環状交差点(ラウンドアバウト)
交差点中央に円形の中央島があり、信号機や一時停止の交通規制に頼らず、進入した車両は環状の道路を右回りで走行し、目的の方向へ出ていく円形平面交差点です。

環状交差点(ラウンドアバウト)の特徴
〈安全性の向上〉
車両同士の交錯点の削減や走行速度の抑制により、重大事故が起きにくくなります。
〈円滑性の向上〉
赤信号による待ち時間が削減できます。また五差路のような特殊な交差点でも効率的な交通処理ができます。
〈環境負荷・ライフサイクルコストの低減〉
道路照明以外に電力を使わずに交差点を運用できます。また赤信号によるアイドリングが削減できます。
〈災害時の対応力の向上〉
自然災害等による停電時でも、信号機に頼らず自律的に交差点として機能します。
通行方法
車の通行方法

- ウインカーの出し方に注意しましょう。
- 環道内では、自転車と並走せず、左端を徐行しましょう。
歩行者の通行方法

- 横断歩道を渡る前は、右を、真ん中の分離島では、左を確認しましょう。
- 安全を確認したら渡りましょう。
自転車の通行方法

- 自動車と同じ右回りに走行します。
- 環道内では自動車と接触しないように自動車の前後を走りましょう。
【注意】
環道内で、停止している車を追い越す行為や、停止している車と車の間をすり抜ける行為は、危険なのでやめましょう。
環状交差点(ラウンドアバウト)の通行方法について愛知県警察が動画を公開しています
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愛知県警察広報課 公式X(旧:Twitter)(外部リンク)
愛知県警察広報課の公式アカウントです。
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動画の中の1シーンです



市内における導入事例
中区三の丸交差点
導入箇所
中区三の丸二丁目地内

経緯
当該交差点は、それぞれの道路幅員が非常に広いため、交差点付近や交差点内で車の並走や追い越し、挙動のばらつき等の事故に繋がる危険な事象が散見されていました。また歩行者が非常に多い一方で車道を横断する距離が長く、見落とし等による車との接触の危険性が懸念されていました。こういった背景を踏まえ、交通管理者や有識者等と検討、協議を重ね、導入に至りました。
令和2年9月23日(水曜日)午前7時から試行運用を開始し、試行運用中の交通状況や効果検証の結果により、一定の有効性(安全性・円滑性)を確認できたことから、令和4年度より整備工事を実施し、令和5年9月から本運用を開始しています。
構造
| 構成要素 | 寸法 |
|---|---|
| (1)外径 | 32.0m |
| (2)環道 | 5.0m |
| (3)エプロン | 2.0m |
| (4)左側路肩 | 0.5m |
| (5)右側路肩 | 0.5m |
| (6)中央島 | 16.0m |
主な変更点
試行運用中は中央島の周りにゼブラ表示を設置していましたが、本運用にあたり『エプロン』と呼ばれる段差部分を設けました。
エプロンはセミトレーラ連結車等の大型の自動車が一部を乗り上げて環道走行を可能とするためのものですので、一般的な乗用車はエプロンに乗り上げずに走行しましょう。
効果検証
試行運用
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効果検証の結果について(概要版) (PDF 720.2 KB)
効果検証の結果について、得られた効果や今後の課題等をまとめてあります。 -
効果検証の結果について(詳細版) (PDF 2.2 MB)
試行運用の効果検証について、名古屋工業大学 社会工学科環境都市分野(鈴木研究室)と共同研究を行いました。実施された調査・分析の内容がまとめてあります。
本運用
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効果検証の結果について (PDF 1.3 MB)
本運用の効果検証について、名古屋工業大学 社会工学科環境都市分野(鈴木研究室)と共同研究を行いました。実施された調査・分析の内容がまとめてあります。
その他関連情報
広報資料
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リーフレット (PDF 2.6 MB)
過去の試行運用に関する情報はこちらをご確認ください。 -
日本のラウンドアバウトデータベース(外部リンク)
ラウンドアバウト導入箇所の基本情報を網羅したデータベースです。(公益財団法人 国際交通安全学会(IATSS)) -
ラウンドアバウトのすすめ(外部リンク)
ラウンドアバウトの概要や導入事例がまとめられたパンフレットです。(国土交通省・警察庁) -
名古屋工業大学 社会工学科環境都市分野(外部リンク)
共同研究先である名古屋工業大学社会工学科環境都市分野のウェブサイトです。
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このページに関するお問い合わせ
緑政土木局 道路部 道路維持課 安全対策担当
電話番号:052-972-2859 ファクス番号:052-972-4184
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