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荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査結果について(その2)

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このページを印刷する最終更新日:2016年1月15日

ページID:76054

ページの概要:荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査結果について(その2)

平成14年9月19日

 平成14年9月6日付で公表しました荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査の結果、荒子川の北中島橋(中川区中島新町三丁目)周辺の地下水汚染の可能性も考えられるため、周辺井戸7カ所の水質調査を行いましたので、その結果をお知らせします。

1 調査日

平成14年9月10日(火)

2 調査結果

調査結果
NO.所在地1,2-ジクロロエタン(mg/L)1,1,2-トリクロロエタン(mg/L)
1.中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
2.中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
3.中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
4.中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
5.中川区東中島町0.0004未満0.0006未満
6.中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
7.中川区法華0.0004未満0.0006未満

1,2-ジクロロエタンの環境基準:0.004mg/L

1,1,2-トリクロロエタンの環境基準:0.006mg/L

3 今後の対応

今回の調査の結果、荒子川北中島橋周辺の既存井戸では地下水汚染は認められませんでした。今後も引き続き汚染原因の究明調査を行っていきます。

荒子川北中島橋周辺井戸位置図

荒子川北中島橋周辺井戸図

参考(水道水質基準ガイドブックより抜粋)

1,2-ジクロロエタン

用途

1,2-ジクロロエタンは合成化学物質であり、自然界には存在しない。用途は主に塩化ビニルの製造であり、そのほか合成樹脂原料、フィルム洗浄剤、有機溶剤、混合溶剤、殺虫剤、医薬品、化学反応中間体などに使用される。

健康影響

1,2-ジクロロエタンは麻酔剤のような作用を示し、肝臓、腎臓及び循環器系に損傷を与えることが研究によって示されている。

発がん性はIARCでは「2B:人に対して発がん性の可能性のあるもの」とされている。

1,1,2-トリクロロエタン

用途

1,1,2-トリクロロエタンは合成化学物質であり、自然界には存在しない。用途は主に1,1-ジクロロエチレン(塩化ビニリデン)の製造原料。その他、油脂、ワックス、天然樹脂およびアルカロイドの溶剤として使用されている。

健康影響

マウスに強制経口投与したところ、肝細胞がんおよび副腎褐色芽細胞種が発生した。
発がん性はIARCでは「3:人に対して発がん性ありと分類できないもの」

USEPAでは「人に対して発がん性の可能性のあるもの」とされている。