土壌汚染の報告について(名古屋市南区滝春町)

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ページID3003229  更新日 2025年11月18日

報道発表日時: 2025年11月18日 午後3時00分

下記のとおり、「市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例」に基づき、土壌汚染の報告がありましたのでお知らせします。

概要

  1. 報告者 大同特殊鋼株式会社
  2. 報告日 令和7年11月14日
  3. 対象地名 大同特殊鋼株式会社滝春テクノセンター
  4. 所在地 名古屋市南区滝春町9番地
  5. 対象地の概要 工場(昭和19年頃から現在まで)、54,562m2(工業専用地域)

汚染状況

汚染状況

項目注1

汚染物質

基準超えの濃度

基準に対する倍率

基準

超過地点数/調査地点数注2

土壌溶出量調査

砒素及びその化合物

0.030 mg/L

3.0 倍

0.01 mg/L以下

1/1

ふっ素及びその化合物

1.1 mg/L

1.4 倍

0.8 mg/L以下

1/1

土壌含有量調査

鉛及びその化合物

170 mg/kg

1.1 倍

150 mg/kg以下

1/1

注1 土壌溶出量は土壌に含まれる汚染物質が地下水に溶け出す量、土壌含有量は土壌に含まれる汚染物質の量を示します。
注2 調査対象地における平面図上で、試料採取によって評価した地点数を示します。

対象地の状況

 対象地は、飛散防止措置等がとられています。

本市の対応

 報告者に対し、適切な土壌汚染対策を実施するよう指導を行います。
 「市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例」に基づく区域の指定、告示などを行う予定です。
 

対象地の場所

対象地の場所を示したものになります。

この背景地図等データは、国土地理院ウェブサイトの地理院地図を一部編集して使用している。

参考

基準を超過した物質の毒性について

【鉛及びその化合物】
急性毒性:嘔吐、腹痛、下痢、血圧降下、乏尿、昏睡。可溶性鉛塩の経口致死量は10 gといわれている。
慢性毒性:高濃度の中毒症状は、貧血、消化管の障害、神経系の障害等。血液中鉛濃度が0.4~0.5 mg/Lを超えて長期間暴露された場合に障害がみられる。
発がん性:国際がん研究機関(IARC)は、鉛の無機化合物をグループ2A(人に対しておそらく発がん性がある)に分類している。また、鉛そのものをグループ2B(人に対して発がん性があるかもしれない)、鉛の有機化合物をグループ3(人に対する発がん性については分類できない)に分類している。
【砒素及びその化合物】
急性毒性:70~200 mgの摂取により、嘔吐、下痢、脱力感、筋肉けいれん等が現れ、昏睡後死亡する。
慢性毒性:3~6 mg/Lの量の長期摂取によっても起こり、一般的には目・鼻・喉等の粘膜炎症に続き、筋肉の弱化、食欲減退が起こる。
発がん性:国際がん研究機関(IARC)は、砒素及び砒素化合物をグループ1(人に対して発がん性がある)に分類している。
【ふっ素及びその化合物】
急性毒性:NaFを6 mg/日以上摂取し続けていると、ふっ素症となり、体重減少、悪心、嘔吐、便秘等をきたす。SiF4では、胃軟化症、神経痛等を起こす。
一般成人が一度に100 mg以上摂取すると、腹部の激痛、嘔吐、悪心を起こし、2,500 mg以上の摂取で中毒死する。
慢性毒性:ふっ化物で中毒したラットの場合、腎臓における脂肪酸酸化酵素活性が著しく減少し、また、肝臓中の窒素及び脂肪含量が減少することが見い出されている。また、ふっ素中毒では、炭水化物の代謝障害も見られている。
飲料水等からふっ素を長期間過量に摂取した場合、飲料水のふっ素濃度2 ppm以上で斑状歯を生じ、8 ppm以上で骨硬化症となる。
発がん性:動物実験で発がん性を示すデータがない。

出典「改訂4版水道水質基準ガイドブック」「化学物質ファクトシート(環境省ウェブサイト)」

報道発表に関するお問い合せ

環境局地域環境対策部地域環境対策課
担当者:吉開
電話番号:052-972-2676
ファクス番号:052-972-4155
Eメール:a2677@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp