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ナガシンクイムシ類について

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このページを印刷する最終更新日:2021年12月23日

ページID:4820

ページの概要:木材や竹製品などを食害する、ナガシンクイムシ類について

ナガシンクイムシ類

[学名] Bostrychidae
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

円筒状の形をした甲虫で、小型な種が多いが、20mmを超える種もある。

ほとんどの種は食材性で、建築材や家具材、竹製品などを食害する。穀類などを食害する種もある。

チビタケナガシンクイ

[学名] Dinoderus minutus (Fabricius)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

チビタケナガシンクイ成虫

体長2.5-3.5mm。コナナガシンクイより多少太めの外観を持つ。

竹材の害虫として有名。
日本家屋の土壁に使用される こまい竹(小舞、木舞)に発生した場合、駆除が難しいので、防虫処理をしたものを使用するのが良い。
調度品、日用品などの竹製品や籐ヤシ(ラタン)製品なども、よく被害にあう。

チビタケナガシンクイの被害を受けた竹材

ニホンタケナガシンクイ

[学名] Dinoderus japonicus Lesne
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

ニホンタケナガシンクイ成虫

体長3-4mm。チビタケナガシンクイによく似ていて、区別は難しい。

生態や、被害の様態はチビタケナガシンクイとほぼ同じで、幼虫が乾燥竹材を食害する。

ホソナガシンクイ

[学名] Heterobostrychus aequalis (Waterhouse)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

ホソナガシンクイ成虫

比較的大型の種で、体長6-13mm。

南方系の種で、東南アジアでは家具や建材の大害虫。
多くの樹種を加害する。

日本では定着しているか定かではないが、ときどきラワン材や籐ヤシ(ラタン)家具などの食害が報告される。

オオナガシンクイ

[学名] Heterobostrychus hamatipennis (Lesne)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

オオナガシンクイ成虫

体長8-15mm。

ラワン材に被害が発生することがある。
大型種のため、穴は大きく、成虫になって材の外に出るときに出る粉状の木屑(フラス)の量も多い。

ヒメタケナガシンクイ

[学名] Dinoderus bifoveolatus (Wollaston)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

ヒメタケナガシンクイ成虫

体長2.5mm前後。チビタケナガシンクイによく似ている。

世界の熱帯、亜熱帯域に広く分布する。
日本への侵入は1986年に東京で確認された。
名古屋でも、籐製品から発生したものを1998年に認めた。

日本国内での定着は難しいと思われるが、輸入時に加害されていたものが、短期間に被害を拡大することは充分にありえるので注意が必要。

コナナガシンクイ

[学名] Rhizopertha dominica (Fabricius)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

コナナガシンクイ成虫

体長2-3mm。

穀類の害虫。粉などの加工品にも害がおよぶ。

触角第2節が第1節とほぼ同じ長さであることなどで、食材性の種と区別できる。

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