ページの先頭です

ここから本文です

不育症相談支援事業のご紹介

ソーシャルメディアへのリンクは別ウインドウで開きます

このページを印刷する最終更新日:2019年7月1日

ページID:35368

不育症・不妊症電話相談窓口のご案内

名古屋市立大学病院内に、

『名古屋市不育症・不妊症専門電話相談窓口』(愛称:豆柴ダイヤル)を開設しています。

「不育症・不妊症」の専門相談員による無料電話相談を行っています。

一人で悩まないで、お気軽にご相談ください。

専用電話番号は、

052-851-4874

相談日時は、

毎週火曜日:正午から午後3時00分

   金曜日:午前9時00分から正午

 (祝日・年末年始12月29日から1月3日除く)

令和元年7月から不妊症についての相談も始めました。

これに伴い、金曜日の相談時間が変更になりました。

『不育症』って、ご存じですか?

名古屋市立大学ホームページ(外部リンク)別ウィンドウもあわせてご参照ください。

「不育症」とは?

 妊娠はするけれども、流産や死産をくりかえしてしまう場合、「不育症」と呼びます。原因はともかく、2回以上連続する流産・死産があれば「不育症」と診断します。

 妊娠したことのある女性の38%が流産を経験しており、流産をくりかえす「不育症」も20人に1人の割合でいることが、名古屋市立大学による実態調査でわかりました。

 

「不育症」の原因はなに?

 流産は約15%の頻度で生じますが、妊娠の年齢が高齢になると流産率が増加すると考えられています。

原因には、抗リン脂質抗体、夫婦どちらかの染色体異常、子宮形態異常、内分泌異常などが主な原因ですが、系統的検査をしてもこれらがはっきり見つかるのは約30%です。一般的に半分以上が原因不明とされています。

 名古屋市立大学病院では、流産の手術の時にしか調べることができない胎児の 染色体検査を実施した結果、胎児の染色体異常が不育症の原因の約半分を占めていることが最近分かってきました。

名古屋市立大学の1,676組不育症患者の不育症原因頻度は、胎児染色体異常が51%、原因不明が18%、内分泌異常が12%、偶発抗リン脂質抗体及び夫婦染色体異常が6%、抗リン脂質抗体症候群が4%、子宮奇形が3%

検査と治療

「不育症」の原因は人それぞれです。検査には、

  1. 月経不順などの問診
  2. 血液検査により、夫婦の染色体の検査、糖尿病、甲状腺機能などのホルモン検査、抗リン脂質抗体測定
  3. 超音波やレントゲン検査により、子宮の形の異常など調べる
  4. 流産の時に胎児染色体検査

などがあります。

 抗リン脂質抗体が見つかるとお薬を使います。今のところ原因不明の不育症に対する確立された治療法はありませんが、積極的な治療をしない経過観察でも比較的良好な結果が得られています。

流産をくりかえす人の85%が無事に出産までたどりつきます

 

『不育症』Q&A

Q1不育症の診断で悩む女性はどれくらいいますか?

名古屋市立大学の検討では妊娠を経験した女性の中で3回以上の流産の経験のある方は0.9%、2回以上の流産の経験ある方は4.2%でした。不育症は決してめずらしいものではありません。

Q2流産はどれくらいの頻度でおきますか?

妊娠が確認された例の15%程度が流産になると言われています。ただし年齢が35歳以上になると流産率は上昇します。妊娠反応陽性となった後、超音波検査で胎嚢というふくろが確認される前に流産してしまう生化学妊娠(流産)はもっと高率(30から40%)に起こりますが、通常生化学的妊娠は流産回数には含めません。

Q3流産が起こるのはいつごろが多いのですか?

妊娠12週未満の早期流産が大部分(全流産の約90%)を占めます。妊娠12週以降22週未満の後期流産の頻度は少ないとされています。厚生省心身障害研究班報告書(平成3‐5年度)によると全妊娠に対する流産率は早期流産が13.3%、後期流産が1.6%と報告されています。

Q4女性の年齢は流産と関係しますか?

女性の年齢は流産に最も強い影響を及ぼします。海外の報告ですが、母体年齢35から39歳で流産率25%、40歳以上になると流産の頻度が51%との報告があります。卵子の老化による染色体異常が関係しているため、妊娠していないときに不育症検査をしても40歳代の方にはなかなか原因が見つかりません。

Q5不育症でも妊娠、出産はできますか?

不育症の方も、80%以上の方が出産することができます。不育症の方の多く(約半数)は、偶然、胎児染色体異常を繰り返した偶発的流産です。そのような方の場合は、特別な治療を行わなくても次回妊娠予後は良好なので、安心して妊娠できる環境が何より大切です。

  • 抗リン脂質抗体が持続する抗リン脂質抗体症候群では治療によって出産成功率が上昇します。国際抗リン脂質抗体学会の診断基準を満たしている場合のみ、健康保険が採用されています。
  • 子宮奇形がみつかったら手術をする場合がありますが、手術をしないと出産できないというわけではありません。手術によって出産成功率が改善するかどうかはまだ研究中です。
  • 染色体転座がみつかったら受精卵診断をして流産を予防することができます。ただし、出産できるようになるという意味ではありません。日本産科婦人科学会に症例ごとに審査を受けてから実施されます。

Q6不育症治療をして出産した場合、次の妊娠も不育症治療が必要となりますか?

 抗リン脂質抗体症候群では次回の妊娠でも治療が必要です。妊娠していないときにも血栓症の予防が必要です。

Q7不育症の場合、妊娠前の普段の生活で注意することは何でしょうか?

不育症では、不安やうつなどの精神的な問題が起きることがあります。悩みや疑問について、主治医の先生によく相談しておくことが大切です。

喫煙は流産に関与する可能性があるので禁煙した方が良いでしょう。ご主人の喫煙にも注意してください。過度のアルコールも控えるようにしてください。

このページの作成担当

子ども青少年局子育て支援部子育て支援課母子保健担当

電話番号

:052-972-2629

ファックス番号

:052-972-4419

電子メールアドレス

a2629@kodomoseishonen.city.nagoya.lg.jp

お問合せフォーム

お問合せフォーム

ページの先頭へ