戸田荒子線(南陽大橋)の整備事例

戸田荒子線(南陽大橋)は、名古屋市港区の庄内川と新川にかかる橋りょうの新設を含む路線です。港区は、これらの河川により分断され、橋りょうが少ないことから、東海橋線などの渡河部に交通が集中し、渋滞を起こしている状況でした。こういった状況より、両河川以西の住民にとっても、都心方向へのアクセス道路として整備要望の高い路線でした。平成16年8月に本線部の供用を開始しました。

都市計画道路のネットワークが補完され、並行する東海橋線の負荷軽減できるなど、都市交通の円滑化が促進されました。

東海橋線の交通量は、34,364台(12時間)から28,866台(12時間)となり、約16%減少しました。

また、東海橋線の日の出橋西交差点においては、夕方の西行きで渋滞が発生していましたが、最大渋滞長が1,100メートルから400メートルに、最大通過時間は14分から1分となり、渋滞が解消されました。

この路線の整備により、バス路線が新設されるなど、庄内川、新川の両岸地域のアクセスが向上し、河川による地域分断が解消されました。