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カレハガ類について

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このページを印刷する最終更新日:2024年2月21日

ページID:5997

ページの概要:皮膚炎を起こす種が含まれる、カレハガ類について

カレハガ類

[学名]Lasiocampidae
[分類]チョウ目,カレハガ科

比較的大型ないし中型のガ。

幼虫は剛毛でおおわれた『ケムシ』で、毒針毛をもつ種がある。毒針毛は、胸部の叢毛帯(そうもうたい)に集中しているものと、全体に分布しているものとがある。いずれも毒針毛に触れると激しい痛みと、後のかゆみを生じ、ときに発熱することもある。
成虫には毒針毛はない。

日本から20数種が知られており、名古屋市内ではマツ類に発生するマツカレハ、サクラなどに発生するオビカレハなどが多い。

マツカレハ

[学名]Dendrolimus spectabilis (Butler)
[分類]チョウ目,カレハガ科

マツカレハ(雄成虫)

比較的大型のガで、翅を広げたときの大きさが90mmに達する個体もある。

マツカレハ(雌成虫)

基本的な色彩は褐色で、白色・黒色紋があるが変異が多い。

マツカレハ(幼虫)

幼虫は『マツケムシ』と呼ばれ、アカマツ、クロマツなどのマツ類やヒマラヤスギなどの葉を食べる。

幼虫は70mmに達する大型の毛虫で、胸部に藍黒色の毛のかたまり(叢毛帯)がある。これは先端がとがった毒針毛で、触れると激しい痛みがある。数日後にはかゆみとなり、1週間以上続くこともある。

マツカレハ(繭)

幼虫で越冬して、翌年6月頃老熟し、細枝や葉に繭を作る。
繭にも毒針毛が付着しているので、触れると皮膚炎を起こす。

近似の種に、ツガカレハ、クヌギカレハ、タケカレハなどがあり、いずれも同様の被害がある。

オビカレハ

[学名]Malacosoma neustrium (Linnaeus)
[分類]チョウ目,カレハガ科

オビカレハ(成虫と繭)

成虫は、翅を広げた幅が雄35mm、雌45mmのガ。色彩に変異が多いが、基本的には全体黄褐色で、前翅の中央に濃色帯がある。

オビカレハ(幼虫)

幼虫は、終齢で約60mm。
食樹の細枝にリング状に産み付けられた卵塊で越冬し、春にふ化する。

オビカレハ(テント状の巣)

若齢期には、枝の又状になった場所などに、糸を吐いてテント状の巣を作り群生している。巣の状態から『天幕毛虫(テンマクケムシ)』と呼ばれる。

毒針毛を持たないので、皮膚炎を起こすことはないが、ウメ、サクラ、モモ、バラ、ヤナギ類など多くの有用樹を加害する、重要な果樹・庭園害虫。

カレハガ

[学名]Gastropacha orientalis Sheljuzhko
[分類]チョウ目,カレハガ科

カレハガ(幼虫)(右側の3頭はオビカレハ幼虫)

カレハガ類の中でも大型で、幼虫は体長90mmに達する。

カレハガ幼虫(藍黒色部分が叢毛帯)

他のカレハガ類の幼虫と同様、胸部背面に藍黒色の叢毛帯があるが、この刺毛は扁平なヘラ型である。

幼虫は、サクラ、ウメ、ナシ、モモなどの葉を食べる。

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