土壌汚染の報告について

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ページID3003143  更新日 2025年11月18日

報道発表日時: 2025年11月18日 午前11時30分

愛岐処分場旧浸出水処理施設等取りこわし工事に関連して、土地の形質の変更を予定している範囲について土壌調査を実施したところ、土壌汚染対策法で定める基準を超える物質が検出されましたので、下記のとおりお知らせします。

なお土壌調査の結果は、令和7年11月18日に岐阜県へ報告しております。

 

1 調査場所

 岐阜県多治見市諏訪町川西75番地(愛岐処分場 旧浸出水処理施設敷地内)

2 汚染状況

土壌調査結果

項目

汚染物質

基準越えの

濃度範囲

基準に対する

倍率

基準

超過数/調査数

(注)

 

土壌溶出量調査

ふっ素

及び

その化合物

 

1.1ー2.4 mg/L

 

1.4ー3.0倍

 

0.8 mg/L以下

 

2/49

 

土壌溶出量調査

カドミウム

及び

その化合物

 

0.0041ー0.0076 mg/L

 

1.4ー2.5倍

 

0.003 mg/L以下

 

3/49

(注)超過数及び調査数は、土壌調査を実施した区画の数量である。

3 今後の対応

 岐阜県と十分に協議を行い、土壌汚染対策法及び関係法令等に従い適切に対応いたします。

4 対象地

調査場所

 

<参考> 基準を超過した物質の毒性について

ふっ素及びその化合物

急性毒性

NaFを6 mg/日以上摂取し続けていると、ふっ素症となり、体重減少、悪心、嘔吐、便秘等をきたす。

SiF4では、胃軟化症、神経痛等を起こす。
一般成人が一度に100 mg以上摂取すると、腹部の激痛、嘔吐、悪心を起こし、2,500 mg以上の摂取で中毒死する。

(注)100 mg は、今回の土壌溶出量の濃度(2.4 mg/L)では、水42 Lに含まれる量になります。

慢性毒性

ふっ化物で中毒したラットの場合、腎臓における脂肪酸酸化酵素活性が著しく減少し、また、肝臓中の窒素及び脂肪含量が減少することが見出されている。

また、ふっ素中毒では、炭水化物の代謝障害も見られている。
飲料水等からふっ素を長期間過量に摂取した場合、飲料水のふっ素濃度2 ppm以上で斑状歯を生じ、8 ppm以上で骨硬化症となる。

発がん性 ふっ素には動物実験で発がん性を示すデータがない。
カドミウム及びその化合物

急性毒性

急性経口致死量は確認されていないが推定値で数百mg、中毒量は15mgで悪心、嘔吐などの症状を呈する。

10mg/Lを飲料水の形で短期間曝露した場合、鉄の消化管からの吸収が一部抑制されることが認められている。
(注)15mgは、今回の土壌溶出量の濃度(0.0076 mg/L)では、水1.9KL に含まれる量になります。

慢性毒性

異常疲労、臭覚鈍化、貧血、骨軟化症など。

 出典:「化学物質ファクトシート(環境省ウェブサイト)」、「改訂4版水道水質基準ガイドブック」
 ((注)は、名古屋市において追記しています。)

報道発表に関するお問い合せ

環境局施設部施設課
担当者:浅井・宮川
電話番号:052-972-2377
ファクス番号:052-972-4131
Eメール:a2372-03@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp