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荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査結果について

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このページを印刷する最終更新日:2016年1月15日

ページID:76055

ページの概要:荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査結果について

平成14年9月6日

 平成14年2月から3月にかけて底質のヘドロのしゅん渫を行い、その後の追跡調査結果をまとめましたのでお知らせします。

1 追跡調査結果

(1) 地点名

荒子川(北中島橋周辺、荒子橋、柳瀬橋、荒子川ポンプ所)

(2) 調査日

平成14年5月(水質)、8月(水質・底質)

(3) 調査結果

ア 水質調査結果(1,2-ジクロロエタン)

1,2-ジクロロエタンの水質調査結果

参考 1,2-ジクロロエタン(水道水質基準ガイドブックより抜粋)

(用途) 1,2-ジクロロエタンは合成化学物質であり、自然界には存在しない。用途は主に塩化ビニルの製造であり、そのほか合成樹脂原料、フィルム洗浄剤、有機溶剤、混合溶剤、殺虫剤、医薬品、化学反応中間体などに使用される。

(健康影響) 1,2-ジクロロエタンは麻酔剤のような作用を示し、肝臓、腎臓及び循環器系に損傷を与えることが研究によって示されている。
発がん性はIARCでは「2B:人に対して発がん性の可能性のあるもの」とされている。

イ 底質調査結果(1,2-ジクロロエタン)

(単位:mg/L)

1,2-ジクロロエタンの底質調査結果

2 これまでの経過

(1) 測定結果

ア 平成8年度以前は全く検出されていません。
イ 平成9年度に年間平均値で0.0009mg/Lと環境基準(0.004mg/L)は満たしているもののわずかに検出されました。
ウ 平成10、11、12、13年度は、年間平均値で0.0064、0.0095、0.016、0.0077mg/Lと毎年環境基準(0.004mg/L)を超過しました。

(2) 原因究明調査結果

ア 河川の水質調査結果から、1,2-ジクロロエタンの汚染の上限は北中島橋付近で、この付近が汚染源であり、ここから下流に向かって拡散していることが判明しました。
イ 荒子川流域は、合流式下水道処理区域であり、荒子川へ直接放流しているのは4事業場だけであり、その排水には1,2-ジクロロエタンは全く含まれていませんでした。
ウ 保健所及び上下水道局の周辺事業場の立入調査では、1,2-ジクロロエタンを使用していた事業場は確認できませんでした。
エ 北中島橋付近の目視調査等では、汚染と直接関連しそうな不法投棄物等は発見できませんでした。
オ 原因究明のため、汚染の中心と思われる北中島橋付近の底質調査を行いました。この結果、北中島橋から南北50mの範囲内で、採取した底質の溶出試験で最高30mg/Lが検出され、高濃度に汚染された底質の存在が明らかになりました。また、北中島橋から南北50m以上離れた地点では、底質の汚染は認められず、底質の汚染は狭い範囲にとどまっていました。
カ 底質調査で高濃度の1,2-ジクロロエタンが含まれていることが明らかになったヘドロについて平成14年2・3月に北中島橋から中島橋にかけてしゅん渫を行いました。
キ しゅん渫の効果を把握するために、追跡調査を行いました。

3 今後の対応

 荒子川の1,2-ジクロロエタンは、しゅん渫の効果のため全体的には下がっていますが、依然として一部の地点では高濃度で検出されているため、今後も継続して監視を行います。
 また、周辺の地下水の汚染状況の調査も併せて行います。

1,1,2-トリクロロエタンの水質調査結果
荒子川の流域図

このページの作成担当

環境局地域環境対策部地域環境対策課水質地盤担当

電話番号

:052-972-2675

ファックス番号

:052-972-4155

電子メールアドレス

a2675@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

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