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令和3年度被災地支援リポート ‐陸前高田市‐ 11月分の記事

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このページを印刷する最終更新日:2021年12月1日

ページID:147665

令和3年度被災地支援リポート‐陸前高田市‐

令和3年10月26日(金曜日)

 昨年4月から陸前高田市防災局防災課に派遣されている職員です。

 10月に入り、これまで名古屋市から派遣されてきた何人もの職員がお世話になった、市役所旧庁舎の解体工事が始まりました。工事開始から、1か月余りですが、1、2号棟、があった場所は、既に更地となっており、残る建屋は3、4号、東棟のみであり、順調に工事が進めば、年内には建物の姿は無くなりそうです。ここで勤務された派遣職員のみなさんは少しさみしく感じるかもしれません。

仮設庁舎解体工事風景

仮設庁舎解体工事風景 3号棟(手前)と4号棟(奥)

 さて今回は、8月に実施した全職員による庁内訓練について、報告させていただきます。この訓練は、陸前高田市において風水害を想定した初の訓練となり、また、新庁舎供用開始以降初めての全庁訓練でもありました。

 陸前高田市では、有事の際に災害対策本部(以下、災対本部)は市役所庁舎ではなく、高台にある消防防災センター(以降、防災センター)に設置され、防災センターが災害対応の中枢となります。そのため、有事の際には、災対本部長である市長や副本部長の副市長を始め、災対本部員となる部課長等は市役所庁舎から、防災センターまで移動しなければなりません。これまでの旧庁舎は防災センターとは徒歩2、3分程度の距離でしたが、新庁舎は車でも5分以上は掛かる距離にあり、災害時の各職員の動きや、災対本部との情報伝達の方法など、これまでの対応と大きく異なります。

 今回は、事前訓練として、台風の接近に伴う、各課での対応を確認するため、上陸5日前からのタイムラインを作成しました。当日訓練は、災対本部運営訓練、各地区本部での避難所開設運営訓練、事前訓練で作成したタイムラインに基づく各課での対応訓練の3本立てで実施しました。

 私は、全体の想定シナリオ、災対本部員会議資料を作成し、訓練当日は災対本部運営訓練を担当しました。

 本部員会議で各所属から報告された被害情報や対応状況、新たに付与された情報を各所属に持ち帰り、対応方針を検討後、次の会議でその対応の報告をするというように、本部員は何度も防災センターと市庁舎とを行き来するという実際の動きを確認しました。

災対本部員運営訓練

災対本部員運営訓練の様子

 地区本部の避難所開設運営訓練については、コロナ禍の避難所運営を想定し、防護服の着用、段ボールベッドやパーテーションの設置、発熱者の対応等を確認しました。

避難所受付

避難所受付の様子

発熱者対応

発熱者対応の様子

災対本部員会議での情報を所属課に共有する様子

災対本部員会議での情報を所属課に共有する地域振興部長

新庁舎での対応やコロナ禍の対応はこれまでと違った様々な動きがあり、課題や、改善点が分かりました。職員のみなさんには、実際の災害を想像しながら真剣に訓練に取り組んでいただきましたが、今後の災害対応において、少しでも今回の訓練での経験を生かしていただければ、主催者側としては実施した甲斐があったと思います。

 

気が付けば、2年に渡る派遣期間も残すところあと数か月となりました。これから、年度末に向け、やり残しや引継ぎ忘れの無いよう、一日一日しっかりと業務に励んでいきたいと思います。

このページの作成担当

防災危機管理局 危機対策課広域連携担当

電話番号

:052-972-3584

ファックス番号

:052-962-4030

電子メールアドレス

a3584@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp

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