令和7年度地下水の水質常時監視における基準超過について
報道発表日時: 2025年11月11日 午後3時00分
令和7年度の地下水の水質常時監視(概況メッシュ調査)において、1地点で地下水の環境基準を超過しましたのでお知らせします。
環境基準を超過した調査地点と項目の水質調査結果
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調査地点 |
井戸水の用途 |
項 目 |
測定値 |
基準に対する倍率 |
環境基準 |
|---|---|---|---|---|---|
|
千種区内山三丁目 |
生活用水 |
クロロエチレン |
0.011 |
5.5倍 |
0.002以下 |
注1 当該井戸は、ろ過装置により浄化処理して使用されています。
注2 井戸水の用途は次のように分類しています。
「一般飲用」 :飲用に用いられている可能性のある井戸
「生活用水」 :飲用以外の生活用に用いられている井戸
「工業用水」 :井戸水を冷却等の工業用として用いている井戸
「その他」 :上記のいずれにも分類されない井戸
今後の対応
井戸の所有者に調査結果を連絡し、当該井戸の井戸水はトイレ、風呂等の生活用水に利用していると確認しましたが、今後も飲用しないように指導しました。
汚染原因の究明、汚染範囲の確認のため、周辺井戸の水質調査等を行うとともに、周辺井戸の所有者に対しても、念のため井戸水を飲用しないように周知します。
なお、環境基準を超過した井戸については、今後も定期的な調査を行います。
〈参考〉地下水の水質常時監視について
地下水の水質常時監視は、水質汚濁防止法第16条により、愛知県知事が定めた測定計画に基づき以下の4調査を実施し、結果を公表しています。
概況調査(定点調査) :同一の6地点の経年的な地下水質を把握する調査
概況調査(メッシュ調査) :毎年新たに選定した27地点で市域の全体的な地下水質を把握する調査
汚染井戸周辺地区調査:環境基準を超える汚染が新たに判明した場合に、その周辺の汚染範囲を確認する調査
定期モニタリング調査:過去の調査で判明した汚染を継続的に監視する調査
〈参考〉概況調査(メッシュ調査)地点

黒丸は、今回判明した環境基準を超過していた地点
〈参考〉基準を超過した物質の毒性について
【クロロエチレン】
毒 性:労働者を対象とした疫学調査や症例報告の多くで、塩化ビニルモノマー(クロロエチレンの別名)が肝臓の血管肉腫の発生を増加させたと報告されている。
発がん性:国際がん研究機関(IARC)はグループ1(人に対して発がん性がある)に分類している。
出典「化学物質ファクトシート(環境省ウェブサイト)」
(斜字部分は名古屋市において挿入しました。)
報道発表に関するお問い合せ
環境局地域環境対策部地域環境対策課
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