ページの先頭です

ここから本文です

ヨコバイ類・カイガラムシ類について

ソーシャルメディアへのリンクは別ウインドウで開きます

このページを印刷する最終更新日:2015年1月19日

ページID:6597

ページの概要:農作物の害虫や不快害虫が含まれる、ヨコバイ類・カイガラムシ類について

ウンカ・ヨコバイ類

[学名] Auchenorrhyncha
[分類] 半翅目(カメムシ目),頸吻亜目

ウンカ類もヨコバイ類も植物に寄生する昆虫類で、農作物の害虫となる種が多く含まれるが、人体に直接的な害を与える種はない。

燈火によく集まる習性があるので、大量に室内に入ると不快害虫として問題にされることがある。植物に突き刺して吸汁するための鋭い口吻を持っているので、人の皮膚を刺すことが偶発的にあるが実害はない。

ツマグロヨコバイ

[学名] Nephotettix cincticeps Uhler
[分類] 半翅目(カメムシ目),ヨコバイ科

ツマグロヨコバイ

セミを非常に小さくしたような外観で、体長約4mm。
緑色で、翅の先端が黒い。

イネなどの農作物の害虫であるが、燈火に集まる習性が強く、屋内に侵入する。

カイガラムシ類

[学名] Coccoidea
[分類] 半翅目(カメムシ目),カイガラムシ上科

カイガラムシ類は成長したときの雄、雌の姿がたいへん異なっている。雌は自ら分泌したロウ物質で体をおおい、植物の幹や葉に固着して移動することができない種類もある。雄は幼虫から蛹を経て有翅の成虫となり、飛ぶことができる。後翅は退化して平均棍となっていて、2枚の翅が認められるが、前翅も退化している種もある。

植物に寄生するため、農業上重要な害虫となるものが多いほか、住宅周辺の庭園や公園などで発生したものが、住宅内に侵入し不快害虫となることがある。

オオワラジカイガラムシ

[学名] Drosicha corpulenta (Kuwana)
[分類] 半翅目(カメムシ目),ワタフキカイガラムシ科

オオワラジカイガラムシ(雌成虫)

雌成虫では1cm前後となる、大型のカイガラムシ。
小判型で、全体暗赤褐色。
自らが分泌したロウ物質により、白い粉をまぶしたように見える。

カシ類、シイ類などの樹木の、枝や幹に寄生して吸汁する。

オオワラジカイガラムシ(幼虫)

幼虫の大きさは1-2mm。
暗赤褐色で、白いロウ物質はあまり目立たない。

5-6月ごろ落葉の下などに産卵され、12-1月ごろ幼虫がふ化する。
ふ化した幼虫は、寄主植物を求めて徘徊・移動し、寄主植物に定着して冬を越す。

移動の際に、住宅の外壁に大量に付いたり、室内に侵入するなど、不快害虫として問題になることがある。

人畜に対する刺傷などの直接的害はない。

オオワラジカイガラムシ(雄成虫)

雄は雌とまったく異なった形態で、黒ずんだ翅がある。

タマカタカイガラムシ

[学名] Lecanium kunoensis Kuwana
[分類] 半翅目(カメムシ目),カタカイガラムシ科

タマカタカイガラムシ

雌成虫はほぼ球形で、直径4-5mm。暗赤褐色で光沢がある。

ウメ、サクラなどバラ科植物につく。

アカホシテントウ(左:成虫,右:蛹)

特に手入れの悪いウメなどに大発生し、このような場合、天敵となるアカホシテントウ[右画像]が大量に発生することがある。
アカホシテントウは蛹化する際ウメの木から離れる習性があるが、住宅が近い場合、壁面などに大量に付着し、不快害虫として問題になることがある。

このページの作成担当

健康福祉局衛生研究所生活環境部

電話番号

:052-737-3711

ファックス番号

:052-736-1102

電子メールアドレス

a7373711-05@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp

お問合せフォーム

お問合せフォーム

ページの先頭へ