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荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査結果について(その6)

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このページを印刷する最終更新日:2016年1月15日

ページID:76049

ページの概要:荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査結果について(その6)

平成16年3月16日

 荒子川における1,2-ジクロロエタンの追跡調査の結果、荒子川の北中島橋(中川区中島新町三丁目)右岸付近の土壌汚染が判明しており、平成14年9月10日に周辺井戸調査を行い地下水汚染は認められませんでしたが、その後1年が経過していることから、周辺井戸6カ所について水質の再調査を行いましたので、その結果をお知らせします。

1 調査日

平成16年2月4日(水)

2 調査結果

調査結果
NO.所在地1,2-ジクロロエタン(mg/L)1,1,2-トリクロロエタン(mg/L)
1中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
2中川区中島新町0.00070.0006未満
3中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
4中川区東中島町0.0004未満0.0006未満
5中川区中島新町0.0004未満0.0006未満
6中川区法華0.0004未満0.0006未満

1,2-ジクロロエタンの環境基準:0.004mg/L

1,1,2-トリクロロエタンの環境基準:0.006mg/L

今回の調査の結果、全地点において環境基準以下であり問題ありませんでした。

荒子川北中島橋周辺井戸位置図

荒子川北中島橋周辺井戸図

参考(水道水質基準ガイドブックより抜粋)

1,2-ジクロロエタン

用途

1,2-ジクロロエタンは合成化学物質であり、自然界には存在しない。用途は主に塩化ビニルの製造であり、そのほか合成樹脂原料、フィルム洗浄剤、有機溶剤、混合溶剤、殺虫剤、医薬品、化学反応中間体などに使用される。

健康影響

1,2-ジクロロエタンは麻酔剤のような作用を示し、肝臓、腎臓及び循環器系に損傷を与えることが研究によって示されている。
発がん性はIARCでは「2B:人に対して発がん性の可能性のあるもの」とされている。

1,1,2-トリクロロエタン

用途

1,1,2-トリクロロエタンは合成化学物質であり、自然界には存在しない。用途は主に1,1-ジクロロエチレン(塩化ビニリデン)の製造原料。その他、油脂、ワックス、天然樹脂およびアルカロイドの溶剤として使用されている。

健康影響

マウスに強制経口投与したところ、肝細胞がんおよび副腎褐色芽細胞種が発生した。発がん性はIARCでは「3:人に対して発がん性ありと分類できないもの」、USEPAでは「人に対して発がん性の可能性のあるもの」とされている。