトへの嗜好性が強いヒトスジシマカは7月から秋まで多く捕集されました。
蚊のウイルス保有調査

ウイルス検査は衛生研究所で実施しています。令和6年度は、捕集された蚊からウイルスは検出されませんでした。
なお、このウイルス検査は平成17年度から実施していますが、これまでウイルスが検出されたことはありません。
センターからのお知らせ
消防局との相互研修を実施しました
センターでは、消防局救急課と年1回定期的に相互研修を実施しています。昨年度はこの2月に行い、センターから消防局へは、感染予防対策として、手洗いチェッカーによる手洗い後の手指の衛生状況の確認とマスクのフィットテスターによる着用マスクの漏れ率の測定をしました。また、消防局からセンターへは、患者移送時に用いるストレッチャーの安全操作と救急車両の安全走行についての実技講習がありました。
今後も、センターでは消防局と連携して安全対策に係る情報などを共有し、感染症患者の安全な移送業務に活かしていきます。

手洗いチェッカーによる手洗い後の汚れのチェック

マスクのフィットテスターによる着用マスクの漏れ率の測定

過去のたより
令和6年度以前のたよりはダウンロードしてご覧ください。
令和6年度
第11号(令和7年2月発行)は、現在も多くの人が発症、感染する結核の注意点などについて紹介しています。
感染症対策・調査センターだより第11号
第10号(令和6年11月発行)は、日本紅斑熱・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの感染症を媒介するおそれのあるマダニの生態とその注意点などについて紹介しています。
感染症対策・調査センターだより第10号
第9号(令和6年8月発行)は、手足口病・ヘルパンギーナと蚊媒介感染症の症状と予防法などについて紹介しています。
感染症対策・調査センターだより第9号
第8号(令和6年5月発行)は、令和5年度に実施した蚊、マダニ及びスズメバチの生息調査結果と、スズメバチの生態について紹介しています。
感染症対策・調査センターだより第8号
令和5年度
第7号(令和6年2月発行)は、近年増加している梅毒とエムポックスについての話題です。
感染症対策・調査センターだより第7号
第6号(令和5年11月発行)は、インフルエンザについての気になるトピックをまとめています。
感染症対策・調査センターだより第6号
第5号(令和5年8月発行)は、デング熱等の感染症を媒介する蚊と8月以降に刺傷被害が多くなるスズメバチに対する被害抑制の方法をご紹介しています。
感染症対策・調査センターだより第5号
第4号(令和5年5月発行)では、感染症対策・調査センターの業務を紹介しています。また、近年増加している日本紅斑熱・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)を媒介するマダニについての話題を採りあげています。
感染症対策・調査センターだより第4号
令和4年度
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