麻しん(はしか)患者の発生について(令和7年10月31日)
報道発表日時: 2025年10月31日 午後5時00分
10月30日(木曜日)、名古屋市南区の医療機関から、名古屋市保健所に情報提供があり、名古屋市衛生研究所が遺伝子検査を実施し、10月30日(木曜日)に麻しん陽性であることが判明しました。
その後、本市が患者の疫学調査を実施したところ、周囲へ感染させる可能性のある時期に、公共交通機関を利用していたことが判明しました。
本公表は、当該患者と接触した方が麻しんに感染している可能性があるために、広く情報提供するものです。
1 患者について
(1) 概要
- 居住区・年代・性別
- 南区在住 30歳代 男性
- 職業
- 会社員
- ワクチン接種歴
- 不明
- 海外渡航歴
- あり
- 主な症状
- 発熱、発疹、咳、コプリック斑、腸炎
(2) 行動等
- 10月27日(月曜日)
- 20時00分頃から21時30分頃(現地時間)、カンボジアからハノイへ航空機で移動
-
10月28日(火曜日)
-
0時20分頃から6時30分頃、ハノイから中部国際空港まで、ベトナム航空VN0348便を利用
8時03分から9時00分頃、中部国際空港駅から名鉄空港線・常滑線の普通電車を利用し、市内に移動
夜から発熱、咳等の症状が出現
- 10月29日(水曜日)
-
午前中、自宅から豊橋市内まで、自家用車で移動(商業施設等の利用はなし)
当日中に自家用車で帰宅
市内の医療機関A(南区)を受診(移動は自家用車、隔離受診)
- 10月30日(木曜日)
-
自宅にて静養
名古屋市衛生研究所による遺伝子検査の結果、麻しん陽性と判定
- 公共交通機関への問い合わせは、慎んでいただきますようお願いします。
- 現時点においては麻しん患者が利用した公共交通機関を利用しても感染の恐れはありません。
- 公共交通機関において患者と接触した方以外で、接触したことが判明している方には直接注意喚起を行っています。
2 麻しん(はしか)について
感染すると、10日から12日程度の潜伏期間を経て、38℃前後の発熱が2日から4日続き、咳や鼻水といった風邪のような症状が出ます。その後、高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。症状は7日から10日で回復します。
空気感染、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトに感染します。感染力は非常に強く、感染する期間は発症の1日前から解熱後3日頃までとされています。免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症すると言われています。
3 注意喚起
麻しんは手洗い、マスクのみで予防はできず、予防接種が最も有効な予防法です。1歳(第1期)と小学校入学前年度(第2期)に、MRワクチンの定期予防接種を忘れずに実施することが重要です。定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している方、麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない方は予防接種を検討してください。
4 参考
今回の麻しん患者の発生で、令和7年の報告数は本市内では6例目(愛知県では11例目)になります。
報道発表に関するお問い合せ
健康福祉局健康部感染症対策課
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